中部地方整備局入札監視委員会総会及び第一部会第1回定例会議を開催

お
知
ら
せ
平成28年 7 月20日
国土交通省中部地方整備局
中部地方整備局入札監視委員会総会及び第一部会第1回定例会議を開催
入札監視委員会は、「公共工事の入札契約及び契約の適正化の促進に関する法律」に基づき、地方
整備局長の委嘱に基づき設置された学識研究者等で構成する第三者機関であり、中立・公正な立場で
客観的に入札及び契約手続きについて審議を行い、意見の具申又は勧告を行います。
総会については以下のとおり、また、第一部会第1回定例会議については発注工事等の中から抽出
した6件の事案について審議し、内容については「表1」のとおりです。
以下、議事概要についてお知らせします。
○
総
会
1
開催日時及び場所
日 時:平成28年 7 月 4 日(月) 14時00分~14時30分
場 所:名古屋銀行協会会館 4階 402号室
2
議事概要
(1) 委員長の選出及び委員長代理の指名:「3 委員名簿」のとおりです。
(2) 委 員 の 所 属 部 会 の 指 名:「3 委員名簿」の(
(3) そ
3
の
)書のとおり指名されました。
他:平成28年度中部地方整備局事業概要について
委員名簿
あ
つ
み
ま さ や す
委 員 長
(第一部会)
渥
美
雅
よ こ み ぞ
だい
横
委員長代理
(第二部会)
大
委
員
(第二部会)
伊
お お し ま
よ し あ き
委
員
(第一部会)
大
嘉
委
員
(第一部会)
尾
委
員
(第一部会)
後
委
員
(第一部会)
永
な か む ら
と も あ き
委
員
(第二部会)
中
友
い
お
ご
な
溝
と
う
藤
島
じ
と
が
み ち ふ み
ま
し
茂
う
す
藤
澄
た
村
弁護士
名古屋大学大学院法学研究科教授
倫
島
田
康
文
秋
げ
公認会計士
き
樹
み
弁護士
名古屋大学大学院法学研究科教授
え
江
日本福祉大学大学院社会福祉学研究科長教授
か ず と し
和
寿
昭
名古屋工業大学大学院工学研究科准教授
名古屋大学大学院工学研究科准教授
(委員は五十音順)
4
問い合わせ
中部地方整備局
主任監査官
契約管理官
市原
岡本
久士
耕司
℡
℡
052-953-8113
052-209-6316
第一部会第1回定例会議議事概要については、
主任監査官 市原 久士にお願いします。
5
配
布
中部地方整備局記者クラブ
表 1
平成28年度 中部地方整備局入札監視委員会
第一部会第1回定例会議議事概要
開 催 日 時
及 び 場 所
平成28年 7 月 4 日(月)14時30分~16時30分
名古屋銀行協会会館 2階 201号室
委
部会長:渥美
委 員:大島
永田
員
雅康(弁護士)、部会長代理:後藤 澄江(大学院教授)、
嘉秋(公認会計士)、尾島 茂樹(大学院教授)、
和寿(大学院准教授)
(委員は五十音順)
審議対象期間
平成28年 1 月 1 日 ~ 平成28年 3 月31日
抽
総件数
〔工
出
案
件
6件
審議案件は表2のとおり
事〕
一般競争入札
方式(WTO )
1件
一般競争入札
方式(拡大)
2件
随意契約方式
1件
〔建設コンサルタント業務等〕
簡易公募型
プロポーザル
方式
1件
〔役務の提供等〕
一般競争入札
方式
1件
意見・質問
委員からの意見
・質問、それに
対する回答等
委員会による
意見の具申又は
勧告の内容
表3のとおり
な
し
回
表3のとおり
答
表 2
抽出事案一覧表
(期間:平成28年1月1日~平成28年3月31日)
【工事】
番号
工事名
競争参加資
格を確認し
た者の数
入札
参加
者数
契約
締結日
鋼橋上部
17
17
H28.1.19
(株)横河ブリッジ
工事種別
契約の相手方
契約金額 落札率
(千円)
備 考
(%)
(一般競争入札方式 WTO)
1
平成27年度 名二環梅之郷南1高架橋鋼上部工事
2,139,372 89.44 愛知国道事務所(本官契約)
(一般競争入札方式)
2
平成27年度 23号蒲郡BP豊川地区整備工事
一般土木
14
14
H28.3.8
(株)ヒメノ
255,960 95.02 名四国道事務所(分任官契約)
3
平成27年度 三遠南信小嵐本線橋南下部工事
一般土木
6
5
H28.3.15
木下建設(株)
117,288 89.07 飯田国道事務所(分任官契約)
H28.1.21
三菱重工
メカトロシステムズ(株)
(随意契約方式)
