調査の内容について (PDFファイル・106KB)

埋蔵文化財確認調査について
* アゼクラ遺跡・渚東遺跡とは?
・ 御殿山小倉線の計画地は、北部がアゼクラ遺跡、南東部が渚東遺跡の範囲に位置して
います。
・ アゼクラ遺跡・・・奈良から平安時代、及び中世の集落跡。奈良から平安時代の寺院・
粟倉寺の候補地。鎌倉時代頃の瓦窯跡。
・ 渚東遺跡・・・弥生時代の遺跡で、土器等が見つかっています。
* 埋蔵文化財確認調査(近代)とは?
・ 付近には、戦前、日本陸軍の砲弾等を製造した枚方製造所が所在していました。御殿
山小倉線新設予定地には、この頃のものとみられる土塁が現在も良好に残っています。
・ 工程表で埋蔵文化財確認調査(近代)としたものは、この土塁を対象とするものです。
* 埋蔵文化財確認調査(古代)とは?
・ 弥生時代や、奈良から平安時代等の地層や遺構を対象とするものです。
* どのように調査するのか?
① 埋蔵文化財確認調査(近代)
・ 近代土塁の調査では、まず、地表面に残る土塁の形や大きさ等を測量します。
・ 測量調査の終了後、別添地図にある 4 箇所で、重機と人力によって掘り下げ、土塁の
状態やそれに関わる遺構の有無を確認します。
② 埋蔵文化財確認調査(古代)
・ 近代の調査後、古代の生活面まで重機と人力による掘り下げを行い、遺構の有無や年
代等を確認する調査を行います。
・ この調査で遺構を確認した場合は、来年度以降に本格的な発掘調査を行います。
③ 作業機械の運行経路は・・・小松製作所の敷地内を通過します。
用語説明
・ 土塁・・土を盛り上げた高まり。断面が台形状。枚方製造所内での弾薬(火薬)の爆発に
よる被害を最小限に留めるために作られました。
・ 遺構・・過去の建築物、構造物など、人々の活動した痕跡が後世に残されたものを指しま
す。遺構には、地中に残る住居、建物の柱穴、溝、井戸などの掘り込みや、地表
に残る古墳、お寺の基壇などがあります。
地層の概念図(断面)