第12次東京労働局労働災害防止計画 Safe Work TOKYO 安全・安心な首都東京の実現に向けて 東 京 労 働 局 各労働基準監督署 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 東京版12次防の位置付け ●労働安全衛生法 (労働災害防止計画の策定) • 第6条 厚生労働大臣は、労働政策審議会の意 • 見をきいて、労働災害の防止のための主要な • 対策に関する事項その他労働災害の防止に関 • し重要な事項を定めた計画(以下「労働災害 • 防止計画」という。)を策定しなければなら 東京版についても • ない。 本省版に準じ、審 議会(災防部会) で審議 東京版12次防は、法律に基づく本省版の 「推進計画」という位置付け http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 東京版と本省版の違い • 「選択と集中」の視点により、大胆に重点化 された本省版に加え、「首都東京」独自の視点 から、今後5年間に特に力を入れるべき課題を 整理 【ポイント】 ・誰もが理解しやすい、明確な「目標」の設定 ・産業構造の特殊性を踏まえた重点対象の選定 ・多発する「行動災害」防止に向けた業種横断的取組 ・過重・メンタル対策等の推進に不可欠な安全衛生管 本省版を踏まえつつ、 理活動に主眼を置いた効果的取組の推進 「首都東京」の独自性 ・「首都東京」独自課題への対応、利点を生かした効 をもった計画に 率的な行政展開 ・取組の「見える化」による行政理解の促進等 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 計画が目指す社会 ○すべての関係者が、「労働災害は本来あって はならないものである」との認識を共有 ○それぞれの立場に応じた責任ある行動をとるこ とが適切に評価される社会の実現 目指すべき方向は・・・・ 「安全・安心な首都東京の実現」 Safe Work TOKYOを キャッチフレーズに「官民 【首都東京のメリットとデメリット】 一体」となった取組を推 ○企業本社の集中による波及効果(メリット) 進! ○様々な属性や価値観を有する者が多数存 在し、共通認識の形成が困難(デメリット) http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 計画の目標 平成29年度までに以下の目標達成を目指す 【基本目標】 ①死亡災害・・・・・・・・・ 過去最少の53人を下回る ②休業4日以上の死傷災害・・ 8,000人を下回る 【小目標】 ①建設業における死亡災害・・ 過去最少の20人を下回る ②行動災害による死傷災害・・ 死傷災害全体に占める割合の減少 「基本目標」を ③第三次産業における取組・・ 重点対象業種のすべての事業場における 経営トップによる安全衛生方針の表明 達成するための 「小目標」を主 ④メンタルヘルスへの取組・・ 安全衛生管理体制の構築が必要なすべて の事業場で対策に取り組む 要分野で設定 ⑤熱中症による死傷災害・・・ 計画期間中の合計値を第11次労働災害 防止計画期間中と比較して20%以上減少 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 基本目標設定に当たっての考え方 新成長戦略:起算値 12次防:起算値 (H24速報値から推計) 12次防:目標値 新成長戦略目標:30%減 新成長戦略:目標値 2008年 (H20年) 2012年 (H24年) 2017年 (H29年) 2020年 (H32年) 本省版の目標は、 死亡、死傷とも 【本省方式で計算した場合の数値と実際の目標値との違い】 ○死亡災害:H29目標は71人 に「15%減」だ けど・・ 71人ではなく、H21年の過去最少値53人を採用 ○死傷災害:H29目標は8,093人 8,093人を満たし、キリがよく分かり易い8,000人を採用 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 計画の評価 ○ 計画に基づく取組が着実に実施されるよ う、毎年、計画の実施状況の確認、評価 を行い、東京労働局地方労働審議会に報 告する。 • 本省版計画が見直される等特段の事情 があれば東京版計画も見直しを行う http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 社会の変化と安全衛生施策の方向性 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 産業構造の変化に伴う労働災害の第三次産業化① 産業構造の変化に伴い、 第三次産業対策の必要 性が高まっている ≪東京労働局における休業4日以上の死傷災害発生状況の推移≫ http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 産業構造の変化に伴う労働災害の第三次産業化② ○ ○ 製造業の衰退、機械設備の安全化から、「挟まれ」等は激減 産業構造の変化等から、「行動災害」が占める割合が増加 墜落・転落や転倒 の占める割合が高い 労働衛生面での課題も、 過重労働やメンタルヘ ルス、熱中症や受動喫 煙などの重要性が高ま っている。 挟まれ、巻き込まれ は大幅に減少 ≪東京労働局における労働災害の形態の変化(昭和50年代との比較)≫ http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html リーマンショックと東日本大震災 ○ リーマンショックに端を発した経済活動の低迷の影響から、平 成21年は全国的に労働災害が減少 東京局においてもH21年は過去最少 ○ しかしながら、その後、「3年連続での増加」に転じた ○ 東日本大震災の復旧・ 復興工事の本格化に伴い、 全国的に工事量が増加 災害増加も懸念 ≪休業4日以上の死傷災害(全国)≫ 震災関連工事には、都内に店 社を有する建設業者が参入、 東京においては、被災地の実 情をも踏まえた取組が必要 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 様々な属性等を有する労働者による就業への対応 ○ 災害発生率が高い「高年齢労働者」の割合の増加 改正高齢法の施行(4/1~)により更なる増加の見込み ≪東京の年齢別雇用者数の推移≫ H12年 H17年 H22年 55~64歳 1,022千人 (16.5%) 1,127千人 (17.5%) 1,116千人 (16.6%) 65歳以上 415千人 (6.7%) 507千人 (7.9%) 628千人 (9.3%) 合計 6,196千人 6,453千人 6,728千人 ≪東京の年齢別の災害発生率(平成22年)≫ 55~64歳 65歳以上 合計 雇用者数 1,116千人 628千人 6,728千人 死傷者数 (発生千人率) 死亡者数 (発生万人率) 2,178人 (1.95) 17人 (0.15) 928人 (1.48) 11人 (0.18) 9,326人 (1.39) 73人 (0.11) 出典:労働力調査、労働者死傷病報告 高齢化だけでなく、「首都東京」では非正規労働者の割合の増加、 外資系企業の集中など、様々な属性を持つ労働者への対応が必要 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 労働災害防止対策の位置付けの変化 ○労働災害防止対策が持つ意義の高まり ・災害発生によるイメージ低下の未然防止 ・高齢化社会に求められる「就労による生活保障」の持続 ・グローバル競争に対応するための優秀な人材の獲得 行政を取り巻く環境の変化 ○「首都東京」の利点を生かした効率的な取組の推進 ・企業本社や関係団体のガバナンスを活用した対策の展開 ・関係団体との緊密な連携による機動的な対応 労働災害を 「他人事」で 終わらせない 対策の「見える化」と行政理解の促進 ○誰もが情報を入手し、認識を共有できる環境の整備 ・わかり易い周知・指導の徹底(内容の「見える化」) ・施策の方向性や取組のアピール(取組の「見える化」) http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 重点施策 (1)労働災害、業務上疾病発生状況の変化に合わせた 対策の重点化 (2)「首都東京」の特殊性を踏まえた対策の推進 (3)行政、労働災害防止団体、業界団体等の連携・協 働による労働災害防止の取組 (4)社会、企業、労働者の安全・健康に対する意識改 革の促進 5つの「柱」 (5)発注者、製造者、施設等の管理者による取組強化 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 労働災害、業務上疾病発生状況 の変化に合わせた対策の重点化 ここが計画の 「大黒柱」 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 