仕様書等 [PDF 617.9 KB]

(別添2)
平成 28 年度気候変動による水循環への影響評価・適応策検討調査業務 仕様書
1. 業務の目的
本業務は、「平成 27 年度気候変動による水循環への影響評価・適応策検討調査業務」(以下
「平成 27 年度業務」という。)の検討結果を踏まえ、気候モデル・排出シナリオに関する最新知見
等を踏まえた予測ケースの検討と入力データの収集・整理を行った上で、モデル湖沼(八郎湖、
琵琶湖、池田湖)における水質・生態系への影響予測と評価及び適応策を検討し、その結果を
踏まえた全国湖沼での気候変動影響の可能性検討と適応策の整理を行うことにより、今後の施
策に反映し水環境の保全を図ることを目的とする。
2. 業務の内容
(1) 業務の適切、円滑且つ確実な実施を図るための措置
請負者が、契約書及び仕様書並びに環境省担当官の指示等に基づき、業務を適切、円滑且
つ確実に実施するため、以下の措置を図るものとする。
1)計画・準備
請負者は、契約締結後、提案書における業務実施計画書に基づき、誠実に業務を実施する
こと。
また、業務実施計画書に変更があった場合は、速やかに、環境省担当官と協議し、その指示
に従うこと。
2)打合せ協議
請負者は、業務開始時、中間時(3回程度)、業務完了時において、計5回程度打合せ協議を
行うものとする。その際に、業務の実施状況等について、契約書、仕様書、業務実施計画書、そ
の他環境省担当官の指示等に沿って、環境省に報告すること。業務開始時・業務完了時は、原
則として、実務的な責任者(管理技術者)が行うこと。なお、業務完了時における報告について
は、履行期限までに充分な余裕をもって行うこと。
また上記の報告のほか、業務の実施状況に応じて、必要な報告を環境省担当官へ行うこと。
3)打合せ等の記録、保管
請負者は、環境省担当官との打合せ内容、環境省担当官からの指示事項と対応内容を記録
し、保管するとともに、環境省担当官の求めに応じ提出すること。
(2)気候モデル・排出シナリオに関する最新知見を踏まえた予測ケースの検討とデータ収集・整理
1)他機関での検討状況の整理
平成 27 年度業務の成果をもとに、他省庁および研究機関が設定している将来条件(気候
モデル・排出シナリオ・時期等)と本検討で設定している条件を比較して、本検討の位置づけ
を整理する。
2)最新気候モデルの整理と、本検討への適用性・予測ケースの検討
IPCC の第 5 次評価報告書(AR5)や、その中で検討される第 5 次結合モデル相互比較プ
ロジェクト(CMIP5)や気候変動リスク情報創生プログラム等、気候モデルに関する最新の知見
を収集・整理し、平成 28 年度当初時点で提供され、将来気象データの活用が可能な気候モ
デルを整理するとともに、本検討での適用性を検討する。その上で、マルチモデル・シナリオで
の将来予測を行うための予測ケースを検討する。
3)気候モデルデータの収集・モデル入力条件としての整理
設定した予測ケースについて、必要な気候モデルの気象データを収集するとともに、水質
予測モデルを実施するための入力データを整理する。
-1-
(3)モデル湖沼における気候変動による水質・生態系への影響予測と評価、及び適応策の検討
1) 将来水質予測の実施
前項で検討した予測ケースについて、過年度で構築した水質予測モデルと同等以上の精度
を有するモデルを用いて、シミュレーションを実施し、予測結果を整理する。
なお、必要があれば参考として平成 27 年度に使用した水質予測モデルの基礎式や定数値
等を提供することは可能である。
2) 気候変動による水質・生態系への影響評価
各モデル湖沼で設定している気候変動による水質・生態系への影響項目に対して、予測結
果等に基づき、影響の予測と評価を行う。
3) 適応策の検討
平成 27 年度業務の検討成果や上記の影響評価の結果等から、各モデル湖沼の現状を踏ま
えた上で、適切な適応策を抽出するとともに、その適応策による効果を予測して、必要な適応
策を整理する。
(4)気候変動影響に着目した全国湖沼の類型化と適応策の抽出
1) 気候変動影響に着目した全国湖沼の類型化
前項でのモデル湖沼での予測結果・影響評価から着目すべき気候変動影響を抽出する。ま
た、平成 27 年度業務の検討成果を踏まえ、抽出した気候変動影響を説明するための指標を
既往文献、知見等に基づき選定して、全国湖沼を類型化し、気候変動による影響が現れる可能
