リリースのダウンロード - 明治安田生活福祉研究所

2016 年7月 19 日
「親子の関係についての意識と実態」
―― 親1万人・子ども6千人調査 ――
株式会社明治安田生活福祉研究所(社長 木島 正博)は、株式会社きんざい(代表取締役社長 加
藤 一浩)と共同で全国の親1万人・子ども6千人を対象に「親子の関係についての意識と実態
に関する調査」を企画・実施しました。本リリ-スでは、親子関係の現状、恋愛観と友人観に見
る親子の相違、子どもの進学・就職等への親の関わり、子どものSNS利用に関する親の心配
等をご紹介します。
< 主 な 内 容 >
○子どものことを理解して
いる自信がない
父親 36.4% 母親 22.4%
○異性の親との入浴を
小学校4年生以降に卒業
<10 代後半の子ども>
男性 21.0% 女性 28.6%
(6 ページ)
○恋愛に積極・能動的
<子ども>
男性 18.0% 女性 23.2%
<親:20 歳前後だった頃>
父親 40.5% 母親 36.4%
(8 ページ)
○休日の過ごし方
~恋人よりも友人を優先
<子ども>
男性 24.2% 女性 39.1%
<親:20 歳前後だった頃>
父親 29.0% 母親 22.6%
<息子について>
父親 9.9% 母親 15.8%
<娘について>
<子ども>
男性 42.6% 女性 35.6%
<親:子どもだった頃>
父親 28.1% 母親 26.4%
(9 ページ)
○子どもの就活に関与
<息子の就活>
父親 34.8% 母親 39.6%
<娘の就活>
父親 31.6% 母親 45.9%
(12 ページ)
(17 ページ)
○SNSを通じた人間関係に
わずらわしさを感じている
○いじめを受けたことがある
(11 ページ)
○結婚するもしないも
子どもの自由
○反抗期がなかった
<10 代後半の子ども>
子ども全体 46.0%
20 代後半女性 54.6%
男性 34.6% 女性 47.9%
父親 11.6% 母親 15.8%
(19 ページ)
ご照会先
㈱明治安田生活福祉研究所
生活設計研究部
力石・瀬在・笹木
(22 ページ)
(24 ページ)
電 話:03(3283)9297
FAX:03(3201)7837
Eメ-ル:[email protected]
-1-
< 調査の概要 >
(1) 調査対象:
親調査…全国の 35~59 歳の男女(中学生~29 歳の子を持つ親)
子調査…全国の 15~29 歳の未婚男女(高校生・専門学校生・大学生等・社会人)
・本レポ-ト解説文中「子ども」と称するのは、特に注記等を記載しない場合は「子
調査」対象の 15~29 歳の未婚男女です。また、
「大学生等」とは大学生の他、短大
生および大学院生を含みます。
(2)調査方法:
WEB アンケ-ト調査(株式会社マクロミルの登録モニタ-対象)
(3)調査時期:
2016 年 3 月 16 日~3 月 23 日
(4)回 収 数:
親調査…9,715 名
子調査…5,803 名
(5)対象の属性
【親調査】
【子調査】
親の最終学歴
子の属性
親の性別
大学・短大・
大学院卒
男性
左記以外
男性
515
515
1,030
女性
515
515
1,030
男性
515
515
1,030
女性
515
515
1,030
男性
328
472
800
女性
172
503
675
大学生等
男性
515
515
1,030
(大学生・短大
生・大学院生)
女性
515
515
1,030
男性
515
515
1,030
女性
515
515
1,030
4,620
5,095
9,715
中学生
515
515
1,030
専門学校生
138
515
653
1,030
1,030
2,060
~24歳
515
515
1,030
25~29歳
515
515
1,030
2,713
3,090
5,803
(大学生・短大生・大学院生)
社会人
高校生
計
専門学校生
計
合計
高校生
大学生等
社会人
(~29歳)
女性
合計
-2-
< 目 次 >
1.親子関係の現状
■良好な親子関係 ·················································· 5 ページ
◇仲の良い親子が大多数
◇子どもを理解している自信がない父親は 36.4%・母親は 22.4%
■親子の距離感の変化 ·············································· 6 ページ
◇親が子どもの頃よりも、子どもは親と二人で外出することに抵抗がない
◇不満や悩み事の相談相手は、親と子どもの比較では「母親」と「恋人」が増加
◇異性の親との入浴、10 代後半の男性 21.0%・女性 28.6%が小学校4年生以降に卒業
◇親との同居は、「経済的自立まで」か「結婚まで」
■反抗期としつけに見る親子の関わり方の変化 ························ 9 ページ
◇子ども男性 42.6%・女性 35.6%が「反抗期がなかった」
特に男性が親よりも増加
◇ほめ育ての親が増加
■これからの親子関係 ············································· 10 ページ
◇今後の親子関係は「遠くなる」と考える親が多い
2.恋愛観・友人観に見る親と子の相違
■変わる子どもの恋愛観・友人観 ··································· 11 ページ
◇子どもは4人に3人が「異性との友情は成立する」
親よりも大幅に増加
◇子どもは「恋愛に積極・能動的」が減少
◇「恋人よりも友人を優先する」女性が増加
3.親が子どもに望むもの
■自分が子どもに望むこと、かつて望まれていたことの比較 ··········· 13 ページ
◇親が子どもに望むのは「明るい家庭」・「人並みな生活」に続いて、
「好きな仕事」
■親が子どもに身につけてほしいこと・子どもが身につけたいこと ····· 14 ページ
◇子どもは、
「語学力」・
「資格・免許」など具体的なスキルを身につけたい
-3-
4.子どものライフイベントへの親の関わり
■子どもの進学への関わり ········································· 15 ページ
◇親が子どもに「大卒以上」希望は、息子 71.7%・娘 67.6%
子どもの希望は 65.0%
◇世帯年収が高くなるほど母親は子どもの進学に積極的に関与
◇親は自分の進学について親の関与が強かったほど、自分も子どもの進学に積極的に関与
■子どもの就活への関わり ········································· 17 ページ
◇子どもの就活まで関わる親が増加傾向
◇子どもに近くで働いてほしい親は 58.5%
■子どもの結婚への関わり ········································· 19 ページ