4
平成27年度 新豊根ダムコンジットゲート修繕工事
機械設備
28,620 98.48 浜松河川国道事務所(分任官契約)
【建設コンサルタント業務等】
番号
業務名
競争参加資
格を確認し
た者の数
入札
参加
者数
契約
締結日
土木コン
1
1
H28.3.24
業務分類
競争参加資
格を確認し
た者の数
入札
参加
者数
契約
締結日
1
1
H28.1.8
業種区分
契約の相手方
契約金額 落札率
(千円)
備 考
(%)
(簡易公募型プロポーザル方式)
5
平成27年度 木曽川水系氾濫解析検討業務
(株)東京建設
コンサルタント
19,440 99.45 木曽川上流河川事務所(分任官契約)
【役務の提供等】
番号
業務名
契約の相手方
契約金額 落札率
(千円)
備 考
(%)
(一般競争入札方式)
6
平成27年度 河川維持管理データベース導入等作業
役務の提供等
アクティブ・ティ(株)
2,970 98.21 中部技術事務所(分任官契約)
表3 委員からの意見・質問、それに対する回答等
Ⅰ.議 事
(1)報 告
①工事に係る入札方式
別発注工事一覧
②建設コンサルタント業
務等に係る入札方式別
発注業務一覧
③役務の提供等及び物
品の製造等に係る入札
方式別発注業務一覧
④指名停止等の運用状
況一覧表
⑤談合情報等の対応状
況
⑥再度入札における一
位不動状況
⑦工事種別ごとの低入
札価格調査制度調査対
象工事の発生状況
意見・質問
回 答
指名停止等の運用状況について、
役員が逮捕される等かなり悪質であ
るが、他の指名停止等の措置と比較
して、指名停止期間が同じ3ヶ月とい
うのは、かなり軽い処分ではないか
と感じるが、この考え方について説
明してほしい。
工事請負契約に係る指名停止等の措置要領に基づき、公契約関
係競売等妨害の容疑により逮捕された場合については、通常1ヶ月
が基本であり、今回、役員を含め複数の入札で違反行為があったこ
と、加えて証拠隠滅が行われたことにより、2ヶ月の加算をして3ヶ
月とした。
独占禁止法違反行為と公契約関係 独占禁止法違反行為、公契約関係競売等妨害は、共に通常1ヶ
競売等妨害を比べると、独占禁止法 月が基本であり、これに加算をして結果3ヶ月とした。
違反行為の方が一般的には重い処
分になるということでよいか。
(2)審 議
会議の審議対象案件は、当番の委員が入札契約方式別に事務所毎の審議実績、及び工事種別並びに低入札案
件等を考慮したうえで抽出したものである。
抽出案件
意見・質問
回 答
【工事】一般競争入札方式(WTO)
入札結果として低入札が多かった 予定価格と各応札者の工事費内訳書を比較したところ、工場製作
1.平成27年度
名二環梅之郷南1高 が、予定価格の設定について問題は 費、一般管理費等の部分で差異が出ている。
なかったか。
原因として、本工事は、図面のとおり上りと下りの2つ橋を同時に
架橋鋼上部工事
製作する工事であるが、補正の考え方により価格に差異が生じて
いる可能性もあると推測している。
技術提案の箱桁内部の防食性向
上対策について、以前、箱桁内の調
査を行ったことがあり、箱桁内は一
般的には環境が良く、防食対策をし
なくてもいいのではないかと思ってい
るが、これを技術提案に挙げた理由
を教えてほしい。
箱桁については、外気温が低いときに、その温度差で結露が出る
可能性がある。今回、箱桁の側面が南側にあり、結露の発生が予
想されることから、技術提案としたものである。風も通らず、通気性
も悪いことから、鈑桁とは違う状況である。
【工事】一般競争入札方式(拡大)
予定価格超過の者がかなり多い
2.平成27年度
23号蒲郡BP豊川地 が、その原因は何と考えられるか。
区整備工事
テニスコートの移設が主たる工事
内容だが、競争参加資格として国道
の道路建設工事の施工実績を求め
る必要性、関連性はあるのか。
予定価格を超過した者の工事費内訳書を確認したところ、構造物
撤去工の費用差が大きいことが分かった。これは取壊し時に発生
する騒音や粉塵が、学校の近くということもあり、影響を及ぼすこと
を想定し、通常の工事より高めに騒音対策、粉塵対策費を計上した
のではないかと推測している。
本工事内容は補強土壁の上にテニスコートを移設するものであ
る。工種は土工、法面工、擁壁工、排水工、防護策工であり、道路
建設工事とほとんど内容が同じである。その上で一番重要となる補
強土壁の実績を条件とした。
