宮田レポート(マンスリー) - 三菱UFJモルガン・スタンレー証券

2016 年 7 月 13 日
投
資
情
報
部
エ
ク
イ
テ
ィ
リ
サ
ー
チ
転
載
レ
ポ
ー
ト
テクニカル分析 / マンスリー
宮田レポート(マンスリー)
2016 年 7 月号
コモディティ
(原油相場):WTI 原油先物は短期調整を経て 62 ドル付近へ
(金相場):ターゲット・1433 ドルへ向けた動きが続いている
米国株
S&P500・ダウ平均が史上最高値を更新。第 5 波上昇局面入りの可能性
が高まった
米国長期金利
史上最低水準まで低下。雇用統計発表(7/8)を契機に、当面は金利上昇か
日本長期金利
金利上昇のエネルギーは溜まっている。金利は上昇に転じるか
ドル/円
円高(B)波は最終局面。99.02 円(6/24)で円高が終わった可能性も
ユーロ/ドル
188 ヵ月サイクルボトムを付けたか
ユーロ/円
(C)波のユーロ安は終わったか
日経平均・TOPIX
・トヨタ株が教える日経平均の転換点
・歴史は繰り返すか:1995 年パターンなら日経平均は上昇トレンドへ
巻末に重要な注意事項を記載していますので、ご参照下さい。
宮田 直彦
チーフ・テクニカルアナリスト
エクイティリサーチ転載レポート
本資料に関するお問合せは、
三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券
の最寄の店舗までご連絡ください。
2016 年 7 月 13 日
宮田レポート(マンスリー) 2016 年 7 月号
コモディティ
テクニカル分析メモ《原油と金はどうなった?》(7/11)より
原油価格・長期ロードマップ
WTI 原油先物価格(以下 WTI)は、今年 2 月安値(26.05 ドル)以来、(C)-4 波のリバウン
ド が 進 行 中 で あ る 。 4 波の 波 動 位 置 に 頻 出 す る パタ ー ン は 、 ト ラ イ ア ン グル
(A-B-C-D-E)であり、この見方に基づく長期的な展開イメージが図表 1 に示したもの
である。この見方によれば、この先 1~2 年は、62.58 ドル(2015 年 5 月高値)付近を
上値としながらの保ち合いが続く。しかし 2018-19 年には、2008 年からの弱気相場
の最終波動が到来。今年 2 月安値とダブル・ボトム形成か、あるいは安値更新とな
ろう。
原油価格は短期的には調整とみられる
WTI は 6 月 9 日の高値 51.67 ドルから反落、7 月 7 日には約 2 ヵ月ぶりに 45 ドルを
下回った。2 月からの約 4 ヵ月で、原油価格はほぼ 2 倍となっており、さすがに上が
り過ぎの反動が起こってもおかしくないところだった。短期的には、41.88 ドル(2 月
からの上昇に対する 38.2%押し)や、200 日 MA(40.87 ドル、7/8 現在)などへ調整する
可能性があろう。一時的に 40 ドル割れもあり得る。
逆ヘッド・アンド・ショルダーズ形成か
足元の下げは、逆ヘッド・アンド・ショルダーズの右肩安値を付けに行く局面と思
われる。この先、51 ドル処をブレイクすれば、ネックラインからの上放れとなり、
次は 62.58 ドルを試す展開に発展しよう。
図表 1:長期ロードマップ
160
図表 2:逆ヘッド・アンド・ショルダーズ形成か
(ドル/バレル)
(ドル/バレル)
70
2018-19年までの
波動展開イメージ
140
(B)
120
2
65
iV
ネックライン
60
ii
100
55
②
i
80
iv
60
cA
a
C E4
(A)
b
B D
3
5
WTI原油先物価格 週足
(C)
b
42.03
'15/3/18
WTI原油先物価格
日足
30
25
③ ⑤
2009
2010
2011
2012
2013
2014
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
2
2015
2016
2017
2018
04/28
26.05
'16/2/11
V3
(月/日)
20
03/02
200日MA
④
37.75
①
8/24
35
v
20
-20
2008
a
45
40
iii
40
6/9
51.67
10/9
50.92
50
1
0
'15/5/6
62.58
06/24
08/20
10/16
12/14
02/11
04/11
06/07
出所: Bloomberg より MUMSS 作成
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
2016 年 7 月 13 日
宮田レポート(マンスリー) 2016 年 7 月号
金価格・半年前の見通し
図表 3 は、今年 1 月 14 時点の NY 金先物価格に対する見通しである。このときは金
先物価格が約 6 年ぶり安値(1046 ドル)を付けた昨年 12 月から日が浅く、買い材料は
見当たらなかった。そして当然ながら、金の上昇を見込む強気の声は聞かれなかっ
た。
2 年 4 ヵ月ぶり高値を付けた金先物価格
しかしエリオット波動は、2016 年に金価格が大幅に反発するというメッセージを発
していた。
7 月 6 日に金先物価格は一時 1375 ドルと約 2 年 4 ヵ月ぶり高値を付けた。年初来の
上昇率(終値ベースで約 29%)は、同じ期間における世界の主要な株式インデックスの
パフォーマンスに比べ著しく高い。
上昇第二幕入り・ターゲット 1433 ドルを試す展開へ
金先物価格は 5 月安値(1199 ドル)を起点に、上昇第 2 幕(C 波)がスタートした可能性
が高い。その最小ターゲットは、1433 ドル(2013 年 8 月高値、ダイアゴナル・トライ
アングルの始点)である。
図表 3:1 月 14 日時点の見通し
2000
図表 4:(B)波の最小ターゲットは 1433 ドル
’11/9/6
1921
(ドル/ トロイオンス)
2000
⑤
'12/10/5
1796
2
1800
(ドル/ トロイオンス)
’11/9/6
1921
⑤
2
1800
'12/10/5
1796
最小ターゲット
NY金先物価格 (週足)
NY金先物価格 (週足)
1600
1600
1
1400
1180
'13/6/28
1200
1157
10/7/28
'08/3/17
1032
1000
4
1532
'11/9/26
1
'15/1/22
1307
1400
3
5
(A)
1046
12/3
ダイアゴナル・
トライアングル
2011
2012
2013
2014
2015
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
'15/1/22
1307
1180
'13/6/28
A
B
3
5
(A)
1000
1046
12/3
800
④
2010
'13/8/28
1433
10/15
1191
'08/3/17
1032
1044
'10/2/5
4
1532
'11/9/26
1200
800
682
'08/10/24
600
2008
2009
'13/8/28
1433
2016
682
'08/10/24
600
2008
2009
④
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
出所: Bloomberg より MUMSS 作成
3
2016 年 7 月 13 日
宮田レポート(マンスリー) 2016 年 7 月号
米国株式
テクニカル分析メモ《過去 1 年のパターンは破られるのか?》(7/12)に加筆
「Brexit ショック」を織り込んだ米国株
6 月 23 日の英国民投票で Brexit(英国の EU 離脱)が決まり、世界中に衝撃が走った。
6 月 24 日にダウ平均は 610 ドルも下落し、翌 27 日にも 260 ドル安となった。「Brexit
ショック」を受けて、VIX 指数は 6 月 27 日に一時 26.72 まで跳ね上がった(終値の高
値は 6 月 24 日の 25.76)。
米シカゴ・オプション取引所が算出する「スキュー(SKEW、ゆがみ)指数」というもの
がある。7 月 2 日の日本経済新聞夕刊コラム・「ウォール街ラウンドアップ」によると、
SKEW 指数はオプション市場で将来の大きな価格変動に備える取引が増えると上昇
し、市場で想定外の事態を意味する「黒い白鳥(ブラックスワン)」が登場する可能性を
示唆するという。SKEW 指数は 6 月 28 日に 153.66 まで上昇し(1990 年以降で最高)
、
市場は「Brexit ショック」に次ぐ 2 つめのショックに身構えていたようだ。
実際、7 月 6 日には欧州金融不安が急速に台頭した(2 つ目のショック)。しかし、こ
の日のダウ平均はプラスで引け、SKEW 指数は 123.14 まで大きく低下した。
そして 7 月 8 日には、S&P500 とダウ平均が共に 6 月 23 日の高値を上回り、VIX 指
数は 13.2 と 1 ヵ月ぶり水準へ低下した。S&P500 とダウ平均に関しては、「Brexit シ
ョック」を完全に織り込んだことになる。
図表 5:VIX 指数は足元で急低下
150
145
140
135
130
125
120
115
110
105
100
95
90
85
80
75
70
65
60
55
50
45
40
35
30
25
20
15
10
5
2007
2400
2500
200
2200
2000
S&P500 (右軸)
190
S&P500 (左軸)
2000
180
1800
1600
1400
170
1500
1200
1000
6/28
1000
160
150
800
140
600
400
6/24
VIX指数 (左軸)
500
130
200
0
120
0
7/6
-200
110
SKEW指数 (右軸)
-400
-600
2008
2009
2010
2011
2012
2013
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
4
図表 6:SKEW 指数は急騰後に急低下
2014
2015
2016
2017
-500
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
100
2017
出所: Bloomberg より MUMSS 作成
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
2016 年 7 月 13 日
宮田レポート(マンスリー) 2016 年 7 月号
中国株の下落リスクも低下?