◇息子に 30 代前半までの結婚を望んでいる母親が多い
◇「結婚するもしないも子どもの自由」と考えている父親は約1割、母親は 15.8%
◇子どもが望む結婚年齢は 20 代後半
◇子どもの婚活への関与希望は 47.7%
5.親の心配
■子どものSNSとの関わり方 ····································· 21 ページ
◇インターネット利用について親が心配すること
◇SNSは、多くの若者が負担やわずらわしさを感じながらも大切なツ-ル
◇実際に会ったことのない相手とのSNSでのコミュニケ-ション
10 代後半女性は 68.6%
◇大事な話をメ-ルやLINEで伝えることに、子どもの 28.3%は抵抗感なし
■いじめの実態 ··················································· 24 ページ
◇子どもの約半数がいじめられた経験があり、20 代後半女性では 54.6%にも
-4-
1.親子関係の現状
■ 良好な親子関係
◇仲の良い親子が大多数
・近年『友達親子』と称される仲の良い親子が増えていると言われていますが、実際はどうなの
でしょうか。
・父親との関係が良好(「とても良好」+「どちらかと言えば良好」)と思っている子どもは 77.9%、母
親との関係が良好と思っている子どもは 90.9%で、親子の関係を良好と思っている子どもが大
多数です(図表1)。
・親から見ても、親子関係が良好と思っているのは父親 87.1%・母親 92.2%で、大多数は良好
と思っています(図表2)。
・大差はありませんが、母親の方が父親よりも子どもと仲良しのようです。
・父親との関係を良好でない(「どちらかと言えば良好でない」+「全く良好でない」)と思っている子ども
は 22.1%、これに対し子どもとの関係が良好でないと思っている父親は 12.9%で、その差は
9.2 ポイントあり、父親と子どもとの認識にはやや相違があります。
・親子関係の良好度を親子それぞれの性別に見ると、「とても良好」の割合は母と娘の関係で最
も高くなっており、母親との関係が「とても良好」と思っている娘は 43.1%、娘との関係が「と
ても良好」と思っている母親は 35.4%となっています(図表1・2)。
図表1 子どもから見た親との関係
(%)
22.1
77.9
父
親
と
子
ど
も
母
親
と
子
ど
も
子どもから見た父親との関係(n=5,043)
息子から見た父親との関係(n=2,409)
53.3 24.6 56.4 21.3 娘から見た父親との関係(n=2,634)
50.4 27.6 15.4 6.7 16.1 6.1 14.8 7.2 90.9
子どもから見た母親との関係(n=5,676)
52.7 38.2 息子から見た母親との関係(n=2,649)
58.1 32.5 娘から見た母親との関係(n=3,027)
48.0 43.1 とても良好
どちらかと言えば
良好
どちらかと言えば
良好でない
6.8 2.3 6.9 2.5 6.7 2.1 全く良好でない
図表2 親から見た子どもとの関係
(%)
12.9
87.1
父
親
と
子
ど
も
父親から見た子どもとの関係(n=4,920)
22.8 父親から見た息子との関係(n=2,547)
21.2 母
親
と
子
ど
も
母親から見た子どもとの関係(n=4,795)
父親から見た娘との関係(n=2,373)
母親から見た息子との関係(n=2,446)
母親から見た娘との関係(n=2,349)
64.2 10.3 2.6 65.4 24.6 10.7 2.7 63.0 9.9 2.5 92.2
32.5 59.7 29.7 62.6 35.4 とても良好
56.7 どちらかと言えば
良好
-5-
どちらかと言えば
良好でない
6.5 1.3 6.4 1.4 6.6 1.3 全く良好でない
◇子どもを理解している自信がない父親は 36.4%・母親は 22.4%
・仲が良いと思っている親子が大多数ですが、親はどの程度子どものことを理解している自信が
あるのでしょうか。
・理解している自信がある(「ある」+「どちらかと言えばある」)のは父親 63.6%・母親 77.6%、理解
している自信がない(「どちらかと言えばない」+「ない」)のは父親 36.4%・母親 22.4%です(図表
3)
。
前掲の親子関係を良好と考えている親の割合(父親 87.1%・母親 92.2%)よりも子どもを理解
している自信がある親の割合は低く、親子関係は良好なものの、子どもを理解している自信が
ない親もいるようです。
・配偶者が子どものことを理解していると思っている(「思う」+「どちらかと言えば思う」)のは、父
親(「妻は子どもを理解している」と思う)77.4%・母親(「夫は子どもを理解している」と思う)59.2%で、
自分自身の評価と配偶者からの評価との比較では、母親は相違がないものの、父親は配偶者か
らの評価が 4.4 ポイント低くなっています(図表4)
。
図表3 子どもを理解している自信があるか
図表4 配偶者が子どもを理解していると思うか
「妻は子どもを理解している」
と思う父親の割合:77.4%
(%)
父親
8.1 (n=4,736)
母親
(n=4,563)
36.4
63.6
55.5 ある
父親
(n=4,534)
7.2 22.4
77.6
12.8 29.1 64.8 どちらかと言えばある
21.4 母親
17.5 4.9 (n=3,885) 8.8 どちらかと言えばない
56.0 50.3 (%)
18.9 3.7 26.5 14.4 「夫は子どもを理解している」
と思う母親の割合:59.2%
ない
思う
どちらかと言えば思う
どちらかと言えば思わない
思わない
■ 親子の距離感の変化
◇親が子どもの頃よりも、子どもは親と二人で外出することに抵抗がない
・親子関係の変化を、親との外出に対する子どもの意識の視点で見てみます。
・子どもは、父親との外出に抵抗がないのは男性 63.8%・女性 61.1%、母親との外出に抵抗が
ないのは男性 71.8%・女性は 92.9%となっています。
母親との外出に抵抗がないのは女性が男性よりも 21.1 ポイント高く、前述の親子関係の良好
さとあわせて、母と娘の親密さがうかがえます。
・親 (自分が子どもと同年齢だった頃を思い出して回答) が 父親との外出に抵抗がなかったのは男性
49.5%・女性 47.2%、母親との外出に抵抗がなかったのは男性 54.2%・女性 84.9%でした。
・親と子どもを比較すると、現在の子どもは男女ともに父母いずれに対しても親と二人で外出す
ることに抵抗が少なくなっており、親子の距離が近くなっているようです。
・父親との外出には子どもの約4割は抵抗があるものの、親が子どもだった頃より1割強抵抗が
少なくなっています。
