N E W S R E L E A S E 〒100-0005 東京都千代田区丸の内 2-1-1 明治安田生命ビル 18F T 03 5288 9288 www.cbre.co.jp Twitter: @cbrejapan 2016 年 7 月 21 日 お問い合わせ先: CBRE コーポレートコミュニケーション 03-5288-9283 CBREが賃貸大型物流施設の市場動向(2016年第2四半期)を発表 首都圏の空室率8.9%に上昇も、新規需要は過去最高の110,000坪 CBRE(日本本社:東京都千代田区丸の内)は本日、首都圏および近畿圏の2016年第2四半期の大 型マルチテナント型物流施設の市場動向を発表しました。 【注目動向】 新規供給は 135,000 坪、四半期ベースで過去 2 番目の高水準。 大量供給の影響で首都圏全体の空室率は 8.9%と、前期から 0.6 ポイント上昇したものの需要 は力強い。新規需要は四半期ベースで過去最高の 110,000 坪を記録した。 近畿圏 LMT 空室率は 1.9%まで低下。e コマース企業による物流投資が増加。 2016 年 Q2 の首都圏大型マルチテナント型物流施設(LMT)市場では、7 棟、135,000 坪の新規供 給がありました。これは、過去最高を記録した 2015 年 Q4 に次ぐ規模です。3 四半期続いた 10 万 坪以上の大量供給の影響で空室率は 8.9%と前期から 0.6 ポイント上昇したものの、首都圏の需要 は力強く、7 棟のうち 4 棟は満室での竣工となりました。アパレル業界や総合スーパーといった業種で 需要が積み上がり、今期の新規需要は 110,000 坪と四半期ベースで過去最高を記録しました。 *注:「 LMT 」 = Large Multi-Tenant Logistics Facilities 首都圏 4 エリアの空室率は、「東京ベイエリア」が前期比横ばい、「外環道エリア」は竣工物件の空室 の影響で 7.4%に上昇しました。「国道 16 号エリア」は大量供給の波の中でも安定感を示し、前期の 8.8%から今期は 7.8%に低下しました。都心からもっとも離れている「圏央道エリア」は、19.7%と前 期からさらに上昇しました。 CBRE インダストリアル営業統括部長の小林麿は、「業績が好調な小売業や通販を中心に、1 万坪規 模の大型移転や新規開設がみられた。国道 16 号エリアや圏央道エリアでは競合物件が多いため、 賃料が弱含む物件もみられる」とコメントしています。 近畿圏の LMT 市場では、1 棟が満室稼働で竣工しました。既存物件でも e コマース関連の需要によ り空室が複数消化され、空室率は前期の 3.4%から今期は 1.9%まで低下しました。近畿圏でも e コ マース企業による物流投資が増加しています。 ©2016 CBRE, Inc CBRE News Release Page 2 CBRE インダストリアル営業統括部関西支社シニアディレクターの北村健次は、「内陸部では今後 20 万坪を超える新規供給が見込まれるものの、棟数は限られる。そのため、大きな面積を確保しようと するテナントが早期に物件を押さえる傾向が鮮明になっている」とコメントしています。 中部圏では、マルチテナント型の大型物件が相次いで竣工するのは来年以降ですが、複数の物件で 早くもテナントが内定し始めています。このように早い段階からリーシングが進展したことは過去にな く、大型の物流施設への需要の強さは予想以上といえます。 詳しいマーケットの動向・見通しや各都市のマーケットデータは7月29日発刊予定の「ジャパン ロジ スティクス マーケットビュー Q2 2016」をご覧ください。 弊社ホームページ( http://www.cbre.co.jp/JP/research/Pages/MarketViews.aspx )からもご覧いただけます。 Chart1: 首都圏 大型マルチテナント型物流施設 坪 新規供給 新規需要 空室率(全体) 空室率(竣工1年以上) 160,000 ‣ Forecast 140,000 12% 10% 120,000 8% 100,000 6% 80,000 60,000 4% 40,000 2% 20,000 0% Q4 2016 Q3 2016 Q2 2016 Q1 2016 Q4 2015 Q3 2015 Q2 2015 Q1 2015 Q4 2014 Q3 2014 0 Source: CBRE, Q2 2016 ©2016 CBRE, Inc CBRE News Release Page 3 Chart2: 近畿圏 大型マルチテナント型物流施設 坪 新規供給 新規需要 空室率(全体) 空室率(竣工1年以上) 90,000 12% ‣ Forecast 80,000 10% 