人材育成活動 3

3.人材育成活動
3
人材育成活動
❏産業振興分野
本 学 に見 る就 職 状 況 と 2016 年 度 の経 済 及 び採 用 の見 通 し
本学に見る 2015 年度の採用の特色
3 月中旬における本学学生の就職内定状況は、一部予想も入るが昨年とほぼ同じ 95.4%の内定状況である。
昨年は、
製造業に 23.5%、金融業に 23.3%と製造業への内定者がトップに躍り出たが、
本年は金融業が 25.5%、
製造業 23.5%と金融がトップに帰り咲いたのが特徴と言える。
金融業の中を見てみると、メガバンク3行への内定者は、昨年以前と同様で、20 数名が就職する見込みで
ある。本県と京都府内の地銀にそれぞれ 14~15 名入行しており、目立った動きと言える。京都市内の大手信
用金庫 2 庫に 10 名程度、岐阜県内の 2 つの地銀に 8 名、静岡県内、愛知県内の地銀に 7 名、大阪に本店のあ
る地銀に 5 名内定している。
保険業で見ると、大手生保に 12 名、大手損保に 16 名と多くの者が内定を得ている。データサイエンス学
部の創設を先取りしてか、情報通信業への内定者も昨年 8%から 10%を超えているのが目立つ。電力会社にも
安定的に数名が入社見込みである。
全体的には、公務員、地銀・信金が増加しており安定志向が垣間見える。また、就職内定者には滋賀県内
出身者が、16~17%いるが、その内、3 分の 1 が地元に就職する見込みである。
本学の留学生の就職内定状況
殆どの留学生は、昨年 9 月までに内定を貰っているのが特徴である。また、人によっては数社内定を貰っ
たようであり、景気と連動しているとスタッフは感じているようである。また、中小企業を希望した学生は、
企業を見つけることが困難だとしており、お互いにニーズがあっても上手くマッチングできなかったと言う
のが感想である。
滋賀県にかかわらず、中小企業の新卒採用はどのように進めたらいいのか分からないと言う声を、関係者
からよく聞く。個別のニーズを聞いている企業には当てはめていますが、通常は、外国人雇用センターを紹
介している。県内企業であれば直接、学校への問い合わせが望ましいと考える。
また、県内の企業経営者の皆様には留学生のインターンシップの受け入れをお願いできればと考えている。
数日でも留学生を受け入れることでお互いを知る良い機会になると考える。参考に平成 27 年度の留学生調
査・出身国・地域別の情報をお知らせする。留学生を活用して、企業内部の活性化、真の国際化、インバウ
ンド受入れの体制づくり、ホームページや SNS を活用したネットビジネスの展開等々グローバル化の時代に
生き残る地方の優良企業を目指して欲しいと願ってやまない。
2016 年度の採用の見通し
大卒採用が来春 10%増と予想されており、6 年連続の 2 ケタ増となる。
(日本経済新聞調査)2017 年度春の
新卒採用計画の一次集計では主要企業の大卒採用計画は 2016 年春の実績見込み比で 10.7%増となる見通しで
ある。
国内外で市場が拡大するレジャー産業をはじめとするサービスや小売りなどの非製造業で採用意欲が旺盛
3.人材育成活動
である。製造業の一部で抑制するところがある中、伸び率は 2016 年度春の計画(14.6%増)を下回ることと
なる見込みである。
内容的には、非製造業は 13.1%増、高水準の採用が続いたこともあり 2016 年度春には及ばないものの、全
体を牽引することとなる。非製造業では旅行大手が積極姿勢であり、地方創生を受けてか、地方の観光振興
に携わる人材を中心に 2 ケタに近い増加を計画する。また同業他社では、アジアの要員確保を急いでいる。
警備保障会社大手では、グループで 30%近くまで増員する。国内で大規模な商業施設が増加し、警備要員が
不足しているということのようである。鉄道関係でリニア中央新幹線の工事の本格化で、電気や車両の分野
で多く採用する方針である。高齢化で医薬品処方が増え、調剤薬局関係が軒並み採用増を計画。