性がある湖沼群を抽出する。
2) 適応策の抽出
類型化整理に基づき、着目している気候変動影響に適応するための適応策を抽出する。適
応策の検討に当たっては、類型化された湖沼について、平成27年度業務の検討成果や(3)の
3)のモデル湖沼での検討結果、関係機関へのアンケート、必要に応じてヒアリング等を行って、
その湖沼の特性や現状を把握した上で、適応策を抽出する。
また、モデルでの定量的な影響評価が難しい気候変動影響に対しても、対応する適応策を
抽出・整理しておく。
(5) 必要なモニタリング項目の整理
平成27年度業務の検討成果や本検討で得られた各湖沼で進めるべき適応策を踏まえ、今後
必要となるモニタリング(項目、内容、手法等)を整理する。
(6)専門家からなる検討会の設置・運営
(2)~(5)の検討等を行うに当たり、専門家で構成された検討会の意見を踏まえ検討するも
のとし、検討会は3回程度、東京 23 区内で開催する。
請負者は、検討会運営に関する主要な作業及び一切の庶務を行うものとし、具体的には次
に掲げる業務を実施する。なお、検討会委員としては、別記(9名程度:3~6級程度)を想定
しており、開催に当たっては環境省担当官の指示に従うものとする。
1)委員等へ委嘱手続きの実施
委員等へ検討会への参画を依頼し、本人の承諾及び所属機関の同意を得る委嘱手続きを
行うこと。
2)検討会用資料の作成
事前に環境省及び委員と調整の上、検討会資料を作成する。(1回当たり A4 版 50 頁、20
部程度)
-2-
3)検討委員情報の取りまとめ及び委員との連絡調整
委員に対して、出席依頼・会合関連情報等の発送と返答の督促、出欠情報の取りまとめ等
を行う。
4)会議場の確保及び会議設備の設置
検討会開催に際しては、会議場(半日、30 人以下を想定)を確保し、会場借料は請負者が
負担する。
また、事前に会場のレイアウト案の配置図を作成して環境省担当官に示し、指示に従って
適宜修正等を行いながら、会場のレイアウトを決めるとともに、お茶を手配する。その他適宜
必要とされる会議設備の詳細については環境省担当官と協議の上、決定する。
5)旅費謝金の支払い
委員の会議場までの交通費・日当等については、請負者が負担する。交通費・日当等の支
払い額に関しては、「国家公務員等の旅費に関する法律」に準ずるものとする。
また、謝金は委員1人に対して1日当たり 17,700 円を支給すること。
6)議事録の作成
検討会の議事録を作成し、会合終了後、速やかに環境省担当官へ提出すること。
3. 業務履行期限
平成 29 年3月 30 日まで
4. 成果物
報告書 20 部(A4版全体 260 頁程度)
報告書には概要版(資料(日本語、A4版30頁程度)とパワーポイント(スライド 10 枚程度))、英
語版(A4版30頁程度)を含める。
報告書、概要版、英語版の電子データを収納した電子媒体(DVD:5 枚)報告書等(業務上発生
するパンフレット・冊子等の印刷物を含む。)及びその電子データの仕様及び記載事項は、別添
によること。
提出場所 環境省 水・大気環境局 水環境課
5.著作権等の扱い
(1)成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び所有権(以下「著作権等」
という。)は、環境省が保有するものとする。
(2)請負者は、自ら政策・作成した著作物に対し、いかなる場合も著作者人格権を行使しないものと
する。
(3)成果物に含まれる請負者又は第三者が権利を有する著作物等(以下「既存著作物」という。)の
著作権等は、個々の著作者等に帰属するものとする。
(4)納入される成果物に既存著作物等が含まれる場合には、請負者が当該既存著作物の使用に必
要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続を行うものとする。
6.情報セキュリティの確保
請負者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。
請負者は、請負業務の開始時に、請負業務に係る情報セキュリティ対策とその実施方法及び管理
体制について環境省担当官に書面で提出すること。
(1) 請負者は、環境省担当官から要機密情報を提供された場合には、当該情報の機密性の格付け
-3-