Brexit の影響はひとまず乗り越えたようだが、では中国株はどうなのか。昨年の夏と
今年の初めに、世界のマーケットを震え上がらせたのは中国株の急落だった。この
ところ平静を保っている中国株がみたび動揺するようなら、それは次のブラックス
ワンにならないか。
意外に感じられるかもしれないが、中国株マーケットはタイミング的に底入れして
おかしくない。上海総合指数は 1994 年 7 月と 2005 年 6 月にメジャー安値を付けて
おり、その間隔は 11 年である。2005 年 6 月からはちょうど 11 年が経過しており、
対等日柄の見地から現在は底入れ時期と考えられる。
ここで新興諸国の株式インデックス(中国株を含む)をみてみよう。図表 8 は MSCI エ
マージング・マーケット・インデックスの 2011 年からの動きだが、今年 1 月安値を
底値に「逆ヘッド・アンド・ショルダーズ」を形成しているようにみえる。
足元では昨年来の下降チャネル上限及び、ネックラインをまさに試しているところ
である。これら重要な上値抵抗線を抜けるようなら、エマージング・マーケットの
底入れが確認されることになり、それは中国株下落リスクの低下を意味するものだ
ろう。
図表 7:中国株・底打ち時期としての 2016 年
図表 8:新興国株は底打ちか?
1300
2007年10月
6000
(B)
MSCIエマージング・
マーケット・インデックス 週足
1200
4000
B
1100
2000
(C)
(A)
1000
ネックライン
1000
2005年6月
900
300
1994年7月
2016年
800
11年
11年
1991
1994
1997
2000
上海総合指数 log
2003
2006
2009
2012
2015
2018
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
700
A
逆ヘッド・アンド・
ショルダーズ?
C?
600
11/01 11/07 11/12 12/06 12/12 13/05 13/11 14/05 14/11 15/05 15/10 16/04
出所: Bloomberg より MUMSS 作成
上値重い金融株・輸送株
S&P500 とダウ平均が過去最高値圏にある一方、金融株や輸送株などの戻りは鈍い。
S&P500 金融株指数とダウ輸送株平均の現在のレベルは、共に過去最高値まではかな
りの距離があり、52 週 MA さえ抜けていない。加えて 52 週 MA 自体が低下中であ
ることは、当面の金融株・輸送株の上値の重さを予感させる。
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
5
2016 年 7 月 13 日
宮田レポート(マンスリー) 2016 年 7 月号
S&P500・ダウ平均が過去最高値を更新
7 月 11 日の S&P500 に続き、翌 12 日にはダウ平均も過去最高値を更新した。S&P500・
ダウ平均はこの 1 年、何度も最高値に迫りながら、その都度押し返されてきた。こ
のパターンがついに破られたようである。
S&P500・ダウ平均は、長期保ち合いからの上放れ局面に入ったとみられ、今後は図
表 10 のような「強気の」波動カウントを採用したい。
それによれば、S&P500 は 2009 年 3 月以降、5 波構成の上昇トレンドにあり、今年 2
月安値からは第 5 波に位置付けられる。トレンドチャネルを参考にすると、この第 5
波は、2017 年中に最大 2700-2800(ダウ平均では 23000-24000 ドル)へ上昇する可能性
がある。
図表 9:金融株・輸送株は引き続き弱い
図表 10:高値更新の場合の波動カウント
400
12000
Alt :
S&P500 週足log
11000
350
(3)
(1)
3000
5
S&P金融株指数 (左軸)
52週MA
3
10000
2250
2000
1800
300
9000
4
(2)
1500
52週MA
1
8000
250
1100
200
1000
2
7000
ダウ輸送株平均 (右軸)
6000
700
150
2014/1/3
5000
2014/7/3
2015/1/3
2015/7/3
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
6
(IV)
2016/1/3
2016/7/3
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019
出所: Bloomberg より MUMSS 作成
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
2016 年 7 月 13 日
宮田レポート(マンスリー) 2016 年 7 月号
米国長期金利
雇用統計発表が転機となるか
6 月の米雇用統計(7/8 発表)は、NFP 雇用者数が事前予想(18 万人増)を大きく上回る、
28.7 万人増加となった。もちろん、今回の良好な数字には 6 月末の Brexit が含まれ
ていないため、市場には 7 月以降の雇用に対する影響を見極めようとするムードは
強い。
しかし、テクニカル分析の見地からは、長期金利は上昇に転じておかしくない。今
回の雇用統計発表は、そのきっかけになり得る。
長期金利は史上最低水準を更新した
従来、米 10 年長期金利に関しては、2012 年 7 月の過去最低水準(1.379%)を下回ると
想定してきた。
そしてついに、米 10 年金利は 7 月 1 日に史上最低水準を下回り、雇用統計発表の 2
日前(7/6)には、一時 1.318%まで低下した。ここに従来の見通しは現実になった。
ダイヴァージェンス
90 日 MA とのかい離は-22.7%まで拡がったが(7/8)、それは 2015 年 1 月末(-25.4%)に
は届いていない。一方、2015 年 1 月末の金利水準(1.64%)に比べ、現在の金利水準は
低い。このようなダイヴァージェンスは、金利の上昇接近を示唆する。
最終的な金利底はまだ先とみられるが…
米 10 年金利が、最終的に底打ちしたかは疑問である。しかし、「Brexit を受けて米利
上げが遠のいた」という、一般的な見方に逆行する動き(金利上昇)は、目先的にも起
こっておかしくない。
図表 11:長期金利は史上最低水準に低下した
3.5
図表 12:ダイヴァージェンス
3.5 (%)
(%)
米10年長期金利 (週足)
'14/1/2
3.0516
80%
3
米10年長期金利 (左軸)
60%
3
利上げ(12/16)
'15/6/11
2.4985
11/9
2.3747
a
c
2.5
2.5
40%
雇用統計(7/8)
eB
2
1.5
20%
d
2
1
0%
b
1.6357
'15/1/30
1.5
(年/月/日)
1
13/10/11
14/05/09
0.5
A
1.5286
'16/2/11
史上最低水準
14/12/05
15/07/03
0
1.318
7/6
C
16/01/29
16/08/26
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
-20%
90日MAからのかい離
(右軸)
-0.5
2013/1/1
-40%
2014/1/1
2015/1/1
2016/1/1
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
7
2016 年 7 月 13 日
宮田レポート(マンスリー) 2016 年 7 月号
日本長期金利
金利上昇へのエネルギーは溜まっている
10 年長期金利は一段と低下し、7 月 8 日には一時-0.3%と史上最低水準を更新した。
もとより金利は極端な下がり過ぎにあり、金利上昇へ向けたエネルギーは溜まって
