新専門医制度に関する日本皮膚科学会としての対応について(ご連絡)

平成 28 年 7 月 6 日
日本皮膚科学会認定専門医主研修施設及び研修施設
責任指導医 並びに 指導医 各位
公益社団法人日本皮膚科学会
理事長 島田 眞路
新専門医制度に関する日本皮膚科学会としての対応について(ご連絡)
拝啓、盛夏の候、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます
日頃は格別のご協力を賜わり厚くお礼申し上げます。
さて、早速ではございますが、新専門医制度に関する状況についてご連絡申し上げます。
日本専門医機構が提唱している新専門医制度は、本年 2 月頃から日本医師会、四病院団
体協議会、厚生労働省、厚生労働大臣、地方自治体など各方面から新制度発足による地域
医療への影響に関する懸念が示されておりました。これを受けて、厚生労働省社会保障審
議会医療部会に「専門医養成の在り方に関する専門委員会」が発足し、5 月 30 日開催の第
3 回委員会では、私も参考人として参加し、積極的に意見を述べてまいりました。同日、同
委員会から「2017 年 4 月から基本領域一斉に新制度をスタートさせるのではなく、準備が
整った領域について、学会主導で新制度を“試行”すること」が提案されました。
(m3.com 5 月 31 日参照 https://www.m3.com/news/iryoishin/429231)
このことを受け日本皮膚科学会理事会において慎重に検討を重ねた結果、第 115 回日本
皮膚科学会総会時(6 月 2 日)に開催した理事会において、各学会に先駆けて「皮膚科は
2017 年度は現行制度での研修を行う。2018 年度以降は日本専門医機構の新体制と協議を重
ねる」ことを機関決定いたしました。そこで、本会としての方針について以下のとおりご
連絡申し上げます。
1.2017 年度の研修は現行制度で行うこと
2.2017 年度の研修医(専攻医)の募集については、従来通り各施設で行うこと
3.2018 年度以降の研修及び研修医(専攻医)の募集については、日本専門医機構の新
体制と協議を行い、検討すること
4.専門医の更新基準については、日本専門医機構の新体制と協議を行い、再検討する
こと(2017 年度からの新専門医制度のための単位取得開始についても検討を行う)
また、私は旧機構の役員が 2016 年 6 月末で任期が終了することに伴い設立された役員選
考委員会外科系 12 学会代表委員(定員 2 名)の 1 人として新理事の選考にたずさわりまし
た。2016 年 6 月 27 日の社員総会では、池田理事長、副理事長 2 名は退任、現理事 19 名中、
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15 名も退任されることになり、新しく 20 名の理事が決まりました。従って新機構はその方
針、ガバナンスが大幅に変更されることになります。日皮会はこの新理事会と密に連携を
とり、よりよい専門医制度の提供に向けて努力していく所存です。
これまで、新しい専門医制度の発足に向けて多大なるご尽力ご協力を下さいました研修
基幹施設・研修連携施設の皆様をはじめ多くの方々に対して、改めまして深謝申し上げま
すとともに引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。
本会といたしましては、多くの方々の声に真摯に耳を傾けながら、
「質の高い専門医育成
のためのより良い制度」構築を目指してなお一層の努力してまいりますので、引き続きご
理解とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
敬具
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