この事例の詳しい内容

国立倉庫株式会社
LED照明とデマンド監視装置を導入し、
消費電力の大幅な削減と
社員の節電意識向上を実現
導入の狙い
電気料金を削減したい
従業員の節電意識を高めたい
導入システム
デマンド監視装置『デマンドエース』
LED照明
導入効果
電 気 料 金 を 4 9 % 、使 用 電 力 量 を
47%削減
照明の明るさが増し、作業の効率と質
が向上
従業員の節電意識を向上
ネット通販関連事業を手掛けるなど、単なる倉庫業にとどまらないビジネスを展開し、高付加価値のサービスを提供
国立倉庫株式会社は、節電の取り組みの一環としてLED照明を導入し、消費電力と
— U S E R P R O F I L E ———————————————————
国立倉庫株式会社
●業種:倉庫業
●事業内容:営業倉庫運用、
駐車場運用、
不動産の売買及び仲介業、倉庫・物流加
工業、
トランクルームサービス、貨物軽
自動車運送事業、インターネット通販事
業の商品保管・梱包・発送の代行業務、
特定労働者派遣事業
●従業員数:58名
(2016年3月現在)
顧客のニーズに対応した高品質の倉庫サービスを
提供
2016年4月取材
電気料金の大幅な削減を実現。LED照明により明るさが増したことにより、作業の
効率と質が向上するという副次的な成果も得られている。さらにデマンド監視装置
『デマンドエース』も併せて採用することで、日々の電力使用状況の「見える化」を
図り、従業員の節電意識を向上させる取り組みを推進した。今後も社内の全施設の
LED化を推進し、さらなる節電効果を上げることを視野に入れている。
成功し、その後本格的に倉庫業を開始
電力コストの削減を推進するため、
LED照明の採用を検討
された。
国立倉庫株式会社(以下、国立倉庫)
「本格的に倉庫業を始めるためには、
の母体は、1881年創業の醤油醸造業
5,000坪程度の規模の敷地が必要に
であるが、1960年代には新規事業を
なりますが、当時それほどの土地をま
模索していた。近隣に高速道路が開通
とめて所有しているケースはありませ
したことに着目し、流通が活発化して
んでした。従って、多くの地主の方々に
倉庫の需要が高まると予測して、テス
信託方式で協力していただき、皆様に
トケースとして倉庫を建てた。これが
株主となってもらうことで国立倉庫を
1
するため、1969年に国立倉庫が設立
国立倉庫株式会社
立ち上げました」
と代表取締役社長 三
は難しいという状況にありました」
と社
田 友一氏は設立の経緯を説明する。
長は節電の取り組みの困難さについて
会社設立時には「政府指定倉庫」に
振り返る。
認定され、政府米を入庫するなど順調
通常の保管用途の倉庫であれば、
にビジネスを推進。1983年には大
空調設備はそれほど必要とされない
手コンピューターメーカーの物流セン
が、ネット通販などの作業を伴う倉庫
ターを誘致し、それを機に物流分野に
では、空調の電力コストも大きなウェ
も注力するため株式会社国立ロジス
イトを占める。そうした状況の中、国立
ティクス(2013年に国立倉庫に吸収
倉庫では、LED照明の採用を検討して
合併)
を設立した。そして1999年には
きた。
府中市四谷に第2センターを開設し、
「5~6年前からLED照明を提案し
さらなる成長を遂げている。
てもらう機会がありましたが、当時は
またビジネスモデルの多様化も図っ
価格が高いという問題がありました。
ている。
さらに導入効果や安定性、耐久性など
「創業以来企業向けに倉庫業を展
について不明な点も多かったため導
開してきましたが、一般のお客様に向
入に踏み切ることができませんでした
けて倉庫を貸し出す認定トランクルー
が、徐々に価格が下がってきたことか
代表取締役社長
三田 友一氏
「大塚商会さんとは今後も緊密に連絡を取
り合いながら、多角的なフォローを継続して
いただけると非常にありがたいと期待してい
ます」
ムのビジネスを1996年に開始しまし
ら、2014年4月にトランクルーム新館
た。そして2003年にはトランクルー
《くらし館》にテスト導入しました」と取
ム新館《くらし館》をオープンしていま
締役はLED照明導入の検討過程につ
す。また2010年にはネット通販物流
いて語る。
事業の『Kunilogi.net』を開始しまし