いる。ひとたび金利が動き出せば、それは急激な上昇となろう。そのきっかけは、
米長期金利の上昇かもしれない。
金利は長期ダウントレンド・チャネルの下限に達した
注目すべきは、足元の金利水準が、2008 年以降のダウントレンド・チャネルの下限
及び、2015 年からのダウントレンド・チャネルの下限に、同時に達していることで
ある。金利の低下はいよいよ限界であろう。
ダイヴァージェンス
今年 2 月以降で金利が水準を切り下げるさなか、足元の MACD は 2 月の安値より高
い。ダイヴァージェンスが形成されており、これは、金利の底入れを示唆するもの
である。
今年に入り、長期金利の上値を抑えている 13 週 MA(現在-0.16%)を上回るようなら、
長期金利は底打ちした可能性が高い。
図表 13:金利の低下は限界とみられる
日本10年長期金利 (月足)
08/6/16
1.895
-0.25
2.5年サイクル
(5)
-0.5
98
99
00
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
出所:Bloomberg、トムソン・ロイターより MUMSS 作成
8
15
16
0.4
0.3
0.2
v
MACD
0.1
0
-0.1
-0.2
6/9
0.43
03/6/11
0
iv
iii
7/14
0.315
13/4/5
0.6
0.5
5/5
(3)
0.7
'16/2/15
0.095
3/31
0.820
10/10/6
0.25
0.8
2/25
0.5
0.9
1/21
40ヵ月線
0.64
98/9/18
1
ii
12/17
0.75
1.1
11/12
1.02
01/3/21
9/3
13/5/23
1.00
1.215
08/3/26
10/8
1.165
05/6/30
1
7/30
1.25
6/25
11/2/11
1.350
1.5
1.2
i
1.75
5/21
2
06/5/10
2.005
(4)
04/6/17
1.94
4/16
99/8/26
2.04
2.25
「15年デフレ」の
上限
(年/月/日)
2/5
2.5
0.6
'15/6/11
(%)
0.55
0.545
0.5
0.45
0.4
0.35
0.3
0.25
0.2
0.15 0.195
0.1 '15/1/20
0.05
0
日本10年長期金利
-0.05
日足(2015年1月以来)
-0.1
-0.15
-0.2
-0.25
-0.3
-0.35
-0.4
-0.45
-0.5
-0.55
-0.6
3/12
99/2/3
2.44
1/1
(%)
2.75
図表 14:ダイヴァージェンス
出所:Bloomberg、トムソン・ロイターより MUMSS 作成
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
2016 年 7 月 13 日
宮田レポート(マンスリー) 2016 年 7 月号
ドル/円
テクニカル分析メモ《円高基調は最終局面》(6/30)に加筆
1 年前の予測が現実のものに
多くの市場関係者(テクニカル・アナリストを含む)が、円安の継続を当然視していた
のは僅か 1 年前だ。そんななかでエリオット波動だけは、2016 年半ばに 1 ドル=100
円前後への円高が起こり得ることを告げていた(図表 15)。
日本時間の 6 月 24 日、英国民投票の開票が進むに連れ、Brexit(英国の EU 離脱)が濃
厚になると、ドル/円は日中高値から 7 円以上も急落。一気に 100 円を割り込み、一
時 1 ドル=99.02 円を付けるに至った。ここに、1 年前の予測は現実のものになった。
Brexit は誰にとっても、驚きであり、衝撃だった。しかしチャート自体は、1 年前に
想定したコースをただ粛々と辿っている。
1 ドル=95 円付近で円高終了か
2015 年 6 月からの円高基調・(B)波は、その最終局面に差し掛かったとみられる。既
に(A)波の半値押し(100.60 円)は達成されたが、おそらくはもう少し円高となり、(A)
波の 61.8%押しである 94.64 円付近を付けにいくだろう。そのような動きを以て、(B)
波は終わるのではないか。
ただ後述するが、今後の動向次第では、既に(B)波の円高が終わった可能性もある。
図表 15:2015 年 8 月 11 日時点の見通し
125
120
v5(A)
'15/6/5
125.86
1ドル=円
130
iii
ドル/円 週足
120
iv
115
v 5(A)
iii
ドル/円 週足
iv
110
i
3
105
100
95
4
90
1
i
3
105
100
ii
(B)
100.82
'14/5/21
ii
95
4
100.82
'14/5/21
90
85
80
1
100.60(50%)
94.64(61.8%)
(B)
80
75
70
'15/6/5
125.86
115
110
85
1ドル=円
125
75.35
'11/10/31
75
2
(年/月)
11/09
11/11
12/01
12/03
12/05
12/07
12/09
12/11
13/01
13/03
13/05
13/07
13/09
13/11
14/01
14/04
14/06
14/08
14/10
14/12
15/02
15/04
15/06
15/08
15/10
15/12
16/02
16/04
65
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
70
75.35
'11/10/31
2
(年/月)
65
11/09
11/11
12/01
12/03
12/05
12/07
12/09
12/11
13/01
13/03
13/05
13/07
13/09
13/11
14/01
14/04
14/06
14/08
14/10
14/12
15/02
15/04
15/06
15/08
15/10
15/12
16/02
16/04
16/07
130
図表 16:現在
出所: Bloomberg より MUMSS 作成
9
2016 年 7 月 13 日
宮田レポート(マンスリー) 2016 年 7 月号
ヘッジファンドの円買いは限界に近い
IMM 通貨先物市場のドル/円ポジションをみると、非商業部門(主にヘッジファンド)
は円を約 63500 枚買い越しており(7/5 時点)、過去最大の円買い越しだった約 72000
枚(4/19)に近づいている。中期的にみれば、ヘッジファンドの円買いは限界に近く、
この先は何らかのきっかけひとつで、円売り戻しの動きが生じやすい。
足元は円高終了か継続かの分岐点
現時点でのベストな波動カウントは、113.80 円(3/29)を起点にダイアゴナル・トライ
アングル(a-b-c-d-e)を形成している、というものである。
この波動カウントが正しければ、99.02 円(6/24)からの円安は d 波であり、まもなく e
波の円高が起こるだろう。
この e 波は 95 円付近を目指す、最後の円高波動となろう。
反面、ここからドル/円が 104 円処を抜けてくれば、ダイアゴナル・トライアングル
上辺からの上放れ開始となる。それは円高から円安への基調転換を示唆する。
このように、足元は円高終了か継続かの分岐点にある。短期的な展開に注目したい。
図表 17:ドル/円ポジション
130
図表 18:円高終了か継続かの分岐
1ドル=円
(1ドル=円)
240000
ドル/円 (左軸)
120
1/29
b 121.69
121
210000
(枚)
110
123
26週MA
100
90
180000
ダイアゴナル・
トライアングル
117
150000
115
120000
113
90000
80
ドル/円 日足
119
111
109
a
(x)
3/29
113.80
4/25
111.91
110.99
