医療ICT NEWS FILE 20160710 vol.017

診療報酬・薬価から臨床・創薬まで 高度情報化医療の明日を伝える
医療
NEWS FILE
vol.
2016.7.10
株式会社じほう 〒101-8421 東京都千代田区猿楽町1-5-15 猿楽町SSビル TEL 03-3233-6351
2
017
禁無断複写
地域医療連携 NW 整備の支援サイト
年内にも開設へ
厚労省
3 NDBの14 年度レセプト
基礎的集計表を年内にも公表へ
厚労省
6 「服薬支援ロボ」など
生活支援ロボットの導入費補助
神奈川県
INFRASTRUCTURE
3
改正個人情報保護法、医学研究での同意取得が焦点 3 省合同会議
4
電子カルテデータを標準化、臨床研究に活用 AMED
4
ビッグデータ、
「政策立案に活用も」 厚労省・吉村室長補佐
4
認知症予防の登録システム「IROOP」開始 治験などを積極案内へ
5
ICT 活用やソフトなど「無形の医療技術」開発を支援 AMED CONTENTS
6
レセコンの初期設定で薬歴管理料算定、改善を 近畿厚生局・15 年度個別指導
7
服薬管理支援など、統合失調症患者向けアプリを提供開始 Meiji Seika ファルマ
7
ロボ活用の「服薬支援サービス」、笠間市と共同実証 日立システムズ / クラリオン
8
日薬リンク付けサーバーへの接続、21 製品に拡大 電子お薬手帳相互閲覧サービス HP で公表
8
お薬手帳アプリをリニューアル ココカラファイン
8
諸外国ネット販売の実例根拠に取り消し主張へ 要指導薬訴訟でケンコーコム
9
サーバー接続せず薬歴管理料算定「ないと信じている」 【日薬定時総会】田尻常務理事
医療
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INFRASTRUCTURE
地域医療連携 NW 整備の支援サイト
年内にも開設へ
厚労省
厚生労働省は、ICT を利活用した地域医療情報連携ネットワーク(NW)の整備を支援する
ため、NW 企画・技術上のノウハウをまとめたウェブサイトを年内にも開設する。すでに各
地で運用されている NW から聞き取り調査などを行い、NW の構築を検討している地域医師
会や医療機関などに向け、NW を整備するためのポイントを情報提供する。
地域医療連携 NW は、▽あじさいネット(長
「ベンダー任せでなく、主体的にNW 構築を」
研発課
崎県)▽さどひまわりネット(新潟県)▽晴れや
かネット(岡山県)―などの先行例があり、ICT
の利活用で、地域の複数医療機関が患者の電子
厚労省医政局研究開発振興課によれば、NW
カルテなどの医療情報を共有し、医師や看護師、
を整備する際の具体的なノウハウは共有されて
薬剤師、介護職員などが効率的な医療を実践し
いない現状があるといい、「NW を導入する側
ている。
の予備知識が乏しいために、例えば IT ベンダー
厚労省が新設するウェブサイトは、こうした
の提案のままに進んでしまうような状況は望ま
NW の整備を検討している地域医師会などが計
しくない」と指摘する。
「導入する側が、NW で
画段階の情報源として活用することを想定。サ
実現したいことについて主体的にプランを描く
イトは、厚労省ホームページにリンクを設ける
ことが大切」と新設サイトで提供する情報の活
方向だ。
用に期待を寄せる。
厚労省は今後、NW の運営主体となっている
森光敬子研究開発振興課長は、NW の整備を
郡市区医師会や自治体、地域の中核的な医療機
通じて「医師や看護師の労力を減らし、必要な
関などに聞き取り調査を行い、NW 整備上の全
医療を患者に効果的に提供できる」とした上で
般的な留意点を整理してサイトに掲載する。実
「こうした仕組みを検討している地域医師会や
際の運用を見据えた具体的な通信規格や、実装
医療機関は多い。そうした方々が NW 整備に取
ガイドなどの技術的なノウハウも盛り込む。ま
り組む際の敷居が低くなる。ぜひ活用してほし
た、これまで通信分野を所管する総務省や経済
い」と話す。