・近年母親のことが大好きな息子が増えていると話題になりますが、母親との外出に抵抗がない
息子は、親の 54.2%に対し子どもは 71.8%と 17.6 ポイント高くなっており、母と娘のみなら
ず、母と息子の距離感も近くなってきていることがうかがえます(図表5)
。
-6-
図表5 親との外出に抵抗がない割合
(%)
親(子どもと同年齢の頃)
100
子ども
84.9
80
63.8
60
71.8
61.1
49.5
92.9
54.2
47.2
40
20
0
男性
(親n=2,151)
(子どもn=2,409)
女性
(親n=2,147)
(子どもn=2,634)
男性
(親n=2,262)
(子どもn=2,649)
父親との外出に抵抗がない割合
女性
(親n=2,394)
(子どもn=3,027)
母親との外出に抵抗がない割合
注:親は、高校生・専門学校生・大学生等・20 代社会人の子を持つ親
◇不満や悩み事の相談相手は、親と子どもの比較では「母親」と「恋人」が増加
・親と子どもに不満や悩み事の主な相談相手をたずねました(親は子どもと同年齢の頃を思い出して回答)。
・男性は「相談相手はいない」が親 41.5%・子ども 37.0%、女性は「友人」が親 48.2%・子ど
も 34.2%と、最も高くなっています。
・親と子どもを比べると、相談相手としては「友人」
・
「母親」の順であることは変わりませんが、
子どもは「母親」・「恋人」が男女とも親よりも高くなっています。特に女性で、「母親」は、
子どもの 28.5%が親の 11.8%より 16.7 ポイント高く、ここにも母と娘の距離感が近くなって
いることが現れています(図表6)。
図表6 不満や悩み事の主な相談相手
〔親(子どもと同年齢の頃)〕
(%)
50
男性
(n=1,679)
女性
(n=1,791)
40
〔子ども(高校生・専門学校生・大学生等)〕
41.5 35.6 28.7 20
2.1 1.2 4.3 1.5 2.7 5.3 10
3.0 0
父親
母親
兄弟姉妹・
祖父母
友人
女性
(n=1,996)
恋人
その他
相談相手は
いない
注:親は、高校生・専門学校生・大学生等の子を持つ親
-7-
37.0 34.2 29.9 28.5 30
19.1 17.3 20
10.5 11.8 3.5 男性
(n=1,610)
40
30
10
(%)
50
48.2 3.0 6.4 1.8 3.8 1.4 9.5 4.5 3.6 0
父親
母親
兄弟姉妹・
祖父母
友人
恋人
その他
相談相手は
いない
◇異性の親との入浴、10 代後半の男性 21.0%・女性 28.6%が小学校4年生以降に卒業
・子どもに「いつまで異性の親と一緒に入浴をしていたか」をたずねました。
・男女ともに、20 代よりも 10 代後半の子どもの方が異性の親との入浴を卒業するのが遅くなっ
ています。
・男性では「小学校4~6年生」
・
「中学生以降」をあわせると、20 代の 17.1%よりも 10 代後半
が 21.0%と 3.9 ポイント高くなっています(図表7)。
・女性ではこの傾向がより顕著で、
「小学校4~6年生」
・
「中学生以降」をあわせると、20 代の
20.1%よりも 10 代後半が 28.6%と 8.5 ポイント高くなっています(図表8)。
図表7 いつまで母親と入浴していたか(男性)
図表8 いつまで父親と入浴していたか (女性)
(%)
21.0
10代後半
(n=638)
20代
(n=1,463)
小学校3年生以前
79.0 10代後半
(n=802)
18.5 2.5 82.9 14.4 2.7 小学校4~6年生
(%)
28.6
71.4 20代
(n=1,642)
17.1
中学生以降
24.7 79.9 3.9 17.3 2.8 20.1
小学校3年生以前
小学校4~6年生
中学生以降
◇親との同居は、「経済的自立まで」か「結婚まで」
・親と同居している社会人の子どもに、親といつまで同居したいかをたずねました。また、子ど
もと同じ年齢の頃に自身の親と同居していた親(社会人の子どもを持つ親のみ)にも当時いつ
まで同居したいと考えていたかをたずねました。
・
「できるだけ早く独立したい(したかった)」は、子どもは 25.2%で親(自分が子どもと同年齢の頃
を思い出して回答)の
18.3%よりも 6.9 ポイント高く、
「経済的に自立できるようになるまで」は、
子どもは 32.5%で親の 13.0%よりも 19.5 ポイント高くなっています。
「結婚するまで」は、子どもは 31.2%で親の 57.1%よりも 25.9 ポイント低くなっています。
・男女別には、親も子どもも女性が「結婚するまで」が高くなっています。
・
「いつまでも同居したい(したかった)」は親と子どもで差がありませんでした(図表9)
。
・親は家を出る理由は「結婚」が大多数であったのに対し、子どもは「早い独立」
・
「経済的自立」
・
「結婚」が拮抗しており、経済観や家族・結婚観の変化がうかがわれます。
図表9 親といつまで同居したいか(同居したいと考えていたか)
(%)
親 全体(n=683)
18.3 男性(n=343)
18.7 女性(n=340)
17.9 子ども 全体(n=1,115)
25.2 男性(n=523)
25.0 女性(n=592)
25.3 13.0 57.1 19.2 47.5 6.8 できるだけ早く
独立したい
(したかった)
9.7 1.9 12.5 66.8 32.5 6.8 1.8 31.2 40.5 21.0 25.3 経済的に自立
できるように
なるまで
40.2 結婚するまで
2.0 いつまでも
同居したい
(したかった)
10.0 1.2 12.2 1.1 7.9 1.2 その他
注:親は、子どもと同年齢の頃に親と同居していた人(社会人の子どもを持つ親のみ)
。子どもは親と同居している社会人
-8-
■ 反抗期としつけに見る親子の関わり方の変化
◇子ども男性 42.6%・女性 35.6%が「反抗期がなかった」 特に男性が親よりも増加
・子どもの反抗期について、親子の相違を見てみます。
・反抗期の時期については、親子・性別を問わず「中学生時代」が最も高く、次いで「高校生時
代」となっています。
・
「反抗期と思える時期はなかった」は、親は3割に満たなかったのに対し、子どもは男女とも
に高く男性 42.6%・女性 35.6%で、特に男性は親の 28.1%よりも 14.5 ポイント高くなってい
ます(図表 10)
。
図表 10
反抗期の時期はいつか
(%)
17.8 46.9 親 男性(n=4,314)
5.1 女性(n=4,285)
4.0 子ども 男性(n=2,713)
5.5 37.6 11.5 2.7 女性(n=3,090)
5.8 37.4 17.3 小学生時代
19.3 45.3 中学生時代
高校生時代
2.1 28.1 4.9 26.4 42.6 35.6 3.9 高校卒業以降
