雇用契約 上の地位 確 福岡高裁 に﹁宮 﨑幸二さ んをＴ ＮＣの正 社員と する判決 ﹂を 要請する 決議 ( ) 本年 八月二〇日 に福岡高裁で 結審した、 平成二四年 ネ 第 二九三号 認等 請求事件は 、労働者派遣 法違反を犯 しているテレ ビ西日本︵ ＴＮＣ︶に対 し、雇用責 任 を果 たすことを 求める裁判で あると同時 に、今日一〇 〇〇万人超 のワーキング プアと言わ れ る非正規労働者に広くかかわる、社会正義が問われる裁判です。 日本民間放送労働組合連合会・九州地方連合会 第五六回定期大会 宮﨑 幸二さん は、二〇〇〇年 一一月か ら十一年間、労 働者派遣 法違反の中で、 ＴＮＣ正 社 員と 全く同じ仕 事に従事しな がら、ＴＮ Ｃの正社員の 半分以下の 給料で働かさ れ続けてき ま した。 ＴＮ Ｃとその 一〇〇％子会社 であるＴ ＮＣプロジェク トの労働 者派遣法違反は 、専ら派 遣 であること︵特定の派遣先にのみ派遣している状態︶、そして業務偽装であることです。 宮﨑 さんは政 令三号業務︵放 送機器の 操作︶として派 遣されて いますが、宮﨑 さんが実 際 に行 ってきた業 務は政令三号 業務以外の 業務に広く及 んでいます 。この業務偽 装による違 法 派遣が十一年間以上も放置されてきました。 こう した中で ，宮﨑さんはＴ ＮＣによ り、放送事業者 になくて はならない無線 従事者と し ても 総務省に届 け出られてい た事実があ り、ＴＮＣは 放送事業者 としての資格 が問われる と 言っても過言ではありません。 ＴＮ Ｃは高い 収益を誇ってい ますが、 その裏では過半 数以上の 労働者が非正規 の状態に お かれ 、宮﨑さん のように労働 者派遣法違 反の状況下で 働かされて きた労働者が 存在してい る ので す。宮﨑さ んがいたマス ター部門の 人員は現在正 社員六名に 対して派遣社 員が八名と 、 常用雇用の代替であってはならないとする労働者派遣法の大前提が全く無視されています。 公共 の電波を 扱う放送局の違 法状態は 断じて許しては なりませ ん。貴裁判所が 、宮﨑さ ん をＴ ＮＣの正社 員として正面 から認める 判決を下され ることによ り、数多くの 非正規労働 者 も勇気づけられます。 わが 国から﹁ 働く貧困﹂をな くし、生 存権を保障する 取り組み にもつながる判 決を要請 い たします。 二〇一二年九月二日 福岡高等裁判所第三民事部へ係 殿 裁判長 犬飼 眞二 殿 裁判官 青木 亮 裁判官 石原 直弥 殿
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