産業省などにも分散していた NW 整備の関連
NW 整備のための財政支援としては、地域医
情報も、新設サイトで一元的に把握できるよう
療介護総合確保基金が活用できるほか、NW 運
にする。NW 運用にかかった先行事例のコスト
営上のツールとして医療用ソフトウエア「Join」
についても同意が得られれば紹介したい考え
も保険適用されている。
で、今後は具体的なコンテンツを固める方針だ。
2016 年 7月5日【MEDIFAX】
医療 ICT
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事 業
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INFRASTRUCTURE
NDBの14年度レセプト、基礎的集計表を年内にも公表へ
厚労省
厚生労働省は 6 月 29 日に開いた「レセプト情報等の提供に関する有識者会議」
(座長=山本
隆一・医療情報システム開発センター理事長)で、ナショナルデータベース(NDB)から取り出
した▽ 2014 年度の医科入院・医科入院外・歯科・調剤・DPC レセプトデータ▽ 13 年度特定健
診データ―の基礎的な集計表を一般公表する方針を示した。それぞれ都道府県別、性年齢階級
別で集計し、年内にもウェブ上のオープンデータとして発表したい構えだ。
2016 年 6月29日【MEDIFAX】
事 業
NDBデータ、
「市区町村」も提供依頼可能に
これまで NDB データは、研究者や行政機関が個
別に提供を受ける以外に入手手段がなかった。厚労
省はデータを広く一般に示すため、「汎用性の高い
有識者会議では、
NDBデータの提供の在り方を定め
基礎的な集計表」で、
「比較的網羅的で、集計作業の
た「レセプト情報・特定健診等情報の提供に関するガ
労力が少なく、意図の入らない形での集計」をオー
イドライン(GL)」の改正案も了承した。新GLでは、
国
プンデータとして公表していく考えだ。この日の有
の行政機関、都道府県などのほかに、新たに市区町村
識者会議では、患者の個人特定を避けるため、リハ
がNDBデータの提供依頼ができるようになる。また、
ビリテーションと薬剤について、数値を非公表とす
NDBを用いた公表データで、
集計単位が市区町村の場
る場合の基準も定めた。
合、人口2000人未満の市区町村では患者数を表示し
ないルールなども付け加えた。新 GLは近く施行予定。
改正個人情報保護法、医学研究での同意取得が焦点
3 省合同会議
2016 年 7月4日【日刊薬業】 規制・GL
厚生労働省、文部科学省、経済産業省の 3 省は 4
衛生の向上への寄与が認められる場合は、オプトア
日、
「医学研究等における個人情報の取扱い等に関す
ウト(本人の請求に基づき利用解除・無効にする権
る合同会議」を開き、改正個人情報保護法の施行に向
けて、医学研究での個人情報の取り扱いなどを定め
ている指針を見直す際の方向性を示した。研究に用
いるため、すでに研究機関などが保有している「匿名
化情報・試料」に特定の個人が識別できる「個人識別
符号」が含まれる場合は、利用目的を変える際に本人
同意をあらためて得ることを原則とすることを提案
した。施行後に即時の対応が求められる可能性があ
るため、委員からは柔軟な運用を求める意見が出た。
委員からは運用面をもっと分かりやすく整理するよう求める意見
が複数上がった=4日、文科省
変更前の目的と関連性が認められる場合や、公衆
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INFRASTRUCTURE
利を認める)で研究していることを通知やホーム
まっておらず、具体的な運用面が検討できないため
ページ上で示し、情報提供者が簡単に知り得る状態
だ。3 省は、政令案などがまとまった後、研究を阻
にしておくよう求める枠組みも示した。
害しないような運用も検討する方針。
ただ 3 省の提案は現時点では規制の大枠を固める
改正個人情報保護法は、昨年 9 月の公布後 2 年以
