中学校 中学校1年生国語科の平均通過率は69.0%で,このうち「基礎・基本」の問題については71.3%, 「思 考・表現」の問題は64.3%でした。また,中学校2年生においては平均通過率は62.5%で,このうち「基 礎・基本」の問題については65.5%,「思考・表現」の問題は56.4%でした。「基礎・基本」について は,1年,2年ともにおおむね定着が図られていますが,文章の構成や展開に気を付けて読むことに課 題があります。「思考・表現」では分かりやすく伝えるための工夫などに課題があることから,目的や 状況に応じて,資料や機器を効果的に活用して話すことについて出題された問題を用いて授業改善のポ イントを紹介します。 中学校2年【大問5の活用】 目標の明確化と 学習課題の工夫 他教科や日常生活, 社会生活の中から話 題を決め,話したり 話し合ったりできる 課題を設定しましょ う。また,学習した 内容が生活場面に生 かせるような単元の 構想を工夫してみま しょう。 見通しと振り返 りの活動の重視 学習してき た内容につい て,自分の言葉 でまとめる活動 を位置付けます。 活動中の思考を再 構築する機会を確 保し,学びを定着さ せましょう。まとめ る際のキーワードを 色チョークで示した り,線で囲んだりす る工夫にも取り組み ましょう。 国語科の授業改善のポイント(「学びの羅針盤」より) 1 2 3 4 子供が自ら学び,課題を解決していくための学習過程を明確化し,言語活動を位置付ける。 子供にとって,必然性のある課題を設定し,単元全体を通した課題意識を重視する。 様々な考えを引き出したり,思考を深めたりするような発問や指導を工夫する。 多様な本や資料を読むことに結びつける指導を工夫する。
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