に応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。
また、請負業務において請負者が作成する情報については、環境省担当官からの指示に応
じて適切に取り扱うこと。
(2) 請負者は、環境省情報セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリティ対策の履行が不十分と
見なされるとき又は請負者において請負業務に係る情報セキュリティ事故が発生したときは、必
要に応じて環境省担当官の行う情報セキュリティ対策に関する監査を受け入れること。
(3) 請負者は、環境省担当官から提供された要機密情報が業務終了等により不要になった場合に
は、確実に返却し又は廃棄すること。
また、請負業務において請負者が作成した情報についても、環境省担当官からの指示に応じ
て適切に廃棄すること。
(4)請負者は、請負業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対策を報告すること。
(参考)環境省情報セキュリティポリシー
http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf
7.その他
(1)請負者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生じたとき、あるいは本仕
様書に記載のない細部については、環境省担当官と速やかに協議しその指示に従うこと。
(2)会議運営を含む業務
会議運営を含む業務にあっては、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成 28 年 2
月2日閣議決定)の「会議運営」の判断の基準を満たすこと。
(3) 本業務の参考となる以下の報告書について入札参加者は、必要に応じて環境省内で閲覧する
ことを可能とする。資料閲覧を希望する者は、以下の連絡先に予め連絡の上、訪問日時及び閲
覧希望資料を調整すること。ただし、コピーや写真撮影等の行為は禁止する。
また、以下の報告書については、契約締結後、環境省担当官を通じて貸与する。
①平成 21 年度気候変動による水質等への影響解明調査報告書(平成 22 年 3 月)
②平成 22 年度気候変動による水質等への影響解明調査報告書(平成 23 年 3 月)
③平成 23 年度気候変動による水質等への影響解明調査報告書(平成 24 年 3 月)
④平成 24 年度気候変動による水質等への影響解明調査報告書(平成 25 年 3 月)
⑤平成 25 年度気候変動による水循環への影響評価・適応策検討調査報告書(平成 26 年 3 月)
⑥平成 26 年度気候変動による水循環への影響評価・適応策検討調査報告書(平成 27 年 3 月)
⑦平成 27 年度気候変動による水循環への影響評価・適応策検討調査報告書(平成 28 年 3 月)
連絡先:
〒100-8975 東京都千代田区霞ヶ関 1-2-2 中央合同庁舎 5 号館 23 階
環境省 水・大気環境局 水環境課 湖沼水質保全係
電話 03-5521-8315
FAX 03-3593-1438
閲覧期間:
公示日から提案書の提出期限の前日までの土曜、日曜日及び休日を除く毎日 10 時 00 分
から 17 時 00 分まで
-4-
(別添)
1.報告書等の仕様及び記載事項
報告書等の仕様は、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」(平成 28 年2月2日閣
議決定。以下「基本方針」という。)の「印刷」の判断の基準を満たすこと。
なお、「資材確認票」(基本方針 204 頁、表3参照)及び「オフセット印刷又はデジタル印
刷の工程における環境配慮チェックリスト」(基本方針 205 頁、表4参照)を提出するととも
に、印刷物にリサイクル適性を表示する必要がある場合は、以下の表示例を参考に、裏表紙等
に表示すること。
リサイクル適性の表示:印刷用の紙にリサイクルできます
この印刷物は、グリーン購入法に基づく基本方針における「印刷」に係る判断の基準にした
がい、印刷用の紙へのリサイクルに適した材料[Aランク]のみを用いて作製しています。
なお、リサイクル適性が上記と異なる場合は環境省担当官と協議の上、基本方針
