資料10 政策コメンテーター委員会 ~配布資料~ ㈱第一生命経済研究所 経済調査部 首席エコノミスト 永濱 利廣 1 1.デフレ脱却に向けて (1)経済対策規模は10兆円以上必要 地震による資本ストック被害額等の比較 熊本 東日本 新潟中越 阪神淡路 16年4月 11年3月 04年10月 95年1月 内閣府試算 マグニチュード 7.3 9.0 6.8 7.2 -5.9 最大震度 7 7 7 6 死者 人 49 15,894 68 6,434 重軽傷者 人 1100以上 6,152 4,805 43,792 被害総額 兆円 4.6 16.9 3.0 9.9 補正規模 兆円 15.4 4.8 7.0 (出所)各種資料を基に作成 GDPギャップの推移 ~閏年要因で1-3月期は過大評価~ 5.0 0.0 -5.0 建設技能労働者過不足率 兆円 (%) 4 閏年調整 -7.5 -10.0 3 不足 2 1 0 -15.0 -1 過剰 -2 2016 2015 2014 2013 2012 2011 2010 2009 2008 2007 2006 2016 2015 2014 2013 2012 2011 (出所)内閣府資料を基にDLRI作成 2005 -3 -20.0 (出所)国土交通省 2 (2)財源は特別会計の有効活用 8 国債利回りと利払い費 ~マイナス金利で2兆円以上下ブレの可能性~ 外為特会資産合計 ~アベノミクス以降30兆円以上拡大~ 180.0 12 158.9 160.0 7 145.9 10 140.0 6 8 120.0 110.8 113.8 100.0 兆円 6 % 4 兆円 5 127.9 80.0 金利 3 4 2 60.0 利払費(右) 40.0 2 1 20.0 0 1975 1977 1979 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 2011 2013 2015 0 ( 出所)財務省、2014年度まで決算 0.0 2010年度末 2011年度末 2012年度末 2013年度末 2014年度末 ( 出所)財務省 3 2.潜在消費・投資の喚起 (1)消費増税先送りは賢明な判断 (%) 3 一般労働者の所定内給与比較 ~本当の賃金はもっと上がっている~ 雇用者報酬と個人消費 ~収入増えても増えない個人消費~ 270 2.5 毎月勤労統計(30人以上)(3.3万事業所) 2 260 個人消費 賃金構造基本統計調査(7.8万事業所) +1.5% 1.5 雇用者報酬 1 +0.6% 兆円 250 240 0.5 0 230 -0.5 220 -1 -1.5 (出所)厚生労働省 2016/03 2015/11 2015/07 2015/03 2014/11 2014/07 2014/03 2013/11 2013/07 2013/03 2012/11 2012/07 2012/03 2011/11 2011/07 2011/03 2010/11 2010/07 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 -2 2010/03 210 ( 出所)内閣府 4 1989/ 1990/ 1990/ 1990/ 1990/ 1991/ 1991/ 1991/ 1991/ 1992/ 1992/ 1992/ 1992/ 1993/ 1.00 150 -2 -1.00 -3 -2.00 -4 ( 出所)国立社会保障人口問題研究所、内閣府、潜在成長 率予測は第一生命経済研究所 ( 出所)総務省 2016年 1~ 3月 -1 10~12月 2.00 7~ 9月 0.00 0 4~ 6月 予測 2015年 1~ 3月 3.00 10~12月 1 7~ 9月 人口ボーナス指数(右) 4~ 6月 2 2014年 1~ 3月 生産年齢人口 10~12月 潜在成長率 7~ 9月 4.00 3 500 4~ 6月 5.00 万人 6.00 前年差: 倍 人口動態に左右される潜在成長率 2013年 1~ 3月 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 2029 2030 前年比: % (2)人口動態に左右される潜在成長力 目先は就業希望の非労働力人口の活躍に期待 450 400 350 300 250 200 就業希望非労働力人口 完全失業者 100 50 0 5 (3)外国人留学生増で潜在成長力引上げ オーストラリアの財・サービス輸出上位10品目(2014年) 単位:豪ドル 順位 品目 輸出額 200,000 400,000 600,000 800,000 1,000,000 1位 鉄鉱石 660億 外国人留学生受入数(2013年) ~留学生30万人計画にはほど遠い~ 0 アメリカ 784,427 イギリス 416,693 オーストラリア 249,868 フランス 228,639 ドイツ 196,619 ロシア 138,496 日本 135,803 カナダ 135,187 中国 2位 石炭 380億 3位 天然ガス 178億 4位 外国人留学生の留学費用(教育・生活費等) 170億 5位 個人旅行サービス(教員関連除く) 142億 6位 金 135億 7位 原油 106億 8位 牛肉 78億 9位 アルミニウム鉱(アルミナ含む) 63億 小麦 59億 96,409 イタリア 82,450 オーストリア 70,852 オランダ 68,943 サウジアラビア 62,143 スペイン 56,361 韓国 55,536 トルコ 54,387 10位 ( 出所)OECD (出所)Australian Government Department of Foreign Affairs and Trade 6 3.働き方改革・女性活躍や少子化対策 (1)女性活躍には日本的雇用慣行の是正必要 就業希望の女性非労働力人口 (2016年1-3月期) 120 待機児童数と保育所定員推移(各4月1日時点) 3.0 待機児童数 98 100 保育所定員 247 2.5 2.3 1.0 2.0 1.8 2.6 2.6 2.5 2.3 2.0 2.1 2.3 100 2015年 2014年 0 2013年 0.0 2012年 50 2011年 0.5 2010年 健康上の理由のため 介護・看護のため 出産・育児のため 今の景気や季節では仕事 がありそうにない 勤務時間・賃金などが希望 にあう仕事がありそうにない 自分の知識・能力にあう仕 事がありそうにない 近くに仕事がありそうにない 0 150 2009年 2 1.5 2008年 11 200 2007年 16 19 250 2.0 2006年 38 37 40 ( 待機児童数、,万人) 60 2005年 万人 80 234 224 229 220 211 212 213 216 205 208 ( 保育所定員、万人) 2.5 20 300 ( 出所)厚生労働省 ( 出所)厚生労働省 7 (2)労働市場改革に必要な解雇規制緩和 正社員の賃金構造(2014年) 600 OECD諸国の労働市場の流動化と経済成長 (2012年) 8.0 6.0 計 500 大企業 日本 2.0 経済成長率% 千円/月 4.0 小企業 400 300 0.0 200 -2.0 100 イタリア y = -24.75x + 10.195 R² = 0.5221 -4.0 ポルトガル -6.0 ( 出所)厚生労働省 65~69 60~64 55~59 50~54 45~49 40~44 35~39 30~34 25~29 20~24歳 0 ギリシャ -8.0 20% 30% 40% 50% 勤続年数10年以上の男性従業員割合% 60% 8
© Copyright 2025 ExpyDoc