2/11
b
c(Y)
6/24
106.84
60000
70
107
30000
非商業部門ドルポジション(右軸)
60
103
-30000
101
50
円買い・ドル売りは
限界に近い
40
105
0
-60000
105.55
5/3
a
-90000
2011
2012
2013
2014
2015
出所:CFTC 統計・Bloomberg より MUMSS 作成
10
2016
d
7/1
103.39
99
99.02
6/24
97
30
2010
5/30
111.45
16/02/03
99.99
7/8
(Z)
(B) e
Alt:(B)
(年/月/日)
95
16/01/01
c
16/03/07
16/04/07
16/05/10
16/06/10
16/07/13
16/08/15
出所: Bloomberg より MUMSS 作成
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
2016 年 7 月 13 日
宮田レポート(マンスリー) 2016 年 7 月号
ユーロ/ドル
「Brexit ショック」で英ポンド/ドルは 31 年ぶり安値
6 月 23 日の英国民投票で、英国の EU 離脱が決定し、円ポンド/ドルは急落、31 年ぶ
り安値となった。この流れは 7 月 6 日まで続き、この日は一時 1 ポンド=1.2798 ド
ルを付けた。
先々、英ポンド/ドルはパリティへ
英ポンド/ドルは長期的な下落トレンドが、ダブル・ジグザグ(W)-(X)-(Y)で進行中と
みられる。そのうち、2007 年の 2.1161 ドルからは、(Y)波のポンド安・ドル高トレン
ドに相当する。この見方に基づくと、先々では 1985 年の 1.052 ドル、そして、パリ
ティ(1 ポンド=1 ドル)を付けにいく可能性がある。
ユーロ/ドルは 188 ヵ月対等月に当面の底入れか
日柄的に 2016 年 6 月は、188 ヵ月安値対等月に当たっており、ユーロのボラティリ
ティが高まりやすいタイミングだった。実際、Brexit ショックで、6 月 24 日には一
時 1 ユーロ=1.0913 ドルへ、ユーロ/ドルは急落した。
しかし、ユーロ/ドルは、2015 年安値(1.0458 ドル)を下回る動きとなっていない。ユ
ーロ/ドルは、当面の底入れとなる可能性があろう。
図表 19:英ポンドは長期下落局面
1ポンド=ドル
図表 20:ユーロは 188 ヵ月サイクル安値か
(1ユーロ=ドル)
英ポンド/ドル 月足log
ユーロ/ドル 月足 log
08/7/15
1.6038
78/10/30
1.5200
B
92/9/2
1.4899
1.5
2.5
(B)
(X) '07/11/9
2.1161
2.0
1.2
B
(A)
1.0
1.0458
15/3/16
0.9
1.5
A
1.0
1971
1976
2016年6月
0.8
C
(W)
1981
1.3503
'09/1/23
1991
1996
2001
2006
0.8230
00/10/26
0.7
1.2798
'16/7/6
1.052
'85/2/26
1986
A
2011
C
188ヵ月
0.6444
85/2/26
(Y)
1975
(C)
1980
1985
188ヵ月
1990
1995
2000
2005
2010
2015
2020
2016
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
出所: Bloomberg より MUMSS 作成
11
2016 年 7 月 13 日
宮田レポート(マンスリー) 2016 年 7 月号
ユーロ/円
図表 21: (C)波の円高は終了したか?
150
図表 22: ユーロ/円は下がり過ぎの領域に入っている
'14/12/8
149.78
(1ユーロ=円)
30%
(B)
'15/6/4
141.06
60ヵ月MAからのかい離
140
20%
26週MA
130
10%
126.10
'15/4/14
(A)
120
0%
109.57
'16/6/24
110
-10%
(C)?
107.26円 (76.4%)
100
ユーロ/円 (週足)
-20%
94.12
'12/7/24
90
12/07
13/01
(年/月)
13/07
14/01
14/07
15/01
15/07
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
16/01
16/07
16/12
-30%
2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
一時3年半ぶりユーロ安・円高に
2015 年 6 月(1 ユーロ=141.06 円)からは、(C)波のユーロ安・円高局面が進行中とみ
ている。
6 月 24 日(日本時間)に Brexit が決まると、ユーロ/円は急落した。この日は一時 109.57
円と、およそ 3 年半ぶりユーロ安・円高となった。
もっとも足元ではユーロ/円は戻り基調となっている(7 月 12 日には一時 116 円台を回
復した)。今のところ、Brexit の影響は 6 月 24 日限りにとどまっている。
6 月 24 日の 122.01 円を抜ければ底打ちの可能性高い
この先は、6 月 24 日の高値である 122.01 円(Brexit 決定前に付けた高値)を抜けるか
に注目したい。122.01 円を抜ければ、ユーロ/円マーケットは Brexit ショックを織り
込んだことになる。加えて、122.01 円の近くには重要な上値抵抗線としての 26 週
MA もある。
したがって、122.01 円を抜けてくれば、(C)波のユーロ安・円高は終わった可能性が
高いだろう。
12
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
2016 年 7 月 13 日
宮田レポート(マンスリー) 2016 年 7 月号
日経平均・TOPIX
テクニカル分析メモ《トヨタ株が教える日経平均の転換点・2016 年夏》(7/7)に加筆
日経平均・円相場を考える上で有効なトヨタ株のチャート分析
昨年 8 月のメモ「続・トヨタ株が教える日経平均の転換点」において、以下のように
指摘した。
・日経平均と円相場を考える上で、日経平均との連動性が高く、為替感応度が高い、
トヨタ自動車(7203)のチャート分析は有効である。
・トヨタ株の上場来高値(8783 円)を付けたのは 2015 年 3 月 24 日であり、これは日
経平均の天井接近を示唆するものと考えられる。
・トヨタ株が高値を付けたときの円相場は 1 ドル=119 円台。この時点でトヨタの株
価は、3 ヵ月後の 1 ドル=125.86 円も先取りしていたようだ。
図表 23 は、昨年 8 月のメモに掲載したものである。
トヨタ株はノーマルな下値メドに達している
エリオット波動では、調整相場の下値メドとして、先行する上昇トレンドにおける
第 4 波の安値付近が適当である。これに基づき、筆者はトヨタ株が 5205 円(2014 年 4
月安値)付近まで下げる可能性をみていた。それよりやや下には、2011-15 年の上昇に
対し 61.8%押し(4795 円)というサポートがある。足元の株価は一時 5000 円を下回っ
ており(6/28 安値は 4917 円)、既にトヨタ株は、ノーマルな下値メドに達している。
図表 23:2015 年 8 月 12 日時点
図表 24:現在
26000
24000
v
トヨタ株の高値が
日経平均に先行
22000
5
(円)
iii
3
8000
iv
i
(円)
20000
(1)
トヨタ自動車株価 (右軸)
4
9000
7000
(1)
(円)
21000
5
トヨタ自動車株価 (右軸)
5000
5000
4
(2)?