(http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/kihonhoushin.html)を参考に適切な表
示を行うこと。
英語サマリーについては、以下により作成すること。
(1)以下の対訳集等を参考に、ネイティブチェックを経ること。
① 環境用語和英対訳集(EIC ネット http://www.eic.or.jp/library/dic/)
② 法令用語については、日本法令外国語訳データベースシステムの標準対訳辞書
(http://www.japaneselawtranslation.go.jp/)
(2)海外で参照されることを念頭に入力は半角で行い、全角文字や全角スペースは使用しな
いこと。特に以下に注意すること。
・丸数字は使用不可。「℃」→「degrees C」又は「degrees centigrade」
・記号はすべて半角。例:「“ ”」→「" "」、「`」「’」→「'」、「-」→「-」
・化学物質は英文名+化学記号(半角の英数字)。1/4 文字にしない。二度目以降は化学
記号のみでも可。例:carbon dioxide (CO2)
・環境省の略称は「MOE」(大文字)
2.電子データの仕様
(1)Microsoft 社 Windows7 SP1 上で表示可能なものとする。
(2)使用するアプリケーションソフトについては、以下のとおりとする。
・文章;ワープロソフト Justsystem 社一太郎(ファイル形式は一太郎 2011 以下)、又は
Microsoft 社 Word(ファイル形式は Word2010 以下)
・計算表;表計算ソフト Microsoft 社 Excel(ファイル形式は Excel2010 以下)
・画像;BMP 形式又は JPEG 形式
(3)(2)による成果物に加え、「PDF ファイル形式」による成果物を作成すること。
(4)以上の成果物の格納媒体は DVD-R とする。事業年度及び事業名称等を収納ケース及び
DVD-R に必ずラベルにより付記すること。
(5)文字ポイント等、統一的な事項に関しては環境省担当官の指示に従うこと。
3.その他
成果物納入後に請負者側の責めによる不備が発見された場合には、請負者は無償で速やか
に必要な措置を講ずること。
-5-
別記
検討委員(案)
名 前
所
属
出 発 地
旅費
謝金
検討委員1
放送大学
放送大学
日帰り
○
検討委員2
国土交通省
国土技術政策総合研究所
土木研究所
日帰り
×
検討委員3
東北大学
工学部中央
日帰り
○
検討委員4
国立環境研究所
環境研究所
日帰り
×
検討委員5
東京大学大学院
東京 23 区内
×
○
検討委員6
水産総合研究センター
増養殖研究所日光庁舎
菖蒲ケ浜
日帰り
×
検討委員7
滋賀県庁
大津
日帰り
×
検討委員8
秋田県庁
県庁・市役所前
日帰り
×
検討委員9
鹿児島県庁
県庁前
日帰り
×
-6-
(別添3)
平成 28 年度気候変動による水循環への影響評価・適応策検討調査
業務に関する提案書作成・審査要領
環
境
省
本書は、平成 28 年度気候変動による水循環への影響評価・適応策検討調査業
務に関する提案書の作成、審査等の要領を提示するものである。
Ⅰ
提案書作成要領
1.提案書の構成及び作成方法
以下に、「平成 28 年度気候変動による水循環への影響評価・適応策検討調
査業務に関する提案書の評価基準表」(以下「評価基準表」という。)から
「評価項目」及び「要求要件」を転載する。
評価項目
大項目
中項目
0 仕様書の遵守
1 業務の基本方針
要求要件
小項目
仕様書に規定する業務の目的や作業事項に反し、又
は矛盾する提案がないこと。
仕様書を踏まえ、業務の実施に当たっての基本方針
を記述すること。
2 業務の実施方法
2.1 仕様書 2(2)の
気候モデル・排出シナリオに関する最新知見を踏ま
業務内容
えた予測ケースの検討とデータ収集・整理の方法を提
案すること。
2.2 仕様書 2(3)の
気候変動による水質・生態系への影響予測と評価方
業務内容
法、現状を踏まえた適切な適応策の抽出方法及び効果
の予測方法を提案すること。
2.3 仕様書 2(4)の
全国湖沼の特性や現状を踏まえた具体的かつ妥当な
業務内容
全国湖沼の類型化の方法、適応策の抽出方法について
提案すること。
2.4 仕様書 2(5)の
今後必要となるモニタリング(項目、内容、手法等)
業務内容
項目の整理に当たって留意する点を提案すること。