製造業関連では、グローバル市場で競争力を上げる機械や電機、自動車が増加計画を立てている。また、
それらの動きをとらえ、監視カメラや医療機械など新たな重点事業を軸にして確保する見込みである。イン
ダストリー4.0(第 4 次産業革命)や IoT の動きもある中、デジタル分野の技術者確保の動きも目立っている。
関西系の大手モーターメーカー等に理系人材確保の動きが顕著である。また、自動車関連では、自動運転技
術開発に向けて、人材確保の動きが目立つ。
気になる動きは、資源価格の下落を受け、造船や鉄鋼はマイナス計画となることである。これは「2016 年
春の採用が増加計画であり、中国経済や世界経済の先行きに対して不透明感があり若干減らす」とのことの
ようである。
経団連の指導では、2016 年春の採用から 2 カ月繰り上げており、
説明会などの広報活動も 2 ヶ月短くなる。
企業側は、夜間や休日に説明会を開く等しており、人材の争奪は激しくなっている。
図表 平成 27 年度留学生出身国・地域別調査表
国名
または地域
中国
韓国
ベトナム
マレーシア
タイ
インドネシア
(台湾)
バングラデシュ
モンゴル
アフガニスタン
アメリカ
メキシコ
ウズベキスタン
サウジアラビア
ドイツ
(香港)
ミャンマー
イタリア
スペイン
エジプト
ケニア
エチオピア
インド
ネパール
スリランカ
タジキスタン
オーストラリア
エストニア
ハンガリー
フランス
ロシア
カナダ
南アフリカ
タンザニア
合計
滋賀大学
学部
滋賀医科大学
大学院 研究生
31
1
14
5
1
特別研
大学院 研究生
究学生
小計
75
1
4
6
3
1
1
6
112
5
19
5
8
2
5
7
12
1
9
3
1
小計
学部
13
1
1
1
滋賀県立大学
10
3
20
1
1
28
3
3
1
4
14
3
2
4
2
1
6
大学院 研究生
14
13
3
6
1
1
4
4
小計
33
4
1
1
1
1
1
1
1
1
1
8
42
1
2
1
1
1
22
160
28
1
2
1
1
1
85
学部
66
7
4
1
2
1
1
53
小計
1
2
1
龍谷大学
交換
大学院 研究生
留学生
1
1
1
1
30
22
38
7
27
94
16
18
3.人材育成活動
国名
または地域
中国
韓国
ベトナム
マレーシア
タイ
インドネシア
(台湾)
バングラデシュ
モンゴル
アフガニスタン
アメリカ
メキシコ
ウズベキスタン
サウジアラビア
ドイツ
(香港)
ミャンマー
イタリア
スペイン
エジプト
ケニア
エチオピア
インド
ネパール
スリランカ
タジキスタン
オーストラリア
エストニア
ハンガリー
フランス
ロシア
カナダ
南アフリカ
タンザニア
合計
立命館大学
学部
大学院
145
29
7
1
2
73
8
17
22
18
9
9
長浜バイオ大学
小計
学部
218
37
17
29
18
10
2
9
大学院
15
6
1
小計
成安造形大学
聖泉
成蹊
スポーツ
交換
留学生
学部
研究生
学部
21
13
2
小計
13
2
49
びわこ学院大学
学部
短大
2
小計
2
4
滋賀
短期
滋賀
文教
短大
短大
合計
1
1
1
1
1
1
6
1
2
6
5
1
2
2
1
10
1
5
6
6
1
1
2
10
2
5
6
6
1
1
2
2
1
1
1
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
198
1
1
385
1
1
1
2
2
1
1
1
1
1
187
18
7
25
23
4
27
49
3
2
2
(文責
4
3
5
530
55
52
37
34
18
15
11
10
10
7
6
6
6
4
2
2
2
2
2
2
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
827
特任教授 若林 忠彦)