反抗期と思える
時期はなかった
◇ほめ育ての親が増加
・親が子どもの頃と比較すると、現在はほめることを重視する親が多くなっているようです。
・父親から「ほめられることの方が多かった」男性は、親の 9.9%よりも子どもは 17.9%と 8.0
ポイント高くなっています。父親から「叱られることの方が多かった」男性は、親の 39.3%よ
りも子どもは 29.1%と 10.2 ポイント低くなっています。
この傾向は、父と娘、母と息子、母と娘の組み合わせでも同様で、親が子どもだった頃よりも
ほめて伸ばそうという意識が強くなっていることがうかがえます。
・
「父親からほめられることも叱られることもなかった」は、子どもの男性 18.5%・女性 18.6%
で親の男性 25.3%・女性 27.8%よりは低くなっているものの、
「母親からほめられることも叱
られることもなかった」子どもの男性 8.7%・女性 5.6%と比べると、子どもへの関わりが少
ない父親が2割弱と依然として少なくないことがうかがえます(図表 11・12)
。
図表 11
父親からほめられる方が多いか叱られる方が多いか
(%)
50
39.3 40
30
34.5 25.4 17.9 20
10
31.6 29.1 25.3 18.5 18.8 27.8 28.8 28.1 21.8 24.5 18.6 9.9 0
親
(n=4,031)
子ども
(n=2,409)
親
(n=4,033)
男性
ほめられることの方が多かった
同じくらい、ほめられたり、叱られた
子ども
(n=2,634)
女性
叱られることの方が多かった
-9-
ほめられることも叱られることもなかった
図表 12 母親からほめられる方が多いか叱られる方が多いか
(%)
50
42.5 41.5 38.9 36.4 35.7 40
20
15.5 32.4 30.1 29.6 30
23.0 20.2 14.5 12.4 8.7 10
12.9 5.6 0
親
(n=4,209)
子ども
(n=2,649)
親
(n=4,294)
男性
ほめられることの方が多かった
子ども
(n=3,027)
女性
同じくらい、ほめられたり、叱られた
叱られることの方が多かった
ほめられることも叱られることもなかった
■ これからの親子関係
◇今後の親子関係は「遠くなる」と考える親が多い
(「近くなる」+「やや近くなる」
)と考えている親は 16.9%、
「遠
・今後の親子の距離感が「近くなる」
くなる」(「遠くなる」+「やや遠くなる」)は 33.8%で、「遠くなる」と考える親が倍になっていま
す。
・
「近くなる」は父親 13.2%・母親 20.8%で母親の方が高く、
「遠くなる」は父親 35.9%・母親
31.6%で父親の方が高くなっています。
・父親は、
「近くなる」は若い年齢層の方が高く、
「遠くなる」は年齢層が上がるにつれて高くな
っていますが、母親は 30 代後半で「遠くなる」が最も高くなっています(図表 13)
。
図表 13
我が国の今後の親子の距離感はどうなると思うか
(%)
16.9
全体(n=9,715)
父親
5.3 全体(n=4,920) 3.7 30代後半(n=117)
40代(n=2,042)
33.8
11.6 37.2 13.2
9.5 40.5 7.7 4.7 24.8 25.9 16.2 34.2 10.2 40.6 7.0 13.8 30代後半(n=342)
6.4 14.6 40代(n=2,753)
7.6 6.1 14.6 12.2 近くなる
9.4 26.9 10.5 7.7 9.4 10.4 10.4 10.6 31.6
全体(n=4,795)
50代(n=1,700)
12.2 10.0 24.7 20.8
母親
35.9
24.8 40.7 50代(n=2,761) 2.9 8.6 9.0 33.8 28.4 8.0 28.4 33.5 35.4 やや近くなる
23.6 22.3 24.7 変わらない
-10-
やや遠くなる
13.9 12.6 6.7 9.1 遠くなる
9.6 15.2 12.6 わからない
2.恋愛観・友人観に見る親と子の相違
■
変わる子どもの恋愛観・友人観
◇子どもは4人に3人が「異性との友情は成立する」 親よりも大幅に増加
・男女間の友情が成立するかについて、親子で相違があるか見てみましょう。
・
「異性との友情が成立すると思う(「思う」+「どちらかと言えば思う」)」は、子どもは男性 73.8%・
女性 78.2%で4人に3人が成立すると思っており、親(自分が 20 歳前後の頃を思い出して回答)の男
性 36.4%・女性 47.3%に比べて大幅に高くなっています(図表 14)。
・異性との関係が、親が子どもだった頃に比べて大きく変化していることがうかがえます。
図表 14 異性との友情は成立すると思う人の割合(男女別)
(%)
100
親(20歳前後の頃)
76.2 80
60
子ども
78.2 73.8 47.3 41.8 36.4 40
20
0
全体
(親n=9,385)
(子どもn=5,803)
男性
(親n=4,742)
(子どもn=2,713)
女性
(親n=4,643)
(子どもn=3,090)
◇子どもは「恋愛に積極・能動的」が減少
・親と子どもに、恋愛へのスタンスについてたずねました。
・子どもの「恋愛に積極・能動的」は、男性 18.0%・女性 23.2%で、女性の方が 5.2 ポイント
高くなっています。
・親(自分が 20 歳前後の頃を思い出して回答)の「恋愛に積極・能動的」は、父親 40.5%・母親 36.4%
でした。親は若い頃、子どもたちと比べて男性は 22.5 ポイント・女性は 13.2 ポイント恋愛に
積極・能動的でした(図表 15)
。
・子どもは女性の方が恋愛に積極・能動的なのに対して、親が若い頃は男性の方が恋愛に積極・
能動的でした。
図表 15
恋愛へのスタンス
(%)
親 男性(n=4,646)
子ども 男性(n=2,713)
親 女性(n=4,457)
子ども 女性(n=3,090)
52.3 40.5 16.0 66.1 18.0 56.2 36.4 23.2 恋愛に積極・能動的
61.2 恋愛に消極・受動的
-11-
7.2 7.4 15.6 恋愛に興味がない
◇「恋人よりも友人を優先する」女性が増加
・休日の過ごし方として、友人と恋人がいた場合、友人と過ごすことを優先する子どもは男性
24.2%・女性 39.1%で、女性が 14.9 ポイント上回っています。
・親(自分が 20 歳前後の頃を思い出して回答)は、友人を優先していたのは男性 29.0%・女性 22.6%
で、子どもとは逆に男性の方が高くなっています。
・親と子どもを比べると、女性は子ども 39.1%・親 22.6%で子どもが 16.5 ポイント高くなって