2.5 追加的業務 の
本業務の目的を達成するために必要と考えられる追
提案
加的業務の提案があれば、具体的に記述すること。
3 業務の実施計画
仕様書及び追加的業務(提案がある場合)に係る作
業を作業進行予定表にまとめること。
-7-
4 業務の実施体制
4.1 執行体制、役割
業務の実施体制について、実務的な責任者(管理技
分担等
術者)の氏名・役職、従事者数、従事者の役割分担、
内・外部の協力体制等を図表にまとめること。
4.2 従事者の実績、
業務に従事する者の同種及び類似業務の実績、本業
能力、資格等
務に関係する能力の資料、資格等を明示すること。
本業務に従事する主たる担当者の業務従事期間中に
おける本業務以外の手持ち業務の状況を記載するこ
と。
5 組織の実績
過去に以下の同種業務、類似業務の実績があれば、
業務名、それぞれの概要等を記載すること。(合計で
最大 5 件まで)
・同種業務:湖沼における水質又は水域生態系を対象
とした数値シミュレーションに係る業務
・類似業務:河川又は海域における水質又は水域生態
系を対象とした数値シミュレーションに係る業務
6 組織の環境マネジメントシス
ISO14001、エコアクション 21、KES、エコステージ、
テム認証取得状況
地方公共団体による認証制度等のうち、第三者による
環境マネジメント認証取得の有無、有の場合は認証の
名称を記載し、証明書の写しを添付すること。
ただし、開札する時点において認証期間中であるこ
と。
提案書は、上記評価項目に基づき、次に従って作成すること。
1)
「はじめに」の項を冒頭に設け、
「本書は、平成 28 年度気候変動による水循
環への影響評価・適応策検討調査業務に係る仕様書に基づき、その実施方法
等に関する提案を行うものである。本業務の実施に当たっては、同仕様書を
遵守し、本提案書をその実施計画書と位置づけて行うものとする。」と必ず記
載すること。
このため、提案書の作成に当たっては、仕様書に反し、又は矛盾する事項
がないか十分に点検すること。なお、提案書が仕様書に反し、又は矛盾する
と認められたときは、評価項目「0 仕様書の遵守」に基づき、当該提案書は
不合格となる。
2)
「はじめに」以下は、上記評価項目に従い「業務の基本方針」から「組織の
環境マネジメントシステム認証取得状況」までの各評価項目を目次とし、そ
れぞれの要求要件に基づき提案書を作成すること(別添様式参照)。記述上の
必要性に応じ、各評価項目内を細分化して目次立てすることは差し支えない。
3)提案書に詳細に記載するよりも添付資料を参照した方がわかりやすい事項
については、提案書中に「△については、別添資料○参照」と記載して、資
料添付を行うことは差し支えない。ただし、添付資料が大部にわたる場合は、
必ずその要点を提案書中に記載すること。
「評価項目」及び「要求要件」との
-8-
関係が容易にわかり難い添付資料は、添付されなかったとみなすことがある。
4)提案書は、難解な専門用語には注釈を付す等、専門家以外でも理解でき、
審査可能なように平易な記述に努めること。
2.提案書様式、提出部数等
提案書は、別添様式を踏まえて作成すること。記載上の必要に応じて様式を
変更しても差し支えないが、様式の変更は必要最小限にとどめること。また、
提案書全体の分量については、上限を設定しないが、別添様式のなかで記述内
容ごとに規定される分量の上限を遵守すること。
提案書は、添付資料を含めて綴じ込んだ1式を5部提出すること。
環境省から連絡が取れるよう、提案書上に連絡先(電話番号、FAX番号及
びメールアドレス)を記載すること。
3.留意事項
落札した者が提出した提案書は、仕様書とともに原則としてそのまま契約書
に添付され、本業務の実施計画書になるものであり、確実に実施可能な内容と
して作成すること。提案書に従った履行がなされない場合は、債務不履行とし
て契約解除及び損害賠償請求の事由となる。
-9-
Ⅱ
提案書の審査及び落札決定の方法
1.落札方式及び得点配分
1)落札方式
次の要件を満たしている者のうち、2)によって得られた総合評価点の最
も高い者を落札者とする。
① 入札価格が予定価格の範囲内であること。
② 「評価基準表」中、必須とされた評価項目の基礎点をすべて獲得している
こと。
2)総合評価点の計算方法
総合評価点=技術点+価格点
技術点=基礎点+加点 (満点200点)