「くらし館では、通常の倉庫と異な
た。
『Kunilogi.net』では商品の発送
り、一般のお客様にいつでも快適にご
業務までを請け負うことで付加価値
利用いただくために、営業時間(8:30
取締役 の高いサービスをご提供しています」
~22:00)中は照明を消すことができ
佐伯 勝氏
(社長)
ません。従って電力の消費量が高くな
こうして国立倉庫は多角的にビジネ
ることから、まずはここでLED照明を
スを拡張し、現在では約80社との取引
テストすることになり、約100本を導
を展開している。
入しました」
(社長)
倉庫業を推進するためには、各種コ
スト管理が求められるが、その中でも
「倉庫を運営するためには膨大な電
電力の使用状況を見える化し、
さらなる節電対策を推進
力を消費しますので、節電の取り組み
くらし館におけるテストの結果、節電
は重要になります。以前より不要な照
効果が確認された。
明は消す、空調の温度設定を管理する
「くらし館で1年ほどテストした結果、
といった取り組みを推進してきましが、
総消費電力を20%以上節約できまし
電力コストの節約は特に重要になる。
漠然と取り組んでいても大きな成果に
た。照明部分だけの消費電力で比較し
つながらず、電力の基本料金に影響す
たら、さらに大きな数値になると思い
るピーク時の消費電力を削減すること
ます。このテストで節電効果を見込む
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「職場改善に関する情報を自力で集めるこ
とには限界があるので、大塚商会さんには
今後もさまざまな提案をいただきたいと思い
ます」
LED照明により明るさが増したため作業効率が向上
ことができると分かったので、2015
行われた。
年の春に次のステップとして府中の倉
「業務に影響しないように土日で作
庫へのLED照明導入の検討を開始し
業していただく必要がありました。こ
ました」
(取締役)
れだけの本数を短期間で交換するこ
府中の倉庫にはL E D照明約200
とは難しいと言われたのですが、大塚
本、水銀灯約40本の導入が予定され
商会さんに尽力していただき、2日間
ていたが、初期投資のコストに不安を
で全ての照明の交換が完了しました。
感じたため大塚商会を含めた数社に
おかげで業務に全く支障を来すことな
提案を求めた。それらの提案を比較検
く、
交換作業を終えることができました」
討した結果、大塚商会の提案が採用さ
(取締役)
れた。
その後『デマンドエース』も大塚商会
「以前よりも価格が下がったとはい
のサポートにより迅速に導入された。
え、大量のLED照明の導入には大きな
初期コストが必要となるので、そこに
の提案ではリースを活用するので、工
電気料金を49%、使用電力量を47%
削減することに成功
事費用も含めて初期コストが全く必要
LEDおよび
『デマンドエース』の導入
不安を感じていました。大塚商会さん
ありませんでした。リース期間は5年間
により大きな節電効果が表れている。
で、それが終わると機器は無償で譲渡
「年によって倉庫の使用状況が変わ
され、月々のリース代金も節電分の電
るので正確ではありませんが、単純に
気料金で相殺可能です。しかも5年間
前年度と比較すると大きな節電効果
の保証付きで、その間に不具合が発生
が上がっています。2015年7月から
しても無償で交換してもらえます。他
2016年2月までの合計で電気料金を
社の提案は大きな初期コストが必要な
49%、使用電力量を47%削減してい
ものでしたので、大塚商会さんの提案
ます。特に水銀灯をLED化したことが
を採用することに決定しました」
と社長
大きな節電効果に表れていると思いま
は大塚商会の提案に対する評価につ
す」
(取締役)
いて語る。
LED照明に交換した成果は、コスト
また大塚商会の提案にはデマンド監
面だけにとどまらない。
視装置『デマンドエース』の導入も盛り
「節電だけではなく、明るさが増し
込まれていた。
たことも大きな成果です。とても明る
「日々の電力の使用状況を『見える
くなったので本当に驚きました。また
化』することで、従業員の節電意識を
交換前の水銀灯は点灯してから明る
高める効果が見込めることから、
『デマ