ための内容になっている。同法の政令案などがまと
内の施行日を政府が調整している。
電子カルテデータを標準化、臨床研究に活用
AMED
2016 年 6月24日【MEDIFAX】 事 業
日本医療研究開発機構(AMED)は、大病院や診療
によってフォーマットが異なるため、大規模なデー
所などの複数の形式の電子カルテや健診データを集
タを収集しても活用することが困難だった。AMED
めて標準化し、治療成績の評価やその他の分析事業
臨床研究・治験基盤事業部は「電子カルテの標準化
に役立てるための基盤整備事業を開始する。
「臨床
を念頭に置いている」と説明。同事業では、集めた
研究等 ICT 基盤構築研究事業」の一環で予算は最大
データを、慢性期医療を担う診療所の治療成績に基
4 億円。
づく研究開発や、医療の質の評価の臨床研究、その
電子カルテや健診データは、医療機関の規模など
他の大規模分析研究に活用可能にする方針。
ビッグデータ、
「政策立案に活用も」
厚労省・吉村室長補佐
2016 年 6月23日【MEDIFAX】 事 業
厚生労働省保険局医療介護連携政策課保険システ
資料にもなり得るとの見解を示した。
ム高度化推進室の吉村健佑室長補佐は 6 月 23 日、原
ICT を活用した地域医療連携ネットワーク(NW)
財団主催のセミナーで医療 ICT に関する政策動向
についても言及。NW の構築前と構築後、NW のあ
を解説した。吉村氏は「(医療ビッグデータ解析を背
る地域とない地域との間で「どのような変化があっ
景にした)行政的な取り組みによって、診療が最適
たか、客観的データは少ない」とし、NW 構築のメ
化することがあり得る」とナショナルデータベース
リットを明らかにする必要性を強調した。
などの有用性を指摘し、将来的には政策立案の基礎
認知症予防の登録システム「IROOP」開始
治験などを積極案内へ
2016 年 6月22日【日刊薬業】 事 業
国立精神・神経医療研究センターは 6 月22日、日常
以上の健康な人が中心だが、アルツハイマー型認知
の認知機能や生活習慣などを一般の人に広く登録し
症治療薬などを服用する人も含む。一般に登録を呼
てもらうシステム「IROOP」
(Integrated Registry Of
び掛けるほか、病院の「もの忘れ外来」を受診して健
Orange Plan =アイループ)の Web サイト(http://
常群と判定された人などの登録も促す。登録の受付
iroop.jp)開設を発表した。登録者のうち希望者には、
認
は 7 月 5 日正午から始め、年間 8000 人を目指す。
知症関連の臨床研究や治験への参加を積極的に案内す
IROOP は、国立精神・神経医療研究センターと国
る。IROOPで集める情報の研究利用も想定している。
立長寿医療研究センターの共同研究として実施す
登録対象者は、日本在住で母国語が日本語の 40 歳
る。日本医療研究開発機構(AMED)が支援する事業
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データ活用、早ければ今年度末から
として当面 5 年間の予算を確保している。
Web サイトでは、最新の医療・予防研究に関する
情報のほか、「運動」
「食事」
「睡眠」
「リスク要因」
「栄
登録者に対し臨床研究や治験への参加を募る場合
養」
「法律」など認知症関連の情報を提供。企業や学
は、申請内容を IROOP 運営推進委員会が審査・認可
会も、商品名を記載しないなどの規定を守れば、無
する。登録情報の研究利用なども想定し、米国の
料で認知症関連の情報を掲載することが可能だ。
「Brain Health」や欧州の「EPAD」など、認知症に関
IROOPで集める主な情報は、氏名や生年月日、住
する海外の登録システムと協調させる。利用する際
所、電話番号、e-メールアドレスなどの基本情報のほ
の手数料などについては金額などを検討中だ。
か、生活様式(気分、生活の質、睡眠、食事など)や病
同日、AMED 内で記者会見した国立精神・神経医