*技術点は、環境省に設置する提案書審査委員会の各委員の採点結果
の平均値を算出し、小数点第三位以下を切り捨てたものとする。
価格点=100×(1-入札価格÷予定価格)
*価格点は、上記式により数値を算出し、小数点第三位以下を切り捨
てたものとする。
3)基礎点部分の採点
技術上の基準を満たす場合に、当該基礎点全部を得点とする。
4)加点部分の採点
① 配点5点の場合、技術上の基準に基づき、優:5点、良:3点、可:1
点、不可:0点の4段階評価とし、配点に応じて係数をかけて得点を算
出する。
② 基礎点がある項目に係る加点部分の「不可:0点」とは、基礎点の基準は
満たす(基礎点は得点)が、加点部分の基準をなんら満たさない場合であ
る。
2.提案書審査(技術点の採点)の手順
1)入札資格を有する者から提出された提案書について、
「評価基準表」に基づ
き、必須とされた項目の基礎点に係る評価を提案書審査委員会の各委員が行
う。各委員の評価結果を同委員会で協議し、委員会において各必須項目毎に
基礎点の獲得の可否を判断する。すべての必須項目の基礎点を獲得した提案
書を合格(基礎点を付与)とし、それ以外の提案書は不合格とする。
2)合格した提案書について、各委員毎に評価項目の加点部分の評価を行い、
基礎点と合計した採点結果を記入する。
各委員の採点結果を委員会で確認し、
事実誤認等があれば各委員において訂正する。確定した各委員の採点結果の
技術点について、その平均値を算出する。
3.落札決定
2.による技術点に、当該提案書に係る入札価格に基づく価格点を加算し、
総合評価点を算出する。各提案書の総合評価点を比較し、最も高い数値を得た
提案書の提出者を落札者とする。
- 10 -
(別添4)
平成
支出負担行為担当官
環境省大臣官房会計課長
年
月
日
殿
住所
商号又は名称
代表者役職・氏名
平成 28 年度気候変動による水循環への影響評価・適応策検討調査業務
に関する提案書の提出について
標記の件について、別添のとおり提出します。
なお、書類の提出に当たり、暴力団排除に関する誓約事項に誓約します。
- 11 -
平成 28 年度気候変動による水循環への影響評価・適応策検討調査
業務に関する提案書
提案書作成責任者
(株)○○ △部×課 ○○○
電話番号、FAX番号、メールアドレス
はじめに
本書は、平成 28 年度気候変動による水循環への影響評価・適応策検討調査業
務に係る仕様書に基づき、その実施方法等に関する提案を行うものである。本
業務の実施に当たっては、同仕様書を遵守し、本提案書をその実施計画書と位
置づけて行うものとする。
1.業務の基本方針
(作成注)
仕様書を踏まえ、業務の実施に当たっての基本方針を記述すること。
(※)A4版2枚以内とする。
- 12 -
2.業務の実施方法
2.1仕様書2(2)の業務内容
(作成注)
気候モデル・排出シナリオに関する最新知見を踏まえた予測ケースの検討と
データ収集・整理の方法を提案すること。
(※)A4版1枚以内。複数の事項を提案する場合はそれぞれA4版1枚以内
ずつとする。
2.2仕様書2(3)の業務内容
(作成注)
気候変動による水質・生態系への影響予測と評価方法、現状を踏まえた適切
な適応策の抽出方法及び効果の予測方法を提案すること。
(※)A4版1枚以内。複数の事項を提案する場合はそれぞれA4版1枚以内
ずつとする。
- 13 -
2.3仕様書2(4)の業務内容
(作成注)
全国湖沼の特性や現状を踏まえた具体的かつ妥当な全国湖沼の類型化の方
法、適応策の抽出方法について提案すること。
(※)A4版1枚以内。複数の事項を提案する場合はそれぞれA4版1枚以内
ずつとする。
2.4仕様書2(5)の業務内容
(作成注)
今後必要となるモニタリング(項目、内容、手法等)項目の整理に当たって
留意する点を提案すること。
(※)A4版1枚以内。複数の事項を提案する場合はそれぞれA4版1枚以内
ずつとする。
- 14 -
2.5 追加的業務の提案
(作成注)
本業務目的を達成するために必要と考えられる追加的業務の提案があれば、
具体的に記述すること。
(※)各提案ごとにA4版1枚以内とする。
- 15 -
3.業務の実施計画
(作成注)
仕様書及び追加的業務(提案がある場合)に係る作業を作業進行予定表にま
とめること。
時
期
内
(※)A4版1枚以内とする。
- 16 -
容
4.業務の実施体制