くなるまでに時 間がかかったのです
ンドエース』も併せて採用することにし
が、LED照明ではすぐに明るくなりま
ました。LED照明を導入すれば消費電
す。こうした明るさの改善は業務効率
力量は下がりますが、その状態を維持
向上やミスの防止といった効果にもつ
するためには従業員の節電意識が必
ながっているほか、見学に訪れたお客
要になるのです」
(取締役)
様に好印象を与えていると思います」
LED照明の交換工事は同年6月に
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(社長)
国立倉庫株式会社
『デマンドエース』も有効に活用され
「府中の営業所ではネット通販の業
その他の施設についても
順次LED照明の導入を推進
務を請け負っている関係からパソコン
今後も残りの施設に順次LED照明、
ている。
を使用する頻度が高く、
『デマンドエー
『デマンドエース』の導入を進める予
ス』を閲覧しやすい環境が整っている
定だ。
ので、節電意識を高める効果は高いと
「まだ導 入してい な い いくつかの
思います」
(社長)
施設があり、合計で1,400本ほどの
「パソコンの画面脇に『デマンドエー
蛍光灯をL E D照明に交換していく予
ス 』のアイコンが常 駐する仕 組 みに
定です。特に大手コンピューターメー
なっており、設定された電力量に対す
カー用に提供している倉庫は本数が
る現状の使用状況がパーセントで表示
多いので大きな成果が見込めると思
されます。そして設定値に達した場合
います。テナントのお客様と入れ替え
はアイコンの色が変わることで警報が
工事のスケジュールをすり合わせな
発信されるので、すぐに気が付き、不
がら、順次進めていきたいと考えて
要な照明を消す、空調の設定温度を
います。また将来的には空調を含む
調整するといった対策を講じることが
施設全館の電力消費を監視し、自動
可能になります。アイコンをクリックす
制御するBEMS(Building Energy
れば電力使用状況の推移などの詳細
Management System)の導入な
を閲覧することも可能です。
『デマンド
ども検討して、さらなる節電の取り組
エース』を活用することで以前よりも
みも視野に入れていきたいと思いま
積極的に節電の取り組みが行われるよ
す」
(取締役)
うになりました。従業員一人一人が努
最後に社長は同社の今後のビジネ
力したことがコストに反映することが実
ス展望について語る。
感できるようになったことは大きな成
「現在ネット通販関連事業を手掛け
果だといえます」
(取締役)
ていますが、この分野をさらに拡大し
また電気料金の節減は顧客にとって
ていきたいと考えています。倉庫の仕
も大きなメリットとなっている。
様はどこでも同じようなもので、その
「倉庫の電気料金は、実費をお客様
差別化を図ることは難しいのですが、
に請求していますので、そのコストが
ネット通販関連事業のように付加価値
下がればお客様にも還元されます。実
の高いサービスを提供することでビジ
際に電気料金が下がったことを実感さ
ネスチャンスが広がっていくと期待し
れたという感想も耳にしています」
(取
ています」
締役)
国立倉庫は多彩なサービスを展開
このように高い成果を確認できた国
することでさらなるビジネス飛躍を見
立倉庫では、さらに本社の12号棟へ
通している。
デスクトップのアイコンから
『デマンドエース』の詳細情報
にすばやくアクセスすることが可能
のLED照明(1,000本弱)および『デ
マンドエース』の導入が決定。2016
年3月中旬には工事が完了し、今後の
国立倉庫のホームページ
http://www.kunilogi.jp/
さらなる成果が期待されている。
・会社名、製品名などは、各社または各団体の商標もしくは登録商標です。
・事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は取材当時のものであり、配付される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
・この記事は2016年6月に作成されました。
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