51 第9巻 第2号 川IIIII”rlllllMlll川ll川lilllllllllHlllllllll川MHIII“11111川lltllllllllllllll“111“SilllMll:Ilt:ll}IU IUI川1““1“iUUIII“U‘:llllll{Ill,flllllllllltlllllll”lliiittmMnlr川lllllttlltlllllllllli研究速報 Inductance型撹度計の試作について 川 崎 寛 司 従来土木構造物,特に橋梁の比較的大きな静的,およ の一端をspringの下端点に取付ければ静的撹み,およ び動的擾みの測定は主として機械的な田辺式撹度計によ び振動によって生ずる橋梁の地面に対する変位を田辺式 って行われていた.この計器は振子を用いず,第1図に 撹度計にあっては1∼10倍に機械的に増幅してpenに 示すような方法で静止点を得ている・ よって直接記録紙上に記録する. すなわち直径0.5mm程度のPiano線と長さ35cm このような機械的増幅,および記録法は長所もある 針金径1・5mm, coi1径10mmのspringを用いて一端 が,また次のような欠点もまぬかれない。 を橋桁に,一端を河床に固定する・ すなわち振動を測定渉る際には拡大用leverの慣性の いま,springが十分張られている状態を考えてみる・ 影響(優腕と劣腕の比の自乗できく),1everの回転軸に δ, ;橋梁の擁みによって生ずるa点の変位 おける固体摩擦,および記録用pen先と記録紙問の固 δ、;b点の変位 体摩擦が生ずるために摩擦の大きい計器の記録しかえら P、;a点の変位にともなって減少すべきスプリング れなくさらにこれは静的の場合にも考えられることであ の力 るが回転軸のpivotの調整にも相当の注意と熟練を薯す k ;使用バネ常数 る. E,;Piano線の弾性係数 われわれは最近しばしば行った橋梁の測定に際して考 A,;Piano線の断面積 えていた上記のような機械的計器のもつ難点にわずらわ 12;Piano線の長さ されないために,電気的なInductanbe型の擾度計を試 6・一舞一一・…・一一………・・・…(・) 作してみた.この型のものは出力が大きく,したがって 増幅の必要がなく,商用電源が使用でき,安定であり, P2=・々(δ1一δ2) ・………・……・…・・・… ………(2) (1),(2)よりδ、とδ、の関係を求めてみると(3)のようにな る. δ2= 械的計器のような短所もない・ δ1 ……………一 A2E2十1 i3) 々 1, A2E, つまり,k《 1, 多数点の遠隔測定も可能で,かつこれらの現象を同一紙 上に記録して比較研究ができる等の利点を有し,前記機 なる如くすれば,比較的大きな 原理は改めて説明するまでもな 隣い岬・幽に示すように空 心coilの中を測定すべき機械量 に応じて導磁率μなる鉄心が移動 δ、に対してδ2は非常に小さく,b点を静止点と見倣し した場合,coilのLが変化するこ 得る・ とを応用したもので(鉄心をもっ 第2図 て閉路されたsolenoidのindu_ ctanceはLt=μLとなる) 橋桁に固定 Lの接続は第2図(b)の如くPush−pullとして使用す ると感度も倍加し,直線性も向上するばかりでなく温度 用紙 (例) その他の悪影響も除くことができる. A,=2×10−3cm2 L、・L、を交流bridgeの二辺とし,鉄心の移動によっ 12=10m て生ずるbridgeの不平衝電圧で搬送波を振幅変調し, le==O.15 kg−cm これを整流して直接meterでよむか,または oscillo− E2=・2.2×106 kg−cm2 graphで記録させる. 第 1 図 の場合を考えてみると・農一29踊一3−・mmが普通 試作されたものは搬送波に50cycleを用いているので 静的撹み,および橋梁の一次振動数を計る場合には差支 えないが,さらに高次の振動を吟味する場合には不十分 であるので,この場合(δi=・5mm)にはδ2=0.17mmで であり,今後改良してゆく予定である・感度は10倍, 無視し得る程度である.ただし12が余り長くなると補 正しなければならなくなる. 5倍,2倍,1倍,の4つのrangeに分かれている. 結線図を第3図に示す.