アブストラクト

早稲田大学整数論セミナーの予定 (2016 年度 第 15 回)
日時: 2016 年 7 月 22 日(金)16:30∼18:00
場所: 〒 169-8555 東京都新宿区大久保 3-4-1
早稲田大学西早稲田キャンパス(旧・大久保キャンパス)
59 号館 4 階 420 室 (59-420)
講演者: 呼子 笛太郎 (東北大学)
タイトル: 分裂高さと正標数体上のカラビヤウ多様体の持ち上げについて
アブストラクト: 正標数体上のカラビヤウ多様体は付随する Artin-Mazur 形式群の高さ
(Artin-Mazur 高さ) で分類することができる。また正標数の代数多様体には Frobenius
分裂性と言う概念が定義されていて、表現論や可換環論、代数幾何などにおいて幅広
く研究されている。カラビヤウ多様体に対しては Frobenius 分裂することと、ArtinMazur 高さが 1 であることが同値であることが知られている。講演では Frobenius 分
裂性を拡張した概念である分裂高さを定義し、カラビヤウ多様体に対しては ArtinMazur 高さと一致することを示す。応用として高さ有限のカラビヤウ多様体が長さ
2 の Witt 環上にリフトできることを紹介する。
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