おり、男性は逆に親 29.0%・子ども 24.2%で親が 4.8 ポイント高くなっています。友人と恋
人の優先順位が親と子どもでは変化しています(図表 16)
。
図表 16 休日の過ごし方として友人と恋人どちらを優先するか
(%)
親 全体(n=9,715)
男性(n=4,920)
女性(n=4,795)
子ども 全体(n=5,803)
男性(n=2,713)
女性(n=3,090)
25.8 74.2 29.0 71.0 22.6 77.4 32.1 67.9 24.2 75.8 39.1 60.9 友人(友人+どちらかと言えば友人)
-12-
恋人(恋人+どちらかと言えば恋人)
3.親が子どもに望むもの
■ 自分が子どもに望むこと、かつて望まれていたことの比較
◇親が子どもに望むのは「明るい家庭」・「人並みな生活」に続いて、「好きな仕事」
・子どもに望む(望んでいた)ことと、親が望まれていたことをたずねました(複数回答)
。
・
「明るい家庭を持っていること」
・
「人並みな生活が営めていること」が高く、
「好きな仕事をし
ていること」が続いています。
・
「好きな仕事をしていること」は、父親が 39.4%に対し、母親は 53.7%で 14.3 ポイント高く
なっています。母親自身が望まれていたのは父親から 8.2%・母親から 8.3%で、母親は自分
の親よりも 45 ポイント超も高く子どもに望んでおり、最も大きな違いが出ました。
母親が若い頃には女性に「好きな仕事をしていること」を望む親たちは少数派であり、女性の
社会進出が求められている現在とでは世の中の意識が大きく変化したことがわかります。
・母親は、自分の母親から「孫をもうけてくれること」を望まれていた割合は 20.3%ですが、母
親自身が子どもに望む(望んでいた)割合は 10.5%とほぼ 10 ポイント低くなりました。
・今の親が子どもに望むものは、自分たちが親に望まれていたものと基本的には同じく「明るい
家庭」・「人並みな生活」ですが、「好きな仕事」については時代の変化が読み取れます(図表
17・18)
。
図表 17
親が子どもに望む(望んでいた)こと (複数回答)
(%)
明るい家庭を持っていること
54.6 人並みな生活が営めていること
49.8 16.1 父親 自分が子どもに望む
(望んでいた)こと (n=4,920)
58.4 好きな仕事をしていること
39.4 15.3 11.1 図表 18
56.0 53.7 経済的に裕福になっていること
19.6 人の役に立つ仕事をしていること
孫をもうけてくれること
12.2 母親 自分が子どもに望む
(望んでいた)こと (n=4,795)
10.5 親自身が望まれていたこと (複数回答)
(%)
29.0 33.7 39.6 明るい家庭を持っていること
35.0 39.9 47.9 44.2 47.4 人並みな生活が営めていること
14.3 12.3 好きな仕事をしていること
父親 自身が父親から望まれ
ていたこと (n=4,920)
10.1 11.7 経済的に裕福になっていること
父親 自身が母親から望まれ
ていたこと (n=4,920)
12.6 10.5 人の役に立つ仕事をしていること
8.5 10.8 孫をもうけてくれること
-13-
8.2 8.3 7.8 母親 自身が父親から望まれ
ていたこと (n=4,795)
13.3 母親 自身が母親から望まれ
ていたこと (n=4,795)
5.5 4.0 14.9 20.3 ■ 親が子どもに身につけてほしいこと・子どもが身につけたいこと
◇子どもは、「語学力」・「資格・免許」など具体的なスキルを身につけたい
・親に子どもが身につけてほしいこと(複数回答)をたずねたところ、
「コミュニケ-ション力」
が 44.7%で最も高く、次いで「専門知識・技術」38.3%・
「前向きな思考力」34.5%と続きま
す。
・子どもに自分で身につけたいこと(複数回答)をたずねたところ、「コミュニケ-ション力」
37.2%に続き、「語学力」32.5%・「専門知識・技術」32.0%・「資格・免許」30.3%という具
体的なスキルが高くなっており、国際化や就職への対応が優先されていることがうかがえます
(図表 19)。
図表 19
親が子どもに身につけてほしいことと子どもが身につけたいこと (複数回答)
( %)
50
40
親が子どもに身につけてほしいこと
(n=9,715)
44.7 37.2 子ども自身が身につけたいこと
(n=4,120)
38.3 32.0 34.5 29.1 23.5 30
20
30.3 32.5 23.8 16.5 15.0 15.9 15.6 7.1 10
8.7 14.0 11.3 0
コミュニ
ケーショ
ン力
専門知識
・技術
前向きな
思考力
教養や
広い視野
注:子どもは大学生等・社会人
-14-
資格
・免許
語学力
忍耐力
チーム
ワーク力
(協調性)
チャレンジ
精神
4.子どものライフイベントへの親の関わり
■ 子どもの進学への関わり
◇親が子どもに「大卒以上」希望は、息子 71.7%・娘 67.6%
子どもの希望は 65.0%
・高校生に卒業後の希望する進路をたずねたところ、65.0%が「国内の大学・短大に進学」でし
た。
・男女別で見ると、大学進学希望者は男性が 68.5%と女性 61.6%を約7ポイント上回り、専門
学校希望者は女性が 18.6%と男性の 8.5%を約 10 ポイント上回りました(図表 20)
。
・親に対して、子どもに希望する最終学歴をたずねたところ、息子には 71.7%・娘には 67.6%
が「大卒以上」を希望しています。親の学歴別で見ると、大卒以上の親は子どもにも「大卒以
上」の学歴を希望する割合が高く、特に母親の方が父親よりもその傾向が強くなっています(図
表 21)
。
図表 20
子どもが希望する高校卒業後の進路
0.8 全体(n=1,030)
65.0 13.6 0.9 8.2 1.5 10.1 1.2 男性(n=515)
68.5 女性(n=515)
国内の大学
・短大に進学
図表 21
8.5 61.6 専門学校
に進学
海外留学
その他
(家業の継承
・自由業等)
0.4 10.1 卒業後すぐに
進学または働く
予定はない
親が子どもに希望する最終学歴
(%)
息子に希望する最終学歴
(n=4,993)
71.7 父親《中・高・その他卒》
(n=1,309)
18.7 57.4 父親《大卒以上》
(n=1,238)
母親《中・高・その他卒》
(n=1,323)
59.7 母親《大卒以上》
(n=1,123)
9.6 28.3 14.4 84.4 8.0 7.6 30.0 10.3 88.6 娘に希望する最終学歴
(n=4,722)
6.1 5.3 67.6 父親《中・高・その他卒》
(n=1,223)
21.6 54.4 父親《大卒以上》
(n=1,150)
母親《中・高・その他卒》
(n=1,240)