1
4000
16000
14000
(円)
3
ii
1
16000
26000
すでにノーマルな
下値メドに達している
7000
6000
18000
5(1)
9000
3000
3
2
3000
2
12000
日経平均 (左軸)
10000
1000
1000
4
2000
11000
ノーマルな
下値メド
1
日経平均 (左軸)
8000
0
6000
2011
-1000
2012
2013
2014
2015
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
-1000
2
6000
2011
-3000
2012
2013
2014
2015
2016
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
13
2016 年 7 月 13 日
宮田レポート(マンスリー) 2016 年 7 月号
トヨタ株は日経平均・円相場に先行か
一方、日経平均はノーマルな下値メド(13885 円付近)にまだ達してはいない。円相場
も 1 ドル=95 円のターゲットには届いていない。
この 1 年に大幅な株安・円高が進行したという事実を踏まえれば、昨年 3 月にピー
クを迎えたトヨタ株が、重要な先行指標であったことが改めてわかる。
今回はどうだろうか。既にノーマルな下値メドに達したトヨタ株は、今度は株安・
円高の終了を先取りすることになるのだろうか。
もちろんこの先 1 ドル=95 円へ円高が進む過程で、トヨタの株価が上昇するとは考
えにくい。しかし、その間で株価が大きく下げるかといえば、必ずしもそうなると
は限らない。
さらなる円高にもかかわらず、株価が底固く推移するようなら、それは底打ちの兆
候といえよう。昨年 3 月から 6 月まで円安が進む過程で、株価は上昇できなかった。
それを今度は反対に考えてみればいいことである。
テクニカル分析メモ《歴史は繰り返すか》(7/13)より
与党勝利を受けて日経平均は大幅高
7 月 10 日の参院選投開票で、与党が勝利を収めたことが好感され、週明け 11 日の東
京市場は今年 4 番目の大幅高となった。大型の景気刺激策への期待も高まったこと
で、翌 12 日も大幅に続伸。16000 円台を回復した。
2015 年高値を付けた日からちょうど 1 周年、アニバーサリー・デーの 6 月 24 日に、
日経平均は 2014 年 10 月以来の安値・14864 円を付けたわけである。これは理想的な
下値メドである、13885 円付近には達しておらず、水準面での物足りなさは残る。し
かし日柄面では日経平均のプライマリー(2)波が底打ちしたとしてもおかしくない。
また次に示すように、需給面においても、日経平均は底値圏にある。
裁定買い残比率はリーマンショック後に匹敵する低水準
7 月 1 日現在、裁定買い残(当限と翌限の合計)は 7503 億円と、2015 年 5 月のピーク
(3 兆 8357 億円)から 80%も減少した。また、裁定買い残の東証 1 部時価総額に対す
るシェア(0.16%)は、2009 年 1~3 月以来の低さである。これはリーマンショック後の
最安値(0.1%)に近く、それだけ先高期待が小さい証左といえよう。逆にいえば、ここ
からはインデックス買いが指数を押し上げる可能性が小さくない。
14
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
2016 年 7 月 13 日
宮田レポート(マンスリー) 2016 年 7 月号
図表 25:昨年高値から 1 周年で底打ち?
22,000
(円)
'15/6/24
20952.71
図表 26:裁定買い残比率は 2009 年の安値に接近
(1)
6,000
11/10 12/04 12/10 13/04 13/10 14/04 14/10 15/04 15/10 16/04 16/09
2000
1900
1800
1700
1600
1500
1400
1300
1200
1100
1000
900
800
700
600
500
裁定買い残高の東証1部時価総額に
400
占める比率 (週末値・右軸)
300
200
100
0
-100
-200
-300
-400
-500
2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
出所: Bloomberg より MUMSS 作成
20,000
5
日経平均 (週足)
X
18,000
3
16,000
W
14,000
4
13885.11
'14/4/11
Y
14864.01
'16/6/24
(2)?
12,000
1
10,000
8,000
8135.79
'11/11/25
2
(年/月)
TOPIX (左軸)
3.50%
3.25%
3.00%
2.75%
2.50%
2.25%
2.00%
1.75%
1.50%
1.25%
1.00%
0.75%
0.50%
0.25%
0.00%
ここまで日経平均は 1995 年の動きをなぞっている
これまで指摘のように、日経平均は 21 年前(21 はフィボナッチ数である)と似通った
動きを示している(図表 27)。1995 年の 7 月 3 日に日経平均は 14295 円で底打ちし、
1996 年 6 月 26 日の 22750 円まで上昇した。1 年間の上昇率は 59%、これは黄金分割
の 62%に近かった。
日経平均は 2017 年に 23500-24000 円?
もし今後も日経平均が、1995 年パターンを踏襲していくのなら、今年 6 月 24 日安値
(14864 円)から 1 年後の 2017 年 6-7 月には、23500-24000 円に上昇することになる。
これは現時点では、にわかには信じがたい水準である。しかし、2012 年 11 月 14 日注
1
から始まったアベノミクス相場「第 1 幕」では、最初の半年で日経平均は約 80%も上
昇した。今からアベノミクス相場の「第 2 幕」が始まるとすれば、1 年で 60%程度の上
昇というのは、あながち夢物語とは言い切れないだろう。
注 1 この日の党首討論で、野田首相(当時)が 11 月 16 日に衆院を解散すると表明した。
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
15
2016 年 7 月 13 日
宮田レポート(マンスリー) 2016 年 7 月号
図表 27:1995 年パターンなら日経平均は上昇へ
図表 28:アベノミクス相場
22,000
24000
1994年6月
1996年6月
日経平均
(1994年1月4日-96年12月30日)
20,000
22000
最初の半年で
約80%上昇
18,000
20000
16,000
18000
14,000
日経平均
16000
12,000
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
16
2015/9/7
2015/11/7
2015/7/7
2015/5/7
2015/3/7
2015/1/7
11
2014/9/7
8
2014/11/7
6
2014/7/7
3
2014/5/7
12
2014/3/7
9
2014/1/7
6
2013/9/7
3
2013/7/7
12
2013/5/7
9
2013/3/7
6
2013/1/7
3
8,000
2012/9/7
(月)
2012/11/7
1995年7月
12000
1
アベノミクス相場「第1幕」スタート
(2012年11月14日)
10,000
2013/11/7
日経平均
(2015年1月5日-16年7月12日)
14000
出所: Bloomberg より MUMSS 作成
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
2016 年 7 月 13 日
宮田レポート(マンスリー) 2016 年 7 月号
東証 33 業種パフォーマンス(2012 年 6 月 4 日~2016 年 7 月 12 日まで)
180%
160%
156.3%
151.7%
143.2%
’12年6月4日(TOPIXの'90年以降最安値)からの騰落率
140%
128.9%
124.6%
119.2%
120%
112.4%
108.3% 107.5%
103.7%
100%
98.3% 97.3% 97.1%
96.4%
89.5%
85.5% 84.9%
78.3% 77.0%
80%
71.1% 71.0% 70.6%
63.3%
60%
60.9%
57.3%
43.6%
40%
40.3% 37.9%
33.2%
25.7% 23.9%
20%
20.9%
6.4%
0%
-20%
-25.3%
-40%
出所:Bloomberg より MUMSS 作成
投資主体別売買動向
50000
(億円)
40000
30000
20000
10000
0
-10000
-20000
-30000
-40000
二市場1・2部売買代金差額
(左棒グラフ) 2014年10月~2015年3月第4週
(中央棒グラフ) 2015年4月第1週~2015年9月第4週
(右棒グラフ) 2015年10月第1週~2016年7月第1週
(出所) Astra ManagerよりMUMSS作成
-50000
