活動支援のお願い 拝啓 こんにちは、突然のお便り失礼します。私たちはiGEM UT-Tokyoとい う学部生による合成生物学の研究サークルです。この度は私たちの活動にご支 援を賜りたく、お手紙を差し上げました。 私たちはiGEMという、毎年秋にボストンはMITにて開催される学部生の合 成生物学の国際大会に出場し、金メダルを取ることを目標に活動しています。 この大会では世界各国のチームがおよそ半年間をかけて生物に遺伝子組み換え 技術を用いて、新たな機能を持たせる遺伝子パーツを作り、その有用性や社会 貢献性、完成度を競います。生物に新たな機能を持たせることから「生物学の ロボコン」としても知られています。我々iGEM UT-Tokyoは2014年度にチー ム初となるgold medal、2015年度にsilver medalを獲得しました。 大会に向けて、私たちは自分たちが真に面白いと思える研究テーマを設定 し、モデリングや実践研究を経てその結果をポスターや自作のウェブサイトに まとめ、最終的に国際大会の舞台でのプレゼンで自分たちの研究成果をアピー ルします。我々iGEM UT-Tokyoは学生チームなので、ここまでの全てを学生 の手で行います。当然、チーム運営に関しても我々自身で行っています。しか しながら、チーム登録費の値上げなどで資金面で苦境に立たされており、資金 調達の傍らで自分たちの思うような研究活動ができなかったり、必要最低限の メンバー数すら開催地のボストンに派遣することができないというのが現状で す。そこでもし、私たちの活動にご理解を頂けるようでしたら、どうかボスト ンへの渡航支援を賜ることができれば幸いに存じます。これら一連の経験を通 して得たものを、私たちの活動を通じてご支援いただいた皆様はじめ社会に還 元し、学術分野に貢献したいというのはメンバー一同の共通した思いでもあり ます。そのためにも、皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。 最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。 敬具 iGEM UT-Tokyo 2016 渉外 東京大学理科2類2年 成田佳奈香 東京大学理科2類1年 竹内碧 (以下、よろしければご参考ください) 今年度の研究テーマ:「世代ごとに発現を変える大腸菌を作る」 転写を制御するために使うことができるタンパク質の因子と細胞周期中に一 度だけ働くようなプロモーターを用いて、細胞周期が一周するごとに遺伝子の 発現が変わるような大腸菌とそれを成り立たせる遺伝子回路を作ることを目的 としています。 この研究の応用例としては、世代によって遺伝子発現が変わることより、あ る世代で致死遺伝子を発現して、自らのDNAを分解して死滅するような細菌を 作り出すことができることがあります。例えば石油が土壌を汚染した時、石油 を分解する酵素を持った細菌を事故現場に散布することで流出した石油を取り 除くことができます。しかし、遺伝子組み換えした生物を自然界に放ち生態系 に未知の影響を与えるわけにはいかないためこの手法には問題があります。し かし今回我々が取り組むような、細菌が例えば100世代目で死ぬように設計す る技術があれば、細菌が石油を分解するために働いた後に自殺するため環境に 影響が残らず、この問題を回避できるのではないかと考えています。 銀行名 三菱東京UFJ銀行 店名 東松原支店 店番 319 口座 0021203 名義 iGEM UT-Tokyo 荒木 夕里佳 (アイジェム ユーティートウキョウ アラキユリカ)
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