53.8 母親《大卒以上》
(n=1,109)
中学・高校・専門・その他
-15-
14.8 10.4 35.3 85.3 大卒以上
10.8 30.8 79.3 10.5 0.4 0.8 1.4 6.2 9.7 2.1 18.6 企業・官公庁
に就職
(%)
10.3 10.9 7.8 6.9 特に望む学歴はない(なかった)
まだわからない
◇世帯年収が高くなるほど母親は子どもの進学に積極的に関与
・親の世帯年収別に子どもの進学に対する親の関わり度合いを見てみます。
・子どもの進学について積極的に関与した父親は、世帯年収が 1,000 万円未満までは 20%を下回
っていますが、1,000 万円以上では 24.9%となっています。
・母親は、世帯年収が高くなるにつれて積極的に関与した割合が高くなっています。
400 万円未満の場合は 40.7%なのに対して、1,000 万円以上の場合は 52.3% と 11.6 ポイント
高くなっています。
・世帯年収が高くなるに従い子どもの進学に「積極的に関与」している傾向が見て取れますが、
「少しは関与した」までを含めるとそれほど大差はありません(図表 22)。
図表 22
親の世帯年収と子どもの進学への関わり
(%)
父親
400万円未満(n=504)
17.1 400~600万円未満(n=785)
17.8 600~800万円未満(n=783)
19.2 53.5 25.4 1.9 800~1,000万円未満(n=574)
17.8 57.3 21.3 3.7 1,000万円以上(n=666)
母親
400万円未満(n=703)
400~600万円未満(n=718)
600~800万円未満(n=617)
50.4 53.1 24.9 40.7 48.9 49.2 46.5 1,000万円以上(n=447)
52.3 少しは関与した
2.8 21.0 42.8 50.4 4.4 26.2 51.8 800~1,000万円未満(n=413)
積極的に関与した
28.2 45.4 42.1 40.5 あまり関与しなかった
2.3 9.4 1.0 7.1 7.8 7.0 1.0 0.3 0.5 0.4 6.7 全く関与しなかった
◇親は自分の進学について親の関与が強かったほど、自分も子どもの進学に積極的に関与
・親の進学へのその親の関与度合別に子どもの進学への親の関わりを見ると、親の進学にその親
の関与が強かったほど、親が子どもの進学に対して強く関与していることがわかりました。
・父親は、子どもの進学に積極的に関与したのは、
「自分の親から全く関与されなかった」13.0%・
「自分の親からあまり関与されなかった」14.3%・
「自分の親から少しは関与された」15.3% に
対して、
「自分の親から積極的に関与された」は 51.2%と 36~38 ポイント高くなっています。
・母親は、父親よりも関与しており、また、親の関与度合いによる傾向は父親と同様でした。子
どもの進学に積極的に関与したのは、
「自分の親から全く関与されなかった」41.7%・
「自分の
親からあまり関与されなかった」37.5%・
「自分の親から少しは関与された」38.3%に対して、
「自分の親から積極的に関与された」は 73.7%と 32~36 ポイント高くなっています。
・「積極的に関与した」と「少しは関与した」をあわせても、自分の親の関与が強かったほど、
自分も子どもの進学に対して関与している傾向があります。自分の親から「全く関与されなか
った」場合でも、自分自身は「積極的に関与した」と「少しは関与した」をあわせると父親の
50.2%・母親の 80.1%が子どもの進学に対して関与しています(図表 23)。
-16-
図表 23
父母の進学へのその親の関与と父母の子どもの進学への関与
(%)
(自分の親から)
父親
積極的に関与された(n=459)
51.2 少しは関与された(n=1,588)
15.3 あまり関与されなかった(n=1,350)
14.3 全く関与されなかった(n=440)
母親
13.0 31.6 14.6 70.5 13.0 1.2 46.4 50.2
37.3 37.3 積極的に関与された(n=634)
38.3 あまり関与されなかった(n=1,180)
37.5 全く関与されなかった(n=472)
12.0 22.6 3.3 0.5 58.2 3.3 0.3 49.9 80.1
41.7 子どもに積極的に関与した
2.1 37.7 73.7 少しは関与された(n=1,446)
子どもに少しは関与した
2.6 11.9 0.6 38.3 18.6 子どもにあまり関与しなかった
1.3 子どもに全く関与しなかった
■ 子どもの就活への関わり
◇子どもの就活まで関わる親が増加傾向
・親が就活をしていた頃と比較して、就活に対する親の関与を見てみます。
・親が就活をしていた頃にその親が就活に関与(「積極的に関与」+「少しは関与」)したのは 27.0%で、
男女別では男性 25.2%・女性 28.8%となっています。
「全く関与されなかった」は、40%超と
なっています(図表 24)
。
・就活経験のある子どもを持つ親が子どもの就活へ関与したのは 38.0%と、親が就活をしていた
頃より高くなっています。母親の方が父親より関与した割合が高く、息子の就活へ 39.6%・娘
の就活には 45.9%関与しています(図表 25)。
図表 24
親自身が就活をしていた頃に親から関与されたか
(%)
27.0
全体(n=8,871)
7.1 19.9 30.6 42.4 25.2
男性(n=4,449)
5.7 19.5 30.6 44.2 28.8
女性(n=4,422)
8.5 20.3 積極的に
関与された
30.6 少しは
関与された
-17-
40.6 あまり関与
されなかった
全く関与
されなかった
図表 25
子どもの就活に関与したか
(%)
38.0
子どもの就活への関与
(n=2,012)
8.9 29.1 34.5 27.5 息子の就活への関与
(n=1,036)
9.9 27.1 34.8 28.1 父親(n=538)
母親(n=498)
26.8 39.6
12.0 娘の就活への関与
(n=976)
父親(n=468)
34.8
8.0 7.8 36.2 27.5 31.3 29.0 33.3 27.1 34.1 26.8 31.6
4.7 母親(n=508)
26.9 36.5 45.9
10.6 31.8 35.2 31.9 積極的に
関与した
少しは
関与した
22.2 あまり関与
しなかった
全く関与
しなかった
◇子どもに近くで働いてほしい親は 58.5%
・子どもに自分たちの居住地の近くで働いてほしいかを親にたずねました。
・近くで働いてほしいと思っている(「思う」+「どちらかと言えば思う」)親は 58.5%で、父親より母
親の方が高くなっています。