【工事】一般競争入札方式(拡大)
加算点の合計を見てみると、技術 落札業者の技術者の能力の加算点が一番高くなった理由は、工
3.平成27年度
三遠南信小嵐本線橋 者の能力で差が大きく、落札業者の 事の同種性の有無によるもの。工事成績では、点数が落札業者以
技術者の能力が一番高くなってい
外の応札者の方が高いが、工事同種性で、落札業者の方が「より
南下部工事
る。一方、企業、配置予定技術者の 同種性が高い」と評価したことから落札業者の方が高い加算点と
施工実績の工事成績の点数が落札 なった。
業者以外の応札者の方が高いが、
評価の加算点は落札業者よりも低く
なっている。落札業者の技術者の能
力の加算点が一番高くなった理由を
教えてほしい。
抽出案件
意見・質問
回 答
入札参加辞退の者があるが、辞退 全ての内容は把握していない。
理由は把握しているのか。辞退の届
出が出れば、そのまま受理だけして
いるのか教えてほしい。辞退理由を
把握し、類型化することで、次の発注
に活かせるのではないか。
確認はしていないのか。
確認はしていない。
先ほどの技術者の能力の加算点と 基本的にはリンクしている。入札説明書の評価基準のとおり、企
施工実績の成績について再度、確認 業も技術者も、施工実績の成績点、当該工事の同種性や、その他
させていただきたい。施工実績の成 の項目に応じて加算点を算出している。
績と能力の加算点についてはリンク
していないのか。
【工事】随意契約方式
水密ゴムの損傷は不凍液の交換 定期点検は行っている。毎年4月から10月の月1回と3月に点検
4.平成27年度
新豊根ダムコンジット 時に発見したということだが、定期点 を実施している。なお、そのうち5月の出水期前後には、詳細点検と
検は行っていないのか。
して年点検を実施している。
ゲート修繕工事
その点検を実施しているのも、本工 点検は別の点検業者で行っている。
事施工業者か。
随意契約の理由として緊急性とい 今回の交換した水密ゴムは一般に流通しているものではないが、
うことで、工期の制限があったという 製作図があり、他の水密ゴムメーカーでも製造は可能であるため、
ことであるが、緊急性がなければ別 別の業者でも施工可能である。
の会社でも施工できるものなのか。
水密ゴムの耐用年数は何年くらい
か。また今回の交換時期はその耐用
年数に対して長かったのか、短かっ
たのか。
今回の水密ゴムの交換サイクルは、使用環境や設置状況により
変わるが、製造メーカーからの推奨では概ね10年前後となってい
る。前回の水密ゴムの交換が平成16年度に実施しており、概ね10
年での交換となっている。
【建設コンサルタント業務等】簡易公募型プロポーザル方式
1者しか申請が無かった原因は何 要件を満足する者は209者確認しており、ダウンロードした者も2
5.平成27年度
2者あったことから、競争性は確保されていたと考えられる。推測で
木曽川水系氾濫解析 だと考えられるか。
はあるが、公告時期が年度末であったということもあり、配置予定管
検討業務
理技術者の確保が困難であったのではないかと推測している。
企画提案書の特定テーマの評価根 既に公表している洪水規模から、更に想定しうる最大規模の洪水
拠について、説明してほしい。
を想定することによる特徴を踏まえた提案がなされたところを評価し
た。
公示時期のタイミングで1者になっ
たのではないかという推察の説明が
あったが、公示時期のタイミングを早
めることはできなかったのか。
公示時期については、過年度業務の成果を参考にして、今回の
業務を進めていく必要があり、業務の成果が参考にできる時期を考
えたときに、これ以上前に公示を行うことは実質的にはできなかっ
た。
【役務の提供等】一般競争入札方式
入札公告の競争参加資格である 特に履行内容の規模は決めていない。実際にサーバにインストー
6.平成27年度
河川維持管理データ 「データベースの構築またはサーバ ルしたという実績が確認できれば、履行実績として認めた。
システムのソフトウェアインストール
ベース導入等作業
の履行実績」について、具体的にど
の程度のものを念頭に置いていたの
か。
1者しか申請が無かったが、もっと 本業務は、サーバ等へのセットアップもあり、作業場所が中部地
申請者が増えてもいいのではない
整管内の10箇所に点在している。本作業は、そこに出向いて作業
か。
することとなることから申請が敬遠されたのではないかと推測してい
る。