70,000 8% 60,000 50,000 6% 40,000 4% 30,000 2% 20,000 0% 10,000 -2% Q4 2016 Q3 2016 Q2 2016 Q1 2016 Q4 2015 Q3 2015 Q2 2015 Q1 2015 Q4 2014 Q3 2014 0 Source: CBRE, Q2 2016 ■大型マルチテナント型物流施設 空室率 首都圏 近畿圏 Q2 2015 Q3 2015 Q4 2015 Q1 2016 Q2 2016 Q2 2015 Q3 2015 Q4 2015 Q1 2016 Q2 2016 全体 3.6% 3.5% 6.9% 8.3% 8.9% 全体 4.8% 4.5% 3.5% 3.4% 1.9% 竣工1年以上 2.0% 2.1% 1.2% 1.7% 2.0% 竣工1年以上 2.3% 1.9% 1.0% 1.9% 1.2% ■大型マルチテナント型物流施設 首都圏エリア別 空室率・実質賃料指数 空室率 実質賃料指数 (円/坪) Q2 2015 Q3 2015 Q4 2015 Q1 2016 Q2 2016 Q2 2015 Q3 2015 Q4 2015 Q1 2016 Q2 2016 東京ベイエリア 外環道エリア 国道16号エリア 圏央道エリア ©2016 CBRE, Inc 全体 0.0% 8.4% 8.4% 8.4% 8.4% 竣工1年以上 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.1% 全体 0.0% 0.0% 0.7% 0.6% 7.4% 竣工1年以上 0.1% 0.0% 0.7% 0.7% 1.1% 全体 4.5% 3.1% 8.6% 8.8% 7.8% 竣工1年以上 1.2% 0.9% 0.8% 1.5% 2.4% 全体 5.7% 7.4% 10.3% 18.3% 19.7% 竣工1年以上 6.7% 7.8% 1.8% 3.0% 3.0% 6,370 6,230 6,250 6,250 6,260 4,570 4,580 4,590 4,670 4,690 4,050 4,050 4,040 3,990 3,960 3,250 3,230 3,250 3,260 3,280 CBRE News Release Page 4 調査概要 調査対象 全国16都道府県に所在する、主な用途が倉庫である一般募集された施設 対象地域: 大型マルチテナント型 物流施設 (LMT) 対象施設: 空室率: 首都圏LMTエリア別 対象: 首都圏:東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県を中心とする地域(102棟) 近畿圏:大阪府、兵庫県、京都府を中心とする地域(20棟) 延床面積10,000坪以上 原則として、開発当時において複数テナント利用を前提として企画・設計された施設 (1)3月末 (2)6月末 (3)9月末 (4)12月末 時点集計 空室は集計時点で即入居可能であるものを対象(新築施設は竣工済みのものが対象) 2003年以降に竣工した大型マルチテナント型物流施設 国道16号エリアの2014年Q4時点の値を4,000円/坪として各エリアの賃料を指数化 空室率・実質賃料指数 実質賃料指数: 新規契約する場合、調査時点で成約すると想定される賃料(共益費含む) 契約期間、フリーレント期間を考慮した実質的な月額賃料 CBRE について CBRE グループ(NYSE:CBG)は、「フォーチュン 500」や「S&P 500」にランクされ、ロサンゼルスを本拠とする世界最大 の事業用不動産サービスおよび投資顧問会社です(2015 年の売上ベース)。全世界で 70,000 人を超える従業員、 400 カ所以上の拠点(系列会社および提携先は除く)を有し、不動産オーナー、投資家、オキュパイアーに対し、幅 広いサービスを提供しています。不動産売買・賃貸借の戦略的アドバイスおよび取引業務、コーポレートサービス、プ ロパティマネジメント、ファシリティマネジメント、プロジェクトマネジメント、事業用不動産ローン、不動産鑑定評価、不 動産開発サービス、不動産投資マネジメント、リサーチ・コンサルティングを主要業務としています。詳細につきまして は日本国内ホームページおよび公式 Twitter アカウント:@cbrejapan をご参照ください。 *免責事項: 本文書は貴社の責任と判断で利用いただくものであり、弊社は、貴社又は第三者が本文書に基づい て行われた検討、判断、意思決定及びその結果について法律構成・請求原因の如何を問わず一切の責任を負わ ないものとします。 ©2016 CBRE, Inc
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