2016 平成28年7月10日発行(毎月1回10日発行) 通巻275号 さわやかな高齢社会に向けて さわやか福祉財団 地域づくりフォーラム 助け合い活動を〝見える化〝し共有 住民の方を対象に、お住まいの地域での足りない助け合い活動や担い手 づくりのために、全国で地域づくりフォーラムを開催しています。 その中で、「地縁組織」「居場所」 「無償ボランティア」「有償ボラン ティア」の助け合い活動について、 「ある」「欲しい」「参加したい」 ということを、参加者の皆さんに挙 手で意思表示してもらい、その結果 をホワイトボードに「助け合い見え る化チャート」で表わし、参加者皆 で共有しています。さらに、いくつ かのグループに分かれてワークショ ップで具体的に協議する場合もあり ます。 「地域での支え合いを広めるフォーラム」(5 月29日、上越市で開催。P14参照)で、ホワイ トボードに描かれている「助け合い見える化チ ャート」を使って、会場の皆さんに助け合い活 動について聞く堀田力会長 お住まいの地域づくりフォーラム 上のフォーラムで、堀田会長の問いかけに挙手で 応える会場の皆さん 「あなたがつくる!これからの郡山」フォーラム (4月28日、福島県郡山市で開催)で、会場の皆 さんに助け合い活動について聞く堀田会長 にぜひご参加ください(P48参照)。 2016年7月号 CONTENTS 2 新しいふれあい社会 実現への道 改めて問われる制度への理解 清水 肇子 4 特 集 助け合い活動見学ツアー 静岡県「助け合い活動の実地勉強会」開催 上村 諭 8 特 集 住民主体の助け合いを創出し広げよう 「あなたが地域でできることは?」を住民に呼びかける 地域づくりフォーラム(静岡市/小浜市、おおい町、高浜町、若狭町/本宮市/上越市) 上村 諭、髙橋 望、鶴山 芳子、長瀬 純治 16 広げよう つなげよう 地域助け合い 活動の現場から 目指す地域像を共有しながら みんなで支え合う地域づくりを 竹田市経済活性化促進協議会(大分県) 22 新地域支援事業 北から南から 各地の動き 住民が気づき、 助け合いある地域へ 翁川 由希、岡野 貴代、髙橋 望、丹 直秀、鶴山 芳子、長瀬 純治、森 孝則 44 助け合いの地域づくり 46 平成28年熊本地震 支援活動報告 47 私たちも応援しています セキショウグループ 地域が「つながる」新たな取り組みを スタート 〜地元大学との連携を通じて社会に貢献する〜 48 49 50 地域づくりフォーラムのお知らせ/ あなたの町のふれあい・助け合い/ ご支援ありがと 53 うございます。/ 平成28年熊本地震災害支援募金・復興応援地域通貨ご寄付・東日本大震災 54 56 57 義援金募集/ さわやか福祉財団活動報告/ Facebookのお知らせ/ みんなの広場/投稿 58 募集/ さわやかパートナー・ 『さぁ、言おう』のご案内/表紙絵から ! 新・ひとりごと 助け合いを広げよう ● 服部 真治 新しいふれあい社会 実現への道 改めて問われる制度への理解 さわやか福祉財団 理事長 清水 肇子 生活支援コーディネーターや協議体の取り組みが全国に行き渡るにつれ、課題もいろいろ見 えてきている。住民と一緒につくり上げる初めての制度だから、試行錯誤は当然だが、それが 制度の根幹に関わることとなれば、悠長に構えているわけにはいかない。新地域支援事業を助 け合いの立場から推進している団体でつくる新地域支援構想会議にも呼びかけ、改めて議論し ていきたいと考えている。 一番の課題は、生活支援コーディネーターや協議体がせっかく立ち上がっても、その機能と 役割が十分に発揮されていないという状況だ。そうした自治体は、そもそも選出方法が悪い。 充て職で早くスタートしたはいいが、地域づくりに馴染みがなくそこから先が進まない。また 所属組織に縛られて、活動するための自立性、独立性も担保されていない等々。 他にも、例えば、生活支援コーディネーターが行政や社協の現職係長、主任クラスである例 が見られるが、これでは、本来の重要な任務の一つである市町村への政策提言や協働の申し入 れなどが事実上困難となる。行政関係者が生活支援コーディネーターに就くことが現状避けら れないなら、あくまで一時的な下地づくりであることを強く意識して、住民にバトンタッチす http://jmar-im.com/healthcare/news/newsh2804_48.html ● 2 ● 2016.7 るロードマップを具体化しておく必要がある。さらに課題は、そうした関わりの深い行政関係 者が、予想以上に異動が早い。地域づくりは人とのつながりの上に構築される。せっかく積み 上げた努力がゼロになってしまっているケースもある。 これらの要因を突き詰めれば、いずれも、制度の趣旨についての理解が薄い自治体が陥って いるように思える。住民主体の助け合いを推進する基盤づくりと理解して地道に取り組めば、 自ずと住民参加の裾野が広がってくる。 自治体の取り組みが紹介され、併せて、取り組みを開始ま 先頃、私も委員として参加した「介護予防・日常生活支援総合事業におけるコーディネータ ー・協議体のあり方に関する研究事業」(厚生労働省老健事業)委員会がまとめた報告書が公 表された。全国の先行事例として たは予定している713の市区町村担当者を対象に「生活支援体制整備事業の実施状況調査」 として昨秋行ったアンケート調査の結果をまとめている。このアンケート結果でもまだまだ行 政主導で進めている各地の状況がうかがえるが、驚いたのが、「協議体設置後に苦労した点・ 課題」について。トップは「サービス開発」を押さえて、「協議体の議事内容」「協議体の会 議等の開催」であるという。第 層、第 層協議体いずれも同様で、これから活動が始まるは や立ち上げがゴールになってしまっているのではないか。 ずのところ、何をしていいかわからないという状況である。本来スタートのはずなのに、任命 2 住民活動の裾野づくりは、先が予測しづらく苦労も多い。しかし、その何倍も喜びがある。 手段に走らず、目標をしっかり共有しながら取り組んでほしい。当財団は全力で応援する。 2016.7 ● 3 ● 15 1 「介護予防・日常生活支援総合事業におけるコーディネーター・協議体のあり方に関する研究事業」→ 特集 助け合い活動見学ツアー 文/上村 諭 静岡県「助け合い活動の実地勉強会」開催 月と 月に 回にわたって静岡県 生活支援コーディネーターや候補者、行政の担当者らに声かけし、助け合い活動の現場を見学する 「助け合い活動の実地勉強会」が、埼玉県、東京都、山形県に続いて、静岡県でも実施している。 勉強会」を企画し、 のさわやかインストラクターの稲葉ゆり子氏、木下さち 名が実施していると 22 23 目 的 6 子氏、鈴木明与氏、脊古光子氏の ころである。 16 助け合い活動を創出していくためには、実際に助け合 い活動の現場を見て、聞いて、実感することが必要不可 5 月 日と 日に開催した勉強会について報告する。 今後は、 月 日に静岡市清水区、 月 〜 日に袋 井市、磐田市、浜松市浜北区で実施する。 6 欠である。そこで、静岡県の生活支援コーディネーター やその候補者、行政担当者、地域包括支援センター職員、 社会福祉協議会職員を対象にした「助け合い活動の実地 5 参加者は、生活支援コーディネーター7名のほか、県 市町の行政担当者 名、社協職員 名で、見学先は か 3 富士宮市 (5月 日) 4 4 4 第1回 買い物支援、認知症カフェ、 有償ボランティア&居場所を見学 6 27 15 6 16 ● 4 ● 2016.7 所であった。 *現場の空気感を感じることができて良かった。実際に とができた。 の よ う に す れ ば、 こ う し た カ タ チ に な る だ ろ う か な ど ■富士宮市の「出張商店街プロジェクト」 地縁、商店街、行政、市社協が協働で推進し、買い物 困難地域に商店街が出張し販売し、プロジェクト内の絆 を考えるきっかけになった。 や っ て い る 方 々 の 話 を 聞 く こ と で、 自 分 の 市 町 で は ど が深まることで、逆に買い物困難地域の野菜や加工品等 *「まずは、やってみること」「フットワークの軽さ」 認知症カフェ「みかん カフェ」を見学 12:30〜 NPO法人こころの泉 「居場所」を見学 を街の商店で販売することになった話などを聞いた。 は、助け合い活動を実践しているすべての方が話して 10:15〜 ■認知症カフェ「みかんカフェ」 いることで、とても重要なことだと思った。 「みかんカフェ」では、若年性認知症の当事 者が店員として生き生きと取り組んでいる *助け合いという形で、居場所が出来ているように感じ 富士宮市役所で、富士 宮市の「出張商店街プ ロジェクト」について の説明を聞く 今年の 月から、富士宮駅前通商店街の毎月のイベン トに合わせて、キャラバンメイト等が認知症カフェ(ホ 9:15〜 ることができた。 趣旨説明とスケジュー ル確認 テルのレストランの空き時間を利用したオープンカフ 【富士宮市プログラム】 5月16日 9:00〜15:00 ェ)を開催している。その取り組みや効果 を聞いた。 ■NPO法人こころの泉「居場所」 彩り豊かなランチを取りながら、代表の 小沢義光氏から有償ボランティアを始めた 経緯や、富士宮市初の常設型「居場所」の 取り組みについて話を聞いた。 参加者の感想 参加者からは、次のような感想を聞くこ 2016.7 ● 5 ● 9:00〜 4 *町全体が福祉に熱心に取り組んでいられること が、すごくよくわかった。頭が下がる思いと、 うらやましいと感じた。 *地域の中に直接何度も足を運び、信頼関係を築 けるよう、地域を知っていくことが、これから の居場所づくりを成功させていけるのではない か。 *先進地であっても、規模の大小こそあれ、抱え ている課題は似ていることがよくわかった。 第 2 回 熱海市、松崎町 (5月 日) マップ」の作成、孤独死等防止のための見守り、集会所 を活用した常設型の居場所の開設、移動販売車による買 い物難民救済等の活動をしている。県内の県営住宅はど こも高齢化が進み、「七美クラブ」の活動はモデルとし て注目されている。 蔵ら」 ■松崎町「であい村 か所であった。 (上)こころの泉「居場所」のスタッフの 皆さん。(下)「居場所」のランチ(500 円)は地産地消の旬の食材を利用 ■熱海市伊豆山七尾団地「七美クラブ」 名で、見学先は 参加者は、生活支援コーディネーター 名、協議体構 成員 名のほか、県市町の行政担当者 名、県社協職員 団地の取り組み、 居場所&いきがいづくりを見学 27 2 4 古民家を利用した居場所でランチを取った後、地場産 品「いづこいし」(絵などを張り付け装飾した小石)の 2 1 高齢化率が高い七尾団地における住民による助け合い について町内会長の大友勇氏から話を聞いた。「見守り 1 ● 6 ● 2016.7 特 集 助け合い活動見学ツアー 製作体験をしながら、代表理事の青森千枝美氏から話を した。他の市町の様子も少し見えてきて、自らの市で は何をしていけばいいのか、考えるきっかけとなった。 *動機、目的の異なる2つの助け合い活動を見学でき、 歳の主婦たちで運営し、手工芸で高 齢者らの居場所づくりやいきがいづくり、まちおこしに 聞いた。平均年齢 取り組んでいる。また、遠方への配食サービスにも取り 12:30〜 食堂や体験工房などを 兼ねた松崎町「であい 村 蔵ら」を見学 *行政を巻き込んでの居場所の運営、元気に働く姿に感 を巻き起こす大切なきっかけなのだと思った。 大変参考になった。 *「丁寧に、根気強く」継続し続けることが、大きな渦 組み、地域住民に頼りにされている存在である。 熱海市伊豆山七尾団地 「七美クラブ」で、住 民による助け合いの取 り組みについて聞く 動した。「自分たちのできることをやる」。目標設定 「であい村 蔵ら」にて。代表理事の青森 氏は、80歳のプラチナ世代(左から3人目) 参加者の感想 9:15〜 もわかりやすく、地域に根差した活動はまねしたい。 「七美クラブ」の居場所には、寄贈された 血圧計が設置され健康管理に役立てている 参加者からは、次のような感想を聞くことができた。 *4月に生活支援コーディネーターになり、右も左もわ 自己紹介、趣旨説明 *核となる人材の発掘、育成が重要であると感じた。 2016.7 ● 7 ● 70 9:00〜 からない中で、何とかヒントがつかめたらと思い参加 【熱海市、松崎町プログラム】 5月27日 9:00〜16:30 特集 住民主体の助け合いを創出し広げよう 文・まとめ/上村 諭、髙橋 望、鶴山 芳子、長瀬 純治 「あなたが地域でできることは?」を 住民に呼びかける こと、そして、住民主体の助け合いを広める決め手は 堀 田 力 会 長 は 基 調 講 演 で、 足 り な い サ ー ビ ス を 把 握 するには地域ごとの住民ワークショップが有効である 主 催 者 挨 拶 に 続 き、 静 岡 市 保 健 福 祉 長 寿 局 の 鈴 木 美 帆氏から「静岡市の現状について」の説明があった。 ■当日の模様 大学生も多数参加したフォーラムとなった。 ラムを開催した。地域の住民を主な対象としていたが、 住民主体の助け合い活動を広げるために、全国各地で、助け合いの地域づくりを住民に直接呼び かけるフォーラムを開催している。 (肩書はフォーラム当日のものです) 地域づくりフォーラム 静岡市(静岡県) 新しい 地 域 支 援 の あ り 方 を 考 え る フ ォ ー ラ ム 5月 日/静岡市東部勤労者福祉センター「清水テルサ」/約300名 住民が住んでいて良かったと思える地域を実現してい くため、支え合いの必要性を伝えることを目的にフォー ■目的 14 ● 8 ● 2016.7 にあると呼びかけた。また、 に何をやってくれますか?」 「あなたは、この地域のため い」というメッセージを伝えた。 しくなるようなボランティア活動を皆で取り組みた として、各パネリストが「やりがいを感じ、人生が楽 ぜながら、助け合いの実践活動報告を行った。まとめ 名を舞 名か ノ氏(ボランティア「みんなの手」代表)/鈴木明与氏(N *地域の実践活動報告「こうして助け合いを広めた」宇野アヤ 財団会長) *基調講演「今、助け合いを広める時」堀田力(さわやか福祉 局地域包括ケア推進本部主任保健師) *「静岡市の現状について」鈴木美帆氏(静岡市保健福祉長寿 助け合いを創り出す役割を持 つのは生活支援コーディネー 層生活支 ターであると住民に理解して もらうために、第 援コーディネーター 台に上げて紹介した。 PO法人WAC清水さわやかサービス理事長、さわやかイン あった。最後に、堀田会長が「助け合いの仕組みはで がるようにお手伝いしていきたい」という素敵な話が り事を支えていくボランティアグループが各地域で広 ら支え合いに結び付けていきたい」「ちょっとした困 い」「忙しい中でも自分がやれることを探してみようと 「地域支援の取り組みの第一歩を踏み出すヒントとした けとなり、情報をキャッチするための心構えができた」 「地域のために何かできることはないかと考えるきっか ■主なアンケートの感想 ストラクター)/深澤俊彦氏(NPO法人駒越地区社会福祉 協議会会長) /コーディネーター・堀田力 きそうですか?」と会場に問いかけると、講演開始時 名のパネリストを招き質疑応答を織り交 きに考えられるようになった」「よっしゃ やりまし ょう。