関東リーグ開幕挨拶文 - 東京学芸大学蹴球部

OB、保護者、関係者の皆様へ
2016 シーズン前期終了について
日を追うごとに暑さが厳しくなってくる今日この頃ですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
日頃より東京学芸大学蹴球部に対するご支援、ご声援ありがとうございます。前期も多数の皆さまにご観戦頂き、選
手にとっても大きな励みになったと感じております。
7月9日に行われました天皇杯予備予選、東洋大学戦を持ちまして、トップチームの前期公式戦を終了したことを
お知らせいたします。
前期リーグ戦、3勝5敗3分け(9位)、アミノバイタルカップ総理大臣杯予選1回戦敗退、天皇杯予備予選1回戦敗
退と全く思うような結果が出ていないこと、非常に残念です。皆様のご期待に応えるべく、後期の巻き返しを図ってい
きたいと思います。夏のトレーニング期間は大変重要なものになるでしょう。
新しいチームを立ち上げて、シーズンの半分が過ぎようとしています。ここでシーズン前に私が申し上げたことを、
今一度そのまま引用させて頂きます。
『準備期間で指導者として選手に問い続けたことは、「チームに参加」し、「チームを創る」という実感を持って欲し
いということでした。当たり前のことですが、「当事者意識」を持つということは、単にグランドで練習をこなせば良いと
いうことではありません。トレーニングにおいても要求されたことをこなすだけではなく、それに加えて要求されたこと
を膨らませ、要求以上のプレーを目指して欲しいと選手には訴え続けてきました。またピッチ外の仕事についても積
極的に参加し、仕事の意味を理解し、さらに他の領域の仕事に関しても関心を持ち、常に連絡を取り合いながら、全
体で協力できるように体制を整えていくということを自覚して欲しいと考えてきました。「チームに成る」ということは、
そのような協力関係が構築され、1人1人が「チームを伸ばしていこう」「チームを良くしよう」とする「マインドセット」に
他なりません。チームに完成型はないからです。個人が私利私欲に走ることなく、チームの状態を敏感に感じ取り、
積極的に関わっていく姿勢そのものが「チームに成る」ということではないでしょうか。』
前期を戦っていく中で、様々な問題が生じてきました。OB や保護者の皆様にご迷惑をおかけした点も多々あった
かと思います。改めてお詫び申し上げます。そうした中で春先に申し上げたこれらの点が、正に今のチームには欠け
ていることが明確になってきました。私の指導の至らなさを痛感すると同時に、選手の意識レベルの向上をさらに促
していかなければならないだろうと考えています。
選手の技術レベルは上がり、どの対戦相手にも引けを取らないゲームをできていると思います。しかしながら「何
か」が足りないのです。技術レベルで勝負しようというのであれば、他校も同様に技術レベルは上がっています。そ
の差はどちらが優位にしても大きくはありません。勝負を分けるのは、技術以外の点です。「本当にチームの当事者
として活動できているだろうか」、「本当にチームに成っているのだろうか」、「本当にこのままでいいのだろうか」、こう
した問いを常に自分たちに向け、全員で考えていく必要性を感じている次第です。また学芸大学蹴球部でサッカーを
していく意味も強く自覚してもらいたいと考えています。単にプレーをするということ以外に、他チームとの違いをどこ
で出していくのか、危機感を持って取り組んでもらいたいと感じております。
夏の予定については追って HP 等でお知らせいたします。トップチームについては7月24日まで活動し、オフを挟
んで8月上旬よりスタートいたします。B、C チームについては I リーグ、サタデーリーグ等継続して実施していきます。
こちらの方もご声援頂ければ幸いです。
今後ともご支援、ご声援の程よろしくお願い申し上げます。
2016年7月14日
檜山 康