歴(現病歴、服薬歴、家族歴、外傷と脳震盪歴)、日常
療研究センターの松田博史・脳病態統合イメージン
の認知機能など。国際的な認知症診断基準「CERAD」
グセンター長は、
「委員会が認可した臨床研究・治験
などが採用している認知機能検査を半年ごとに無料
に関しては、積極的に案内して参加を募る」との方
で実施し、100 点満点で評価する「記憶力指数」も記録
針を示した。
する。登録情報は半年ごとに変化を記録していく。
ICT 活用やソフトなど「無形の医療技術」開発を支援
AMED
2016 年 6月21日【MEDIFAX】 事 業
日本医療研究開発機構(AMED)は、外科診療など
も支援する。具体的には、リハビリや食事、運動な
の医療手技や医療支援用のソフトウエアといった
どのプログラムなどの開発を目指し、せん妄や糖尿
「無形の医療技術」の開発を助成する新事業「メディ
病などの治療効果向上を狙う。ただし、1 病院での
カルアーツの創成に関する研究」
(調整費 4.6 億円)
み利用可能なものでなく、「標準的に活用できるよ
を始める。従来の医薬品や医療機器といった「モノ」
うな、横の広がりがある手技やプログラム」
(同戦略
ではなく、技術に焦点を当てた助成事業は AMED 初
推進部)を想定している。
の試みで、研究成果を広く導入可能な技術として標
ソフト開発も支援「薬事承認目指す」
準化することで医療の質向上を狙う。開発された技
術は、将来的には薬事承認や保険収載も視野に入れ
ている。戦略推進部が本紙の取材に応じた。
ソフトウエア開発も助成する。パソコンやスマー
事業の対象は主に医療機関を想定しており、7 月
トフォンなどにインストールして使う医療支援用ア
5 日まで事業者を募集している。ICT の利活用に着
プリケーションソフトや、それらを駆使することで
目し、例えば▽ウエアラブル機器を装着した慢性心
治療効果を高める一連のシステムの開発を支援す
不全患者を遠隔モニタリングし、心不全の増悪傾向
る。医薬品医療機器法では、単体のソフトも「医療
を早期に察知・対応するシステム▽疾患画像データ
機器プログラム」と位置付けられ、すでに承認・保険
ベースを基に、AI(人工知能)が自動的に画像を診
収載に至った例がある。今回の事業でも「(ソフト
断する仕組み▽ナショナルクリニカルデータベース
の)将来的な薬事承認を目指す」
(同戦略推進部)。
のデータ解析を通じ、各医療施設の外科手術の成績
このほか、臨床試験プロトコル作成や、全国症例
などを評価し、医療の質向上につなげる仕組み―な
登録システムの構築による、希少がんの標準的治療
どの医療技術の開発を目指す。
法の開発支援も支援する。
ICT に主眼を置いた技術だけでなく、医師や看護
同戦略推進部は、今回の事業によって開発された
師、薬剤師など多職種が連携するチーム医療を円滑
技術が将来的に「診療報酬の対象となることも期待
に行い、治療効果が高まるようなプログラムの開発
される」と強調し、幅広い応募を呼び掛けている。
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「服薬支援ロボ」など生活支援ロボットの導入費補助
神奈川県
神奈川県は、生活支援ロボットの実用化や普及に向け、県内企業がロボットを導入するため
の経費を補助する。対象となるのは服薬支援のためのロボットなど 6 社の製品で、9 月末まで
申請を受け付ける。
2016 年 6月27日【PHARMACY NEWSBREAK】 医療・介護
補助対象のケアボットの「服薬支援ロボ」は、設定
ビジネスシリーズ高齢者福祉施設向けモデルⅡ」も
時間になると、音声案内と画面表示で服薬を告知す
対象。本体価格は 67 万円。
る。ボタンを押すと、1 回分のピルケースだけが取
補助の対象となるのは県内に事務所や事業所があ
り出せる。1 回分の薬を適切に管理でき、飲み忘れ
る法人などが自らロボットを購入したり、法人など
の防止にも役立つ。本体価格は 12 万円。
にロボットを貸与するためにリース・レンタル業者