4.1執行体制、役割分担等
(作成注)
業務の実施体制について、実務的な責任者(管理技術者)の氏名・役職、従
事者の役割分担、従事者数、内・外部の協力体制等を表にまとめること。
(※)A4版1枚以内とする。
- 17 -
4.2従事者の実績、能力、資格等
(作成注)
業務に従事する者の同種及び類似業務の実績、本業務に関係する能力に関す
る資料、資格等を明示すること。
また、本業務に従事する主たる担当者の業務従事期間中における本業務以外
の手持ち業務の状況を記載すること。
(1)本業務に従事する主たる担当者
氏
名
生年月日
所属・役職
経験年数(うち同種及び類似業務従事年数)
年(
年)
専門分野
所有資格
経歴(職歴/学位)
所属学会
同種及び類似業務の実績
業務名
業務内容
履行期間
年
本業務以外の手持ち業務の状況(平成 年
業務名
業務内容
月
日現在
月~
年
月
年
月
件)
履行期間
年
月~
(※)業務内容の欄は概要を記入する。
(※)手持ち業務の欄は契約金額が 500 万円以上のものを対象とする。
(※)A4版1枚以内とする。
- 18 -
(2)主たる担当者以外であって本業務に従事する者
氏名
所属・役職
専門分野
(※)A4版1枚以内とする。
- 19 -
5.組織の実績
(作成注)
過去に同種及び類似業務の実績があれば、業務名、それぞれの概要等を記載
すること。
業務名
発注機関
(名称、所在地)
(受託者名)
(受託形態)
履行期間
業務の概要
技術的特徴
主たる担当者の従事の有無
注1 本様式は、A4版4枚以内に記載すること。
注2 業務名は10件まで記載できるものとする。
注3 発注機関の受注形態欄には、元請受注か下請受注かの区別を記載するこ
と。
注4 業務の概要の欄には、業務内容を具体的かつ簡潔に記載すること。
注5 実績を証明するものとして、契約書写し、注文・請書写し(下請の場合の
み)を添付すること。
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6.組織の環境マネジメントシステム認証取得状況
認証の有無:
認証期間:
認証の名称:
注1 証明書の写しを添付すること。
注2 事業者の経営における主たる事業所(本社等)において取得しているも
のに限る。
注3 申請中の場合は、その旨を明記し、開札前までに証明書の写しを提出し
たものについて加点対象とする。
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(別添5)
平成28年度気候変動による水循環への影響評価・適応策検討調査業務に関する提案書の評価基準表 評価項目
大項目 中項目 小項目
0 仕様書の遵守
要求要件
評価
区分
得点配分
技術上の基準
合 計 基礎点 加 点
仕様書に規定する業務の目的や作業事項に反し、又は矛盾
する提案がないこと。
必須
10
10
仕様書を踏まえ、業務の実施に当たっての基本方針を記述
すること。
必須
10
5
基 礎 点
提案書が全体として仕様書を遵守してお
り、業務の目的や作業事項に反し、又は
矛盾する内容がないこと。
-
加 点
-
1 業務の基本方針
5
業務の目的を的確に理解し、妥当な基本
基本方針に創造性、確実性があるか。
方針であること。
2 業務の実施方法
2.1 仕様書
2(2)の業務内容 気候モデル・排出シナリオに関する最新知見を踏まえた予
測ケースの検討とデータ収集・整理の方法を提案するこ
と。
2.2 仕様書
2(3)の業務内容
必須
20
5
気候変動による水質・生態系への影響予測と評価方法、現
状を踏まえた適切な適応策の抽出方法及び効果の予測方法
を提案すること。
必須
25
5
気候変動による水質・生態系への影響
予測と評価方法、現状を踏まえた適切
提案された作業内容に創造性、確実性
20 な適応策の抽出方法及び効果の予測方
があるか。
法の提案が具体的かつ妥当なものであ
ること。
全国湖省の特性や現状を踏まえた具体的かつ妥当な全国湖
沼の類型化の方法、適応策の抽出方法を提案すること。
必須
20
10
全国湖沼の類型化の方法、適応策の抽
提案された作業内容に創造性、確実性
10 出方法の提案が具体的かつ妥当なもの
があるか。
であること。
任意
10
-
10
-
任意
5
-
5
-
必須
10
2.3 仕様書
2(4)の業務内容
2.4 仕様書