・娘に近くで働いてほしい親は 63.7%で息子の 53.5%よりも 10 ポイント程度高く、また、母親
の 65.5%が娘に近くで働いてほしい
と思っています(図表 26)
。
図表 26
子どもに自分たちの近くで働いてほしいか
子どもに近くで働いてほしい
(n=9,715)
息子に近くで働いて欲しい
(n=4,993)
(%)
58.5
10.5 父親(n=2,547)
9.5 母親(n=2,446)
11.6 53.5
8.0 13.6 45.4 13.1 23.4 8.8 15.6 42.7 22.5 8.9 15.0 43.0 19.9 54.9
娘に近くで働いて欲しい
(n=4,722)
15.7 父親(n=2,373)
14.4 63.7
48.0 47.6 21.6 9.0 14.4 43.4 12.1 13.4 7.1 17.1 7.2 17.4 65.5
母親(n=2,349)
48.4 17.1 思う
どちらかと
言えば思う
どちらかと
言えば思わない
-18-
10.9 思わない
6.9 16.7 どちらでもよい
■ 子どもの結婚への関わり
◇息子に 30 代前半までの結婚を望んでいる母親が多い
・子どもに「結婚は何歳頃までにしたいか」
、親には「子どもが何歳頃までに結婚してほしいか(ほ
しかったか)」をたずねました。
・父親が望む息子・娘の結婚年齢はともに 20 代後半までが最も高くなっています。
・母親が娘に望む結婚年齢は同様に 20 代後半までが最も高いのですが、息子には 30 代前半まで
の 36.7% が最も高く、20 代後半までの 25.0%よりも 11.7 ポイント高くなっています(図表
27)
。
◇「結婚するもしないも子どもの自由」と考えている父親は約1割、母親は 15.8%
・「結婚するもしないも子どもの自由」と考えている父親は、息子について 9.9%・娘について
11.6%。
「結婚するもしないも子どもの自由」と考えている母親は、息子・娘ともに対して 15.8%
になっています。
・「結婚するもしないも子どもの自由」と「結婚年齢について特にこだわりはない」をあわせる
と、父親は息子 24.1%・娘 25.7%、母親は息子 30.1%・娘 26.6%になっています(図表 27)。
図表 27
親は子どもにいつまでに結婚してほしいか
(%)
50
47.0 40
44.9 36.7 36.5 32.9 30
25.0 21.3 20.9 20
14.1 9.9 10
3.5 15.8 5.4 2.0 1.2 15.8 10.7 5.7 4.9 2.7 14.3 14.0 11.6 1.4 0
父親の息子への希望(n=2,547)
20代前半
20代後半
父親の娘への希望(n=2,373)
母親の息子への希望(n=2,446)
30代前半
特にこだわりはない
30代後半
母親の娘への希望(n=2,349)
結婚するもしないも子どもの自由
◇子どもが望む結婚年齢は 20 代後半
・子どもが望む結婚年齢で最も高いのは、男女ともに 20 代後半までで、男性 46.2%・女性 58.1%
です(図表 28)
。
・母親が息子に望む結婚年齢は 30 代前半までが最も高くなっています(図表 27)が、男性自身
は 30 代前半までは 31.6%で、20 代後半までの 46.2%よりも 14.6 ポイント低くなっています。
図表 28
子どもはいつまでに結婚したいか
(%)
70
58.1 60
46.2 50
40
31.6 30
21.5 20
10
14.8 6.9 5.3 9.2 1.6 3.8 0
男性(n=1,970)
20代前半
20代後半
女性(n=2,532)
30代前半
30代後半
特にこだわりはない
-19-
◇子どもの婚活への関与希望は 47.7%
・子どもの婚活に将来どれくらい関与したいかを親にたずねました。
・
「積極的に関与したい」は 1.7%と少数ですが、
「少しは関与したい」22.7%・
「子どもが一定の
年齢に達したら関与したい」23.4%で、関与をする意向があるのは合計 47.7%です(図表 29)
。
・息子よりも娘の婚活に関与したいと考える親の方が多く、娘を持つ母親の 56.1%は何かしらの
関与をする意向を持っているようです。
図表 29
子どもの婚活へ関与したいか
子どもの婚活への関与
1.7 (n=9,211)
息子の婚活への関与
1.4 (n=4,771)
(%)
47.7
22.7 20.2 23.4 43.7
52.3 22.1 56.3 父親(n=2,436) 1.5 20.6 21.7 56.3 母親(n=2,335) 1.2 19.9 22.5 56.3 娘の婚活への関与
2.0 (n=4,440)
父親(n=2,218) 1.5 25.2 24.7 48.1 51.9
22.1 24.2 52.2 56.1
母親(n=2,222) 2.5 28.4 積極的に
関与したい
25.2 少しは
関与したい
-20-
43.9 子どもが一定の年齢に
達したら関与したい
関与は
しない
5.親の心配
■ 子どものSNSとの関わり方
◇インターネット利用について親が心配すること
・子どもがインタ-ネットを利用することについて、親の心配をたずねました(複数回答)。
・
「生活習慣が乱れる」が最も多く父親 36.5%・母親 41.8%、続いて「勉強時間が短くなる」が
父親 28.8%・母親 33.5%となっています。
母親は特に「子どもの交友関係が把握できなくなる」が 28.3%と懸念しており、「犯罪に巻き
込まれる」
・「不適正なサイトを利用する」ことは父母ともに同じくらい心配しています(図表
30)
。
・子どもに「インタ-ネットを使用することで実際に影響が出ていると感じることはあるか」と
たずねたところ、約半数の 47.3%が「特に影響は感じない」ものの、親の心配どおり「生活習
慣が乱れた」は 31.9%・
「勉強時間が短くなった」は 17.3%と影響が出ています。
「いじめやプライバシ-侵害の被害を受けた」1.0%・
「犯罪に巻き込まれた」0.5%について
は、率は低いものの見すごせない課題です(図表 31)
。
図表 30
子どもがインタ-ネットを使うことで親が心配に思うこと(複数回答)
(%)
50
41.8 40
36.5 父親
(n=3,890)
33.5 28.8 30
母親
(n=3,765)
28.3 20.0 21.1 20
15.7 15.4 15.4 10
0
生活習慣が
乱れる
勉強時間が
短くなる
子どもの交友関係が
把握できなくなる
犯罪に巻き
込まれる
不適正なサイトを
利用する
注:親は、高校生・専門学校生・大学生等の子を持つ親
図表 31
インタ-ネットを使用することで実際に影響が出ていると子ども自身が感じること
1.0 全 体(n=5,803)
47.3 31.9 17.3 (%)
2.0 0.5 特に影響
