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計量経済学II
担当教員:藪友良
• AR(1) モデル
時系列分析
Yt = ρ Yt-1 + ut
--- |ρ|<1: 定常
--- ρ=1 : 単位根(unit root)
--- |ρ|>1 : 発散
• インパルス応答関数:ショックが変数に与える波及効果
--- 0期に生じた1単位のショックの影響を調べる(他の影
響を除いたうえで)
u0=1 、Y-1 =u1=…=us=0
0期: Y0=ρY-1+u0=ρ×0+1=1
1期: Y1=ρY0+u1=ρ×1+0=ρ
2期: Y2=ρY1+u2=ρ×ρ+0=ρ2
S期: YS=ρS
• AR(2) モデル
Yt = ρ1 Yt-1 + ρ2 Yt-2 + ut
= (ρ1 + ρ2 )Yt-1 - ρ2 (Yt-1 -Yt-2 )+ ut
--- | ρ1+ ρ2 |<1: 定常
--- ρ1+ ρ2 =1 : 単位根(unit root)
--- |ρ|>1 : 発散
• インパルス応答関数
---0期に生じた1単位のショックの影響を調べる
u0=1 、Y-1 = Y-2= u1=…=us=0
0期: Y0=ρ1Y-1+ρ2Y-2+u0=ρ10+ρ20+1=1
1期: Y1=ρ1Y0+ρ2Y-1+u1=ρ11+ρ20+0=ρ1
2期: Y2=ρ1Y1+ρ2Y0+u2=ρ1ρ1+ρ21+0=ρ12+ρ2
3期: Y3=ρ1Y2+ρ2Y1+u3=ρ1(ρ12+ρ2) +ρ2ρ1+0=ρ1(ρ12+ρ2) +ρ1ρ2
・・・
• AR(k) モデル
Yt = ρ1 Yt-1 + ρ2 Yt-2 + …+ ρK Yt-K + ut
=(ρ1+ρ2+…+ρk)Yt-1 - (ρ2+…+ρk)(Yt-1 -Yt-2 )
- (ρ3+…+ρk)(Yt-2-Yt-3 ) - … - ρk(Yt—K+1-Yt-K)+ut
--- | ρ1+ρ2+…+ρk|<1: 定常
--- ρ1+ρ2+…+ρk =1 : 単位根(unit root)
--- |ρ1+ρ2+…+ρk|>1 : 発散
今日の予定
① データを発生させて、どのようなプロセスか確認しよう
② インパルス応答関数を図示してみよう
③ 実際のデータを用いて、トレンド付きAR(1)モデルで以下を検証
Yt =α +βt + ρYt-1 + ut
H0:ρ=1、 H1: |ρ|<1
ex) ln(実質GDP)、ln(実質為替レート)
追記
Yt =α +βt + ρYt-1 + ut
H0:ρ=1、 H1: ρ<1
とすると、t統計量の臨界値は
10%,5%,1%は-3.12、-3.42、 -3.96
Yt =α + ρYt-1 + ut
H0:ρ=1、 H1: ρ<1
とすると、t統計量の限界値は
10%,5%,1%は-2.57、-2.86、 -3.43