2(5)の業務内容 今後必要となるモニタリング(項目、内容、手法等)項目
の整理に当たって留意する点を提案すること。
2.5 追加的業
務の提案
気候モデル・排出シナリオに関する最
新知見を踏まえた予測ケースの検討と
提案された作業内容に創造性、確実性
15 データ収集・整理の方法の提案が具体
があるか。
的かつ妥当なものであること。
本業務の目的を達成するために必要と考えられる追加的業務
の提案があれば、具体的に記述すること。
今後必要となるモニタリング(項目、
内容、手法等)項目の整理にあたって
留意する点の提案が具体的かつ妥当な
ものであること。
提案に係る追加的業務が具体的であり、
業務目的を達成するうえで必要かつ適切
なものであるか。
3 業務の実施計画
仕様書及び追加的業務(提案がある場合)に係る作業を作
業進行予定表にまとめること。
5
- 22 -
5
実施可能で妥当な作業進行予定表であ
ること。
作業進行予定表が効率的で確実性があ
るか。
加点の
採点
4 業務の実施体制
4.1 執行体制、
役割分担等
業務の実施体制について、実務的な責任者(管理技術者)
の氏名・役職、従事者数、従事者の役割分担、内・外部の
協力体制等を図表にまとめること。
必須
25
5
適切な役割分担等により実施体制が構築
されていること。
外部の協力者(又は再委託者)に業務の 効果的、効率的な人員配置、内・外部
20
一部を行わせる場合は、業務の根幹部分 の協力体制等が構築されているか。
を提案者が実施すること、協力者等の役
割分担が明確で、適切であること
任意
15
-
15
従事者に本業務の類似業務(湖沼水質保
全対策調査検討又は地域環境保全対策
業務に従事する者の能力の資料、資格等 に関する業務)の実施実績があるか。あ
15
を明示されていること。
る場合を可(3点)とし、それ以上の件数や
概要、従事者の能力等に応じて加点す
る。
-
業務に必要な外部ネットワークや内部
バックアップ体制等が存在するか。
必須
20
5
必須
10
5
5
過去に以下の同種業務、類似業務の実績があれば、業務名、
それぞれの概要等を記載すること。(合計で最大5件まで)
・同種業務:湖沼における水質又は水域生態系を対象とした数
値シミュレーションに係る業務
・類似業務:河川又は海域における水質又は水域生態系を対象
とした数値シミュレーションに係る業務
任意
15
-
15
-
過去に同種及び類似業務の実績が2件以
上あるか。ある場合を可(3点)とし、それ
以上の件数や業務概要に応じて加点す
る。
ISO14001、エコアクション21、KES、エコステージ、地方公共
団体による認証制度等のうち、第三者による環境マネジメント認
6 組織の環境マネジメント
証取得の有無、有の場合は認証の名称を記載し、証明書の写し
システム認証取得状況
を添付すること。ただし、開札する時点において認証期間中であ
ること。
任意
5
-
5
-
事業者の経営における主たる事業所(本
社等)において、環境マネジメント認証取
得があるか。1つでもあれば加点(5点)。
業務に従事する者の同種及び類似業務の実績、本業務に関係
4.2 従事者の実
する能力の資料、資格等を明示すること。
績、能力、資格
また、本業務に従事する主たる担当者の業務従事期間中にお
等
ける本業務以外の手持ち業務の状況を記載すること。
5 組織の実績
技術点
小計
200
55
145
従事者が本業務に従事する十分な時間
があると認められること。
主たる担当者以外の者について、従事者
数や専門分野などの支援能力を考慮して
加点する
基礎点
加点
価格点
総合評価点
価格点 100
総計
300
注1:基礎点部分の採点は、技術上の基準を満たす場合に、当該基礎点全部を得点とする。
注2:加点部分の採点は、4.2、5及び6を除き、配点5点の場合、技術上の基準に基づき、優;5点、良;3点、可;1点、不可;0点の4段階評価とし、配点に応じて係数をかけて得点を算出する。
基礎点がある項目に係る加点部分の「不可;0点」とは、基礎点の基準は満たす(基礎点は得点)が、加点部分の基準をなんら満たさない場合である。
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55
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