№2016-58 特別勘定運用部 2016年7月4日号 先週のポイント 英国民投票による急落から一転し、値下がりした株式が急速に買い戻される一週間となった。米国で当面の利上げ観測が後退したほか、英国の中央銀行 総裁からも今後の利下げを示唆する発言があり、主要国で金利低下が進み、株価が反発した。NYダウは英国民投票後の急落分をほぼ取り戻し、英国株価 はポンド安の影響もあって投票前よりも3.8%高い水準まで上昇した。日本の株価は円高の影響もあり、ほぼ半値戻しの水準にとどまった。 2016年3月末 日経平均株価(円) TOPIX(ポイント) NYダウ(ドル) S&P 500(ポイント) ナスダック総合指数(ポイント) ユーロストックス(ポイント) 上海総合指数(ポイント) 円/ドル(円) 円/ユーロ(円) ドル/ユーロ(ドル) WTI 原油先物(ドル/バレル) 5月31日 6月24日 7月1日 (年度始~) 2016年3月末比 (前週末~) 6月24日比 5月31日比 16,758.67 1,347.20 17,685.09 2,059.74 4,869.85 321.54 3,003.92 17,234.98 1,379.80 17,787.20 2,096.96 4,948.06 327.18 2,916.62 14,952.02 1,204.48 17,400.75 2,037.41 4,707.98 299.47 2,854.29 15,682.48 1,254.44 17,949.37 2,102.95 4,862.57 309.08 2,932.48 -6.4% -6.9% 1.5% 2.1% -0.1% -3.9% -2.4% -9.0% -9.1% 0.9% 0.3% -1.7% -5.5% 0.5% 4.9% 4.1% 3.2% 3.2% 3.3% 3.2% 2.7% 112.57 128.11 1.1380 38.34 110.73 123.25 1.1131 49.10 102.22 113.65 1.1118 47.64 102.52 114.16 1.1135 48.99 -8.9% -10.9% -2.2% 27.8% -7.4% -7.4% 0.0% -0.2% 0.3% 0.4% 0.2% 2.8% -0.03 1.77 0.15 1.22 1.44 -0.11 1.85 0.14 1.36 1.47 -0.17 1.56 -0.05 1.56 1.63 -0.25 1.44 -0.13 1.23 1.15 -0.15 -0.40 -0.27 -0.13 -0.32 -0.08 -0.12 -0.08 -0.33 -0.48 *金利は変化幅 日本10年国債(%) 米国10年国債(%) ドイツ10年国債(%) イタリア10年国債(%) スペイン10年国債(%) -0.22 -0.32 -0.28 0.01 -0.29 *市場が休日の場合は前営業日の数値を記載しています。 (出所)Bloomberg 先週の市場動向(内外株式) 国内株式 上昇 ・英国のEU離脱に伴う世界経済 の不透明感で大幅下落した前 週末の反動から、買い優勢の 展開。 ・欧米株式市場が上昇すると日 経平均は一時15,700円台まで 上昇するも、上値では戻り待ち の売りに押された。週間では 700円以上の上昇。 東証33業種別騰落率 (上位) 1 医薬品 2 陸運業 3 情報・通信業 4 建設業 5 電気・ガス業 (下位) 1 輸送用機器 2 証券業等 3 石油・石炭製品 4 鉱業 5 銀行業 外国株式 上昇 (米国)週初、英国のEU離脱を 受け株価は下落。その後、各 国の金融緩和期待等を背景に 落ち着きを取り戻し、週間では 上昇。 (中国)ダボス会議における李 克強首相の金融市場の安定を 目指す発言や、中国人民銀行 による資金供給拡大等を好感 し、株価は週間で上昇。 8.6% 8.0% 7.7% 7.5% 7.1% -1.5% -1.4% -1.3% -0.6% -0.4% S&P500業種別騰落率 (上位) 1 電気通信サービス 2 公益事業 3 ヘルスケア 4 資本財・サービス 5 生活必需品 (下位) 1 素材 2 情報技術 3 金融 4 一般消費財・サービス 5 エネルギー (出所)Bloomberg (出所)Bloomberg 日経平均株価 22,000 4.1% 4.1% 4.0% 3.5% 3.4% 0.6% 2.5% 3.0% 3.3% 3.4% NYダウ (円) 80 20,000 東証1部売買高(右軸-億株) (ドル) 30 NY証券取引所売買高(右軸-億株) 日経平均 NYダウ 20,000 60 18,000 40 16,000 