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
17
2016 年 7 月 13 日
宮田レポート(マンスリー) 2016 年 7 月号
エリオット波動の基本
①
(5)
楽観
二流株上昇
材料陳腐化
売買高減少
基本パターンと
5
(B)
2
3
(3)
波動の「個性」
ファンダメンタル改善
ムード一転・様変わり
売買高急増
3
通常最長の波
5
b
戻り売りムード
3
3
1
2
2
b
ウォーク
ファンダメンタル悪化
強気から弱気への転換
破壊的下落
4
1
5
(A)
押し目買い
ムード
3
5
(C)
②
2
a
c
ショートカバー
(4)
b
4
複雑
c ランダム
4
1
5
a
4
2
a
(1)
4
1
1
見せかけの回復
c
(2)
通常ファンダメンタル最悪局面
深押し
単純
悲観
衝撃波
1 波、3 波、5 波、A 波、C 波。波の重複がない五つの波で構成される。
1 波、3 波、5 波において、3 波が最短になることはない。
修正波
2 波、4 波、B 波。三つの波で構成される。パターン上は、「ジグザグ」、「フラット」、
「トライアングル」の三種、及び混合型に大別される。
ジグザグ
鋭角的。A 波(五波構成)-B 波(三波構成)-C 波(五波構成)。
ダブル・ジグザグ
ジグザグが X 波(三波構成)を挟み連続 2 回。表記法は W-X-Y。
トリプル・ジグザグ
ジグザグが X 波を挟んで連続 3 回。表記法は W-X-Y-X-Z。
フラット
横ばい。A 波(三波構成)-B 波(三波構成)-C 波(五波構成)。
エクスパンディッド・フラット
B 波は A 波より長く、C 波は B 波よりも長くなる。
トライアングル
A 波-B 波-C 波-D 波-E 波から成る。各波とも三波構成。4 波か B 波に出現する。
ダイアゴナル・トライアングル
くさび形状。五波構成だが波は重複。各波とも三波構成。5 波か C 波に出現する。
トレンド転換の前兆。トレンド転換後は、通常このパターンの始点まで戻るとされる。
フェイラー
5 波(C 波)終点が 3 波(A 波)終点を超えることに失敗。ダブルトップ(ボトム)出現となる。
レッサー・ディグリー4 波
修正波は、先行した衝撃波の 4 波領域で止まることが多い。
オルタネーション(交互)
2 波が単純な形状をとると、4 波は複雑な形状となる傾向がある。
波の均等性
一連の五波構成において 3 波が最長のとき、1 波と 5 波は長さが等しくなる傾向が強い。
(参考) “エリオット波動原理”
A. J. Frost & Robert R. Prechter, Jr.
18
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
2016 年 7 月 13 日
宮田レポート(マンスリー) 2016 年 7 月号
フィボナッチ
ペンタグラム
1
1
(五茫星)
0.618(φ )
φ
1
黄金分割
1:
1.618、定数は 1.618(または 0.618)
記号はφ( phi /ファイ)
φ=(1+√5)/2=1.6180339・・・
φ-3=0.236、φ-2=0.382、φ-1=0.618、φ0=1、φ1=1.618、φ2=2.618、
φ3=4.236
フィボナッチ数列
1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、144、233、・・・
2 つの項の和が次の項になる。
最初の 2 項を例外に、各項の前項に対する増加率は 1.618 に無限に接近していく。連続する 3 項の比率
は 0.618 : 1: 1.618 になる。
目 標 値 の 算 出 例 ①第 1 波の長さが基本メジャーとなる。
(代表的なもの)
②第 2 波の長さは、第 1 波の 0.500 倍か 0.618 倍となることが多い。
③第 3 波の長さは、第 1 波の 1.618 倍(それを超えると 2 倍、2.618 倍)。
④第 4 波の長さは、第 3 波の 0.382 倍であることが多い。
⑤第 5 波の長さは、第 1 波と等倍。あるいは 1 波の始点から 3 波の終点までのネットの長さに対して 0.618 倍。
⑥B 波の長さは、A 波の 0.382 倍か 0.500 倍、あるいは 0.618 倍。
⑦A 波と C 波は等倍、あるいは 1:1.618。
具体例
14000
12000
10000
2波=.618×1波
3波=1波×1.618
4波=3波×.382
1波=5波
10597
5(1)
A波=(1)波×0.500
B波=A波×0.500
12308
3
B
9154
8000
7378
6000
5186
4
1
5846
A
4000
2000
2
1998
1670
C(2)
0
95/2
96/2
97/3
98/3
(出所)MUMSS 作成
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19
2016 年 7 月 13 日
宮田レポート(マンスリー) 2016 年 7 月号
Appendix A
アナリストによる証明
本レポート表紙に記載されたアナリストは、本レポートで述べられている内容(複数のアナリストが関与している場合は、それぞれ
のアナリストが本レポートにおいて分析している銘柄にかかる内容)が、分析対象銘柄の発行企業及びその証券に関するアナリスト
個人の見解を正確に反映したものであることをここに証明いたします。また、当該アナリストは、過去・現在・将来にわたり、本レ
ポート内で特定の判断もしくは見解を表明する見返りとして、直接又は間接的に報酬を一切受領しておらず、受領する予定もないこ
とをここに証明いたします。
重要な開示事項
三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券株式会社(以下「MUMSS」)及びその関連会社等は、次の会社の発行済み普通株式等総数の
1%以上を保有しています:トヨタ自動車
MUMSS 及びその関連会社等は、次の会社の発行済み普通株式等総数の 0.5%以上を保有しています:トヨタ自動車
上記保有開示について、上場から 1 ヵ月以内の会社については有価証券募集要綱(Offering Memorandum)の記載によります。また、
保有割合は米国の適用法令に基づく計算方式により計算します。
MUMSS 及びその関連会社等は過去 12 ヵ月間に、次の会社の有価証券の募集又は売出し等に際し、主幹事又は共同幹事を務めたこ
とがあります:トヨタ自動車
MUMSS 及びその関連会社等は過去 12 ヵ月間に、次の会社に提供した投資銀行業務の対価として、当該企業から報酬を受領してお
り及び/又は対価を得て投資銀行業務を提供するような契約を締結しています:トヨタ自動車
MUMSS 及びその関連会社等は今後 3 ヵ月以内に、次の会社に提供した投資銀行業務の対価として、当該企業から報酬を受領する
ことを見込んでいるか、もしくは得ようとすることを予定しています:トヨタ自動車
三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券レーティングシステム:
個別銘柄に対するレーティングの定義
Overweight (OW)
当社が定めるサブセクター内において、当該銘柄の投資成果が上位であるとアナリストが予想する場合
Neutral (N)
当社が定めるサブセクター内において、当該銘柄の投資成果が中位であるとアナリストが予想する場合
Underweight (UW) 当社が定めるサブセクター内において、当該銘柄の投資成果が下位であるとアナリストが予想する場合
NR
レーティング及び目標株価を付与しない
RS
一時的にレーティング及び目標株価を付与しない
中小型に分類された銘柄に対するレーティングの定義
Buy
絶対株価が上昇するとアナリストが予想する場合
Hold
絶対株価の変化が小さいとアナリストが予想する場合
Sell
絶対株価が下落するとアナリストが予想する場合
NR
レーティング及び目標株価を付与しない
RS
一時的にレーティング及び目標株価を付与しない
本レポートに目標株価が記載されている場合、特に断りがない限り、その達成の予測期間は今後 12 ヵ月間です。
三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券のレーティング分布(2016 年 7 月 12 日付)
レーティング項目
全対象銘柄
投資銀行部門顧客*
Buy (Overweight, Buy)
36.4%
32.4%
Hold (Neutral, Hold)
52.5%
28.3%
Sell (Underweight, Sell)
7.6%
18.9%
その他
3.5%
23.5%
当該レーティング項目において、
「Buy」は「Overweight」(個別銘柄)と「Buy」(中小型株)の合計、
「Hold」は「Neutral」(個別銘柄)
と「Hold」(中小型株)の合計、
「Sell」は「Underweight」(個別銘柄)と「Sell」(中小型株)の合計に該当します。
*投資銀行部門顧客は過去 12 ヵ月間のデータに基づいて抽出され、レーティング項目ごとの投資銀行部門顧客比率を計算して表示しています。
その他開示事項