今まで以上に。だって必要ですから」等 いう気持ちになった」「無理なことと思っていたが前向 いくような仕掛けをし、より顔の見える地域づくりか て、地域のつながりを高めて らは「今ある地域力を活用し 2 名ほどしか手が挙がらなかったの に問いかけた時は 続いて、 2016.7 ● 9 ● 1 2 5 に、ほとんどの参加者が挙手した。 3 小浜市、おおい町、高浜町、若狭町(福井県) あるため、今回は参加者に自分自身にできる活動がある ■目的・経緯 フォーラム当日は晴天の行楽日和だったが、当日参 加 の 方 も あ る な ど、 予 想 を 超 え る 多 く の 人 々 が 参 加 し ■当日の模様 ことを意識してもらい、各分野の活動を創出していく第 一歩となるフォーラムとすることを目的と定めた。 月 日/小浜市総合福祉センター サン・サンホーム小浜/約120名 若狭フ ォ ー ラ ム 〜つ な が り ふ れ あ い の あ る 地 域 を つ く ろ う 〜 これから地域で足りない活動を創出していくためのリ ーダーや活動を支えていく人材を発掘することを目的と た。会場はグループワークでの話し合いに備え、同一 人程度のグループをつくり座ってもらっ して行った。 つの自治体の合同開催の形 域内での住民活動への取り組み状況が異なるため、フォ で実施することとなったが、生活支援体制整備事業や地 つでも気軽に集まれる常設型の居場所の効果や有償ボ くりへの取り組みについて講演が行われた。特に、い 住 民 主 体 の 地 域 の 助 け 合 い、 支 え 合 い の 意 義 と 地 域 づ 冒 頭 に、 小 浜 市 長 の 松 崎 晃 治 氏 か ら の 開 会 挨 拶 が あ り、続けて、当財団の土屋幸己戦略アドバイザーから、 ーラムの目標設定やプログラム内容を決定するまでに、 町と合わせた 10 ラ ン テ ィ ア の メ リ ッ ト に つ い て は、 全 国 の 事 例 等 を 多 ムは近隣の 者が開催への意欲を持ったことから始まった。フォーラ 11 4 市町が何度も集まり、協議・調整を行った。協議には 3 市町単位で た。 21 開催のきっかけは昨年 月に越前市で市民向けのフォ ーラムを行ったことで、小浜市の新地域支援事業の担当 5 目的の共有が図られていった。 主催者に加わる福井県も参加し、担当者間でしっかりと ー の 会 代 表 の 三 田 幸 男 氏、 事 務 局 長 の 山 中 義 和 氏 が 活 して、小浜市の地域包括支援センターの芝田栄子氏が 数 紹 介 し な が ら 丁 寧 な 説 明 を し た。 続 い て 事 例 報 告 と 市 内 の 自 主 活 動 グ ル ー プ の 取 り 組 み、 高 浜 町 お や ジ ィ 各自治体での状況は異なるものの、今後速やかに足り ない活動を創出していかなくてはならないことは同じで 4 ● 10 ● 2016.7 特 集 住民主体の助け合いを創出し広げよう ったが、配布資料に入れることで情報提供を行った。 の取り組みについては、時間の都合上発表はできなか 動内容と将来への思いを発表した。おおい町、若狭町 に配布している選択表に○を記入してもらった。選択 「あなたが地域でできると思う活動」について、各自 参照)で可視化したものを会場で共有した上で、次に でのリーダー」「学習会の 立ち上げ」「見守り活動へ ほしいと思うか?」と問うた。その結果、無償ボラン くつでも○を記入できるよ 具体的な項目を列記し、い の参加」「場所の提供」等、 割近くの参加者が「ある」と答えたが、他 ティアは 者が「あってほしい」と答え、潜在的ニーズが高いこ しかし次の質問では4項目とも、ほとんど全ての参加 実感している様子だった。 もできることがあることを 〜 とが明らかになった。居場所については講演時の事例 さ ら に こ の 結 果 も 踏 ま え、 各グループで「地縁活動」 の 項目については「ある」は で取り上げた常設型居場所の印象が強く残っていたた 項 目について「活動を立ち上 この結果を「助け合い見える化チャート」(表紙裏 協議の時間は 分程度と か」を話し合ってもらった。 性がある。また地縁活動についても身の周りでの具体 1 げるために何をすれば良い 4 的な支援活動がイメージできず、ほとんどないという 項目のうちの などの 3 め「そのような居場所はない」との反応になった可能 1 項目について、「活動団体 表 は「 地 縁 活 動 」「 居 場 所 」「 無 償 ボ ラ ン テ ィ ア 」 「有償ボランティア」の 項目について、「自分の住んでい グループワークではまず地域活動の代表例として 「地縁活動」「居場所」「無償ボランティア」「有償 ボランティア」の 項目について「その活動が地域にあって 4 うにした。参加者は自分で 続いて同じ る地域にあるか?」と会場に問い、挙手してもらった。 4 割程度だった。 4 9 結果になったことも考えられる。 20 2016.7 ● 11 ● 3 短いものとなったが、熱のこもった話し合いが行われ な発言もあった。 分たちでつくっていきたいと考えた」と、大変前向き グループからは「地域にあまりないことがわかり、自 せて話してもらったが、有償ボランティアを選択した 取り組み、高齢者を支えていきたいと思った」等 さん積極的に話し合いをされていて良かった」「いろい くの人が今日のような話を聞く機会があると良い」「皆 「地域の助け合いと連携が大切だと思った」「地域の多 ■主なアンケートの感想 の会代表)/山中義和氏(高浜町おやジィーの会事務局長) *グループワーク「自分の地域にとって必要な活動を考える」 グループワークの最後のコメント時に「あなたが住 んでいる地域で今後、協議体をつくるための勉強会や ■今後の展開 ていた。発表では「なぜその活動を選んだのか」も併 フォーラムなどが開催される時には、参加しようと思 ろな事例を聞き、活動の意欲が出た」「積極的に活動に いますか?」と質問したところ、会場のほとんどの人 参 加 者 に 記 入 し て も ら っ た「 地 域 で で き る と 思 う 活 動」選択表は、記名したものを回収、 市町がそれぞれ が挙手をする結果となった。 層協議体編成に向け た住民勉強会や具体的な活動立ち上げの際にまず声をか ところである。当財団も引き続き支援していきたい。 て、今後の体制整備への積極的な取り組みが期待される フォーラムの成果をぜひつなげていきたい」と話してい 各市町の取り組むべき事項は多いが、各担当者は「この 今回は活動の創出リーダー発掘を目的としたが、今後 受け皿ができた段階で、担い手づくりも求められてくる。 を持ち帰っていて、今後地域で第 最後に福井県健康福祉部長寿福祉課課長の船木麻央 氏から閉会挨拶があり、「県としても全力で支援して けてみる人のリストとして活用していく予定だ。 4 いきます」と力強いメッセージが伝えられた。 さわやか福祉財団 *主催・福井県、小浜市、おおい町、高浜町、若狭町/共催・ *基調講演「みんなで創ろう 地域の助け合い」土屋幸己(さ わやか福祉財団戦略アドバイザー) *事例発表「小浜市地域の出会い☆助け合い」芝田栄子氏(小 浜市地域包括支援センター)/「新たな生きがいを求めて、 ささやかなボランティアを」三田幸男氏(高浜町おやジィー 2 ● 12 ● 2016.7 特 集 住民主体の助け合いを創出し広げよう 本宮市(福島県) しく聞く参加者の様子が印象的 名の だ っ た。 さ ら に、「 や っ て 楽 し い助け合い」をテーマに 私たちが主役 これからの本宮市を考える 支え合い、いきいきと暮らせるまちづくりフォーラム 本宮市は誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし続け られる地域づくりを目指している。地域住民が主役とな ■目的 めるきっかけや活動に伴う工夫 デ ィ ネ ー タ ー を 務 め、 活 動 を 始 り組んでいる助け合い活動を写 パ ネ リ ス ト が 登 壇 し、 市 内 で 取 る、支え合いのまちづくりを一緒に考えるためにフォー な ど に ふ れ た。 現 場 の 感 覚 が 会 真 と 共 に 紹 介。 堀 田 会 長 が コ ー ラムを開催した。新地域支援事業に係る体制整備の考え い活動を身近に感じることがで きたようだ。 *挨拶・高松義行氏(本宮市長) その後、堀田力会長が基調講演を行い、地縁組織を 中心とした住民同士の取り組みや、居場所を中心とし 状について説明を行った。 合い活動「サポートクラブきずな」代表)/佐藤允英氏(い *パネルディスカッション「やって楽しい助け合い」岡崎美江 *基調講演「みんなのまちをみんなでつくろう!」堀田力(さ 師兼包括支援係長) *行政説明・安斎美枝子氏(本宮市高齢福祉課主任専門保健技 た取り組みなど、幅広い視点から助け合い活動の重要 きいき百歳体操・和田第 ・堀田力 新生 会代 表) /コー ディ ネー ター 氏(みずいろの会代表)/遠藤靖夫氏(青田日記沢地区助け わやか福祉財団会長) 性にふれた。地域性溢れるエピソードを笑いと共に楽 支援係長の安斎美枝子氏から高齢化率など本宮市の現 本宮市長の高松義行氏の挨拶に続き、介護保険関連 の情報を中心に、高齢福祉課主任専門保健技師兼包括 ■当日の模様 場 の 参 加 者 に も 伝 わ り、 助 け 合 25 方などについて情報を共有した。 月 日/えぽか健康増進広場/約150名 3 5 2016.7 ● 13 ● 5 ■今後の展開 を目的にフォーラムを開催した。 として、さらに住民主体の助け合い活動をどのように広 げていけるか、多くの人たちの社会参加につながること 本宮市ではこのフォーラムの参加者に対してアンケー トを実施している。今後、生活支援体制整備事業に係る ■当日の模様 協議体編成に向け、協議体の構成員や助け合い活動の担 い手など、様々な役割について勉強会を開催し、検討を とが大切で、そうするための答えは住民の中にあり、 重ね、住民の積極的な参画の実現に期待したい。 上越市(新潟県) 住民の話し合いの中で見つけていくしかない」と言い、 基 調 講 演 で は 堀 田 力 会 長 が「 こ の 事 業 は 助 け 合 い を 広 げ て い こ う と い う 制 度。 住 民 が そ の 気 に な り 動 く こ 地域で の 支 え 合 い を 広 め る フ ォ ー ラ ム この事業の意義を参加者全員で確認をした。 月 日/ユートピアくびき「希望館」/250名 名 早苗係長が市の取り組み 越市高齢者支援課の細谷 層生活支援コーディネーター の 現 状 と 課 題、 今 後 の 取 ーターの 人でもある上 講 演 後 の 対 談 で は、 第 層生活支援コーディネ 〜みんなでつくろうあたたかい地域社会を目指して〜 ■目的・経緯 目のフォーラム。第 層 3 とした活動が始まっている。 社会福祉協議会の喜多山 そ の 後、 第 層生活支援 各地で展開されている取り組みを多くの市民に知って もらい、生活支援コーディネーターと協議体が旗振り役 り 組 み に つ い て 話 を し た。 地区において生活支援コーディネ 2015年 月から総合事業や生活支援体制整備事業 を始め、全国モデルにもなっている上越市において 度 29 28 1 ーターと協議体の体制づくりが行われ、通いの場を中心 が選出され、第 1 4 1 5 4 2 コーディネーターである 1 ● 14 ● 2016.7 特 集 住民主体の助け合いを創出し広げよう 恵称氏、農業協同組合の橋本玲子氏、ボランティア団 ンティア」の 点について、壇上から 点の助け合い活動について、「ある」 「欲しい」「参加したい」の 氏(上越市第 層生活支援コーディネーター)/堀田力 層生 活支 援コ ーデ ィネー ター 団体(第 層 *パネルディスカッション「みんなで支え合い助け合う地域を つく ろう 」第 ■主なアンケートの感想 「生活支援コーディネーターが 代 男性)「一方的な説明ではなく、対談、パネルディスカ 名配置してあることは素晴らしいことと思う」( の「助け合い見える化チャート」(表紙裏参照)で表 代 ッション形式で非常にわかりやすい内容だった」( 割など、ニーズを全 割。地縁での助け合いが「ある」 割、欲しい人は 代女 男性)「思いがあっても、実行にはたくさんの人の参加 と力と思いが必要ですね。勉強になりました」( 性)「他人事ではなく、住民全てが協力するという気持 か福祉財団会長) 代女性)等 体で共有することができた。 *挨拶・村山秀幸氏(上越市長) 田会長のコーディネートで議論をした。 組みを紹介し、どのように広げていくかについて、堀 2 *基調講演「地域で助け合いを広めるために」堀田力(さわや 点の助け合い活動につい り組みが始まっていくことに期待したい。 生活支援コーディネーターが助け合い活動を創り出す取 て意思を記名してもらった。フォーラムをきっかけに、 アンケートでも会場で聞いた 今後、関心のある人たちに連絡をして、早速、助け合 い創出に向けた勉強会などを企画していこうとの狙いで、 ■今後の展開 ちになれるように願います」( と答えた人は 30 60 2 その後、 地域から第 層生活支援コーディネータ ーが登壇し、それぞれの地域での助け合い活動の取り 8 割、欲しい人は わし共有した。居場所が「ある」と手を挙げた人は約 会場に呼びかけ、手を挙げてもらい、ホワイトボード 区の地域自治区単位に 生活支援コーディネーターも含む)/コーディネーター・堀 5 田力 体として助け合い活動を実践している加藤正子氏の 1 2 名も登壇し、会場の皆さんに紹介。「地縁での助け合 3 い活動」「居場所」「無償ボランティア」「有償ボラ 1 70 28 50 4 5 *対談「上越市の地域支え合い事業の取組について」細谷早苗 2016.7 ● 15 ● 1 3 4 2 8 広げよう つなげよう 地域助け合い 活動の現場から 目指す地域像を共有しながら みんなで支え合う地域づくりを 竹田市経済活性化促進協議会 (大分県) 昨年4月からスタートした改正介護保険法の新総合事業によって 生活支援体制整備が喫緊の課題とされる中、大分県竹田市ではすで に「暮らしのサポートセンター」という、住民主体の助け合いの仕 組みづくりを体系的に推進。各地における今後の取り組みにおいて 眞紀子) 大自然を生かした農業や観光で、 地域である。基幹産業はこうした する、水と緑溢れる自然な豊かな 県一の河川である大野川源流を有 母傾連山など山々に囲まれ、大分 も参考となる、その手法や活動を紹介します。(取材・文/城石 人材育成から始まった 地域づくり 大分県南西部に位置する竹田市は、 周囲をくじゅう連山、阿蘇外輪山、祖 セミナーは1期あたり20回開催。 地域の現状から介護法まで幅広い内容を網羅 ● 16 ● 2016.7 人口約 %超 万 2000 人。 高 齢 化 率 は 活性化促進協議 ある竹田市経済 ・ %だが、地区によっては る。 活支援コーディ であり、現在は 会の事業支援員 この竹田市において、「暮らしのサ ポートセンター」(くらサポ)という ネーターでもあ の所もあるなど、限界集落も増えてい 住民主体の助け合いの仕組みづくりが る高木佳奈枝さ 層生 始まったのは、新地域支援事業開始以 ん。 