これが1っのelementであっ 計器の本体を橋梁の任意のmemberに固定し, lever て3ケ所の変位を同一記録紙上に撮り比較研究するため IIIIIft“11tl llllllllllilltllltVilllllllllllll川llltllllllllllllltllllllllllllllllllllltltl11川llllllllllllllllllllllltlllllllllUIMII川11111111111111tMllllHIIIIIIII川川111111Ujl川llllllll闘lllllll川IHIIITIHI川1111Mlt闘MIIIIIHIIIIHI1川llllllllllllllllltll 21 52 生 産 研 究 研 究 速 報lllltllllllll川ltlttllll}1川llli川tMlll川ll“1川闇llillml川II田llllllllllill川“ltl川llllllLII川川1川IUI川川川田川1111i川目聞川1川lll川川川illlllllllllll川川Ill川川11111MIFI1]1川鵬 に3っのelementを同一パネルに組込んである. る場合は考える必要はな く,またcoilの性質から 考えれば鉄板を使用して ’GI 一レ図1 cαilのfluxの回帰回路 刷 を作った方が有効であり, 橋桁 et:・(} 固定 _ト、 ひ一一 g1 \A.e.coiz cov’ev 鉄心も現在は軟鋼を使用し ているが permalloyなど 騨T2 を用いればさらに能率がよ 第 4 50 OO L五EyS LL る あるため不備の鼠が多いが 0.5mmφ 1000ユii 一4ッ割リ眞才習リラヤソク O.5mmφ 1500T _眞鍮 20V , い,等々何分試作第1−号で ぐ ー出i 拳r。N・− 10Ω .一. 8め11 5mA セレン ?堰@lu 9.0 el 〆7mφ 第 3 図 第4図にみられるように電気的擁度計においても機械 的擁度計の場合と同じ方法で空間に対する静止点を得て いる.すなわちcoi1は小型の万力をもって橋梁の適当 第 5 図 なmelnberに固定しておけば荷重によって橋が擾んだ 場合に前記の理由によって鉄心は依然として元の位置に 引続き改善してゆくつもりである・先輩各位のご教示を 止まり,coilが橋と同様の移動をする. 文 献 変換器部分および使用した鉄心は第5図に示してあ 1) M.Het6nyi, Handbook of Experimental Stress Analysis る.coil coverには厚さ1mmのAl板を使っているが これは振動測定の場合の慣性の影響を考えて重量をなる べく小さくするというためである.静的擁みのみ測定す 頂ければ幸である. (1957.1.16) 2) P.M. Pflier, Elektrische Messung mechanischer Grossen. 3) 応力測定技術研究会,応力測定法 写真レンズのResponse Functionの直読装置 小 瀬 輝 次 光学系の写像能力を表わすのに最近は,従来の分解能 nse Functionと呼び空間周波数ωに対する光学系の に代ってResponse Function(1)が用いられようとして attenuationを示すものである. したがってResponse いる・このResponse Functionと言うのは点光源の像 の強度分布ア(X,y)のフーリエ変換で定義されるもの Functionは正弦波チャt−一一トをレンズで撮影し,その像 のコントラストを測定すれば実験的に求められるが,ま であるが,いま一次元物体の強度分布をB(X)とする と,この光学像の強度分布は 十。。 B/(x・)一∫嫡が(筋粥κ (・) −o◎ で与えられる・強度分布が正弦波的に変化する物体 B(X)==a。+a、COS tUX−a。+a、Rett°X をレンズ系で写像する時はその像の強度分布は上式から B/(x。)−a。F。+a、F(ω)Re tt°x° (2) となり物体と同様に正弦波的な強度分布を示すが,その コントラストは物体とは異なってくる.ここで 十。。 十。。 F(ω)=∫f(・)e’t°Xdx・F・一∫ル)dx 一cO −oo でこの比がコントラストを与える・この前者をRespo− 、 ee 1図 Siemens/Star lUUI IIIII“lllllllllll“1111tllllllllllllllllllllll”111111111111111111111111UUUUI11111111Hlllllllllllll川tltllllllllilllTlllllllllllllllllllllllllltlMllllllllllllllll[MIIIMtlll川IMIIIIIIIIIIIIIISIIIIIIIIIIt−llllllllllllllllllllllMIIII・lllllll川lllltlMlllllll 22
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