「クラウド発展会計」活用事例 クラウド活用でサービス品質をアップ 会計・財務サービスを軸に飛躍する エスティコンサルティングの事業展開 会計事務所としての 30 年を超える実績・経験と最新技術の導入により、一般的な税務サポートは もちろん、企業における財務・会計業務の改善支援まで幅広くサービス展開しているエスティコンサ ルティング。クラウドの活用により、極めて利便性の高い財務・会計サービスを提供している同社の 取り組みについて、代表の宇留野秀一氏に詳しく話を聞いた。 クラウド会計のメリットをフル活用することで 月次訪問時のご説明がスムーズになり、サービスが向上 ――「発展会計」をどのようなお客 ない事項があると、どうしてもお客 ることも可能になりました。月次訪 様に導入されているのでしょうか。 様を訪問し、パソコンを借りて確認 問前に事前に数字を確認できるの 基本的に、自計化しているお客様 する必要がありました。ところが で、訪問時に確認すべき点や疑問点 については「発展会計」をお勧めし 「発展会計」は、双方向でデータの をあらかじめピックアップしておく ています。また、記帳代行先で、お やり取りができるので、事務所にい ことができます。これにより、月次 客様先を訪問して入力作業を行う必 ながらお客様のデータを確認できま のご説明がとてもスムーズになりま 要がある先についても、「発展会計」 す。ですから、単純に手間が軽減さ したし、ご説明する内容を社内で事 への移行を進めています。 れたことはもちろん、お客様の要望 前に検討することができるので、提 に対しても迅速に対応できるように 供するサービスの質が一段階アップ なりました。 したと感じています。 ――実際に導入されてみていかがで すか? また、会計データへのアクセスが クラウドの「発展会計」を導入す 容易になった分、それを様々な角度 ――クラウドのメリットをフルにご る以前は、何か確認しなければなら で分析し、経営に関するご提案をす 活用してくださっていますね。 6 BIZUP ACCOUNTING OFFICE MANAGEMENT REPORT 活用事例 そうですね。当グループでは、通 ら、こうなっています」というご説 言えば、確認だけではなく、データ 常の税務会計顧問と、経営のアドバ 明ができる。そのスピード感は“ク 整理などの作業が出先でできるこ イスを行う経営顧問の二段階でサー ラウドならでは”ですし、お客様か とも大きなメリットです。つい先 ビスを展開しており、経営顧問をさ らも評価していただいています。実 日、海外出張中に、どうしてもお客 せていただいているお客様には、私 際、このようなケースがとても多い 様のデータを読み出して資料を作 と巡回担当者が一緒に訪問し、社長 ので、私が関わるお客様には、でき 成する必要があったのですが、ネッ さん、経理担当者と面談をするので る限り「発展会計」を使っていただ ト環境があれば問題なくデータの すが、すると、経理担当者は分かっ きたいと思っているのですよ。 加工ができるので、すぐに対応する ていても、経営者がご存じない細か ことができました。どんな状況であ な財務情報というのが結構あるので ――お客様の利便性を考えると、 「そ れ、会計データが確認できなくて業 すね。このような時、PC で「発展 の場ですぐに確認できること」は 務がストップするとか、お客様に迷 会計」を立ち上げ、その場で数字を 思った以上に重要ですよね。 惑をおかけするという事はなくな 確認して「これはこういうことだか 本当にそう感じています。さらに りましたね。 財務・会計に特化した「発展会計」を核に クライアントの会計業務支援サービスを展開 ――その他、機能の面での使用感は を使っていることが多いのですが、 案を積極的に行っていく予定です。 いかがですか? 大抵の場合、これと会計ソフトが連 大抵の業務管理系ソフトは、内部 「発展会計」は、部門管理などを 動していません。例えば、きちん データを CSV に出力することがで 重視した作りになっており、かつ帳 とソフトを使って請求管理をして きるので、そのデータと「発展会計」 票類も充実しているので、「財務や いるのに、そのデータが会計ソフト を上手く連動させれば、企業の財 会計の分析に特化したソフト」とい に流れるような仕組みになってい 務・会計業務をより効率化すること う印象が強いですね。顧問先管理 ない、ということが往々にしてある ができます。「お客様が本当に必要 や請求管理といった機能がセット のですね。とはいえ、これらをまと な機能だけを、今あるソフトやシ になっていて冗長なソフトが少な めて管理できる大がかりなシステ ステムを活かして負担なく構築す くない中、機能を財務・会計に絞っ ムを導入することは、手間やコスト る」、このようなサービスを展開し た分、会計事務所が財務サービス の面からも難しい。しかも、その様 ていきたいと考えています。 を提供するために必要な機能が充 なシステムは中小企業にとっては 実しており使いやすいと感じます。 オーバースペック また、弊社には経営計画をご提供し 気味で、不必要な ているお客様もいらっしゃるので 機能も付いてくる すが、ベースとなる財務データの質 ので“ロス感”が が保たれているので、よりしっかり あります。 とした計画資料ができあがります。 そこで当社で は、「 発 展 会 計 」 ――今後、 「発展会計」を活用してど を核とした会計 のような展開をお考えでしょうか。 業務改善のコン 中小企業は、業務管理のためにエ サルティングやソ クセルシートやパッケージソフト リューションの提 BIZUP ACCOUNTING OFFICE MANAGEMENT REPORT 7
© Copyright 2024 ExpyDoc