れほど高くなく、元気な高齢者も多い が、介護認定率は高齢化率から見てそ 「竹田市では超高齢化が進んでいます ジ事業)を受託したのがきっかけだ。 という人材育成を目的にした勉強会を 「暮らしのサポーター養成セミナー」 を持ってもらうきっかけづくりとして、 いただき、事務局の職員が一軒一軒回 っては、まずは地域の人に福祉に関心 事業をスター トさせるにあた 竹田市第 前の2011年 月。厚生労働省の地 んですね。そうした方々のいきがいづ 開催。 次パッケー くりや活躍の場を創出しながら、暮ら 「チラシをつくって各戸に配布をした 域雇用創出推進事業(第 しを支える互助の仕組みづくりをする 住民への 周知 サービスを希望する利用者 (家族)、新たな活動、賛 助会員の募集 ↓ だけでは自主的に申し込む方は少ない 拠点 整備 市の遊休施設や空き店舗を 活用し、寄り合い場、広場 (サロン)を実施 ↓ 地域を考える会→設立準備 会→設立総会 組織 立ち上げ ことで、高齢社会に挑戦していこうと 「暮らしのサポーター」の 取り組みの手法 ので、普段から地域との接点がある保 ↓ 1 いう構想の下に事業がスタートしまし ニーズ 調査 60 2 8 こう語るのは、同事業の実施主体で た」 健師さんや社協とか地域包括支援セン 1 ターの方にお聞きして、どういう人に 3 4 5 回来てもらって、竹田市の現 とは聞いていましたが、高いからどう に就くまでは竹田市は高齢化率が高い 状を知ってもらう。私自身もこの仕事 まず、 らいました。そうして、とりあえずは 強してみませんか〟とお話をさせても って、〝まずは自分や家族のために勉 声かけをすればいいというのを教えて 2 なのだろうと考えたことはなかったん 2016.7 ● 17 ● ↓ 生活課題実態調査:75歳以 上対象、個別訪問による聞 き取り調査 1 2 7 「暮らしのサポーター養成 セミナー」の開催 人材 育成 44 なのは人材を育成しながら、地域住民 自らが地域に深く関わり、実情を知る 軒について 時間ほどかかりますが、訪問して直接 ことで意識が変わり、助け合いの活動 項目ほどあるので、 あ、もう少し勉強してみようかなとな 話をすることによって気づけることが ですね。でもそのことを知ると、じゃ る。 そ の 気 づ き が す ご く 大 切 な ん で につなげていくという手法にある。 号となる、 結 構 あ る ん で す。 調 査 を す る 側 は、 月にくらサポの第 久住『りんどう』が誕生。その活動を 年 伝えるかもしれない〟と自分の役割を 通じて、くらサポの必要性や支援のあ か所に か所ずつくらサポを立ち上げようと 7 というニーズ 題実態調査」 めの「生活課 もっと知るた たちの地域を れをくらサポで生かしてみませんか〟 の方の得意とすることがわかり、〝そ る方が多いんですが、話をする中でそ 寄りだから何もできない〟とおっしゃ で、〝地域づくりといっても自分は年 ります。また調査対象は ました」 これで市内全域にくらサポが配置され まり』が 月に、その最後となる竹田東部『陽だ の計画がなされました。そして今年 調査を実施。 などと水を向けると、 〝やってみたい〟 番目のくらサポとして誕生。 5 取りを行って 問による聞き 上で、個別訪 そ の 後 は さ ら に、「 地 域 を 考 え る 会」を発足して話し合いや勉強会を重 っしゃいます」 と興味を示される方も少なからずいら 場)をつくり、そこを拠点として地域 各くらサポでは、地域住民の誰もが 気 軽 に 立 ち 寄 れ る 居 場 所( 寄 り 合 い いる。 の課題やニーズに応じた活動を展開。 できる人が、できる時に できることを 7 ね、組織の立ち上げとなるが、特徴的 75 「調査項目は 対象は 歳以 歳以上なの うことを知ってもらうきっかけにもな 見出したり、調査される側も、くらサ 1 り方の検討を重ね、中学校区 9 ポが地域にできたらここに頼めるとい 12 1 地域のニーズを汲み上げて 組織の立ち上げへ す」 1 「 40 〝そんな困り事があるのなら、何か手 1 75 セミナー修了後は、受講者が中心と なって、自分 43名の会員でスタートした「りんどう」の活動は、 現在130名にまで拡大 ● 18 ● 2016.7 広げよう つなげよう 地域助け合い 活動の現場から ーターによる有償ボランティア(生活 人と人との関わりの場づくりや、サポ 出てきたら、〝そんなことだったら私 そうした人が集まる場で困り事の話が 利用する側だけではなく、活動する側 でくれるのがうれしい」と話すなど、 いるという安心感もあるといった声も。 主婦が担っているが、「みんなが喜ん 友達になれるし、いつ行っても誰かが のやりがいやいきがいにもつながって ンチに舌鼓。調理は料理上手の地域の 支援サービス)などを行っている。 でも手伝える がありましたし、草刈りや見守り・話 夫か様子を見てきてほしい〟との依頼 遠方に住む方から〝うちのお墓が大丈 については、先日の熊本地震の際にも いと感じています。生活支援サービス この日は午 前中に体操教 います」 ったりもして 活動につなが がまた新たな て体操教室や健康教室、編み物教室、 〝くらサポ広場〟というサロンを開い ふくろの味〟 を囲み、〝お なでテーブル サポーターの平均年齢は 歳で、最 高齢は 歳。開設から 年が経って、 いるようだ。 そこでまずは「りんどう」を訪れ、 その活動状況などについて会長の小野 げてくれる方 よ〟と手を挙 年目になり 朝男さんに聞いた。 「りんどうは、設立から し相手など、日常のちょっとした困り 室が行われて がいて、それ 事によくしてもらってありがたいとい いて、終了後 ますが、利用会員さんの評価は相当高 う声をたくさんいただいています。ま 認知症予防カフェなども開催していま の手づくりラ た拠点を活用して、寄り合い場のほか、 は参加者みん す。りんどうに行けばいろいろな人と 4 75 湯という、地域資源を生かした送迎付 また、その後に訪れたくらサポ竹田 北部「双城」では、宮城温泉出会いの は言う。 助け合いが広がっている」と小野さん 時に、できることを〟をモットーに、 てくれる人も。〝できる人が、できる 今度は自分がお手伝いしたいと申し出 困っていた時に助けてもらったので、 担い手不足が課題だが、「それでも、 いる方も増えるなど、高齢化が進行。 当時できていたことができなくなって 89 きのよりあい温泉を開催。これは地域 2016.7 ● 19 ● 4 (左)ランチは1食300円。 (右)調理ボランティアは2人合わせて156歳 た取り組みを実施している。 れぞれのくらサポが地域の実情に合っ 上げた活動の好例だ。このように、そ に応えたもので、ニーズをうまく汲み くても行けない人が増えているとの声 の高齢化が進み、出会いの湯に行きた 「まずは、くらサポ間の連携ですね。 さんに話を聞いた。 ていこうとしているのか。再び、高木 らサポは今後どのような活動を展開し て動き出している。そうした中で、く 議」を発足させて、協議体設置に向け その後、「新しい地域ささえ愛推進会 で進めていければと思っています」 んなで支え合う地域づくりを官民協働 お互いの長所、短所を補いながら、み 地域のいろいろな団体や仲間と連携し、 包括支援センター、民生委員さんなど、 りません。ですから、地区社協や地域 てがくらサポで解決できるわけではあ 催及び当財団との包括連携協定を締結。 つの手段にすぎず、地域の困り事すべ せっかく そ れ ぞ れ の 独 自 性 を 保 ち な が ら も、 日に「新しい地域 なじみのある住民同士だ 題はありますが、地域で 援ができるのかという課 もない住民がどこまで支 い。専門職でもなく資格 なで一緒にやっていきた 同一目的を共有し、みん 域をつなぐ役割も期待されているとの の一つとして参加するに止まらず、地 そうして地域の課題を整理し、目指 す地域像を共有。くらサポは関係機関 づくり」を進めていく予定だという。 支え合いのあり方を地域で話し合う場 市民と共に竹田市ならではの「地域の ささえ愛推進フォーラム」を開催し、 月 からこそできる支援もあ こと。今後の展開に引き続き注目して 開催。今年も ると思うんです。また、 いきたい。 〝暮らしのサポートセンター〟という くらサポは支え合いの一 31 7 (上)よりあい温泉は毎回大盛況。 (下)ひと風呂浴びた後は、お茶を飲みな がらみんなで楽しくおしゃべり 7 つのくらサポができたので、 昨年度は、地区社協ごとに「よっち はなそう会」という地域福祉懇談会を 関係機関との連携を強化して 新しい地域支援の推進を 竹田市では、県主催の研修会に昨年 月に参加し、翌月にはフォーラム開 6 ● 20 ● 2016.7 広げよう つなげよう 地域助け合い 活動の現場から 佳奈枝 さん( みんなの笑顔がやりがいに 竹田市 高木 第1層生活支援コーディネーター 私は、くらサポの立ち上げ 当初から事業支援員として深 く関わり、助け合いの仕組み づくりを推進してきたことか ら、第 層生活支援コーディ 歳) なことをしたい」とか「こういうことに困っている」と いう声があればあるほど、活躍の場も増えていくので、 地域の方たちと顔を合わせて話をする時間を大切にし、 そのニーズを汲み取りながら活動を広げていきたい。主 体はあくまでも住民の皆さんであり、その自主性を引き 出せるように支援をするのが、私たち生活支援コーディ ネーターの役割でもあります。 竹田市は高齢化や過疎という課題を抱えていますが、 そうした活動を通して地域のつながりをつくり、大事に していけば、お互いに助け合える関係づくりができるし、 ポがお手伝いできるのであればなおうれしいし、くらサ もっと住みやすいまちにもなるはずです。そこをくらサ ネーターに選出されました。 ポも地域づくりの一端を担って、「竹田市にくらサポが あって良かった」と言ってもらえるように頑張っていき ことを考えている専門の方と私がつながって、竹田市を 正直に言うとプレッシャーもありますが、竹田市が好 きで、くらサポも大好き。みんなの笑顔が何よりのやり もっと盛り上げていかなければと思っています。 編み物がしたいという人ならここに来ればそれが叶えら がいになっています。 料理をつくるのが得意な人ならそれを生かせる場があ るし、おしゃべりが好きな人ならおしゃべりができて、 きるところにあると思っています。 今は各くらサポに配置されている第 層生活支援コー ディネーターを束ねるのが役割ですが、長く現場にいて 34 たい。そのためにも、地域をよく知っている方や地域の 2 感じるくらサポの魅力は、自分たちのやりたいことがで 1 れる。いろいろな可能性があるんです。だから、「こん 2016.7 ● 21 ● インタビュー 新地域支援事業 北から 南から 各地の動き 文/翁川 由希、岡野 貴代、髙橋 望、丹 直秀、鶴山 芳子、長瀬 純治、森 孝則 住民が気づき、助け合いある地域へ 「新しい地域支援のあり方を考えるフォーラム」(総称)「新地域支援事業における助け合い活動推進に 係る研修会」(通称8ブロック研修会)後、さわやかインストラクターと共に、助け合いを広げるために、 住民主体の助け合いの地域づくりや、適切な生活支援コーディネーター(地域支え合い推進員)・協議体 いの必要性の理解)を確認し、議論を を育みフォーラムの準備を進めていく は、学びながら協議体メンバーと連携 ターが初めて参加。この事業について 力強い意見も共有された。フォーラム げることが我々の第一の目的」という 交換がされる中、「近隣助け合いを広 ために内容はどうするか、様々な意見 した。対象者をどこまで絞るか、その ことになる。この準備は協議体の中の がきっかけで、協議体の主体的な動き が始まり出しているように感じた。 生活支援コーディネーターを中心に 協議体が一体となってフォーラムが運 ● 22 ● 2016.7 *主に2016年5月の活動を掲載しています 選出に向けて、各地で様々な働きかけ、取り組みをしている。 月 日に当財 当財団からフォーラムの目的(市民 への社会参加呼びかけ、生活支援コー ーで参加。主な内容は 団が共催で行う住民向けフォーラムに 有志が小委員会を立ち上げ推進中。 住民に参加を呼びかける (住民対象のフォーラム、勉強会等) 清瀬市(東京都) 協議体会議に参加 住民向けフォーラムの打ち合わせ 26 2016年度第 回協議会( 月 日開催)に、依頼を受けてオブザーバ 5 ディネーターと協議体の紹介、助け合 28 ついて。今回、生活支援コーディネー 8 1 のこと。 (鶴山) 行政もバックアップをしていきたいと し、内部の体制整備を先行した取り組 今後必要になる行政の横の連携を意識 これは協議体の本格的な活動と共に、 営され、市民への啓発が広がるように、 組織内の意識合わせに注力してきた。 ム」を行うことで、地域の誰にもそれ 所の事例を紹介。「助け合い体験ゲー て当財団から助け合いの重要性や居場 ターが市中の現状と考えを示し、続け 地域ワークショップに参加 多摩市(東京都) 今年度はこの動きに加え、住民向け に情報を発信し、協議体の編成に向け みだった。 ころ、参加者からは具体的な手順や課 今後は活動の目的別に集まり、立ち上 ぞれ役割があり、自分でもできること 傍聴。参加者は地域の人たちと市の担 当の約 名。自治会役員や民生委員の ほか、地域包括支援センターや幼稚園 のスタッフ、中学校副校長、小学校長 など、文字通り多様な顔ぶれで、市内 でも高齢化率の最も高いこの地区のこ れからのあり方を語り合った。 (丹) (長瀬) について打ち合わせを実施した。 越前市(福井県) 住民説明会ほかに参加 げの協議をしていくことを説明したと 題設定等について積極的な質問が出て きて、赤坂町の住民の「やる気」を感 じさせる説明会となった。 同日に岡本地区自治振興会役員説明 会、そして翌日には吉野・大虫地区民 生児童委員研修会も開催していて、市 と当財団で住民参加の助け合いの重要 行った。 性と、今後の取り組みについて説明を 集落センターで開催された。この説明 住民説明会「みんなで助け合う赤坂 をつくろう」が 月 日に越前市赤坂 会は赤坂町の住民を対象に市が行った 時半からの開催であっ 第 層協議体の編成に向けて、市で も精力的に取り組みを進めていて、当 26 層生活支援コーディネー 名ほどの住民が集まった。 もので、平日 たが 越前市第 ている。 (髙橋) 財団も継続して協力していくこととし 2 横浜市西区(神奈川県) 住民に向けた情報発信に関する 打ち合わせに参加 5 があることへの気づきを得てもらった。 た勉強会を開催する計画が進められて 永山地区の地域ワークショップが 月 日に多摩市永山東集会所で開かれ、 いる。 月 日に、その具体的な内容 5 横浜市西区では、これまで新地域支 援事業に係る体制整備に向けて、行政 2016.7 ● 23 ● 2 19 1 40 5 30 13 広島市(広島県) 月 日のフォーラムは南区地域福 祉センターで開催され、自治会の地域 ョップを行った。 る地域をつくっていくために、自分た ものになり、参加者は「助け合いのあ れるものか」についてグループで協議、 広島市社会福祉協議会主催の「たす けあいのある地域づくりフォーラム」 活 動 は 何 か 」「 そ の 活 動 は ど の 領 域 た。