テキスト

技を伝える
45
☞
身近なもので「あかり」を作ってみよう!
指導ポイント
工夫次第で身のまわりのものが役立つことを確認しましょう。また、停電のときの備えとして、日ごろからどんなも
のを準備しておくべきかを考えさせましょう。
災害時の停電を想定して、身近なものを使ってできる簡単なあかりを体験します。
!
学
習の目標
☞
30
いざというときに身近なもので作れる簡単なランプを作成して
みます。
小学校高学年、
中学生以上
時間軸
実施内容
対象人数★ 5 〜40 人(1グループ 5 〜 6 人)
実技
屋内
事前準備や、つくり方を指導してください。また、安全管理をお願いします。
30分
☞
1 導入 (5分)
❶ 停電して電灯が使えなくなった場合を想定して、食用油を使った「あかり」をつく
ることを説明します。
❷ 事前に各テーブルに準備品をセットしておき、適宜グループ分けをします。
❸ 災害時であっても、実際にこれだけに頼って生活するということは考えにくいです
が、いざというときのための知識として家庭の台所などにあるもので、手軽にあか
りがつくれるということを覚えてもらい、工作や作業の過程を楽しみながら実施し
ましょう。
自主防災組織の関わり方
準備するもの(目安) 準備品
数
備考
□資料「食用油でランプを作る」
人数分
資料45-1(配付用)
□食用油(サラダオイルなど)
適量
□ティッシュペーパー
全体で1箱
灯芯として使用
□アルミホイル
全体で1本
□ガラスコップ
班数
ジャムなどの空き瓶でも可
□マッチかライター
班数
☞
家庭への持ち帰り
☞
このメニューに関する+αの知識
☞
注意事項
学習したあかりづくりについて家庭で話してもらい、停電のときの備えについて保護者と考えてみるように指導して
ください。
2 「あかりづくり」の実習 (20分)
➡資料 45-1
資料45-1「食用油であかりをつくる」の図を参考に、実際に食用油を使ったあかり
を作ってみます。火をつけるときは大人が行うようにし、十分注意しましょう。
ろうそくや懐中電灯を「あかり」として使うことについても考えてみましょう。また、火元管理の徹底についても教
える必要があるでしょう。
とうしん
火を使うので指導者の方は十分に注意してください。また、灯芯を長く出しすぎると「すす」が出ます。灯芯の出す
長さを約3mm程度にすると「すす」は出ませんが、それでも「すす」が出るときは、もう一度灯芯を作り直しましょ
う。
3 感想・振り返り (5分)
実際につくってみた感想を自由に述べてもらいましょう。
災害との関連では、電気、ガス、水道、電話、食糧流通など、私たちの生活を支え
るライフラインが機能しなくなるとどうなってしまうかを考えて、意見を述べてもら
いましょう。
136
137