認知症という海。 「朝日新聞グローブより」 (前ページより続く 『「針灸同意書について」… の 数 字 は 事 実 上 の 1 0 0 % で す 。 色々問題を 整形外科と内科の微妙な関係』) 抱えながらも大多数の国民は平等で、世界最 認知症は「海」のようだ。 「良い加減」? 介護観の違いがそこにある。 けてきたわけで、国も存在を認めざるを得な 高の医療と、働くことの喜びと多様な文化を 人類はいまだその深さ、広さを知り得ていな 両方兼ね備えたら、パーフェクトなのだろう かったという歴史があります。その現代版と 享受しているように見えます。実に多様な職 い。それゆえ底知れず、深みに身ぶるいし、 が、現実はなかなか難しい。 して針灸・整骨院があるのだと思います。 種があり、お互いがその力量を評価し合い、 そこに引き込まれる自分をイメージしておび 私の母も施設に入って6年がたち、認知症 整形外科としては同じ領域の患者さんを保 みんながほこりをもって生きているというの える。 も現在進行形。もう私が誰なのか分からない 険扱いで針灸・整骨院に取られるとつらいの が日本社会の姿ではないでしょうか。これは 認知症とは、 し、分かろうともしない。でも、いつも笑顔 ですが、針灸・整骨院でも沢山働く人が働い 世界に誇れることです。 人間が生まれた時から、少しずつ学んで獲得 で迎えてくれる。手を握ると ておられて、保険で認める正当な収入を得て 日本の多様な文化のひとつとして針灸・整 し、その人たらしめている脳の働きを少しず びっくりするほど力強く握り おられ、患者さんも喜んでおられるというと 骨院があると考えれば、私達内科医がやって つ奪う病です。人は誰もが死を迎えるが、そ 返してくれる。髪をすいたり、 いうことは、内需拡大に貢献しているという いる合意書へのサインも世間の利にかなって の前に脳の細胞がゆっくりと壊れ、自我が失 むくんだ足をさすってあげた ことです。沢山の職種の人が満足して働ける いると言い訳できるかも知れません。 われていく。ただ症状が進んでも感情の記憶 りして母のぬくもりを確かめ この国の文化の多様性に感謝してもよいのだ でもこんな話はここだけのことにしておい は長く残ると言われる。ある教授は「周囲が思 る。たわいもない話をしなが ろうと思っています。 てくださいね。整形外科の友達から嫌われて う以 上 に 本 人 は い ろ ん な 思 い を 感じて い る 。 ら母の反応をうかがう。おだ 日本の失業率は常に3%くらいと先進国の中 しまいますので…。 (院長) 何もわかっていないように見えても、家族に やかな時間を共有することで、ざらついていた 感謝の思いを抱いていることも多い」と話す。 心が少しだけ救われる。認知症が海ならば、母は 福祉大国と言われるスウェーデンに介護の現 ずいぶん沖に流されてしまったようだ。荒波 場を視察。一汁三菜以上の温かい食事、週2 にもまれ、必死で泳いだ時もあったろう。で 回の入浴や排泄ケア、事故防止の徹底。日本 も今はプカプカ浮かんでいるみたい。心の中 の介護はとてもていねいで、きちょうめん。 でつぶやく、おだやかな海のままでいて下さ では飛びぬけてよい成績を残しています。こ 『歩くのが辛くなってしまう、 足裏トラブルは大きな悩みに…』 外反母趾をはじめ、タコ、魚の目、偏平足な いのではないでしょうか?そうなってしまう でもスウェーデンでは「手抜き」「非効率」 いと…。 どの足裏トラブルは靴の選び方や歩き方が原 と歩行時はかかとからつま先へと体重移動し 「いい加減」に映る場面が多々あった。 10年後の日本は高齢者の5人に1人が認知 因となる場合が多いもの。 ながら接地するはずが、できなくなってしま そのかわりお年寄りとゆっくりと過ごす、い 症になると予測されます。介護のプロ、医療 例えば、実際の足の大きさよりも大きな靴を うことも。そのために、女性は足裏にトラブ い時間はたっぷりあり、場の空気がやわらか と家族、そして地域の理解の元、溺れず泳ぎ 履くと靴の中で足が動いてずれるので、それ ルが起こりやすいと かった。もしかして「いい加減」ではなくて きってほしいと思います。 を防ぐために指をまげて履くクセがついてし も言われています。 まいます。すると、正しい歩き方ができなく トラブルを起こさな なってしまい、足の筋肉や関節がその動きを い、または悪化させ 補うために、足自体が変形してしまうことが ないためにも、パン あると言われます。 プスを履いた日の夜 また、足の痛みやトラブルが悪化するだけで には足裏エクササイ なく、О脚やX脚、腰痛や肩こり…といった ズを行うなど工夫し 全身の症状に発展してしまいまうケースもあ て取り入れることが大切です。 ります。こうした悩みを引き起こさないため 暑さに向かい脱水症、熱中症のシーズンにな にも、日頃から正しい歩行の仕方や靴の履き りますが、こまめな水分補給を心掛けて、自 方、選び方に気を配るよう心掛けましょう。 分に合うフィット感や機能性のある靴を選ん とはいえ、スラッと足がきれいに見えるパン でお出掛け下さい。体調の悪い方は早めの受 プスは女性のおしゃれには不可欠。ただヒー 診をお願いします。 ルでは体を支えきれずに、足指の根元にグッ と圧力がかかっているのを感じている人も多 (川口) (北出) ◆7月の歳時記 1日 山開き 半夏生(はんげしょう) 7日 小暑 七夕 15日 お盆 18日 海の日 19日 夏土用 22日 大暑 24日 地蔵盆 大阪天満天神祭り(宵宮) 25日 大阪天満天神祭り(本宮) ◆7月の和名「文月(ふみづき)」 7月といえば七夕ですね。織姫と彦星の愛し 合う2人が年に1度だけ天の川をはさんで会 うことができるという伝説の七夕。この日、 お互いが相手を思い文(詩)を書いたとされ ることから、文月という名前になったという 説があります。 ◆七夕まつり 五節句の一つで、七夕を祭る日で、銀河祭、 星祭とも言われています。笹に願い事を書いた 短冊を飾る行事として広く知られています。 ◆土用 春夏秋冬それぞれに土用という時期がありま す。立春、立夏、立秋、立冬の直前、約18 日間が土用と呼ばれています。土用と言えば 「土用の丑の日」が有名。今年の土用の丑の 日は30日。鰻(うなぎ)を食べる日として知 られています。また、丑の日に因んで「う」のつく ものを食べよ、と言われています。
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