重点対象分野の枠組み 「労働災害件数」 重点とする を減少させるための重点業種別対策 災害の形態別対策 (第三次産業、陸上貨物運送事業) (転倒、墜落・転落、腰痛 分野横断的な取組 などの「行動災害」、 「重篤度の高い労働災害」 「機械災害」、 (リスクアセスメント、OSHMS、 を減少させるための重点業種別対策 「交通労働災害」) 就業形態や属性に応じた対策、 (建設業) 身体状況に応じた対策、 災害防止のための健康づくり) 重点とする健康確保・職業性疾病対策 (過重労働、メンタルヘルス、化学物質、 石綿、腰痛・熱中症、健康づくり、受動喫煙 等) http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 第三次産業対策(総論) 第三次産業の中でも、災害が多発し、増加傾向にある 「小売業」,「飲食店」,「社会福祉施設」が本省版の重点対象 ○ 東京局版では、上記に加え、「ビルメンテナンス業」を追加 ○ 対策のPoint まずは、経営 トップの意識 改革から ① 経営トップによる労働災害防止に対する明確 な方針表明 ② 法定の管理体制(労働衛生面)を活用した安 全衛生管理体制の実質的な強化 ③ 事業場内における災害発生状況の把握と対策 の検討 ④ 実効ある安全衛生教育の徹底(非正規労働者 が多いことや、労働者の移動が激しいことを踏 まえれば、雇入れ時教育の徹底が重要) http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 小売業、飲食店対策 膨大な対象を有することから、大規模店舗・多店舗展開企業 を重点とするなど、効率的な指導が必要 ○ 関係行政機関など、これらの対象に影響力のある組織の活用 ○ 対策のPoint ○ 「従業員の安全」 「お客様の安全」 は表裏一体 以下のような手法を活用し、災害が多発してい るバックヤードを中心とした指導を徹底 ① 企業本社のガバナンスを活用した指導(「エリアマ ネージャー」による店舗指導の機会も活用) ② フランチャイズの支配力を活用した教育等の普及 ③ 「小規模店舗密集型施設」を捉えた事業場の枠にと ら われない新たな行政手法による指導 ④ 保健所等との連携による効果的な労働災害防止意識 の 浸透、向上 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 羽田BIGBIRD 局長パトロール(H25.3.19) 店舗巡回による災 害防止の要請 店舗への商品等搬 入作業の確認 「小規模密集型施設」 は、「施設管理者」の 指導力により効果が高 い取組が期待できる 各店舗ミーティン グでの安全講和 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 社会福祉士施設対策 ○ ○ 社会福祉施設における災害はここ10年間で倍増 高齢者の増加等から、安全衛生に対するノウハウを十分に有 していない新規参入事業者や労働者の更なる増加が見込まれる 対策のPoint ① 新規成立が目立つ小規模事業場、居宅型介護サー ビス事業場(訪問介護)に対し、自治体との連携に より以下の事項を指導 ・ ・ ・ 東京は訪問介 護サービスが 多い 安全衛生教育の徹底 4S(整理・整頓・清掃・清潔)の徹底 腰痛予防 ② 事業者の管理が及ばない訪問介護対策として、養 成機関と連携した「介護労働者」にアプローチ ※ サービス利用者の自宅での作業に先立って実施する 「ひとりKY活動(仮称)」の実施など http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html ビルメンテナンス業対策 ○ 高層ビルが密集し、商業施設が多数存在する「首都東京」は、 他の道府県と比較してビルメンテナンス業の需要が特に高い ○ 高齢化の促進による災害増加の懸念(ビルメン業における災 害のうち、高齢者が占める比率は、全業種の約2倍) ○ 「ブランコ作業」など、災害リスクの高い作業も少なくない 対策のPoint 関係団体と連携した各種活動を通じた労働災害防止に 対する気運向上 ② 労働者、施設利用者の災害を未然に防止するための正 しい手順に基づく作業の徹底 「行動災害」、 「高齢者」へ ③ ブランコ作業における安全確保対策に関する教育の徹 の対策が重要 底 ④ 化学薬品等を使用する作業に係る正しい知識の教育、 適切な保護具の使用等の健康障害防止対策の徹底 ① http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 陸上貨物運送事業対策 ○ 休業4日以上の死傷災害全体の約1割を占め、その約6割は 荷役作業中の災害 ○ 荷役作業中の災害の多くは、「荷主」の構内で発生(事業者 のみでは対策が講じにくい) 対策のPoint ① 関係団体との連携による「トラッ クの荷役作業における安全ガイドラ イン」の周知・普及 荷役災害の防 止には、荷主 対策の実効性 をあげること が必要不可欠 ② 都市部特有の作業(路上での積み卸しや台車での小分け 運搬、リヤカーを用いた運搬)における安全作業の徹底 ③ トラック運転手に対する安全衛生教育の強化 ④ 「モデル運送契約書」の普及等を通じた運送事業者と荷 主との役割分担の明確化の促進 ⑤ 関係団体との連携による荷主における荷役作業時の安全 確保に資する設備的改善事例の収集及び水平展開 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 建設業対策 ○ 建設業の死亡災害は全産業の約3分の1を占める ○ 平成24年に建設業で発生した死亡災害の約7割は「墜 落・転落」 ○ 災害の多くは「基本的な対策の不備」や「不安全行動」 建設業を取巻く状況の変化 東日本大震災の復旧・復興に向けた各種工事の本格化を背 景とする人材不足による安全水準低下の懸念 以下のような工事の増加に伴う災害増加の更なる懸念 建設業を取巻く 状況はめまぐる しく変化 ① 夏季オリンピック・パラリンピック招致や「首都東 京」の機能強化に伴う各種工事 ② 「緊急経済対策」に基づく都市インフラの老朽化対策 ③ 高度経済成長期に建設された高層建築物の解体工事 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 建設業対策 対策のPoint ① 高所作業における墜落・転落災害防止対策 ・様々な場所からの墜落・転落災害防止対策の推進 ・ヒューマンエラーを見据えた設備的対策の徹底 ・現場ルールの遵守徹底による不安全行動の排除 ・ハーネス型の安全帯の普及 ② 建設業界を取り巻く状況の変化を踏まえた対策 ・建設工事発注者に対する要請(工期、経費、OSHMS) ・建設現場の統括安全衛生管理の徹底 ★ 新規参入者対策 ★ 「不安全行動」の排除 ★ 危険感受性の向上 ★ 職長会の活性化とコミュニケーションの強化 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 建設業対策 対策のPoint ③ 建設業の元方事業者と関係請負人によるそれぞれの役割 に応じたリスクアセスメントの実施促進 ④ 都市インフラ改修、建設物老朽化等に伴う工事における 安全対策 ⑤ 国際都市機能の維持向上に向けた工事における安全対策 ⑥ 自然エネルギー関連工事における安全対策 ⑦ 自然災害の復旧・復興工事対策 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 建設業における新規参入者の増加への対応について 背景 ○ 全国的な建設業界の状況 ① 震災復旧・復興に向けた各種工事の本格化 ② 緊急経済対策の実施による工事量の増加 技能労働者(職人)、管理者(現場監督、職 長)の人材不足が顕在化 技能労働者は 21ヶ月連続 で不足 最近の動き ○ 国土交通省が設計労務単価の引き上げに併せて、 「技能労働者の賃金水準の確保に係る建設業界への要請」 12次防の目標 達成にも影響 (賃上げによる人材確保)を実施(H25.3.29記者発表) 建設業に不慣れな者の参入による災害増加の懸念 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 建設業における新規参入者の増加への対応について 対応策 建設業の新規参入者に対する安全衛生講習会の実施 ○趣旨・目的 新規参入者等に対し、災害防止に必要な最低限のルール等を教示 ○対象 ・新たに建設現場で就労する労働者及び求職者 ・新規参入者を使用する建設業者(ゼネコン含む。) ※ 不慣れな者の使用を前提とした安全衛生管理の必要性 ○講習内容(3時間程度) ・建設業を取巻く状況と今後の展望(建設業の魅力) 平成25年6月 に千代田区と 立川市で開催 ・労働災害発生状況、各種資格、各種作業の安全対策、保護具 ○ ○ 安定部署、関係行政機関、関係団体との連携 You Tube等の媒体を活用した動画配信 ※ 動画を活用した雇入れ時教育等の実施 