このほか、介護予防のための認知機能・身体機能
がロボットを購入する際の費用。ロボット 1 台ごと
の向上に寄与する運動プログラムが搭載された富士
に、購入価格の 3 分の 1、あるいは 200 万円のいず
ソフトの人型コミュニケーションロボット「PALRO
れか低いほうの額を補助する。
レセコンの初期設定で薬歴管理料算定、改善を
近畿厚生局・15 年度個別指導
2016 年 7月5日【PHARMACY NEWSBREAK】 医療・介護
近畿厚生局は 5 日までに、2015 年度に実施した調
など記載がなかったり、不適切な例が認められた。
剤の個別指導における主な指摘事項をまとめて公表
「調剤全般」に関しては、用量や用法の記載が不適
した。薬学管理料に関連して、薬剤服用歴管理指導
切であったり記載がない不備のある処方箋について、
料についてレセプトコンピューターの初期設定が薬
疑義照会をせずに調剤を行っている不適切な事例が
歴管理料を算定するようになっており、自動的な算
あったとして、改善を求めた。また、薬剤の処方内容
定になるおそれがあるとして、改めることを求めた。
から禁忌例への使用が疑われるものや、過量投与での
指摘事項は▽調剤全般に関する事項▽調剤技術料
処方が疑われるもの、相当数の残薬が疑われるもの、
に関する事項▽薬学管理料に関する事項▽薬剤料等
漫然と長期にわたり処方されているものなど、処方内
に関する事項▽事務的事項―ごとにまとめた。
「薬
容について確認を適切に行っていない例もあった。
学管理料」に関するその他の指摘事項で、薬歴管理
「調剤技術料」に関しては、調剤基本料の算定につい
料については、処方箋の受け付け後に服薬状況や後
て、
同一日に複数の処方箋を受け付けた場合に同一の保
発医薬品使用に関する患者意向などについて、薬を
険医療機関で一連の診療行為に基づいて交付された処
取りそろえる前に患者らに確認していない不適切な
方箋について受け付け回数を2回として算定している例
例が認められた。また、保険薬剤師自身に行った調
が認められた。調剤料の算定点数についても、1調剤と
剤に対し算定している例があったとして、改善を求
すべきところを2調剤として算定していたり、屯服薬と
めた。薬歴の記録については、処方内容や服薬状況
すべきところを内服薬として算定するなど不適切例が
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あった。このほか、一包化加算については治療上の必要
かったり、明細書の発行状況の掲示や開局時間に関
性が認められない場合に算定していたり、医師の了解を
する事項の掲示がなかったり、後発医薬品調剤体制
得た上で行ったものではない場合などに算定していた。
加算を算定している旨を保険薬局の内側の見えやす
「事務」に関しては、保険薬局である旨の標示がな
い場所に掲示していないといった例が認められた。
服薬管理支援など、統合失調症患者向けアプリを提供開始
Meiji Seika ファルマ
2016 年 6月30日【PHARMACY NEWSBREAK】 医療・介護
Meiji Seika ファルマは 6 月 29 日、国内初の統合
タイミング、薬剤の種類、残薬を確認)▽睡眠状況
失調症の患者向けスマートフォンアプリ「こころケ
の記録機能(睡眠時間とそのリズムを一覧で確認)
ア」の提供を開始したことを発表した。統合失調症
▽症状のセルフチェック機能(症状を記録してセル
の患者が、服薬や症状を自己管理するのを支援し、
フチェック)―の 3 機能を備える。
治療の継続をサポートすることを目的に作成した。
同アプリはウェルビーが開発したもので、ウェル
各アプリストアから無料でダウンロードできる。
ビーが運営し、Meiji Seika ファルマが提供する。
アプリには主に▽服薬に関する通知機能(服薬の
ロボ活用の「服薬支援サービス」、笠間市と共同実証
日立システムズ/クラリオン
2016 年 6月23日【PHARMACY NEWSBREAK】 医療・介護
日立システムズ(東京都)とクラリオン(埼玉県)
