第1章 計画策定の背景

第 3 次平生町男女共同参画プラン
第1章 計画策定の背景
1.計画策定の趣旨
本町では、男女共同参画社会の実現が本町の将来像である“人とまち「きず
な」でつなぐ元気な平生”の実現への第一歩となると考え、その実現を目指して
平生町男女共同参画プラン(平成17年3月策定、平成22年3月改定)を策定
しました。
その結果、男女共同参画における意識の向上に一定の成果があった一方、固
定的性別役割分担意識は根強く残っており、男女の地位の平等感は依然男性優
位の状況です。
また、人口減少・少子高齢化の進行、家庭環境の変化や地域社会のつながり
の希薄化、国の第4次男女共同参画基本計画、県の基本計画の改定作業の進捗
など、男女共同参画を取り巻く社会経済情勢や環境等の変化に弾力的に対応す
る必要があることから、本町の男女共同参画プランの見直しを実施することと
しました。
2.計画の性格
(1)本計画は、「第四次平生町総合計画」に基づく計画です。
(2)国の「男女共同参画社会基本法」や県の「山口県男女共同参画推進条例」及
び「山口県男女共同参画基本計画」とも密接に関連する計画です。
(3)「第3次平生町男女共同参画プラン住民意識・実態調査」(以下「第3次住
民意識調査」という。)の結果等、町民の意見や提言を踏まえて策定した計
画です。
(4)町民、各種機関・団体、事業者等に対しては、この計画の推進について理解
と協力を求め、その自主的な活動を期待します。
(5)町民、事業者及び各種関係機関と連携して取り組む計画です。
3.計画の期間
この計画の期間は、平成28年度から平成32年度の5年間とします。
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第 3 次平生町男女共同参画プラン
4.国の主な動き
(1)「女性活躍推進法」の制定
急速な少子高齢化の進行、国民の需要の多様化等を踏まえ、職業生活を営も
うとする女性が、自らの意思によってその個性と能力を十分に発揮して、活躍
することで豊かで活力ある社会を実現することを目的とした「女性の職業生活
における活躍の推進に関する法律」が平成27年9月に制定・施行されました。
この法律では、国、地方公共団体、事業主が担う責務を明らかにし、集中的・
計画的に取り組んでいくこととしていますが、特に事業主に対しては「一般事
業主行動計画」の策定・実施によるポジティブ・アクション※(積極的改善措
置)の推進、仕事と家庭生活との両立支援等、女性の活躍促進に関する取組が
求められたところです。
(2)「次世代育成支援※対策推進法」の延長・改正
急速な少子化の進行等を踏まえ、次代の社会を担う子どもが健やかに生まれ、
かつ育成される社会の形成に資することを目的とした「次世代育成支援対策推
進法」が、平成26年4月に改正され、10年間延長されました。
今回の改正では、次世代育成支援対策の実施状況が特に優良な事業者に対す
る特例認定制度が創設されました。これにより、仕事と家庭の両立支援等の取
組の一層の推進・強化が図られたところです。
(3)「配偶者暴力※防止法」の改正
配偶者からの暴力の現状に的確に対応するため、
「配偶者暴力防止法」が改
正され、平成26年1月に施行されました。これにより、配偶者の範囲が、こ
れまでの事実上の婚姻関係にある者に加え、生活の本拠を共にする交際相手も
含められることになりました。
(4)「ストーカー規制法」の改正
近年のストーカー行為等の実情を踏まえ、
「ストーカー規制法」が改正され、
平成25年10月に施行されました。これにより、婦人相談所等は、ストーカ
ーなどの被害者に対する支援等に努めなければならないことが明記されまし
た。
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ポジティブ・アクション:31ページに用語説明を記載しています。
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次世代育成支援:31ページに用語説明を記載しています。
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配偶者暴力:31ページに用語説明を記載しています。
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