テレビ会議、遠隔地講義に文字 情報を同時に活用するオンライ ン

テレビ会議、遠隔地講義に文字
情報を同時に活用するオンライ
ンコミュニケーションシステム
甲南大学 情報教育研究センター
井上明
[email protected]
研究の背景
• 研究の背景
背景:教育機関においてテレビ会議や遠隔
講義システムが普及しない
教育活動に適したオンラインコミュニケーショ
ンを開発したい
従来技術とその問題点
• 従来のテレビ会議システムなどの問題
– そもそも企業での会議用
– 高価・難しい・準備が大変
– 教育目的では使いにくい
新技術の特徴
「映像・音声」と「文字」を組み合わせたオンラ
イン・コミュニケーション
「教育目的に適した」テレビ会議システムの
「教育目的に適した」テレビ会議システムの
構築
構築
システム開発の目的
リアルとバーチャルを組み
合わせた「ハイブリッド型教
育」環境の実現
甲南大ビデオ講義システム
Kobe(コービー KOnan
教育機会の向上、授業の
幅の拡大・活性化
university Broadband Education
system)の開発
多言語対応での幅広いコミ
ュニケーション環境
場所(教室の定員、地域)に依存
しない教育環境の提供
特徴
• 簡単操作(特別なソフト不必要WWWブラ
ウザ+flashのみ)
• 映像+音+文字を組み合わせた教育ツー
ル
• 教員がシステム開発に参加。「自分が使
いたいもの」を作る
• 映像・音声の一方向的送信ではなく、参
加者間のコミュニケーションを促進する
機能(カード、チャットなど)を実現
Kobe(コービー)画面
シーン切り替え
ボタン
教員カメラ画像
公開されたカード
・自由に移動可能
スライド表示エリア
チャットエリア
学生カメラ画像
・自由に移動可
能
参加者一覧
非公開カード
挙手ボタン
特徴1:「テレビ会議」機能
①会議主催者の映像
②参加者の映像。自由
に移動可能
③参加者をグルーピン
グすることが可能
特徴2:「カード」機能
①カードを作成
②参加者に公開した
い時は、スライド上へ
移動
③発言者毎にカードをま
とめることも可能
カード機能
授業では、「今からこのテーマについて議論してみよう」
といった問いかけをよくおこなう
チャットや掲示板では、文章がスクロールしてしま
うので、「何がポイントなのか」「誰の発言なのか」
が不明確になりがち
付箋紙のような「カード」
に文章を記入
たとえば、「今からこのテーマについて議論しましょ
う」といった話題提供や、発言内容によってカード
を集合させることができる
授業を「可視化」する
特徴3:授業に参加している雰囲気を出す
□「動く」参加者一覧の表示
□教室の「ざわざわ感」、参加している雰囲気を表現
□ 「挙手」ボタンをクリックすると、人型が上へ伸びる
利用者の評価
システムの全体評価
カード機能について
テレビ会議機能について
また使用したいと思いますか
大変良い
良い
良い
良い
普通
大変
良い
良い
大変
良い
良い
0% 20% 40% 60% 80% 100
%
普通 悪い 大変悪い
• 教員、学生間でゼミ
打ち合わせなどを
実施
• 延べ利用者数10名
• おおむね好評
新技術の特徴・従来技術との比較
• 従来のテレビ会議システムの問題点であった、
文章データと映像の有機的利用を改良するこ
とに成功した。
• 本技術の適用により、オンライン上でのコミュ
ニケーションの活発化・情報共有の向上が期
待される。
想定される用途
• 教育機関での教育的利用
– 遠隔講義
– 遠隔グループディスカッションなど
• さらに、企業などでの顧客間での情報交換・
交流などの利用も期待される。
実用化へ向けた課題
• 現在、複数の「クラス(会議のまとまり」を作成
できる機能の追加まで完了
• 以下の点などが未解決
– 録画データの削除
– パフォーマンス改善
– 安定性
企業への期待
• 未解決の項目については、実地テストを踏ま
えたチューニングで克服できると考えている
• 実用化に向け、企業との共同実験・研究を希
望
本技術に関する知的財産権
• 発明の名称 :オンラインコミュニケーショ
ンシステム及びオンラインコミュニケー
ション方法
• 出願番号 :特願2004-36781
• 出願人
:学校法人甲南学園
• 発明者
:井上明
お問い合わせ先
甲南大学フロンティア研究推進機構
産官学連携コーディネーター
TEL
FAX
e-mail
078-435-2559
078-435-2324
[email protected]
安田
耕三