は 6 月 23 日、茨城県笠間市の協力を得て、4 月から
同市で「服薬支援クラウドサービス」の試験導入と
同市が運用する「介護健診ネットワーク」との連携
に関する実証実験を行ったと発表した。実験で「服
薬支援クラウドサービス」による適切な高齢者の服
薬管理が行われたほか、
「介護健診ネットワーク」と
の連携で、地域包括ケアシステムの関係者とのス
ムーズな情報共有が図れ、「これまで以上に連携し
たケアが行えることが実証された」という。
服薬支援装置「服薬支援ロボ」
試験導入では同市の居宅療養患者 3 人に服薬支援
装置「服薬支援ロボ」を提供し、適切な時間に必要な
ことで、飲み忘れを防ぐことができたという。
量を服薬できる環境を整えた。また「介護健診ネッ
薬剤師は「介護健診ネットワーク」を通じて要介
トワーク」との連携で、同市のスタッフや薬剤師、患
護者が予定通り服薬したかを確認できるようになっ
者の家族、地域の介護・医療関係者が要介護者の服
た。また、人感センサーの反応履歴を確認すること
薬履歴や残薬の情報を参照できるようにした。
で、居宅療養では把握しにくい患者の活動量など
この結果、自分で薬が飲めなかった患者が「服薬
個々の正確な状態を把握できるようになったという。
支援ロボ」の支援で自発的に薬を服用できるように
日立システムズはクラリオンが高齢者や要介護者
なった。予定時間に服薬されなかった場合でも、人
向けに開発した服薬支援装置「服薬支援ロボ」を活
感センサーによって、患者がロボットの前を通過し
用した「服薬支援クラウドサービス」を昨年 10 月か
た際、ロボットが再度、服薬のアナウンスを行った
ら販売している。
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日薬リンク付けサーバーへの接続、21 製品に拡大
電子お薬手帳相互閲覧サービスHPで公表
2016 年 7月4日【PHARMACY NEWSBREAK】 医薬品
異なる事業者の電子お薬手帳システムを相互に閲
に公表しているのは、6 月 7 日時点で 18 製品だった
覧できるようにするため、日本薬剤師会が設置する
が、その後▽アイ・ノート(提供組織=岩渕薬品)▽
リンク付けサーバーに接続したシステムが 4 日まで
ココカラファイン電子お薬手帳(同=ココカラファ
に、
ココカラファインやメディパルホールディングス
イ ン )▽ classA 電 子 お く す り 手 帳( 同 = ク ラ ス A
系の薬局支援会社が運営する製品など 21 製品へと
ネットワーク)の 3 製品が新たにリストへ加わった。
増加した。
日薬では、相互閲覧サービスを利用できる薬局や
日薬がリンク付けサーバーへの接続システム(予
医療機関の目印として、店頭などに掲げられる共通
定含む)として「電子お薬手帳相互閲覧サービス」の
マークを作成する予定。現在、デザインの作成を進
ホームページ(http://www.nichiyaku.or.jp/link/)
めている。
お薬手帳アプリをリニューアル
ココカラファイン
2016 年 7月1日【PHARMACY NEWSBREAK】 医薬品
ココカラファインは 1 日、同社のお薬手帳アプリ
や処方箋画像送信の機能を搭載した。医療用医薬品
「ココカラファインお薬手帳アプリ」をリニューア
だけでなく、ドラッグストアなどで購入した一般用
ルし、同日公開したと発表した。紙のお薬手帳の持
医薬品の服用履歴も登録可能。最大 10 人の情報を 1
つ服薬管理機能に加え、お薬飲み忘れ防止アラーム
台の端末で管理できる。
諸外国ネット販売の実例根拠に取り消し主張へ
要指導薬訴訟でケンコーコム
2016 年 7月1日【PHARMACY NEWSBREAK】 医薬品
インターネット通販会社のケンコーコムが国を相
に禁止されていないことを示す補充資料を提出し、
手取り、要指導医薬品の指定取り消しなどを求めた
あらためて指定取り消しを主張する考えを示した。
訴訟の第 12 回口頭弁論が 1 日、東京地裁(谷口豊裁
国側は「主張が出てきた段階で、反論すべきところ