MUMSS は、MUMSS のリサーチ部門・他部門間の活動及び/又は情報の伝達、並びにリサーチレポート作成に関与する社員の通
信・個人証券口座を監視するための適切な基本方針と手順等、組織上・管理上の制度を整備しています。
MUMSS の方針では、アナリスト、アナリスト監督下の社員、及びそれらの家族は、当該アナリストの担当カバレッジに属するい
ずれの企業の証券を保有することも、当該企業の、取締役、執行役又は顧問等の任務を担うことも禁じられています。また、リサ
ーチレポート作成に関与し未公表レポートの公表日時・内容を知っている者は、当該リサーチレポートの受領対象者が当該リサー
チレポートの内容に基づいて行動を起こす合理的な機会を得るまで、当該リサーチに関連する金融商品(又は全金融商品)を個人
的に取引することを禁じられています。
20
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
2016 年 7 月 13 日
宮田レポート(マンスリー) 2016 年 7 月号
アナリストの報酬の一部は、投資銀行業務収入を含む MUMSS の収益に基づき支払われます。
MUMSS 及びその関連会社等は、本レポートに記載された会社が発行したその他の経済的持分又はその他の商品を保有することがあり
ます。MUMSS 及びその関連会社等は、それらの経済的持分又は商品についての売り又は買いのポジションを有することがあります。
MUMSS の役員(以下、会社法(平成 17 年法律第 86 号)に規定する取締役、執行役、又は監査役又はこれらに準ずる者をいう)は、
次の会社の役員を兼任しています:三菱UFJフィナンシャル・グループ、カブドットコム証券、三菱倉庫
本レポートの開示情報は以下のリンクにある WEB ディスクロージャーよりご参照ください。
https://www.er.sc.mufg.jp/disclosure/disclosure.php
免責事項
本レポートは、MUMSS が、本レポートを受領される MUMSS 及びその関連会社等のお客様への情報提供のみを目的として作成した
ものであり、特定の証券又は金融商品の売買の推奨、勧誘又は申込みを目的としたものではありません。
本レポート内で MUMSS に言及した全ての記述は、公的に入手可能な情報のみに基づいたものです。本レポートの作成者は、インサ
イダー情報を使用することはもとより、当該情報を入手することも禁じられています。MUMSS は株式会社三菱 UFJ フィナンシャル・
グループ(以下「MUFG」)の子会社等であり、MUMSS の方針に基づき、MUFG については投資判断の対象としておりません。
本レポートは、MUMSS が公的に入手可能な情報のみに基づき作成されたものです。本レポートに含まれる情報は、正確かつ信頼でき
ると考えられていますが、その正確性、信頼性が客観的に検証されているものではありません。本レポートはお客様が必要とする全て
の情報を含むことを意図したものではありません。また、MUMSS 及びその関連会社等は本レポートに掲載された情報の正確性・信頼
性・完全性・妥当性・適合性について、いかなる表明・保証をするものではなく、一切の責任又は義務を負わないものとします。本レ
ポートに含まれる情報は、金融市場や経済環境の変化等のために、最新のものでない可能性があります。本レポート内で示す見解は予
告なしに変更されることがあり、また、MUMSS は本レポート内に含まれる情報及び見解を更新する義務を負うものではありません。
MUMSS は関連会社等と完全に独立してレポートを作成しています。そのため、本レポート中の意見、見解、見通し、評価及び目標株
価は、異なる情報源及び方法に基づき関連会社等が別途作成するレポートに示されるものと乖離する場合があります。
本レポート内で直接又は間接的に取り上げられている株式は、株価の変動や発行体の経営・財務状況の変化及びそれらに関する外部評
価の変化、金利・為替の変動等の要因により、投資元本を割り込むリスクがあります。
本レポートは、お客様に対し税金・法律・投資上のアドバイスとして提供する目的で作成されたものではありません。本レポートは、
特定の個人のための投資判断に向けられたものではなく、本レポートを受領される個々のお客様の財務状況、ニーズもしくは投資目的
を考慮して作成されているものではありません。本レポートで言及されている証券・関連投資は、全ての投資家にとって適切とは限り
ません。お客様は、独自に特定の投資及び戦略を評価し、本レポートに記載されている証券に関して投資・取引を行う際には、専門家
及びファイナンシャル・アドバイザーに法律・ビジネス・金融・税金その他についてご相談ください。
MUMSS 及びその関連会社等は、お客様が本レポートを利用したこと又は本レポートに依拠したことによる結果のいかなるもの(直
接・間接の損失、逸失利益及び損害を含むがこれらに限られない)についても一切責任を負わないと共に、本レポートを直接・間接的
に受領するいかなる投資家に対しても法的責任を負うものではありません。最終投資判断はお客様自身においてなされなければなら
ず、投資に対する一切の責任はお客様にあります。
過去のパフォーマンスは将来のパフォーマンスを示唆し、又は保証するものではありません。特に記載のない限り、将来のパフォーマ
ンスの予想はアナリストが適切と判断した材料に基づくアナリストの予想であり、実際のパフォーマンスとは異なることがあります。
従って、将来のパフォーマンスについては明示又は黙示を問わずこれを保証するものではありません。
MUMSS・その他 MUFG 関連会社、又はこれらの役員、提携者、関係者及び社員は、本レポートに言及された証券、同証券の派生商
品及び本レポートに記載された企業によって発行されたその他証券を、自己の勘定もしくは他人の勘定で取引もしくは保有したり、本
レポートで示された投資判断に反する取引を行ったり、マーケットメーカーとなったり、又は当該証券の発行体やその関連会社に幅広
い金融サービスを提供しもしくは同サービスの提供を図ることがあります。本レポートの利用に際しては、上記の一つ又は全ての要因
あるいはその他の要因により現実的もしくは潜在的な利益相反が起こりうることをご認識ください。なお、MUMSS は、会社法第 135
条の規定により自己の勘定で MUFG 株式の売買を行うことを禁止されています。
本レポートで言及されている証券等は、いかなる地域においても、またいかなる投資家層に対しても販売可能とは限りません。本レポ
ートの配布及び使用は、レポートの配布・発行・入手可能性・使用が法令又は規則に反する、地方・州・国やその他地域の市民・国民、
居住者又はこれらの地域に所在する者もしくは法人を、対象とするものではありません。
英国及び欧州経済地域: 本レポートが英国において配布される場合、本レポートは MUFG のグループ会社である MUFG Securities
EMEA plc. (以下「MUS(EMEA)」。電話番号:+44-207-628-5555)により配布されます。MUS(EMEA)は、英国で登録されており、Prudential
Regulation Authority(プルーデンス規制機構、
「PRA」)の認可及び Financial Conduct Authority(金融行動監視機構、以下「FCA」)と
PRA の規制を受けています(FS Registration Number 124512)。本レポートは、professional client(プロ投資家)又は eligible counterparty
(適格カウンターパーティー)向けに作成されたものであり、FCA 規則に定義された retail clients(リテール投資家)を対象としたも
のではありませんので、誤解を回避するため、同定義に該当する顧客に交付されてはならないものです。MUS(EMEA)は、本レポート
を英国以外の欧州連合加盟国においても professional investors(若しくはこれと同等の投資家)に配布する場合があります。本レポー
トは、MUS(EMEA)の組織上・管理上の利益相反管理制度に基づいて作成されています。同制度には投資リサーチに関わる利益相反を
回避する目的で、情報の遮断や個人的な取引・勧誘の制限等のガイドラインが含まれています。本レポートはルクセンブルク向けに配
布することを意図したものではありません。
米国: 本レポートは Mitsubishi UFJ Morgan Stanley Securities Co., Ltd. (以下「MUMSS」)によって作成されたものです。MUMSS は
巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。
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2016 年 7 月 13 日
宮田レポート(マンスリー) 2016 年 7 月号
日本で証券業務の認可を取得しております。本レポートが米国において配布される場合、本レポートは MUFG のグループ会社である
MUFG Securities Americas Inc. (以下「MUS(USA)」。電話番号:+1-212-405-7000) により配布されます。MUS(USA)は、United States