「自分たちの地域で必要だと思う うことに気づいた様子だった。今後の ちでできることがたくさんある」とい 発表してもらった。協議は活気のある 「たすけあいのある地域づくり フォーラム」に参加 名ほどが集まっ が開催された。このフォーラムは、住 ブロックで研修会を開催したり、 県内の居場所を見学するなどを計画。 県内 (髙橋) 活動の広がりに期待したい。 かけるもので、第 層協議体の編成を 日の間に開 フォーラム実行委員には、さわやか 山形県 さわやかインストラクターも関わる。 今年度事業について情報交換と提案 月 日に訪問。山形県の201 年度生活支援体制整備事業について 当を 部健康長寿推進課地域包括ケア推進担 ターの名雪君 日、 はファシリテーションスキルとし てワークショップ等、生活支援コーデ 月 日のフォーラ ムでは、さわ やかインスト ラクターの中 情報交換をした。山形県の主な活動は、 居場所・有償ボランティア、地縁での ディネーターのための情報交換会や、 当財団として、誕生した生活支援コー ィネーターが学ぶ内容を計画している。 (2) 助け合い活動などの現場を見学するツ 生活支援コ 担い手養成研修会と、 は、居場所づくりに重点を置き、 てぜひにとのこと。さわやかインスト アーなどを提案したところ、時期を見 ーディネーター養成研修会。 (2) 16 村順子氏が講 19 15 演とワークシ 5 5 子氏も参加・ さわやかインストラクターの加藤由 協力している。 紀子氏と荒井智子氏と山形県健康福祉 インストラク 生活支援コーディネーター・協議体と連携 (提供する圏域、事業形態)で提供さ 活動実践者を中心に 16 民向けに支え合い活動の必要性を呼び 70 5 6 (1) (1) 意識していて、 月 〜 24 催地域を替え計4回開催された。 グループで協議後の発表の模様(5月16日) 4 15 2 5 ● 24 ● 2016.7 新地域支援事業│北から 南から│各地の動き ができていない」「生活支援コーディネ ーターが人事異動で変わった」など。 ォーラムやワークショップなどの取り組 みが始まり出す(ワークショップは秋田 市が実践。協議体として実践予定は鹿角 市、北秋田市等)。 今年度も情報共有し、 情報交換を重ねながら、県域全体の推進 を進めていくことにした。 (鶴山) ● 25 ● 2016.7 (長瀬) 生活支援コーディネーターを中心にフ 2 1 活支援コーディネーターとして、行政、 河原井氏からは社協のネットワーク や、これまで取り組んできた地域福祉 い」「予算に縛られていて、本来の活動 層協議体の編成と共に、体制整備に係 が協議会になっていて、動きが見えな るフォーラムを企画し、ここから第 が主体的でない。行政が主導」「協議体 ことができた。 コーディネーターが主体的でない。住民 地域包括支援センターの関係者と共に 民のニーズを聞いていない」「生活支援 コーディネーターを活用していきたい ため、本来の役割に達していない」「住 2 体制整備の取り組みを進めている。こ ターが組織に委託され兼務となっている 層の検討が てきた。例えば「生活支援コーディネー と、具体的な意見も出た。今後、第 しかし、動き出すと様々な課題も見え れまで協議体構成員も多様な主体を念 制づくりが途中の所もあり)。 頭に編成の準備を進めている。大規模 市)はそれぞれ動き出している(まだ体 自治体として、今後の第 仙市、仙北市、鹿角市、小坂町、北秋田 層への働きかけにつなげるなど、今回、 ほ市、由利本荘市、湯沢市、横手市、大 急がれるが、合併による地域性の違い やフォーラム等で関わった自治体(にか 現実的な内容について意見を交換する ィネーターと協議体選出のための勉強会 など、市内の状況を踏まえた計画を進 挙げてもらい質疑応答。生活支援コーデ める予定。 各市町村から2016年度計画と課題を ーとして関わっている。 1 層生 やかインストラクターと共にアドバイザ (鶴山) が集まり情報交換をした。当財団はさわ ラクターの皆さんと計画し県と進めて 県長寿社会振興財団)ほか、希望市町村 いきたい。 きたパートナーシップ、LL財団(秋田 16 つくば市(茨城県) 11日に開き、県、県社会福祉協議会、あ 関係者との意見交換会に参加 「こまち助け合い推進研究会」を5月 つくば市で関係者との意見交換会を 月 日に実施した。つくば市では社 県域全体の研究会で推進 会福祉協議会の河原井猛氏が第 秋田県 5 大船渡市(岩手県) 大船渡共生まちづくりの会 市民側から新しい地域支援の普及へ努力 ● 新地域支援事業の普及へ、 ることだ。そのために、市社会福祉協議 市民主体の勉強会などを主催 会によるサロンの運営に協力するなど、 赤崎・蛸の浦、日頃市、盛など、大船 既存の仕組みとの連携や他団体とのネッ 渡市内各地の集落では、昨年来、新地域 トワークにも力を入れている。対象を高 支援事業の勉強会が始まっている。その 齢者に限らず、子育て支援などにも協力 成果で赤崎・蛸の浦地区では、昨年12月 しているところが新地域支援の理念に沿 に第2層協議体と生活支援コーディネー った動きと評価できる。 ターが誕生した。市民側から講師役など ● 第1層協議体メンバーとして で力になっているのがNPO法人大船渡 大船渡市の第1層協議体は28名で構 共生まちづくりの会だ。被災地大船渡の 成されている。NPOとして構成員に入 市民は、まちづくりや助け合いの仕組み っている大船渡共生まちづくりの会に期 づくりに市民の力が欠かせないことを体 待されているのは、市民による助け合い 験し、実感している。日頃市、盛を含む の仕組みづくりを、民間側から助言し、 7地区で、第2層協議体づくりが加速し 実践してみせて、協議体の動きに貢献す てきたのには、被災と復興への取り組み ることであろう。今年10月には団体立 体験がエネルギーになっている。 ち上げから5年、NPO法人化して2年 行政側も、大船渡市は今年1月に当財 になり、一つの節目を迎える。健闘を期 団と包括連携協定を締結し、地域包括ケ 待したい。 アのあるまちへの復興を目指し、その具 体化に欠かせない新地域支援事業の仕組 「地域助け合い創出研究会」に参加 みづくりに熱心だ。 5月30日、大船渡市主催の「地域助け ● 社協と協力し、 合い創出研究会」(第1層協議体)に参 居場所・サロンの普及なども 加した。参加者は、市内11地区から約 大船渡共生まちづくりの会のメンバー 80名。 は現在14名。規模は小さいが、皆が理 今回の講師は、さわやかインストラク 念を共有し、現場で汗を流す人たちだ。 ター九州1ブロックと関係のある福岡県 近藤均会長、上関優事務局長を中心に、 福津市から朝長弘美、安高和敬両係長を 今年度から今野美弥子氏が新たに副会長 招いた。新地域支援事業での地域の資源 となった。事業としての特徴は、上記の 開発、特に人材発掘などについて、同じ 新地域支援の普及と併せ、地域の居場所 ように第2層づくりを進めている参加者 ・サロンづくりなど、具体的な助け合い (公民館長など)の参考になることが多 の仕組みづくりにも熱心に取り組んでい かった。 (丹) 2016.7 ● 26 ● 新地域支援事業│北から 南から│各地の動き 深谷市(埼玉県) 勉強会開催の打ち合わせ 担当課である深谷市福祉 健康部長寿福祉課と、第 日 16 層生活支援コーディネータ 5 ーを委託された深谷市社会 福祉協議会と共に 月 4 に打ち合わせを行った。深 谷市は今年 月に生活支援 コーディネーターが設置さ れ、 月を目処に協議体を 設置したい考え。打ち合わ せの結果、協議体設置に向 けて関係各課の理解と協力 埼玉県 を得ることを目的に、庁内 の勉強会を実施することと した。 その後、 月に協議体の 選定に向けて、協議体候補 者を対象とした勉強会を開 催し協議体の選定へとつな 8 10 1 研修会でファシリテーター 「埼玉県生活支援体制整備事業にかかる 自治体の取り組みを通じて、それぞれの 市町村担当職員及び生活支援コーディネ 役割と連携の必要性を理解することを目 ーター合同研修」が5月11日に埼玉県 的に開催された。 県民健康センターで開催され、当財団か 基調説明、講義、実践報告に続くグル ら岡野がグループワークのファシリテー ープワークでは、各参加者は事前に作成 ターとして参加した。 した具体的な計画を基に、県内の行政担 この研修は、市町村担当職員と生活支 当者と生活支援コーディネーターとの情 援コーディネーターが協働して生活支援 報交換を行い、今後の取り組みに活かし サービスを開発・拡充できるよう、他の ていく。 (岡野) 羽生市(埼玉県) 第 1 回協議体会議で役割を説明 羽生市では5月1日に協議体が発足し、 委員長、副委員長が協議体構成員の推薦 ● 27 ● 5月13日に第1回協議体会議が開催さ により選任された。また、羽生市から、 れ、参加した。住民主体の助け合い活動 第1層生活支援コーディネーターを羽生 を進めていける協議体をつくりたいとい 市高齢介護課の今泉淳氏が担当すること う市担当者の思いの下、協議体研究会 を提案し、協議体構成員の拍手をもって 「福祉ネットワーク会議」での議論を行 確認された。 いながら、協議体候補者である関係者に 時間をかけて選定されただけに、構成 呼びかけ、2回の勉強会を経て協議体へ 員の意欲は素晴らしく、予定時間を超過 の参加希望者を中心に、協議体の構成員 して活発な意見交換が行われた。 が決まった。 羽生市は、2016年度の埼玉県生活支 会議は、協議体委嘱式、自己紹介に続 援事業のモデル自治体となり、当財団が き、岡野が生活支援コーディネーターと アドバイザーを担当する。今後も集中的 協議体の役割を説明。その後、協議体の に支援を行っていく。 (岡野) 2016.7 (岡野) げていく。当財団は勉強会講師等で支 援を続けていく。 が 月 的に進めるか、熱心な議論が展開され に発言し、つくる場。私たちだけでは 体は会議の場ではなく、みんなが自由 の進行で、自分の思いを自由に発言し に分かれ、生活支援コーディネーター に自由に集まり、地域ごとのグループ いる人たちが、この「 『えん』づくり」 い」と呼びかけた。町のことを考えて た。また、全地区の市民を対象に啓発 (丹) で き な い。 皆 さ ん の 力 を 貸 し て ほ し ことも決定した。 精華町(京都府) 第1回協議体会議に参加 ていた。 (翁川) 第1層協議体の会合が5月19日に町 通理解を深めるべく、協議体の機能や役 保健センターで開催され、当財団も参加 割、地域に助け合いをどう広げていくか した。協議体は行政が主導で声がけして について当財団が講演。その後に行った 2月に立ち上がった。自治会、老人クラ 「助け合い体験ゲーム」を基に、地域に ブ、小地域ネットワーク、社会福祉協議 足りない助け合いは何か、どんな助け合 会、シルバー人材センター、NPO、医 いならできるかを話し合った。 師会など11名が参加している。 今後、協議体の会合はおおむね毎月開 今回は2回目の開催で、メンバーの共 催される予定。 (森) ● 28 ● 2016.7 日に開催され、京都府健康福 同町では 年ほど前からシンクタン クの協力を得ながらまちづくりを行っ 会の冒頭、町の担当者が 名の生活 支援コーディネーターを紹介し「協議 づくり」が協議体に位置付けられた。 民懇談会を重ね、今回、この「『えん』 第 層協議体メンバーによる任意参 加プロジェクトの一つである「ワーク 日に行われ、参加。昨年 う 地区のワークショップをどう効果 ップの経験を踏まえ、今年度新規に行 度、市内 地区で実施したワークショ わせが 月 ていて、法改正前の2014年から住 加。 古海りえ子氏は地域の活動者として参 に参加。さわやかインストラクターの 副課長の畑中博之氏と畠中稔子氏と共 祉部高齢者支援課介護予防・認定担当 13 ショップ・イベントチーム」の打ち合 10 多摩市(東京都) 「ワークショップ・イベントチーム」の 打ち合わせに参加 5 イベントとしてフォーラムを開催する 2 23 5 5 協議体にあたる「『えん』づくり」 第1層協議体の会合で講演 三郷町(奈良県) 1 5 新地域支援事業│北から 南から│各地の動き 戦略会議に参加 茶の間をベースにした支え合いの地域づくりを推進 新潟市(新潟県) 包括連携協定先である新潟市で毎週開 くりを進めていく」「ご近所での支え合 かれる戦略会議に当財団の丹と共に参加 う関係づくりが第一で、そこでできない している。 足りない助け合い活動を創り出してい 5月11日は、第1層生活支援コーデ く」などのポイントを確認。 ィネーター8名も参加して、協議体との 第2層の体制づくりなど重層的に取り 関係づくりについての各区の状況を出し 組むことがたくさんあるが、この戦略会 ながら、何のための生活支援コーディネ 議で情報共有し、課題を解決しながら区 ーターと協議体なのか、動く上での課題 ごとに戦略を立てて進めていこうという を出し合い、情報交換した。「事務局と ことになった。 (鶴山) * * * 生活支援コーディネーターの役割分担と 費用の関係」「第1層と第2層の役割と 5月25日に開かれた戦略会議に参加。 関係」など様々な質問が出て、腹を割っ 毎週、モデルハウスである「実家の茶の ての話し合いとなった。 間」の一間を使うので、地域の方たちと 新潟市は、選ばれた生活支援コーディ 接しながら過ごせるのが特徴。「これか ネーターがポジショニングや役割を勉強 ら各区に立ち上げる居場所は、それ自体 し、また、モデルハウスに取り組みなが が目的でなく、本当のふれあいをつくる らスキルアップしていくことにしている。 ことが目的」と、新潟市の生活支援コー 「『目指す地域像』を考えることから」 ディネーターのアドバイザーの河田珪子 「住民の声をしっかり聞きながら地域づ 氏が力説した。 (丹) 2 1 1 1 海南市(和歌山県) 6 第1層協議体の会合に参加 行政主導で第 層協議体構成員が選 出され、 月 日に 回目の第 層協 13 議体の会合が開催された。 協議体構成員は 名で、社会福祉協 議会、地域包括支援センター、民生児 童委員、自治会連絡協議会、老人クラ ブ、シルバー人材センター、医師会の ほか、地域の特徴を生かすべく農協や サロン代表者、商工会議所青年部やス ポーツクラブを運営するNPO、社会 層生活支援コーディネータ 1 福祉法人(特養)といったメンバーを 選び、第 ーの中谷宏氏と村木理恵氏(共に市社 協)に相談して決定した。 2016.7 協議体構成員の自己紹介に続いて、 中 谷 氏 と 村 木 氏 が 紹 介 さ れ、 事 務 局 (高齢介護課)からは協議体の役割や ● 月に開始予定の総合事業の概要 29 来年 について説明があった。さわやかイン ● 4 ストラクターの市野弘氏と高林稔氏も オブザーバーで参加し、当財団の『さ 倉敷市(岡山県) 第1層協議体会議に参加 日に倉敷市役所で開催された。昨 回にあたる。参加者は高齢 年度より定期的に開催されていて、今 年度の第 (髙橋) 香川昭子室長補佐と意見交換を行った。 層生活支援コーディネーターの岡 スポーツ振興課、生涯学習課、健康長 ケア推進室長)と住吉知子氏(同推進 本英彦氏(市社会福祉協議会地域包括 ー)や市民活動推進課、健康づくり課、 第 寿課、市社会福祉協議会と、関係各部 り組む。 