判長)であった。ケンコーコム側は次回弁論で、諸
は反論する」とした。次回は 9 月 16 日に開かれる。
外国ではスイッチ OTC のネット販売が日本のよう
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サーバー接続せず薬歴管理料算定「ないと信じている」
【日薬定時総会】田尻常務理事
2016 年 6月26日【PHARMACY NEWSBREAK】 医薬品
【一般質問・東京=山田純一代議員】 メーカーからのリーフレットをまとめて月 1 回発送
する)
「おまとめ便」の中にリーフレットを封入する
❶リンク付けサーバーによる電子お薬手帳相互
という格好で、周知していきたい。
閲覧サービスの現状は
【関連質問・大阪=堀越博一代議員】
【答弁=田尻泰典常務理事】
現在、
(接続先は)16 社 19 サービスと増えてきて
❶電子お薬手帳ではリンク付けサーバーに接続
いる。日薬のホームページの一番下のバナーをク
リックすると一覧が出るので参考にしてほしい。
しているところが(薬剤服用歴管理指導料の)
算定が可能だと認識しているが、まだ接続さ
れていないサービスを利用して、算定してい
❷日薬の e お薬手帳以外の電子お薬手帳が持ち
た場合には返還請求の対象になるのか
込まれた場合、どう対応したらいいのか日薬
【答弁=田尻泰典常務理事】
からの発信がない
実際、その場で患者の服薬歴、調剤歴を見られな
【答弁=田尻泰典常務理事】
いと算定できない。リンク付けサーバーを経由して、
日薬会員に対する周知の方法、やり方が確かに手
その患者の服薬データを取ろうとしたその場で、
(算
薄だったと反省している。リンク付けサーバーに接
定可能かどうかが)はっきりする。会員薬局は医療
続しているメーカーに関しては先ほど申し上げた
保険のことも含めて理解して運用していると認識し
ホームページで周知する方法をとっているし、来月
ているので、
(リンク付けサーバーに接続していない
(7 月)か再来月(8 月)には(製薬企業や医療機器
のに算定しているということは)ないと信じている。
http://www.jiho.co.jp/
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〒101-8421 東京都千代田区猿楽町 1-5-15 猿楽町 SS ビル
TEL:03-3233-6333 FAX:0120-657-769
〒541-0044 大阪市中央区伏見町 2-1-1 三井住友銀行高麗橋ビル TEL:06-6231-7061 FAX:0120-189-015
9
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朝刊メール:前日のニュースを午前7時に
配信(月∼金)
3
特報メール:重要なニュースは随時配信
携帯電話やスマホでも受信できるので、
外出先でもニュースがチェックできます。
2 記事検索
過去20年分のニュース検索が可能。
3 E-ブック
4
前日までのニュースを取りまとめた紙面
(MEDIFAX FAX版)
がweb上で閲覧でき
ます。
また、
プリントも可能です。
※
「Adobe Flash Player(Ver.10以上)」
が必要です。
5
4 関連資料
資料
マークが付いた記事には、
厚労
省や中医協などの関連資料をPDFファ
イルにして添付しています。
年間購読料金
408,000円
(1ID・税別)
利用者プロフィール
※年間でのご契約とさせていただきます。
2ID以上のご契約については、追加1ID
につき年間120,000円(税別)
の加算にな
ります。複数ID契約をご希望の方は弊社
までお問い合わせください。
5
寄稿・時事解説・記者コラム
有識者による連載や、
記者による解説、
コラムはWEB版のみ。
は、日本医師会をはじめとする医療関連団体、日赤病院・国立病院・自
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