は感じない
生活習慣
が乱れた
勉強時間が
短くなった
いじめやプライバシー
侵害の被害を受けた
-21-
犯罪に巻き
込まれた
その他
◇SNSは、多くの若者が負担やわずらわしさを感じながらも大切なツ-ル
・SNSについて、人間関係上の負担やわずらわしさを感じているかをたずねました。
・「SNSを通じた人間関係」について負担やわずらわしさを感じている(「とても感じている」+
「やや感じている」)のは、男性で
10 代後半 34.6%・20 代前半 34.3%・20 代後半 30.7%となっ
ています。20 代後半男性の 19.3%が「LINEなどのSNSをやっていない」となっていま
す。
・女性は男性に比べてSNSでのつながりに負担を感じている割合が高く、特に 10 代後半では
47.9%と約半数に上ります。男性同様、年代が上がるにつれてその割合は減少しますが、20
代前半 46.1%・20 代後半 42.6%と4割以上の人がわずらわしさを感じています(図表 32)。
・SNSについては、便利さの一方で人間関係上の負担やわずらわしさを感じている若者が多
いものの、93.5%の人がLINEを主なコミュニケ-ションツ-ルとして使っており、負担
を感じながらも大切なコミュニケ-ションツ-ルとなっているようです。
親のLINE利用は 78.5%で、子どもよりは低いものの、コミュニケ-ションツ-ルとして
活用されています(図表 33)。また、親子ともに男性よりも女性の利用割合が高くなってい
ます。
図表 32
SNSを通じた人間関係に負担やわずらわしさを感じているか
(%)
34.6
男性 10代後半(n=778)
9.3 20代前半(n=1,299)
9.7 25.3 36.1 5.0 24.3 34.3
31.3 24.6 24.1 10.3 30.7
20代後半(n=636)
7.9 22.8 女性 10代後半(n=998)
12.6 20代前半(n=1,493)
12.9 20代後半(n=599)
42.6
7.2 とても
感じている
図表 33
47.9
46.1
18.2 31.8 19.3 35.3 31.5 18.8 1.8 33.3 33.2 17.3 3.3 33.6 35.4 やや
感じている
あまり
感じていない
15.5 ほとんど
感じていない
8.3 LINEなどのSNS
をやっていない
「LINE」を主なコミュニケ-ションツ-ルとして利用している
(%)
子 全 体
(n=5,389)
10代後半
(n=739)
男 性
20代前半
(n=1,165)
93.5
94.3
91.4
親 全 体
(n=6,727)
30代後半
(n=104)
78.5
91.3
20代後半
(n=513)
79.1
40代
50代
(n=1,505) (n=1,728)
77.4
67.7
-22-
10代後半
(n=980)
女 性
20代前半
(n=1,443)
20代後半
(n=549)
97.9
97.1
93.4
30代後半
(n=284)
93.7
40代
50代
(n=2,042) (n=1,064)
85.7
78.3
◇実際に会ったことのない相手とのSNSでのコミュニケ-ション
10 代後半女性は 68.6%
・SNS上ではつながっているが、実際には会ったことのない相手とコミュニケ-ションをとる
ことがあるかをたずねました。
・子どもは、20.5%が「よくある」、36.0%が「たまにある」というのが実態です。
特に 10 代後半の女性はその割合が最も高く、
「よくある」
・
「たまにある」をあわせると 68.6%
になっています。
・親は、子どもよりは低いものの、「よくある」6.1%・
「たまにある」21.6%という実態になっ
ています(図表 34)
。
図表 34
実際には会ったことない相手とSNS上でコミュニケ-ションをとることがあるか
(%)
56.5
子ども 全体(n=5,389)
20.5 男性 10代後半(n=739)
21.4 20代前半(n=1,165)
20代後半(n=513)
19.5 20代後半(n=549)
親 全体(n=6,727)
18.5 40.6 47.7 44.6 68.6
37.9 31.4 35.6 14.8 6.1 38.0 41.3 30.7 20代前半(n=1,443)
43.5 32.8 14.0 女性 10代後半(n=980)
36.0 45.9 33.0 52.3 21.6 72.3 よくある
たまにある
ない
注:SNSをやっていない人を除く
◇大事な話をメ-ルやLINEで伝えることに、子どもの 28.3%は抵抗感なし
・知人同士のコミュニケ-ションで、対面せずにメ-ルやLINEで告白したり別れ話をしたり
することがあると言われています。「相手と対面せずに人間関係の大事なことを伝えることに
抵抗を感じるか」をたずねました。
・子どもは、「とても抵抗を感じる」26.5%、
「やや抵抗を感じる」45.1%となっています。
・抵抗感がない(「あまり抵抗を感じない」+「全く抵抗を感じない」)は、子ども全体が 28.3%で、男女
別では男性 30.6%・女性 26.3%となっています。
・親は、
「とても抵抗を感じる」33.9%・
「やや抵抗を感じる」48.5%で、子どもより抵抗が大き
いようです(図表 35)。
図表 35
対面せずに、別れ話などの大事なことをメ-ルやLINEで伝えることに抵抗を感じるか
28.3
子ども 全体(n=5,803)
男性(n=2,713)
女性(n=3,090)
親 全体(n=9,715)
26.5 45.1 23.4 (%)
5.0 30.6
24.7 44.7 24.8 26.3
28.2 45.5 33.9 とても抵抗
を感じる
-23-
26.3
22.1 48.5 やや抵抗
を感じる
5.8 あまり抵抗
を感じない
4.3 15.5 全く抵抗
を感じない
2.1 ■ いじめの実態
◇子どもの約半数がいじめられた経験があり、20 代後半女性では 54.6%にも
・子どもはどれほどいじめに直面しているのでしょうか。いじめを受けた経験をたずねました。
・
「いじめを受けたことがある」人は、約半数の 46.0%にもなっています。
・年代別では、男女ともに 10 代後半が一番低く、年齢が上がるにつれていじめられた経験があ
る人の割合が高くなっており、特に 20 代後半の女性では 54.6%にも達しています(図表 36)。
図表 36
いじめを受けたことの有無
(%)
全体(n=5,803)
男性 10代後半(n=778)
20代前半(n=1,299)
20代後半(n=636)
女性 10代後半(n=998)
20代前半(n=1,493)
20代後半(n=599)
54.0 46.0 65.0 35.0 55.7 44.3 50.9 49.1 55.3 44.7 50.6 49.4 45.4 54.6 ある
ない
-24-