20 14,000 2015/4 2015/7 2015/10 2016/1 2016/4 18,000 20 16,000 10 14,000 2015/4 0 2016/7 2015/7 2015/10 2016/1 2016/4 0 2016/7 (出所)Bloomberg (出所)Bloomberg ユーロストックス 上海総合 (ポイント) 6,000 80 450 (ポイント) 1,200 売買高(右軸-億株) 売買高(右軸-億株) ユーロストックス 上海総合 400 60 5,000 900 350 40 4,000 600 300 20 3,000 300 250 2015/4 2015/7 2015/10 2016/1 2016/4 2,000 2015/4 0 2016/7 (出所)Bloomberg (出所)Bloomberg 1 2015/7 2015/10 2016/1 2016/4 0 2016/7 先週の市場動向(内外金利、為替、経済指標) 国内金利 金利低下 週を通じて金利低下。英国のEU離脱決定を受けた金融市場の混乱 でリスク回避の買いが続いた上、日銀の国債買い入れオペで需給 の良さが示されたことなどを受けて金利は低下し、10年金利は過去 最低を更新した。 米国金利 金利低下 英国民投票の結果を受けて、米国金利は低下して始まった。その 後株式市場が堅調に推移したことから金利上昇したが、30日に英 カーニーBOE総裁が利下げを示唆したことを受け、英国金利が急低 下するとこれに追随し米国金利も低下した。 為替 緩やかに円安ドル高が進行 週初は、英国民投票の結果を受けて101円台後半で推移したが、そ の後は消費者信頼感指数などの米経済指標が予想を上回ったこと から102円台後半までドル高となった。その後も、株式市場が堅調 に推移したことから一時103円台前半までドル高が進行した。 日本 6/20 6/30 7/1 7/1 経済指標 貿易収支 鉱工業生産(前月比/速報値) 全国CPI(前年比) 日銀短観 大企業製造業 期間 5月 5月 5月 6月 予測 700億円 -0.2% -0.5% 4 実績 -407億円 -2.3% -0.4% 6 判定 × × ○ ○ 米国 6/22 6/23 6/23 6/24 6/30 7/1 経済指標 中古住宅販売件数 新規失業保険申請件数 新築住宅販売件数 耐久財受注(前月比/速報値) 新規失業保険申請件数 ISM製造業景況指数 期間 5月 6月18日 5月 5月 6月25日 6月 予測 555万件 27.0万件 56.0万件 -0.5% 26.7万件 51.3 実績 553万件 25.9万件 55.1万件 -2.2% 26.8万件 53.2 判定 × ○ × × × ○ 期間 6月 6月 予測 107.4 +0.0% 実績 108.7 +0.1% 判定 ○ ○ 期間 6月 予測 50.0 実績 50.0 判定 - ユーロ圏 経済指標 6/24 独IFO企業景況感指数 6/30 CPI予想(前年比) 中国 7/1 ※ 判定は、事前予想よりポジティブであれば ○ 。 日米10年国債金利 (出所)Bloomberg 為替 (%) 0.6 経済指標 製造業PMI (%) 2.5 130 (円) (円) 125 0.3 2.0 円/ユーロ(右軸) 1.5 130 110 120 日本10年国債 105 米国10年国債(右軸) ‐0.3 2015/4 2015/7 (出所)Bloomberg 2015/10 2016/1 1.0 2016/7 2016/4 40 30 20 10 0 ‐10 ‐20 ‐30 ‐40 ‐50 ‐60 米国 製造業ISM指数 55 50 結果 予想 53.2 51.3 2013/10 2014/10 2014/4 2015/4 2015/10 2016/4 ISM製造業景気指数は、企業の購買担当者に月次で実施される調査を基に作成され る景況感指数。毎月月初に発表される景気先行指標として注目されている。50が拡 大・縮小の分岐点となる。 (出所)Bloomberg • CDSや新興国通貨の動向 700 600 結果 日銀短観 大企業 製造業 日銀短観 大企業 非製造業 1998 通貨 欧州債務危機 イタリア スペイン 400 300 +4.1% 日本・円 +2.9% インドネシア・ルピア +0.4% +0.1% 200 ロシア・ルーブル +0.0% 100 メキシコ・ペソ ▲0.2% 0 インド・ルピー ▲0.3% 2010 2011 2012 2001 騰落率(6/23~6/30) ブラジル・レアル タイ・バーツ 2009 2016/4 2016/7 大企業 製造業 大企業 非製造業 ■Brexit後の新興国通貨と ポンド、円との比較 ブラジル リーマンショック 2008 2016/1 2004 予想 6 19 2007 4 19 2010 2013 2016 (出所)Bloomberg Brexit(英国のEU離脱)投票後の市場混乱の一方で、パニック的な動きは抑えられている。 ■CDSの動向 500 • 2015/10 先週の経済指標2 日銀短観 ~横ばい。ただし英離脱投票前の数字 60 6月 米製造業ISM指数 110 100 2015/4 2015/7 (出所)Bloomberg 先週の経済指標1 米ISM製造業景況指数~回復基調の継続を確認 45 2013/4 140 120 115 0.0 150 円/ドル 2013 2014 2015 2016 CDSは、国債や社債の債務不履行リスクに備える保険の役割を果たす金融派 生商品。CDSの買い手は保証料を支払い、破綻・倒産による債務不履行が起こ れば補償金が得られる。オプションと同様に金融市場で取引されている。 トルコ・リラ ▲0.7% 南アフリカ・ランド ▲2.0% 英国・ポンド <CDSは危機の高まりを示さず> ・2011年~2012年頃の欧州債務危機時は、イタリアやス ペインなど財務基盤が脆弱な国のCDSが高騰。 ⇒ Brexit後の動きは比較的落ち着いている。 ・2008年以降のリーマンショック時にはブラジルなど新興 国のCDSが高騰。 ⇒ ブラジルは昨年末にかけ経済成長率の低下や国 内政治の混乱を背景にCDS上昇が目立っていたが、年 明け以降は米国の利上げ観測後退とともに沈静化。 Brexit後もこの傾向に変化は見られない。 <新興国通貨も安定した動き> ・金融危機時にはリスク回避・投資資金流出の動きから 売りターゲットとなりやすい新興国通貨 ⇒ 直近1週間は概ね安定した動き。ブラジルレアル は年初からの買い戻しの動きが強まり、むしろ上昇した。 ▲10.5% 今後の見通し ■EU情勢と米国景気動向をにらみ、神経質な相場の継続 ・Brexitは世界を揺るがす大きな出来事だったが、マーケットはこれに冷静に対処したと考えられ る。しかし、英国内の世論、新首相の選出やEU離脱通告の行方、EU側からの反応など、今後も 予測困難な波乱材料が多く、当面は事態の推移を見ながら慎重な投資スタンスが求められるだ ろう。 ・日本株はいったんの底値を確認した格好になっており、しばらくはボックス圏で取引を続けなが ら値固めを進める展開を見込む。参院選で与党優位の情勢下、金融緩和と財政出動への期待 の高まりが相場を下支えすると考えられる。一方で、米国の利上げ先送りや欧州の政治混乱を 背景とした円高リスクには引き続き警戒が必要。 ・米国では金曜日の雇用統計に注目が集まる。NYダウ18,000ドルの高値圏は利益確定売りが警 戒される相場水準。米国景気は安定的な拡大を続けていると考えているが、もし景気の弱さを示 す結果になれば、再度売り仕掛けが始まる可能性があろう。 ※ ※ ※ ※ 今週・来週の注目イベントなど 日付 国 イベント 7/6 7/7 7/8 予測値 米 6月 ISM非製造業景況指数 53.3 FOMC議事録 米 6月 ADP 雇用統計(千人) 160 日 6月 景気ウォッチャー調査(現況/先行) 42.9/46.5 米 6月 非農業部門雇用者数変化(千人) 175 (出所)Bloomberg等 現時点での市場見通しを示したものであり、当社の投資方針と必ずしも整合するとは限りません。 本資料は当社が情報提供を目的に作成したものであり、保険募集を目的とするものではありません。 データの一部は当社が信用できると判断した情報源より作成しておりますが、正確性・完全性について当社が保証するものではありません。 最終ページのご連絡事項についてよくお読み下さい。 2 お問い合わせ先:特別勘定運用部 TEL 050-3780-1007 特別勘定特約に関する重要なお知らせ ※本お知らせは保険業法第300条の2に準用される金融商品取引法第37条に基づき、特別勘定特約に関して表示すべき広告等規制に関し て記載するものです。 【手数料について】 ・特別勘定特約に関する手数料(付加保険料)は、当社が引受けるご契約者の年金資産(責任準備金)のうち特別勘定部分 の経過責任準備金を各口ランクごとの金額に分け(円貨建株式口は1型・2型を通算)、それぞれに所定の手数料の率を 乗じて得た金額の合計額を毎年ご負担いただきます。 ・以下の手数料率表については、経過責任準備金ランクの上限および下限のみ記載しております。 ■手数料率表 ●確定給付企業年金保険 ●厚生年金基金保険(Ⅱ) 外貨建 外貨建 外貨建 円貨建 外貨建 円貨建 円貨建 公社債 外貨建 株式口 株式口 短期 第2 債券 株式口 公社債 総合口 公社債 株式口 口為替 株式口 ハ ゚ ッシフ ゙ 新興国 資金口 総合口 総合口 ハ ゚ ッシフ ゙ 口 口 1・2型 型 ヘッジ型 型 型 手数料上限 (1,000万円以下の部分) 0.600% 0.600% 0.590% 0.450% 0.700% 0.400% 0.750% 0.750% 0.800% 0.500% 0.800% 0.050% 手数料下限 0.220% 0.210% 0.155% 0.230% 0.110% 0.230% 0.230% 0.240% 0.210% 0.240% 0.050% (500億円超 の部分) ●厚生年金基金保険 0.220% 外貨建 外貨建 外貨建 円貨建 外貨建 円貨建 円貨建 公社債 外貨建 株式口 株式口 短期 株式口 第2 債券 公社債 公社債 株式口 総合口 口為替 株式口 ハ ゚ ッシフ ゙ 新興国 資金口 ハ ゚ ッシフ ゙ 総合口 総合口 口 口 1・2型 型 型 ヘッジ型 型 手数料上限 (10億円以下の部分) 0.440% 0.440% 0.430% 0.330% 0.520% 0.400% 0.550% 0.550% 0.600% 0.500% 0.600% 0.050% 手数料下限 (500億円超 の部分) 0.220% 0.220% 0.210% 0.155% 0.230% 0.110% 0.230% 0.230% 0.240% 0.210% 0.240% 0.050% ※手数料=各口の(経過責任準備金の各ランクに当たる金額×所定手数料率)の合計 ※消費税は別途申し受けます。 ※上記のほか、資産運用の過程で売買の際に発生する売買委託手数料や、売買委託手数料に関する消費税に相当する金額、先物取 引・オプション取引等に要する諸費用を運用費用の一部として間接的にご負担いただきます。なお、売買委託先、売買金額等によって 手数料率が変動する等の理由から、これらの計算方法は表示しておりません。 ※運用効率の観点等から投資信託による運用を行う場合、投資信託に係る信託報酬を運用費用の一部として間接的にご負担いただき ます。なお、信託報酬については投資信託の運用会社や投資対象資産によって手数料率が異なる等の理由から、計算方法を表示し ておりません。ただし、第2総合口および債券総合口における私募投資信託の手数料については、「ご契約のしおり」をご覧願います。 ※上記の手数料には、一般勘定(主契約)の付加保険料、制度管理等に係る各種業務委託費、年金数理人費は含まれておりません。 【特別勘定特約 第2総合口の投資対象について】 第2総合口では、リスク分散を高度に行うために新興国国債、新興国株式、REIT(不動産投資信託証券)を投資対象とする ため私募投資信託を用いて運用を行います。投資対象の詳細については、「ご契約のしおり」および別途資料にてご案内 申しあげます。 【特別勘定特約 債券総合口の投資対象について】 債券総合口では、リスク分散を高度に行うために先進国国債(日本含む)、新興国国債、グローバル社債を投資対象とする ため私募投資信託を用いて運用を行います。投資対象の詳細については、「ご契約のしおり」および別途資料にてご案内 申しあげます。 【損失発生リスクとその発生理由】 ・特別勘定特約は、一般勘定(主契約)の責任準備金(保険料積立金)の一部を特別勘定で運用し、この運用実績を直接、 責任準備金(保険料積立金)に反映させる仕組みの商品です。 ・特別勘定は、国内外の公社債、株式等を運用対象とするため、「株価の下落」「金利の上昇による債券価格の下落」「円高 による外貨建資産価値の下落」等といった投資対象資産の価格下落リスクは責任準備金(保険料積立金)の下落要因と なります。資産運用の結果は、その損失も含めてご契約者に帰属します。 ・経済情勢や運用成果のいかんにより高い収益を期待できる反面、元本(特別勘定に投入された保険料の合計額)の保証 はなく、運用実績が元本を下回ることがあり、損失を生じる可能性があります。 【ご留意事項】 ・特別勘定における資産運用の成果がご契約者の期待どおりでなかった場合でも、当社または第三者がご契約者に何らか の補償、補填をすることはありません。 ・特別勘定での運用にあたっては、ご契約者が特別勘定の特徴を十分理解した上で、ご契約者の判断と責任において行わ なければなりません。 第一生命保険株式会社 東京都千代田区有楽町1-13-1 電話 03(3216)1211(大代表) 3
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