は、第 室)も同席し、それぞれの取り組みの 中谷氏や村木氏は「忌憚なく意見を 出し合える協議体にしたい」と話し、 には市社協の職員が選定されていて、 署が横断的に集まっている。倉敷市で これからの取り組みに強い意欲を見せ 本会議にも参加している。 地域包括ケア推進室は、 月開始予 定の総合事業の制度設計や第 層協議 年度内に 回の市民向けフォーラム が 計 画 さ れ て い て( 月 と 来 年 月 )、 体の事務局を担っている。当財団から 状況や今後の進め方について意見を交 ている。行政と社協の連携も徐々に深 は、総合事業の周知と共に、立ち上げ 層生活支援コーディネーター 機能して次の展開に進んでいくよう、 会議終了後も、より良い内容としてい を進めている第 層協議体に対する住 民の理解や参加につなげるための住民 層協議体の編成に向 10 1 向けフォーラム開催を提案。その他、 れた。今後は第 1 わした。 引き続きさわやかインストラクターと くために担当者との打ち合わせが行わ まっていて、第 層協議体が積極的に 支援していく。 (森) 8 けた展開をしていくことになり、当財 2 2 1 2 1 ● 30 ● 2016.7 団も継続して協力していくこととして いる。 高松市長寿福祉課地域包括ケア推進 室を 月 日に訪問し、久保典子室長、 取り組みや進め方について意見交換 高松市(香川県) ぁ、言おう』特別号『新地域支援事業 第 層協議体の会議である「倉敷市 高齢者活躍推進地域づくり会議」が の挑戦』などを用いて協議体の機能や 役割、助け合い活動の創出などについ 月 1 31 者支援センター(地域包括支援センタ 24 5 て説明した。 第 層協議体の会合は今年度に 回 の開催を予定していて、次回は 月下 旬の予定。今後は第 層協議体の立ち 1 4 7 上げに向けて第 層協議体構成員と生 2 活支援コーディネーターが連携して取 1 5 2 1 新地域支援事業│北から 南から│各地の動き 介護保険制度運営協議会がベースとな 層協 開催したいとの返答があり、実現に向 けて取り組むことになった。第 議体については前述の勉強会のほか、 っている第 層協議体のメンバーに、 助け合いへの理解を深めるための勉強 層生活支援コ 岡本氏を含む 名の第 会を実施することも呼びかけた。 1 したり、今回のように意見交換を行っ 層協議体に参加 久保室長からは、総合事業や生活支 援体制整備事業を市民に広く理解し、 (森) たりできるよう取り組む。 第 層協議体の編成につなげつつ、常 陸大宮市版の協議体編成の取り組みが 今まさに進められている。 (長瀬) 高崎市(群馬県) 第2層協議体発足に向けて 高崎市では、生活支援体制整備事業 に向けた取り組み方について、人口約 万人の大規模自治体として当初から 能させるべく、繰り返し検討を進めて 地域の実態に合わせ、この仕組みを機 編成していく流れを想定していたが、 きた。当財団とは包括連携協定を結ん 層、第 層、 意見を交換する中で第 で大づかみ勉強会を開催し、参加者の 会を編成し準備を進めている。これま 常陸大宮市では、昨年度から生活支 援体制整備事業に向け、関係者が研究 パーソンを先に検討。 ごとの取り組み方とそこに関わるキー まず市内の地域に視点を合わせ、地域 を体制整備に活用。第 が の名称は「高齢者あんしんセンター」) 出されたことを受け、当初の方針を変 高崎市は、昨年度市内には か所だ 更することになった。新たな方針では、 った地域包括支援センター(高崎市で でいる。 有志を募り、この研究会にメンバーを 圏域をこのエリアで想定し、移行期間 現場の担い手など様々な視点の意見が 加える形で、さらに具体的な取り組み 日に行った。この流れを 今回はこの方針に従い、メンバーの 活動エリアで地域を分けてグループワ 月 を検討している。当初はこのメンバー 地域を分けてのグループワークに参加 2 常陸大宮市(茨城県) 協議体編 成 の た め の 研 修 会 ・ 勉 強 会 等 に 協 力 適切な生活支援コーディネーター及び協議体選出に向けて 参加してもらうためにもフォーラムを ーディネーターが第 2 1 1 ークを 5 9 層の生活日常 か所に拡充されていて、この環境 9 層協議体を発足 させていく戦略を立てている。 年目 年間で段階的に第 26 3 2 2 2 2016.7 ● 31 ● 7 2 37 1 を第 層協議体の初期メンバーとして 1 田会長が基調講演等を行った。このフ 第 回協議体開催にあたり、生活支 援体制整備事業の説明と、「目指す地 となる今年度は、昨年度からすでに進 めてきたエリアの活動を軌道に乗せつ 域像」のワークショップを行い、協議 ォーラムにより住民への周知を行った つ、さらに新たなエリアを選定し協議 後、協議体として活動を実施していく。 体を発足させていく。 状把握、課題の整理、情報収集などを 当財団は講師として支援を行うことと なった。 月 日に行われた会議では、先行 エリアの関係者と共に、新たな対象エ 座間市(神奈川県) 協議体編成に向けた勉強会に参加 (岡野) 行いながら、支え合いの仕組みをつく り上げていく。 リアの取り組み方について具体的な計 また、今後住民向けフォーラムを開 催したいとの要望もあり、引き続き支 三芳町(埼玉県) 回の勉強会を重ね、協議体発足へ 座間市の協議体編成に向けた勉強会 が 月 日に開催され、NPOや地縁 組織関係者のほか地域包括支援センタ 回の勉強会を重ねてきたことで、 協議体参加者の生活支援体制整備事業 参加した。今回の勉強会ではアンケー ーの職員ら、様々な立場から約 名が 蓮田市健康福祉部在宅医療介護課兼 地域包括支援センターの深井史子氏、 月に正式に第 7 直な意見を確認している。このアンケ 40 を進めていく予定。 (長瀬) 強会を続け、協議体編成への取り組み 名とし、 ートの結果を基に座間市ではさらに勉 月 日にフォーラムを開催し、堀 名で発足の予定。 議体は勉強会参加団体から各 日に意見交換を行った。 協議体を発足させることとなった。協 8 蓮田市はこれまでに協議体構成員候補 者との勉強会を 回開催していて、 月に協議体を発足させる。 1 ついて、 月 トを実施し、この体制整備に対する率 月 (岡野) 画を立て、大づかみ勉強会の開催とそ 1 層 (長瀬) づく説得力ある意見が交わされた。 蓮田市(埼玉県) 三芳町の第 回協議体勉強会が 日に開催された。 27 への理解も進み、 5 新井千瑞氏と協議体発足後の進め方に 協議体発足後の進め方について 意見交換 5 1 21 2 4 ● ● 5 5 30 5 19 6 5 32 2016.7 体として意識の共有化を図ることとし、 協議体は、毎月 回開催の他、住民 の定期会合などでの説明も実施し、現 1 援を行っていく。 30 の後の展開について、昨年の経験に基 5 新地域支援事業│北から 南から│各地の動き 由利本荘市(秋田県) 第 2 層選出の勉強会で講演 第2層協議体選出の勉強会を由利本荘 表で共有した。第2層について考えるこ 市で5月31日に開催。人口8万人弱で、 とで、それぞれの地域ごとに具体的な人 広大な面積を有している。今年度、第1 や課題が見えた。また地域愛が広がった 層生活支援コーディネーターを社会福祉 ようだ。参加者は前向きで、今度は第2 協議会に委託、第2層は旧町村単位で9 層の地区ごとに集まって話し合えば体制 か所に設置し、第2層生活支援コーディ もできると思われる。 ネーターは社協が担う。 終了後、行政、社協、地域包括支援セ 第2層の地区ごとに大づかみでメンバ ンターと振り返りをし、第1層と第2層 ーを選んで約90名が集まった。「なぜ助 が連携しながらの次の取り組みを一緒に け合いか」と制度について、地域包括支 考えた。まず今日の熱が冷めないうちに、 援センターと行政が人口推移なども示し 各地区で第2層の体制づくりに向けて話 ながら説明。その後、「生活支援コーデ し合いを始める。そして、秋に啓発のフ ィネーターと協議体の役割」について事 ォーラムを開くことを目指して、第1層 例を交えて鶴山が講演。 と第2層が一緒に知恵を絞りながら進め 次にグループワーク「目指す地域像を る。さらに第2層の地区ごとにワークシ 考える」「目指す地域像を実現するため ョップを行うなど、戦略を立て、情報共 の協議体の構成員を選ぶ」という2つの 有をしながら進めていこうと話し合った。 課題を第2層の地区ごとに話し合い、発 金山町(山形県) (鶴山) 勉強会で講演とワークショップ 生活支援コーディネーター選出に向け 場所づくりから」ということもワークシ た大づかみ方式の勉強会1回目を金山町 ョップから見えた。「子どもから高齢者 で5月27日に開催。人口6000人を切 までつながり、本音を出し合える地域へ」 り、高齢化率36%の町。60名弱が参加。 や、「頼みやすくするため」と有償ボラ ● 33 ● 「わが町のこれからのまちづくりについ ンティアのニーズもいくつか上がった。 て今、みんなで考える時」をテーマに鶴 大方が「参加して良かった」との感想。 山が講演した後、「目指す地域像」を考 地道な取り組みだが、自分たちの町は えるワークショップを実施。「家にこも 自分たちでという機運が、参加者からじ る人をどうするか」「高齢者は遠慮して わっと出てくる勉強会は有効だと実感す 我慢をするため助けてと言えない」「助 る。さわやかインストラクターの加藤由 ける方も声をかけづらい」と、東北にあ 紀子氏、荒井智子氏も勢力的にバックア りがちな姿が見えた。また解決策は「居 ップした。次回は 7 月を予定。(鶴山) 2016.7 回となる今回は、市内の社会福祉協 議会や地域包括支援センター、民生・ 児童委員のほかに、JAや介護事業以 外の事業者等、約 名が集まった。 生活用品の買い物支援」で、相談者の 体験として行った。想定問題は「日常 をグループごとに分かれて疑似協議体 かを理解するために、想定問題の解決 今回は、これから編成される協議体 では具体的にどのようなことをするの 県と共にバックアッ 生活支援体制整備を ん隊」をきっかけに 世保市) 。 「こまら 五島町、島原市、佐 町(小値賀町、新上 4 協議体が選出されて 議体を編成するため行政等関係者から市 勉強会が5月19日に開催され、当財団 内で活動する団体等に声がけしている。 として全国の事例などと共に情報提供で 勉強会で実施したアンケートには、新た 協力した。藤岡市では、すでに市内を複 な取り組みに対する期待の声と共に、制 数の地域に分け、体制整備に関する勉強 度の内容や協議体との関わり方などに対 会を展開している。これは、群馬県介護 する疑問も多く出ていた。 高齢課と共に、県社会福祉協議会やさわ 勉強会を終えて行われた会議では、今 やかインストラクターを含む中央研修の 後、さらに勉強会を継続しながら、参加 修了者などで構成される、県レベルの協 者と共に情報量を増やし、意識を合わせ 議会の計画に基づく取り組みで、藤岡市 ることを確認した。 を担当するさわやかインストラクターの 藤岡市の取り組みは、第1層と第2層 高橋大吾氏が、第2層協議体編成に向け を同時に進める事例として参考になる要 た準備として進めている。 素は多い。今後の展開に注目している。 ● 34 ● 2016.7 近く協議体を編成す ることを目指してい る。 (髙橋) 小値賀町、新上五島町、 島原市(長崎県) 協議体等選出に向 けた勉強会の開催 声や背景等を市担当職員とさわやかイ プする。まだ生活支 長崎県の事業「こ まらん隊」に手を挙 ンストラクターの阿部かおり氏が、参 援コーディネーター、 市 加者にわかりやすく寸劇で披露した。 いない所は、体制づ げたのは、現在 これまで様々な切り口から説明や協 議を重ねてきていて、参加者自身に考 くりのための勉強会 藤岡市の生活支援体制整備事業に係る 福津市(福岡県) 協議体編成準備会に参加 日に福津市内の「ふくと 「生活支援体制整備に係る協議体準備 会」が 月 25 ぴあ」で開催された。毎月開催され第 5 えてもらうことで理解を深めていき、 80 (長瀬) これに対し、今回の勉強会は第1層協 勉強会で情報提供 藤岡市(群馬県) 6 新地域支援事業│北から 南から│各地の動き 勉強会で講義 続いて協議体の共通認識を図るため、 催された。小川町では4月に協議体発足 「目指す地域像」のグループワークを行 予定であったが、協議体の共通理解を得 った。グループごとに「目指す地域像」 ることを目的にさらに勉強会を重ねるこ を書き出し、その後協議体として一つの ととなった。今回の勉強会では、生活支 「目指す地域像」とするために活発な意 援体制整備事業についての理解を深める 見交換が行われた。「目指す地域像」に ため、小川町役場長生き支援課の堀口良 ついては、次回の勉強会でも引き続き意 江氏による小川町の現状の説明に続き、 見交換を行うこととなった。次回の勉強 岡野から生活支援コーディネーターと協 会は6月に開催し、当財団は引き続き支 議体の役割について講義を行った。 援を行う。 (岡野) 勉強会で情報提供 第2層協議体選出に向けた2回目の勉 な意見、否定的な意見などが出た様子。 強会を5月25日に阿賀野市で開催。「生 終了後の振り返りでグループワークに 活支援コーディネーター・協議体の役 入った地域包括支援センター職員などと 割」について、当財団の資料と、鹿児島 意見交換をした。様々な意見が出たこと 県奄美市、大分県竹田市、新潟県柏崎市 は必要なプロセスと捉え、次回はアンケ の事例を紹介しながら伝えた。県高齢保 ートも含め質問に回答しながら、新しい 健福祉課の本間淑之氏は生活支援コーデ 取り組みである住民主体の助け合いの地 ィネーターと協議体の役割について県と 域づくりを推進するメンバーの役割を理 して説明。生活支援コーディネーターだ 解するように進めていくことにした。だ けではできないこと、助け合いを創り出 んだん参加者の本音が出てきたようで、 すこと、住民の声を聞くことなどについ 必要な時間であったと県の本間氏と地域 ては理解できたよう。それを受けて第2 包括支援センターの皆さんと共有した。 層ごとのグループワークでは「どんな人 また、良さそうな人に打診を始めていく たちを協議体メンバーとするか」につい ことも共有した。次回は6月末、いよい て、それぞれの立場から、疑問、肯定的 よ選出を予定している。 (鶴山) 2016.7 や打ち合わせなど を先行して行う。 2 小値賀町は人口 2600人弱で、 体制整備事業は 018年 月に予 定。介護予防、医 療介護連携など県 ● の他事業でもバッ 35 4 第1層協議体勉強会が5月26日に開 阿賀野市(新潟県) ● クアップに入り、 小川町(埼玉県) 地域包括ケアの離 島モデルにする。 「こまらん隊」は 第 層の助け合い づくりを生活支援 コーディネーター らが仕掛けるとい うもの。そのエリ アである斑地区で 町全体の関係者、 16 社会福祉協議会な ども入り、 月 5 3 日に勉強会を開いた。「住民主体の助 市、雲仙市とで一つの保険者。生活支 この勉強会から 名(メイン 括ケアシステムの完成を視野に、小中 勉 強 会 の メ ン バ ー が「 こ ぶ た の お 家」という居場所を開設し運営中。 勉強会のメンバーから 名選出され、 自治会など小単位の所に出向いて説明 し、聞き取りをすることから活動を開 始している。 