Securities and Exchange Commission(米国証券取引委員会)に登録された broker-dealer(ブローカー・ディーラー)であり、Financial
Industry Regulatory Authority(金融取引業規制機構、
「FINRA」)による規制を受けています(SEC# 8-43026; CRD# 19685)。本レポ
ートが MUS(USA)の米国外の関連会社等により米国内へ配布される場合、本レポートの配布対象者は、1934 年米国証券取引所法の規
則 15a-6 に基づく major U.S. institutional investors(主要米国機関投資家)に限定されております。MUS(USA)及びその関連会社等
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の勧誘を目的としたものではありません。また、いかなる投資・取引についてもいかなる約束をもするものでもありません。本レポー
トが米国で大手機関投資家以外の個人に配布される限りにおいて、MUS(USA) は以下の条件のもとでその内容について責任を負って
います。本レポートの執筆者であるアナリストは、リサーチアナリストとして FINRA への登録ないし FINRA の資格取得を行っておら
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ナリスト本人の売買口座に関する FINRA の規制に該当しない場合があります。FLOES は MUS(USA)の登録商標です。
IRS Circular 230 Disclosure(米国内国歳入庁 回示 230 に基づく開示)
:MUS(USA)は税金に関するアドバイスの提供は行っておりま
せん。本レポート内(添付文書を含む)の税金に関する記述は MUS(USA)及び関連会社以外の個人・法人が本レポートにおいて研究
する事項に関する勧誘・推奨を行う目的、又は米国納税義務違反による処罰を回避する目的で使用することを意図したものではなく、
これらを目的とした使用を認めておりません。
日本: 本レポートが日本において配布される場合、その配布は MUFG のグループ会社であり、金融庁に登録された金融商品取引業者
である MUMSS(電話番号:03-6627-5340)が行います。
シンガポール: 本レポートがシンガポールにおいて配布される場合、本レポートは MUFG のグループ会社である MUFG Securities Asia
(Singapore) Limited (以下「MUS(SPR)」。電話番号:+65-6232-7784)とのアレンジに基づき配布されます。MUS(SPR)はシンガポール
政府の承認を受けた merchant bank であり、Monetary Authority of Singapore(シンガポール金融管理局)の規制を受けています。本
レポートの配布対象者は、Financial Advisers Regulation の Regulation 2 に規定される institutional investors、 accredited investors、
expert investors に限定されます。本レポートは、これらの投資家のみによる使用を目的としており、それ以外の者に対して配布、転
送、交付、頒布されてはなりません。本レポートが accredited investors 及び expert investors に配布される場合、MUS(SPR)は
Financial Advisers Act の次の事項を含む一定の事項の遵守義務を免除されます。第 25 条:一定の投資商品に関してファイナンシャル・
アドバイザーが全ての重要情報を開示する義務、第 27 条:ファイナンシャル・アドバイザーが合理的な根拠に基づいて投資の推奨を
行う義務、第 36 条:ファイナンシャル・アドバイザーが投資の推奨を行う証券に対して保有する権利等について開示する義務。本レ
ポートを受領されたお客様で、本レポートから又は本レポートに関連して生じた問題にお気づきの方は、MUS(SPR)にご連絡ください。
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Ordinance に基づいた認可、及び Securities and Futures Commission(香港証券先物取引委員会;Central Entity Number AAA889)の
規制を受けています。本レポートは Securities and Futures Ordinance により定義される professional investor を配布対象として作成
されたものであり、この定義に該当しない顧客に配布されてはならないものです。
その他の地域: 本レポートがオーストラリアにおいて配布される場合、MUS(HK)又は MUS(SPR)により配布されています。MUS(HK)
は Australian Securities and Investment Commission (ASIC) Class Order Exemption CO 03/1103 に基づき、Corporations Act 2001 が
定める金融サービスの提供者によるオーストラリア金融業免許の保有義務を免除されています。MUS(SPR)は ASIC Class Order
Exemption CO 03/1102 により同様に義務を免除されています。本レポートはオーストラリアの Corporations Act 2001 に定義される
wholesale client のみを配布対象としております。本レポートがカナダにおいて配布される場合、本レポートは MUS(EMEA)又は
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(MUS(EMEA)のみ)。本レポートはカナダにおける National Instrument 31-103 によって定義された permitted client のみを配布対象
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令に準拠する場合を除きます)。
©Mitsubishi UFJ Morgan Stanley Securities Co., Ltd. All Rights Reserved 2016.
国内株式の売買取引には、約定代金に対して最大 1.404%(税込み)
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み))の手数料が必要となります。
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(加入協会)日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取
引業協会
22
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兼任しております。:三菱UFJフィナンシャル・グループ、カブドットコム証券、三菱倉庫
(外国株に関する注意事項について)
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書(Annual Report)、四半期報告書、アーニングリリース等の会社発表による公開情報をもとに作成しております。
当社によるレーティング、投資判断、業績予想等は含みません。また、データの取得・入力時期の違い等により、
本資料と外国証券情報の数値等が異なる場合があります。
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せん(金融商品取引法上の情報開示銘柄を除く)。当該外国証券の開示情報は、主要取引所の所在する国の開
示基準に基づいています。
(リスク情報について)
・ 日本および外国の株式・債券への投資は、株価の変動や、発行者の経営・財務状況の変化及びそれらに関する
外部評価の変化、金利・為替の変動等により、投資元本を割り込むリスクがあります。
(手数料について)
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代金が193,000円以下の場合は最大2,700円(税込み))。株式は、株価の変動等により、損失が生じるおそれ
があります。
・ 外国株式の売買取引には、現地委託手数料と国内取次手数料の両方がかかります。現地委託手数料等は、その
時々の市場状況、現地情勢等に応じて決定されますので、その金額等をあらかじめ記載することはできません。
詳細はお取引のある部店までお問合せください。国内取次手数料は、約定代金に対して最大1.080%(税込
み)の手数料が必要となります。外国株式は、為替相場の変動等により損失が生じるおそれがあります。
・ 非上場債券(国債、地方債、政府保証債、社債)を当社が相手方となりお買付けいただく場合は、購入対価のみ
お支払いいただきます。債券は、金利水準の変動等により価格が上下し、損失を生じるおそれがあります。外国債
券は、為替相場の変動等により損失が生じるおそれがあります。
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