新聞販売業の皆さまへ 新 聞 販 売 業 の 労 働 災 害 発 生 状 況 新聞販売業では、毎年20人以上の労働災害(休業4日以上の死傷災害「以 下同じ」。)が発生しています。平成27年は、前年に比べ6人減少しまし たが、交通事故や転落災害により2名の方が亡くなられています。 平成23年∼27年(5年間で118人)の労働災害発生状況 ■労働災害の推移 死傷者 ■事故の型別労働災害発生状況 死亡災害 (人) 死亡 (人) 死傷災害 35 7 29 30 25 25 21 20 20 6 23 5 3 2 10 2 1 0 0 その他 4% 4 15 5 動作の反 動、無理な 動作 4% 墜落、転落 9% 23年 24年 0 0 25年 26年 1 転倒 29% 交通事故 54% 0 27年 ・労働災害の9割近くは、配達中に発生している。 ・事故の型は、54%が交通事故、29%が転倒災害で、この2の型で全体の8割以上を占めている。 ・交通事故の9割近くがバイクでの配達中に発生している。 ・月別では、雨の多い時期や寒い時期に多く発生している。 ・年齢別では、60歳以上の方の災害が62%を占めている。 死傷者 (人) ■年齢別労働災害発生状況 ■月別の労働災害発生状況 10歳代∼ 20歳代 6% 30歳代 18 15 12 12 13 8 3 5 8 10% 12 11 9 6 15 14 40歳代 4% 8 7 5 60歳代以 上 62% 50歳代 18% 0 資料:労働者死傷病報告(休業4日以上)。 厚生労働省佐賀労働局・各労働基準監督署 【配達中の交通事故、転倒災害を防ぎましょう!】 1 バイク運転中、又は歩行中の交通労働災害を防ぐために ① ② ③ ④ 運転者はスピードの出し過ぎに注意し、カーブでは十分に減速しましょう。 運転者は車間距離を十分にとりましょう。 運転者は日の出前や薄暮の時間帯に限らず、日中でもライトを点灯しましょう。 運転者は朝刊配達時間帯など交通量が少ない場合でも、一時停止等の交通ルールを必ず守 りましょう。 ⑤ 運転時及び歩行中は蛍光・反射シールの貼付、蛍光・反射ベストを着用するなど、他の者 が認識しやすい目立つ服装を心がけましょう。 ⑥ 配達経路を事前に点検して、危険な箇所を洗い出して危険情報マップ(新聞配達ヒヤリ マップ)を作成し、危険を予測した運転、行動を行いましょう。 2 配達、集金中の転倒災害を防ぐために ① 滑り止めのある靴を着用しましょう。また、靴は自分の足に合ったサイズのものを使いま しょう。小さすぎる靴では足指が動かしにくく、バランスを崩したときに足の踏ん張りが 効かなくなります。逆に大きすぎる靴では歩行のたびに足が前後斜めに動いて、靴のつま 先やかかとが足の動きに追随できなくなります。 ② 時間に余裕のある配達計画を立てて、慌てず、急ぐときほど落ち着いて足元に注意して歩 きましょう。また、滑りやすい場所では小さな歩幅で歩きましょう。 3 その他 熟練者や高年齢者の特性にも十分に配慮し、うっかり、ぼんや り、思い込み、省略、ルール無視等の不安全行動を排除するため、 定期的に安全教育を行いましょう。 災害事例 事故の型 交通事故 転倒 転落 性別 年齢 休業見込み 災害の概要 男 58 1ヶ月 バイクで走行中、路面が雨で濡れている交差点を右折する際、バイクの後輪が滑り 転倒し右足を骨折した。 男 66 3ヶ月 バイクで片側2車線の道路を走行中、右側車線に進路変更したところ、右側車線を走 行してきた車と接触して転倒し右肩を骨折した。 男 65 死亡 バイクで走行中、配達先の敷地から一般道路に出た際、直進してきた車と衝突し翌 日死亡した。 女 67 2ヶ月 徒歩で配達中、雨で濡れていた路面で足を滑らせ転倒し右足を骨折した。 男 70 80日 配達先に設置されていた、足場の下の部分に躓き転倒した。 女 68 3ヶ月 徒歩で配達中、玄関タイルが凍結していたため、転倒し左足を骨折した。 男 88 死亡 徒歩で配達中、斜面から転落した被災者が発見された。
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