五ヶ瀬町の将来を視野に入れ、五ヶ 瀬中等教育学校や五ヶ瀬中学校とも連 携して展開を計画中。 しながら、これからの地域づくりにつ 行うと、参加住民は地域愛をかもし出 ●新富町 にこの 地域が中心となり、県域を視 生活支援コーディネーターに町立病 野に入れた推進フォーラムを開催予定。 院の看護師が選出され、もう 名補助 ●西米良村 いて希望を持ったような明るい表情に なった。島原市は広域連合で、南島原 3 れ、 名体制で活動を開始している。 で社会福祉協議会の嘱託として採用さ 1 地域振興について観光色の強い村で 2 4 1 ● 36 ● 2016.7 名、補 取り組む生活支援コーディネーターと 年後の地域包 時 」 を テ ー マ に「 助 け 合 い 体 験 ゲ ー 高生へのアプローチも始めている。 島原市、雲仙市)が一緒になって話し 日の「こまらん隊」説明会 ●五ヶ瀬町 し、 月 合いながら推進していく必要性を共有 新富町、五ヶ瀬町、西米良村、都農町(宮崎県) 4地域でモデルづくり 宮崎県では、さわやかインストラク ターの初鹿野聡氏が 地域をモデル地 域として、定期的な勉強会を重ねなが 4 毎月 回(第 水曜日)の勉強会を 継続中。生活支援コーディネーターが 9 1 (鶴山) への参加を呼びかけた。 いこうということになった。 ら体制づくりや住民意識の啓発、居場 月 日は、島原市での大づかみ方 式勉強会に県と訪問し、第 回を実施。 所づくりなどを進めている。 月後半 1 毎月 回(第 木曜日)の勉強会を 継続中。生活支援コーディネーターが した。 市(島原市、南 保険者の関係は各地での課題にもなっ 名)選出された。 2 ム」も入れて実施。勉強会は盛り上が 助 10 ている。今後、県と 援は地域ごとに違う。市町村が主体で 3 り、その中にきらりと光る女性を発見 け合いの地域づくりをみんなで始める 1 翌 日は、隣の離島、新上五島町を 県と訪問。第 層生活支援コーディネ ーター 名が選出されている中、協議 体 の 体 制 づ く り が 課 題。「 こ ま ら ん 地域をモ 隊」のモデル地区としてバックアップ することになり、第 層の 1 デル地域にして、全体のモデルにして 2 「目指す地域像」のワークショップを 24 1 14 5 3 4 2 6 17 5 新地域支援事業│北から 南から│各地の動き 20日に開いた。鹿児島県のさわやかイン ストラクターの瀬戸三保氏と常見裕之氏 と参加した。 すでに第1層、第2層の生活支援コー ディネーターの体制は大方できていて、 新地域支援事業の意義や生活支援コーデ ィネーターの役割をしっかり伝えたいと 依頼を受け、勉強会を開催し、理解を進 めていくことにした。 夜の勉強会にもかかわらず、町長、副 町長も最後まで参加。「住民主体による 助け合い地域づくりを今はじめるとき」 と題して鶴山が講演した後、「助け合い 北海道協議体会議で情報交換 北海道 体験ゲーム」で行政も住民も事業者も皆、 になった。市民の反応を感じ、勉強会や フォーラムなどにも協力してほしいとの 声があった。さわやかインストラクター 部長の齋藤義夫氏、地域福祉課長の亀 事の矢野孝至氏、北海道社協地域福祉 後藤琢康氏、地域包括ケアグループ主 北海道保健福祉部高齢者支援局高齢 者保健福祉課地域包括ケア担当課長の 催した。 協議体編成等、新地域支援事業推進のため働きかける 適切な生活支援コーディネーター及び協議体選出に向けて を受け、大づかみ方式の勉強会を5月 日に札幌市のホテルKKR札幌で開 地域の仲間として和気あいあいな雰囲気 あったが、そこに住む人の幸 せや持続可能な仕組み、地域 包括ケアシステムが確立され て、地域の基礎がしっかりし (鶴山) (鶴山) と応援をしていきたい。 なければ、そもそも村の存続 がないという気づきが生まれ 始めている。 ● 都農町 「たわわハートねっと」が住 民主体の取り組みを実践して いる。都農ふれあいの居場所 も活発に動いていて、「昼食 会」「都農くらす(住民を講 師に都農町を知り、考える取り組み) 」 等を展開中。居場所を拠点とした訪問 第2層を8地区に置いているとのこと。 5 型の見守り「グリーンカーテンつくり 隊」も町外のボランティア「中山間盛 り上げ隊」等とも連携し、広がりを見 せている。有償ボランティア「たすけ 南種子町(人口5000人強)から依頼 あい結」も住民の中で動き始めていて、 北海道、北海道社会福祉協議会、当 財団との「北海道協議体会議」を 月 の取り組みを広げている。 仲間を増やしながら助け合い支え合い 勉強会で「助け合い体験ゲーム」実施 24 2016.7 ● 37 ● 南種子町(鹿児島県) 川義信氏、主任 の山崎真裕氏、 さわやかインス トラクターの長 井巻子氏、丸藤 競氏、山本純子 氏、高木悟氏と ブロック担当の 翁川が参加した。 昨年度から大 幅にメンバーが 代わったことも あり、今までの 経緯の確認と、 今年度のそれぞ れの取り組みに ついて情報交換 を行った。 今年度の北海 道協議体会議で は、昨年度のよ うな定期的な研 館林市(群馬県) 研修会で「助け合い体験ゲーム」を活用 「館林市地域包括ケアシステム研修会」 当日は、約50名が参加。その中に副市 が5月13日に館林市で開催された。こ 長の小山定男氏も含まれていて、まさに の研修会は、館林市役所内の課長以上の 自治体全体の意識の高さを感じることが 職員を対象として地域包括ケアシステム できた。 の構築について情報を共有する目的で企 新地域支援事業は非常にわかりにくい 画された。 部分も多い。特に今回は限られた時間の 館林市では昨年度から第1層協議体の 中の解説ということもあり、講師を依頼 編成に向けた準備会を「館林市ささえあ された当財団として、住民の目線を意識 い地域づくり協議隊」として、地縁組織 しながら、この制度が助け合い活動と密 やNPO関係者と共に継続して開催して 接に関係している点を重視して情報を提 きた。特に後半はこの準備会の取り組み 供した。とはいえ、助け合い活動を頭で を、行政が行うのでなくメンバーとして 理解するのはなかなか難しい。そこで当 参画する住民が座長となり主体的に進め 財団の「助け合い体験ゲーム」を使い、 るなど、積極的な活動を実践してきた自 助け合いを体感する時間を設けた。この 治体である。 ゲームの特徴ともいえるが、当初やや固 今回の研修も、新地域支援事業に係る 苦しかった会場の雰囲気は、このゲーム 生活支援体制整備における協議体の編成 を開始すると共に和やかなムードに変わ が進むにつれ、様々な住民のニーズを満 り、各グループから笑い声が溢れていた たすための取り組みが助け合い活動の創 のは印象的だった。 出と共に広がっていくことを想定し、市 館林市では昨年度準備会として活動を 役所の組織的な問題、いわゆる縦割りの 続けてきたメンバーが第1層協議体とし 状況を課題とし、情報共有の重要性に注 て活動を開始することになった。続けて 目した企画である。今年度に入り、体制 第2層のあり方を検討し、編成に向けた 整備の取り組みが具体的になる中、この 取り組みを具体化していく予定である。 ような組織内の情報共有の動きはますま 今回の研修会は一つのきっかけに過ぎな す重要性を高めているといえる。このよ いかも知れないが、それでも行政関係者 うな企画にスピード感を持って取り組む が組織の壁を越えて情報を共有するこの 館林市の姿勢には学ぶべきところが多い 取り組みには、学ぶべき要素は多い。館 と感じている。 林市の取り組みに注目している。(長瀬) 2016.7 ● 38 ● 新地域支援事業│北から 南から│各地の動き 修会の開催は行わないものの、随時情 報共有を行い、それぞれの取り組みの 今後の取り組みについて打ち合わせ 伊勢崎市(群馬県) 大づかみ勉強会で情報共有 明和町(群馬県) 大づかみ勉強会を 月 日に明和町 で実施した。当日は約 名の参加者が 体制整備事業に向けた取り組みについ 取り組みについて全国の事例と共に情 集まり、生活支援体制整備事業に係る 行政、地域包括支援センター、社会 福祉協議会の関係者と共に、生活支援 日に打ち合わせを行い、今 報を共有した。この勉強会は明和町の 後の取り組みについて検討した。今年 行政をはじめとする関係者が集まり企 月 度に入り初めての打ち合わせとなり、 画している。 て、 再度関係者同士の意識合わせの意味も 組み状況を紹介した。参加した自治体 など、全国の事例と共に具体的な取り の編成に向けた大づかみ勉強会の開催 することができた。当財団から協議体 近隣自治体にも声がけし、情報を共有 な企画が出された。 にはフォーラムを開催するなど具体的 昨年度からの取り組みを活かして、 夏前に大づかみ勉強会を実施、また秋 共有を行った。 する意見交換会を 月 から、それぞれに体制整備の取り組み 組んでいく。 (長瀬) 当財団元理事の和久井良一氏と共に、 品川区を 月 日に訪問。福祉部高齢 新地域支援事業に関する方針等を聞く 品川区(東京都) みを進めていく。 (長瀬) 協議体の編成に向けて具体的な取り組 龍ケ崎市で、行政をはじめとする関 係者が集まり、生活支援体制整備に関 (翁川) 中で連携できる部分は連携、協力し合 うことを確認した。 龍ケ崎市(茨城県) 31 含め、全国の事例などを含めた情報の 意見交換会に参加 5 30 日に行った。 30 今回実施したアンケートで希望者を 募り、引き続き勉強会を重ねながら、 5 今後この企画の実施に向けた調整を 進めつつ、協議体の編成に向けて取り は状況が異なることから様々な意見が 出た。 龍ケ崎市では 月から具体的な取り 組みを進めるべく再度関係者が集まり、 防推進係長の多田里子氏と面談し、新 者地域支援課長の松山香里氏と介護予 11 16 協議を行う予定になっている。(長瀬) 2016.7 ● 39 ● 5 5 6 苦慮している様子。すでに先行して設 められていて、構成員として自治会連 議体の仕組みを構成していく計画が進 合いをいかにして広げていくか、区と れている。 ことが重要だとして、今後の具体的な 取り組みを検討した。 (長瀬) 横須賀市(神奈川県) 行政の関係者と意見交換 万人の大規模自治体として、今後 すでに会議も開催されている。一方、 約 講演に続いて行われた質疑応答では、 議に続き、川越市地域包括ケア課の佐藤 約1時間にわたり活発な質疑応答が行わ 尚美氏より依頼を受け、生活支援体制整 れ、それぞれの立場での疑問や意見を投 備事業を推進していく上で核となる、社 げかけ理解を深めていた。 会福祉協議会、地域包括支援センター、 川越市では今後も引き続き勉強会を重 行政担当課を対象とした勉強会が5月 ねていきながら、第2層から協議体設置 20日に開催され、土屋戦略アドバイザー へとつなげていきたい考え。当財団も引 が講演した。 き続き積極的に協力していく。 (岡野) ● 40 ● 2016.7 日に行った。 層生活支 合会など、必ず含めるべき団体を設定 置された第 層協議体、第 援コーディネーターもあり、それぞれ 区共通の方針がまとめら するなど、 して思案しているところ。今後相談調 (翁川) 整を行いながら当財団としても必要な 協力を行っていく予定。 相模原市緑区(神奈川県) 協議体編成のための意見交換会に参加 相模原市は人口 万人を超える自治 体で、2010年より政令指定都市と 20 層協議体の編成が行われていて、 横須賀市の行政の関係者と 月 日 に打ち合わせを行った。横須賀市では 2 区のうち、今回は緑区の関係者と生活 5 第 なっている。緑区、中央区、南区の 機能を果たせる協議体を編成していく 今回の意見交換会では、この方針に 合わせ、地域の状況に合わせながら、 3 支援体制整備事業について、行政、地 月 川越市役所内関係各課での庁内連携会 地域支援事業に関する区の方針や考え 2 方について話を聞いた。複数の部、課 相模原市ではそれぞれの区で設置さ にまたがる調整を要する事業でもあり、 れた会議体により第 層、第 層の協 1 の役割を強化しながら住民主体の支え 2 域包括支援センター、社会福祉協議会 3 70 の関係者と共に、意見交換会を 5 1 41 勉強会で土屋戦略アドバイザーが講演 川越市(埼玉県) 2 新地域支援事業│北から 南から│各地の動き 層それぞ 回の事業は社協の本来業務」として役 割を担い、行政に設置された生活支援 層、第 多い。また第 層協議体の編成と共に、 れの役割について意識の共有を図りな コーディネーターと共に活動を展開し いるとのこと。第 がら市民への働きかけを検討していき ているとのこと。 の進め方にはまだまだ検討すべき点も それぞれの活動も進めていく必要があ たいとの考え。当財団としても協力し 月 日に訪問し、保健福祉課 における新地域支援事業の推進状況と 課長補佐の井上祐子氏らと面談。同町 波町を 療・高齢担当の八木俊行氏と共に京丹 畠中稔子氏、南丹保健所企画調整室医 京都府健康福祉部高齢者支援課介護 予防・認定担当副課長の畑中博之氏と 行政を訪問 京丹波町(京都府) 生活支援体制整備事業の推進状況 ーの芦原さかえ氏と共に京丹後市を (翁川) り、そのような今後の取り組みに向け 見交換を実施した。 (長瀬) 綾部市(京都府) 京都府健康福祉部高齢者支援課介護 予防・認定担当副課長の畑中博之氏と さわやかインストラクターの三科晃 子氏と共に綾部市を 月 日に訪問し、 畠中稔子氏、さわやかインストラクタ 保健福祉部高齢介護課地域包括支援セ 月 福祉課高齢者福祉係課長補佐の大江八 考えについて話を聞いた。 (翁川) 1 住民相互の助け合い等の現状 大東市(大阪府) 千代氏らから、同市における生活支援 日に訪問し、健康長寿福祉部長寿 ンターの婦木しおり氏らに生活支援体 制整備の取り組み状況について聞き、 意見交換を行った。 体制整備事業の推進状況を聞いた。 同市は2016年度 月に総合事業 に移行、第 層協議体と生活支援コー 上京していた大東市保健医療部高齢 支援課課長補佐の逢坂伸子氏と 月 20 綾部市は今年度 月に総合事業に移 行。利用者の選択の幅が広がった実感 はありながら、今回の制度改正につい 4 生活支援コーディネーターは実質的に 層 ディネーターも設置している。第 層協議体の 1 は社会福祉協議会が担っているが「今 5 取り組み状況について意見交換 京丹後市(京都府) ていきたいと考えている。 (翁川) 2 て全国の事例などの情報提供と共に意 1 て地域の関係者の理解を得る難しさも 感じているとのこと。第 30 31 1 前身である研究会はすでに動き出して 2016.7 ● 41 ● 18 5 5 4 5 2 ● の介護予防体操「大東元気でまっせ体 進めることを確認した。 活支援体制整備事業につながる内容で 再度体制整備事業に向けた関係者同士 年度の人事異動なども重なり、今回は 協議体の編成について具体的な取り組 操」を軸に展開されている住民相互の の意識合わせを念頭に、意見交換を行 地域包括ケアシステムにおける生活 支援の充実の重要性を確認すると共に、 った。協議の結果、大づかみ勉強会を 支援に関する各課の担当者が参加する 助け合いや生活支援サービス等につい 早急に実施し、協議体の編成を進める 日に面談。大東市における総合事業の て話を聞いた。「Aの単価をどうする 県内の老人クラブをはじめ様々な立場 ことが決まった。 (長瀬) みを進めることを想定していたが、新 かに時間をかけて頭を悩ますより、地 の人々が協働できる目指す地域像の実 こともあり、カリキュラムを通して生 域に出て行って住民の皆さんの話を聞 年度に続く依頼で、今年度は県内 か 研修について講師の依頼があった。昨 「地域支え合い活動リーダー」の養成 香川県長寿社会対策課の杉村勇侍氏 から、県が単独事業で取り組んでいる 助け合いのネットワークをつくる リーダー研修に講師依頼 香川県 現を、グループワークを行い、意識を 松前町の生活支援体制整備事業に関 し、関係者で打ち合わせを 月 日に 関係者の打ち合わせに参加 松前町(愛媛県) く方が自分にとっては大事なこと」と 託す行政の勇気が町のあり方を変える ように感じた。 (翁川) 愛媛県 担い手育成事業に係る講師の依頼 実施した。松前町では、昨年度まで進 所で 月下旬の開催を予定している。 地域支え合い活動リーダーは、小学 校区単位で助け合い活動のネットワー めてきた「松前町助け合い隊」の取り 手の養成を行っている。当財団もこの クをつくるリーダーを育てたいと県が 愛媛県で計画する生活支援等担い手 育成事業に係る講師依頼を受け、詳細 の事業を請け負う愛媛県老人クラブ連 取り組みに協力していて、この流れを 考案したことがきっかけで2012年 組みで、地域の助け合いに向けた担い 合会と共に、この事業で実施する研修 受け、今年度は体制整備事業に向けた 日に実施した。こ には県内市町の介護保険に係る、生活 打ち合わせを 月 3 17 高める計画を進めている。 (長瀬) ● 18 7 5 逢坂氏は話す。地域住民の力を信じて 考え方と、市内全域で地域住民が主体 42 2016.7 5 新地域支援事業│北から 南から│各地の動き と、地域の困り事に何ができるかを話 合いを創り出していくかといった講演 連携の体制づくりを行う「医療・介護 「生活支援・予防部会」と、医療介護 進 す る た め、 第 層協議体にあたる 林氏から市の取り組みについて説明 があった。地域包括ケアシステムを推 新地域支援事業について説明し、それ べてのコミュニティ協議会長を集めて 戸端会議」をベースにする。 月にす 14年度から開催している「ふくし井 や、市社協がコミュニティごとに20 名が参加した。 し合うワークショップを開催した。 連携推進部会」を立ち上げ、両部会か 以降は各コミュニティを回って住民へ 光一氏ほか 今年度のプログラムを県と詰めてい るが、養成研修の受講者が各自治体で らの提言を施策に反映させる等の役割 の説明と協力の呼びかけを行うという。 度から始まった。昨年度は新地域支援 第 層協議体は、市内 か所の小学 校区ごとに設けたコミュニティ協議会 第 層協議体のメンバー等として実際 を担う「地域包括ケア推進協議会」を 事業の展開に合わせて地域にどう助け に活動していけるよう、受講後の対策 設置。いずれも 第 層協議体は 名で、行政が選ん だ。助け合いによる地域づくりは庁内 丸亀市は香川県内で高松市に次いで 人口が多く、その取り組みが注目され ている。良い協働の形となるよう支援 していきたい。 (森) http://www.sawayaka zaidan.or.jp の協力が必要として、地域コミュニテ ィを担当する市民活動推進課や公共施 6 さわやか福祉財団ホームページ からダウンロードができます。 丸亀市(香川県) 生活支援体制整備事業の進め方に ついて意見交換 市全域で助け合いを展開している所か 設管理課がメンバーに加わった。一方、 生活支援体制整備事業の進め方につ いて行政(地域包括支援センターは直 候補を見つけてメンバーに加えていく らの選出が足りないという認識もあり、 日に市保健福祉セン 営)、 社会福祉協議会の意識共有を深 めようと、 月 層生活支援コーデ が就く予定となっている。 方針。その他、第 名、社協から地域福祉課長の高尾 住民主体の助け合いを 創出し、広げるために、 ご活用ください! 月中の立ち上げを予 も県と練りながら実施したいと考えて 定しているという。 17 いる。 (森) 2 『助け合い活動創出ブック』 改訂版 6 12 1 ターで意見交換を行った。行政から地 31 ィネーターは市社協に委託し、高尾氏 5 域包括支援センター所長の林裕司氏ほ か 2016.7 ● 43 ● 1 1 1 2 4 北海道 P37 岩手県 ★大船渡市 P26 秋田県 P25 由利本荘市 P33 山形県 P24 金山町 P33 東京都 品川区 P39 清瀬市 P22 多摩市 P23、 P28 神奈川県 横浜市西区 P23 相模原市緑区 P40 座間市 P32 横須賀市 P40 静岡県 P4 静岡市 P8 新潟県 ★新潟市 P29 阿賀野市 P35 上越市 P14 福井県 ★越前市 P23 小浜市、おおい町、 高浜町、若狭町 P10 福島県 本宮市 P13 茨城県 つくば市 P25 常陸大宮市 P31 龍ケ崎市 P39 群馬県 ★高崎市 P31 伊勢崎市 P39 館林市 P38 藤岡市 P34 明和町 P39 埼玉県 P27 川越市 P40 蓮田市 P32 羽生市 P27 深谷市 P27 小川町 P35 三芳町 P32 2016.7 ● 44 ● 新地域支援事業│北から 南から│各地の動き 新地域支援事業関係で今月号に掲載した地域を紹介します。 助け合いの地域づくり 日本地図は、住民対象に助け合いの地域づくりフォーラム等(市区町村単 位) 、 及び生活支援コーディネーター同士の情報交換会を開催した地域を 表しています。 ※地域名の最後のページ数は掲載ページ。 最初に★がついている地域は、当財団と包括連携協定を締結。 *日本地図の説明。 の地域は、昨年度に開催済み。協力したものも掲載。 の地域は、今年度に開催済み、あるいは予定(6月26日現在)。 協力しているものも掲載。 の地域は、昨年度に開催済みで、今年度に開催済み、あるいは予定(6月26日現 在)。協力しているものも掲載。 福岡県 ★福津市 P34 奈良県 三郷町 P28 大分県 ★竹田市 P16、55 和歌山県 海南市 P29 長崎県 島原市 P34 小値賀町 P34 新上五島町 P34 岡山県 倉敷市 P30 広島県 広島市 P24 京都府 綾部市 P41 京丹後市 P41 京丹波町 P41 精華町 P28 大阪府 大東市 P41 宮崎県 五ヶ瀬町 P36 新富町 P36 都農町 P36 西米良村 P36 鹿児島県 南種子町 P37 愛媛県 P42 松前町 P42 香川県 P42 高松市 P30 丸亀市 P43 ● 45 ● 2016.7 平成 年熊本地震支援活動報告 熊本地震災害支援募金にご協力ありがとうございます。 支援活動の続報をお知らせします。 南阿蘇支援ボランティア竹田ベースキャンプ 大分県竹田市では南阿蘇村へのボランティア派遣を支 援するため、市社会福祉協議会が主体となって「南阿蘇 ■ 九州 ブロックとして宮崎県さわやかインストラクタ ーの初鹿野聡氏が中心になって設置した後方支援拠点 支援ボランティア竹田ベースキャンプ」を運用。九州 熊本地震復興支援ベースキャンプ日之影 「熊本地震復興支援ベースキャンプ日之影」(宮崎県日 ■ 28 継続して行っている。 之影町)では、救援物資の提供やボランティアの派遣を 協力を呼びかけている。この基金ではボランティアが直 協力している。また、ベースキャンプ運用に関する「竹 ブロックのさわやかインストラクターたち及び当財団が い活動の基盤づくりになることが含まれていることから、 田ボランティアベースキャンプ基金」が設立され、広く 月 日から宮崎県がボランティア支援としてジャン ボタクシーを提供、また建設業者も協力してくれて、初 接現地で行った活動や物品支援等も行っていて、ふれあ ミナルと宮崎県、建設業者の この部分に対して当財団からも支援を行うこととし、基 金へ300万円の拠出を行った。 も検討している。 (髙橋) なく、その後の助け合い活動の基金へつなげていくこと このベースキャンプを通して様々な人との絆が生まれ てきていて、市社協では日常生活の助け合いにもつなが 日に開く。 催。こうした活動は地元紙にも掲載された。現在、現地 月 (鶴山) 26 っていく手応えから、この基金をベースキャンプだけで した「寄り添いボランティア研修会」を 現地の状況に合った支援活動を行っている。 6 では心のケアが必要とされる時期であり、その点に留意 5 等のためにボランティア派遣を行っている。 者で、西原村へ瓦礫撤去 鹿野氏が理事長を務めるNPO法人みんなのくらしター 1 2 1 また、ボランティア活動を適切かつ長期的に行うため ボランティア活動のリーダー養成研修会を 月 日に開 22 3 6 ● 46 ● 2016.7 私たちも 応援しています さわやか福祉財団の理念に共鳴し、さわやかパートナーとして ご支援くださっている法人の皆様の取り組みをご紹介します。 セキショウグループ 地域が「つながる」新たな取り組みをスタート 〜地元大学との連携を通じて社会に貢献する〜 セキショウグループは、地元の国立大学法人筑波大学と、「スポーツと芸術」 2つの分野での連携をスタートしました。 大学が所有する土のグラウンドに人工芝敷設工事を物納寄付し、授業運営に おける教育効果の向上や課外活動団体(部活動)のさらなる活躍に期待します。 また、一般開放等により、地域の方々に利用いただけることで新たな交流の場 となります ( 筑波大学セキショウフィールド )。 芸術分野では、当社の所有するオープンスペースを芸術系の学生に提供し、 制作および展示会場として利用いただくことで、社会(地域)に触れながら学 ぶ場として活用いただきます。さらに、地域の多世代の方々が学生の制作活動 に触れることができる、オープンアトリエスタイルとして公開します(スタジ オ ’S with T) 。 上記により、大学・企業、そして地域市民が「つながり」を持つことで、新 たな交流の場、さらには新たな潮流につながるものと考えています。 私たちセキショウグループは、今年で創業108周年を迎えました。創業当時 から変わらぬ「地域の社会と生活の向上に貢献する」という企業理念のもと、 これからも地域に根差す企業として歩んでまいります。 4月27日に竣工したグラウンドは「筑波大 学セキショウフィールド」と命名いただきま した ● 47 ● 2016.7 5月24日にオープンした「スタジオ ’S with T」ではオープン記念の展覧会を開催 新地域支援事業 助け合い活動を全国に広めよう 地域づくりフォーラムのお知らせ 新地域支援事業における協議体の編成と生活支援コーディネーター (地域支え合い推進員)選出に向けた具体的な取り組みを推進するため の研修会や勉強会、住民の皆さん向けに助け合いの地域づくりフォーラ ム等を、さわやかインストラクターと一緒に全国で開催しています。 お住まいの地域づくりフォーラムに、ぜひ皆さんも参加しませんか? 最後まで住み慣れた地域で、自分らしく、尊厳といきがいを持って暮ら していくために、今こそ、地域に目を向け、自分にできることを考え、 実行していく好機です。 月 日 場 所 月 日 場 所 7 月16日(土) 高森町(長野県) (愛知県) 8 月 26日(金) 名古屋市 24日(日) たつの市(兵庫県) (東京都) 28日(日) 清瀬市 31日(日) 竹田市(大分県) (秋田県) 9 月 1 日(木) 仙北市 8 月 18日(木) 牧之原市(静岡県) 27日(火) ふじみ野市(埼玉県) 21日(日) 横浜町(青森県) (新潟県) 11月 7 日(月) 小千谷市 ※確定したものから順にお知らせしています。 ※地域によってフォーラム名は変わります。 ※月日・場所・内容等が変更になる場合もあります。 ※当財団が協力しているフォーラムも紹介しています。 具体的お問い合わせは当財団までお願いします。→ TEL 03(5470)7751 当財団ホームページでも詳細等をご紹介しています。 → http://www.sawayakazaidan.or.jp 2016.7 ● 48 ● 北海道ブロック 124(20) 全国の在宅福祉サービス団体数 をご紹介しています 合計2783 (381) (2016.5.31現在) 団体数(カッコ内はふれ あい切符採用団体数) 九州 1 ブロック 252(13) 中国 ブロック 191 (27) 北陸 ブロック 131 (14) 東北ブロック 139(12) 近畿 ブロック 313(68) 北関東ブロック 232(31) 関東ブロック 582(85) 九州 2 ブロック 147(6) 南関東ブロック 289(38) 四国2 ブロック 34(14) 四国1 ブロック 49(6) 四国1ブロック 東海ブロック 300(47) 愛媛県 高知県 27 (5) 22 (1) 合計 49 (6) 四国2ブロック 徳島県 香川県 11 ( 4) 23 (10) 合計 34 (14) (さわやか福祉財団調べ) ● 49 ● 2016.7 ご支援ありがとうございます。 5 31 伊藤 不二子 梶谷 幸弘 北村 透 滝口 健次 城 祐一郎 寺島 知子 土井 猷治 中尾 尭 青柳 邦雄 東京都 貞彦 正 悰治朗 収 憲一 諒子 和歌子 冨治雄 恵美子 弘 紀子 和夫 正男 公俊 千穂子 治男 千葉県 秋山 昭二 河 幹夫 阿出川 とし子 久米 征雄 五味 朗 頃安 健司 紺野 美知江 斉田 国太郎 斎藤 明宏 澤井 貞子 篠山 富美江 城野 東太 鈴木 裕 竹内 孝仁 谷山 尚 土田 悦子 寺井 正也 仲田 郁子 新津 ふみ子 二宮 弘道 阿部 まさ子 上田 恭子 梅田 義夫 大田 明美 太田 喜代子 太田 湘香 大野 恒太郎 大村 綺子 大山 綱明 奥谷 信子 奥村 有功 押切 謙徳 加嶋 恵美子 勝 力男 金平 輝子 河崎 栄一 広瀬 俊夫 藤井 良子 藤田 喬 古川 寛 本間 郁子 前田 隆 升永 英俊 松友 祐子 三浦 陽平 村本 久夫 望月 明美 森 妙子 森脇 亜人 横田 洋子 渡辺 市郎 神奈川県 天野 武和 荒瀬 勝 有賀 満雄 池田 高志 池谷 滿 石井 義高 岩田 恵美子 大久保 弥 奥畑 研司 小野 連太郎 後藤 政也 小林 重敬 古村 照夫 近藤 弘 宍戸 洋子 杉山 孝博 鈴木 宏尚 中根 喜美子 服部 恵津子 日向 隆 澄男 珪子 弘文 篤代志 石田 千恵子 吉岡 すみ子 富山県 大澤 河田 小林 佐藤 新潟県 福田 昌子 堀田 宏樹 松井 松夫 松下 晃久 松田 守 安原 久咲子 山本 千恵 吉田 久美子 渡部 治夫 匿名希望 月 日財団受付分) ※なお、自動振替の場合等、処理日と財団受付日にずれが出て掲載時期がずれる場合がありますことをご了承ください。 さわやかパートナーは、本財団の趣旨にご賛同いただき、財政的・精神的にご支援くださる賛助会員の皆様です。 会費は寄付金の一種として大切に活用させていただきます。 新規ご入会の会員の方、会員をご継続いただきました皆様も毎号ご紹介いたします。 また、個別のご寄付、東日本大震災義援金、熊本地震災害支援募金をいただきました皆様もご紹介させていただきます。 (敬称略)(2016年 月 日〜 岡本 優子 佐藤 美希 栃木県 1 大木 さわやかパートナー個人(206件) 大山 北海道 山形県 関 順 子 坂口 杉本 忠三郎 阿部 良二 高橋 悦子 鮫島 福島県 竹内 修一 中村 久美子 椎名 千葉 五郎 佐藤 栄司 群馬県 鈴木 茨城県 野口 道雄 岡野 光利 関川 原田 吉雄 大塚 静男 髙 橋 友 七 滝澤 星川 光子 小松﨑 和子 埼玉県 鶴岡 岩手県 坂倉 侃 友野 関 正夫 山崎 雄一 那知 宮城県 高橋 郁子 宮本 平井 勝夫 本吉 前畑 安宏 森谷 森下 英子 八巻 山田 敏子 寿朗 強 祥子 近藤 嘉之 秋田県 阿部 伊藤 土肥 渡辺 5 ● 50 ● 2016.7 福井県 山梨県 松村 芙美子 38 長野県 4 小泉 幸雅 近藤 睦子 岐阜県 有賀 一三 河野 孝子 塩原 律子 出川 益江 野村 尚 浜 喜巳男 静岡県 伊左次 清子 慎吾 直行 公明 福子 茂雄 滋樹 三紀子 雅司 鶴子 兵庫県 愛媛県 太田 湘香( 万円) 伏原 英二 渡邊 ユミ 角 洋一 大分県 鹿児島県 水野 善夫 宍戸 洋子( 万円) 梅谷 光太郎 松原 一紘 三重県 福岡県 神田 剛 トラベル・スタンダード・ジャパン株式会社 畑 昭子 冨永 泰子 ( 万円) 中村 順子 大西 彰夫 小出 まずる 宮崎県 西田 千鈴( 千円) 滋賀県 中村 千鶴代 さわやか福祉財団有志( 千円) 西岡 日出夫 直居 幸藏 さわやかパートナー法人( 件) 京都府 野村 昇朗 アサヒビール株式会社 鳥取県 石浦 優子 平成 年熊本地震災害支援募金ご寄付( 件) NPO法人江戸川在宅支援グループ 岩瀬 鐵磨 小柴 千鶴 社会福祉法人五泉市社会福祉協議会 NPO法人アイアイネット( 万円) 梶 宏・寿美子 島根県 NPO法人 池内 節子( 万9920円) 北野 愛子 嘉本 武司 さわやか福祉の会流山ユー・アイネット 喜利 ミナ子 岡山県 石井 敏夫( 万円) 三和実業株式会社 坂元 和夫 石毛 陽子( 万円) 宇野 均惠 株式会社シーエスエス 高岸 真弓 金本 明子 稲葉 ゆり子( 万円) 品川成年後見センター 林 ミヨ 谷 敬子 上田 研二( 万円) 有限会社ディーアンドイー 大阪府 増岡 衣里 植田 剛夫( 万円) トヨタ紡織株式会社 横谷 明子 上田 晴久( 千円) 社会福祉法人博慈会博慈園 広島県 内田 友昭( 千円) NPO法人まごころサービス国見センター 認定NPO法人 今崎 仙也 NPO法人WACまごころサービスみやぎ エプロンの会地域福祉サービス 栗原 捷子 ( 万 千円) 高場 憲夫 大木 貞彦( 万円) 平元 一 一般ご寄付( 件) 大澤 恵美子( 万円) 香川県 加藤 ふじ子( 千円) 大藪 知惠子 池谷 滿( 千円) 石福ジュエリーパーツ株式会社( 万円) 角川 克己( 万円) 松本 林 衛藤 大道 崎田 高嶋 田中 人見 安原 由村 米田 2016.7 ● 51 ● 石原 幸子 邦彦 千代子 芳子 典子 直子 朗治 豊彦 久生 3 5 28 2 1 1 5 1 1 4 10 5 5 1 5 2 5 5 2 愛知県 伊藤 伊藤 礒谷 井浪 大前 河原 近藤 藤井 2 7 12 10 5 河合 峯( 万円) 川本 卓史( 万円) 菅野 忠雄( 万円) 黒瀬 義郎( 万円) 佐野 東男( 千円) さわやかインストラクター 北関東ブロック有志( 万 千円) さわやかインストラクター 北陸ブロック一同( 万円) NPO法人さわやか伝言ばん ( 万9325円) 下東 得朗( 万円) 認定NPO法人たすけあい大田はせさんず ( 万円) 田中 茂利( 万円) 苫米地 正章( 千円) 永井 美保( 万円) 平田 京子( 千円) 古海 りえ子( 万円) 平田どうもの会( 万9002円) 宮沢 邦子( 万円) 宮本 和夫( 万円) 三好 路子( 千円) 行成 壯一( 千円) 株式会社ユメニティ( 万円) ■ ご支援ありがとうございます。■ 5 1 5 NPO法人隣の会( 万円) 渡邊 典子( 万円) 渡邊 宗郎( 千円) 月 日) 年熊本地震災害支援募金のご報告 月 日〜 合計180万7612円 31 ■これまでの平成 5 5 匿名希望( 万円) (被災者・被災地復興義援金) 東日本大震災義援金ご寄付(1件) (2016年 19 ■ これまでの東日本大震災義援金のご報告 (2011年 月 日〜2016年 月 日) 5 31 合計 7945万4251円 15 「南阿蘇支援ボランティア竹田ベースキ ャンプ」開所式(5月1日)の様子 46 *詳細はP をご覧ください 「熊本地震復興支援ベースキャンプ日之 影」の救援物資の仕分け場の様子 5 1 4 28 1 3 5 11 1 1 5 1 1 3 1 2 3 1 5 5 1 1 3 5 1 平成28年熊本地震災害支援募金で支援しています ● 52 ● 2016.7 ご協力をよろしくお願い申し上げます。 さわやかパートナー 一般ご寄付 P58をご覧ください。 平成28年熊本地震災害支援募金 振込先 口座名義:公益財団法人さわやか福祉財団 郵 便 払 込 00180 - 6 - 420384 みずほ銀行 浜松町支店 普通預金 口座番号1 56 63 27 *郵便局の場合、振込手数料は振込金額から差し引いてお振り込みいただいて結構です。 手数料相当額分は当財団が負担し、全体の募金額に上乗せ致します。 東日本大震災支援 復興応援地域通貨ご寄付 地域通貨を使った復興まちづくり支援に特定して活用させていただきます(地域通貨義援金)。 実施予定地域:大槌町、釜石市、大船渡市、南三陸町、塩竃市 振込先 口座名義:公益財団法人さわやか福祉財団 郵 便 払 込 00120 - 0 - 764352 ※ みずほ銀行 浜松町支店 普通預金 口座番号1418298 東日本大震災義援金 主にさわやか福祉財団が重点地域として定める地域が対象となります。 重点地域:大槌町、釜石市、大船渡市、南三陸町、石巻市、塩竃市、山元町、 及び福島県(福島県は現在は主に県外避難者支援を実施) 振込先 口座名義:公益財団法人さわやか福祉財団 郵 便 払 込 00110 - 7 - 709627 ※ 三井住友銀行 浜松町支店 普通預金 口座番号7479690 ※手数料不要の専用用紙をご用意していますのでお申し出いただければご郵送します。 それ以外のお振り込みは恐れ入りますが、振込手数料のご負担をお願いいたします。 【お願い】銀行振込の場合、お振込の詳細がわかりませんため、当財団発行領収書をご希望の方は、 お手数ですが、振込日、振込銀行名、振込金額と併せてお名前とご住所をご連絡ください。 さわやか福祉財団への寄付は、所得税・法人税等の控除対象となります。 ● 53 ● 2016.7 社会参加方策勉強会 第1回勉強会(5月19日)の模様 第2回勉強会(5月30日)の模様 2016.7 ● 54 ● 〈2016年 ふれあい推進事業 月 日〜 月 日〉 復興支援プロジェクト 「県外避難者支援」 福島県被災者同行会 交流会の日程が変更 社会参加推進事業 社会人地域参加推進プロジェクト 日】 社会参加方策 勉強会開催 高連協 【5月 ・ 高齢社会NGO連携協議会(高連協) の吉田成良専務理事が 月 日に急逝 月 したことを機に、新しい高連協の体制 を構築する準備中であったが、 20 との調整がつかず、 月 ルーム秋葉原」)に変更となった。 を複数つくることにより、高連協の活 するチームをつくり、そうしたチーム の運営は、会員団体(個人)が具体的 活動テーマを提言し、その提言に賛同 日の会員総会において、今後の高連協 4 31 月に開催予定だった今年度第 回 福島ふるさと交流会は、福島県浪江町 【5月 日】 21 体制整備協働プロジェクト 竹田市長が来訪 【 月 日】 1 5 する他の会員団体(個人)が連携活動 1 30 1 日(場所は 26 19 5 東京・秋葉原の「ジーニアスセミナー 23 大分県竹田市の首藤勝次市長が来訪 し応接した。熊本地震の影響もあって ブ 多難な中、新しいまちづくりへ向け、 さわやかインストラクターの九州 ロックとも連携しながら、当財団との 7 16 包括連携協定を活かす取り組みを積極 次回の世話人会にて、改めて内容を 性化を図る方向で決議された。 的に進めている。その姿に感銘を受け 決定する。詳細は次号にてお知らせす これを受け、当財団からは、新地域 (丹) る予定。 (上村) 支援事業の中で、今後、地域での助け た。 2016.7 55 ● ● 1 6 5 さわやか福祉財団活動報告 合いの担い手づくりが重要となること から、地域の高齢者の社会参加を推進 するため「社会参加方策勉強会」の開 月 回 催を提案し、結果、多くの賛同者を得 回( 1 日)を 回予定の勉強会のうち、第 日) 、 第 30 て、 ( 月 開催した。 5 企画アドバイザーとして自主的に地域 ) (野島) ネーターが開く市民向けフォーラムへ (写真→P づくりに参加してもらうこととなる。 ィネーター・協議体の担い手づくりの の講師派遣や、地元の生活支援コーデ 録し、今後、各地の生活支援コーディ る講師や企画アドバイザーを発掘・登 人会員の中から、社会参加を呼びかけ その後は、参加団体に属する多くの個 この勉強会では、担い手づくりのた めの方策の提言をまとめることとし、 2 として参戦。ITに疎い人にとっては、ありがたい助け合いです。 の数々。IT担当のS氏だけでは手が足りず、仕事の合間にN氏も助っ人 で「終わるまで仕事ができないよ」「使い方がわからない」などと、悲鳴 ●このところ事務所内のパソコンが自動的にバージョンアップ。あちこち 54 http://facebook.com/sawayakazaidan Facebookのアドレスは ── 19 3 5 さわやか福祉財団の Facebookを ! ご覧ください 新地域支援事業に係るフォ ーラムや研修会、勉強会等の 情報をいち早く載せています。 Facebookに登録してい ない方でもご覧になれます。 当財団ホームページのトップページの右側のFacebookバナーをクリックしてもご覧になれます。 ● 56 ● 2016.7 ● 2016.7 Tsutomu Hotta 39 〜)についてと、「 生活支援コ 57 45 ーディネーター・協議体の事務局の ● あり方」(P 〜)の協議体の事務 E-mail:[email protected] 局のあり方について、社会福祉協議 FAX:03(5470) 7755 特別号を読んで 『さぁ、言おう』編集部宛 会だけでも地域包括支援センターだ 公益財団法人さわやか福祉財団 けでもやれず、行政がまとめながら 日本女子会館 7 階 83 歳 東京都港区芝公園 2 - 6 - 8 両者の力をうまく発揮させるという 〒 105-0011 ことと、事務局はどこがやっている 送 付 先 かの現状については、今までの何よ どうぞご活用ください。 みょうり 投稿用箋などを 冥利につきます。 *添付の投稿ハガキや 福島 浩二さん 関するご意見・ご感想など。 5 群馬県 は、温かい助け合い地域づくりに 2016年 月特別号『新地域支 援事業の挑戦Ⅱ』の堀田会長と服部 本誌で取り上げたテーマ、あるい (5) 真治さんの対談が参考になりました。 りも参考になると思いました。 皆様の声を社会につなげ る問題提起型情報誌です。 ぜひ皆様の声をお寄せく ださい。 特に、「 地域ケア会議等と協議 体とは兼ねることができるか」(P 『さぁ、言おう』投稿募集 (6) 私たちはふれあいあふれた地域づくりを支援しています さわやか福祉財団の活動をぜひご支援ください。 『さぁ、言おう』はみんなで新しい社会のあり方を考える問題提起型の情報誌です ■さわやか福祉財団の活動をさわやかパートナーとしてご支援ください。 個 人 年会費 Aコース 法 人 年会費 Aコース ▲ Bコース ▲ 『さぁ、言おう』を毎月お手元に お届けいたします。 さわやかパートナーは、さわやか 福祉財団の理念と活動に共感して 会員としてご支援いただく賛助協 力者の皆さんです。 (1 口) Bコース 10,000 円 3,000 円 100,000 円 20,000 円 公益財団法人さわやか福祉財団の会費は、特別な特典を付与するもの ではない賛助会費であり、寄付金の一つの形です。 ■寄付金は税金の控除対象となります。 さわやか福祉財団へのご寄付は、所得税、法人税等の控除対象となります(所 得税の寄付控除額の上限は所得の40%−2000円)。 一般ご寄付を いただく場合の お振込口座 口座名義:公益財団法人さわやか福祉財団 郵便払込 00120- 9- 668856※ 三菱東京UFJ銀行 浜松町支店 普通預金 口座番号3731714 りそな銀行 芝支店 普通預金 口座番号1174297 ※手数料不要の専用用紙をご用意していますのでお申し出いただければご郵送します。 *いずれもお問い合わせは、編集部あるいは社会支援促進チームまでお気軽にご連絡 ください。 ([email protected]) はり絵・池田げんえい 編 集 後 記 ●堀田会長と元厚生労働省の服 「星に願いを」 部真治氏編著『私たちが描く新地域支援事 業の姿』が7月15日に中央法規出版から刊 行されます(裏表紙参照) 。 住民主体の助 け合いを地域で広めるための鍵と方策を様 々な視点から探り、解決策も提案していま す。ぜひ、ご一読ください。●全国で生活 支援コーディネーター・協議体が立ち上が っていますが、課題も見えてきています。 初めに、清水理事長が書いていますので、 ご覧ください。●住民主体の地域の助け合 いをすでに実践中の竹田市経済活性化促進 協議会の活動を紹介します(P16〜) 。 2016.7 ● 58 ● 7月号 通巻275号 2016年7月10日発行 (毎月1回10日発行) 表 紙 絵 池田げんえい イ ラ ス ト 福島康子/細馬一紀 レイアウト 菊池ゆかり 印 刷 所 日本印刷株式会社 編 集 担 当 鈴木裕子 発 行 人 清水 肇子 発 行 元 公益財団法人さわやか福祉財団 〒105 - 0011 東京都港区芝公園2- 6 - 8 日本女子会館 7 階 Tel(03) 5470 - 7751 Fax(03) 5470 - 7755 E-mail [email protected] http://www.sawayakazaidan.or.jp Printed in Japan 無断複写・無断転載はご遠慮ください© 私たちが描く 7 新地域支援事業の姿 地域で助け合いを広める鍵と方策 平成 年 月 日発行 ︵毎月1回 日発行︶ 編著 堀田 力 服部 真治 28 10 7 10 「ぜひ、住民主体で助け合いを創り出す作業を 通巻 やりやすくしたいという心意気を感じ取って下さい」 (「はじめに」堀田力から抜粋) 号 275 発行人 清水肇子 7月15日 発行元 公益財団法人さわやか福祉財団 刊行! 新地域支援事業を担当して いた元厚生労働省の服部真治 氏(医療経済研究機構研究員) と堀田力会長の対談が、7月 15日に中央法規出版から刊行 〒105 -0011 東京都港区芝公園2︲6︲8 日本女子会館7階 されます(本体価格1500円)。 新地域支援事業を皆さんに より理解していただくために、 特別号『新地域支援事業の挑 『私たちが描く新地域支援事業の姿 地域で助け合いを広める鍵と方策』 編著 堀田力 服部真治 中央法規出版/本体価格1500円(税別) 戦』の対談に大幅に加筆し、 さらに事例や資料なども盛り 込んだ充実した内容です。全 国の書店でお求めになれます。
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