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 災害の形態別対策 ○ 過去10年間の災害を「事故の型」別で見ると、業種別対策 とは別に、 ①墜落・転落や転倒、動作の反動等などの「行動災害」 ②「交通事故」や「はさまれ、巻き込まれ(機械災害)」 に対する重点的な対応が必要 ≪過去10年間の死亡災害≫ http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html ≪過去10年間の死傷災害≫ 災害の形態別対策 ○ 休業4日以上の死傷災害全体に占める「行動災害」の割合は 年々増加(この10年で構成比は約10ポイント増) ○ 高齢化や雇用延長の影響により更なる割合の増加が懸念 60% 50% 転倒 40% 「行動災害」が占める 割合は、年々増加傾向 墜落・転落 30% この10年で「転 倒」が「墜落転 落」を逆転 動作の反動、 無理な動作 20% 行動災害全体 10% 0% H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 「行動災害」防止対策 対策のPoint ① 安全衛生教育の充実、適切な作業手順の徹底 ② 「安全宣言」の実施等による安全意識の高揚 ③ 「行動災害」防止に向けた協議会の開催 (具体的な対策) • 転倒:4S、凹凸のない床面の整備、照明の確保等 • 墜落:踏み台、脚立、梯子、可搬式作業台等の適切な • 使用階段手すりの整備、照明の確保等 • 腰痛:腰痛予防教育の強化、介護労働者の腰痛予防手 • 法・教育の普及、重量物取扱い業務の除去低減 「機械災害」防止対策 ・本質安全化、残留リスク提供の促進とユーザーによるRAの促進 ・非定常作業時等における正しい作業手順に基づく作業の実施 「交通労働災害」防止対策 ・交通労働災害防止ガイドライン等に基づく対策の徹底 ・関係団体と連携した安全気運の向上(交通安全週間等も活用) http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html メンタルヘルス対策 ○ 精神障害により労災認定される人は年間40人前後、自殺者 も後を絶たない ○ メンタルヘルス不調者の早期発見・早期治療に加え、メンタ ルヘルス不調になりにくい職場環境への改善が必要 対策のPoint ① メンタルヘルス不調予防のための職場改善の取組 ・ 衛生委員会等における十分な調査審議及び心の健康づくり 計画の策定等の推進 ・ 管理監督者と労働者への教育研修・情報提供の推進 ・ パワーハラスメント対策の推進 ② ストレスへの気づきと対応の促進 ・ ストレスチェック等の推進と事業場内での相談体制の整備 ③ 取組方策の分からない事業場への支援 ④ 職場復帰対策の促進 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 過重労働対策 ○ 過重労働による健康障害により労災認定される人は年間40 人~70人 ○ 複雑化、高度化する業務への対応が求められる中、1次予防(労 働時間管理)、2次予防(健康管理)の徹底が必要 対策のPoint ① 健康管理の徹底による健康障害リスクの低減 「過重労働対策」と いう表現のとおり、 過重労働自体を未 然に防止する取組 も重要 ・ 健康診断の実施と労働時間の的確な把握・管理を踏まえた 事後措置等の健康管理の徹底 ・ 恒常的な長時間労働を発生させない労務管理の推進 ・ 医師による面接指導の徹底(地産保の周知、利用促進) ② 働き方・休み方の見直しの推進 ・ 不規則勤務や深夜労働の多い業種・職種に重点を置き、 ・ 効果的な疲労の回復につながる休日・休暇の促進 (不規則勤務や深夜労働対象業種・職種を重点) ・ 限度基準告示の遵守徹底による時間外労働の削減 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 化学物質対策、石綿対策 ○ 「胆管がん」問題など、化学物質の管理への関心の高まり ○ 石綿対策については、「解体工事」のみならず、輸入の問題 や既存製品の流通など、引続き重点として対応することが必要 対策のPoint ① 化学物質による健康障害防止対策 ・ リスクアセスメントの促進と「SDS」を活用した危険有害性 情報の適切な伝達・提供 ・ 作業環境測定とこれを踏ま えた改善対策の徹底 ・ コントロールバンディング を活用した効率的な管理 ② 石綿による健康障害防止対策 海外からの輸 入品に注意 ・ 建築物等の解体工事における事前調査及び石綿ばく露防止対 策の徹底 ・ 石綿製品の輸入・製造等の禁止についての輸入商社等への周 知及び遵守の徹底 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 腰痛、熱中症対策 ○ 「腰痛」は職業性疾病件数全体の約3分の2を占める ○ 「熱中症」は夏季を中心に依然として頻発(H22年は全国 的にも多発し、過去最高を記録) 対策のPoint ① 腰痛予防対策 ・ 腰痛予防教育の強化(腰痛が懸念される分野を重点として、 雇入れ時教育を活用した取組の促進) ・ 重量物取扱い業務の除去・低減 本省版では、 ①重量物取扱い ②屋外の作業環 境測定等 についても規制 強化を検討 ② 熱中症対策 ・ 熱中症多発分野に対する年間を通じた 周知啓発 ・ 関係業界団体等と連携したシンポジウ ムの開催等による関係者の意識の高揚 ・ 熱中症対策製品の適切な選択(WBGT値の低減効果に着目) http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 産業保健活動の活性化、健康づくり対策 ○ 多様化する労働衛生面への課題への対応として、引続き、産 業保健活動の充実・活性化が必要 ○ 「行動災害」をはじめとする労働災害防止の視点からも、心 身両面にわたる健康づくりが必要 対策のPoint ① 産業保健活動の充実 ・ 衛生管理者等の職務徹底等を通じた自主的な労働衛生管理体 制の定着 ・ 地産保と産保センターの連携強化と利用促進による地域にお ける産業保健活動の活性化を図る。 ・ 健康診断の完全実施と適切な事後措置等の徹底 「受動喫煙」 対策も重点の ひとつ ② 健康づくり対策 • • • ・ 「事業場における労働者の健康保持増進のための指針」に 基づく「心身両面にわたる健康づくり」の一層の普及・定着 ・ 労働災害防止の視点をも踏まえたさらなる普及・促進 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html リスクアセスメント対策 ○ 東京局では、11次防期間中の取組により実施率向上を図っ たが、以下のような課題が残っている ・ 中小規模事業場における取組が低調 ・ 騒音や暑熱、化学物質など労働衛生分野の取組が低調 ・ 「導入済」の事業場における取組内容の充実 対策のPoint ① 中小規模事業場への導入促進 本省にて、中小 規模事業場向け のマニュアルを 開発中 ・ 災害発生事業場に対するRA手法を用いた再発防止対策指導 ・ 安全・衛生管理者の職務の徹底、安全・衛生委員会の調査審 議の充実等を通じた実質的活動の強化 ② 労働衛生分野での促進 ・ 化学物質に関するリスクアセスメントの促進 ・ 腰痛、熱中症等の労働衛生分野におけるリスクアセスメント の促進する。 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 労働者の属性等に着目した対策 ○ 様々な形態で働き、様々な属性を有する労働者が安全・安心 に働き、能力を発揮できる職場環境の整備が必要不可欠 対策のPoint ① 就業形態に応じた責任の明確化 ・ 就業形態に応じた各事業者の責任や配慮すべき事項についての理 解及び取組の促進 ② 労働者の属性に配慮した対策 ・ パートや派遣などの「非正規労働者」に対する安全衛生教育 ・ 個々の労働者の状況に応じた適正配置と日々の健康状態等の 確認を通じた労働災害の未然防止 ・ 外国人労働者に対する「見える化」による対策の徹底 ③ 身体機能、基礎疾患に関連した労働災害防止 ・ 基礎疾患等の健康障害リスクを持つ者への対応 ・ 加齢や身体機能の低下による労働災害リスクの増加への対応 ④ 労働災害防止に向けた健康づくり http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html その他の重点施策 (1)労働災害、業務上疾病発生状況の変化に合わせ た対策の重点化 済 (2)「首都東京」の特殊性を踏まえた対策の推進 (3)行政、労働災害防止団体、業界団体等の連携・協 働による労働災害防止の取組 (4)社会、企業、労働者の安全・健康に対する意識改 革の促進 (5)発注者、製造者、施設等の管理者による取組強化 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 「首都東京」の特殊性を踏まえた対策の推進 ○ インフラの老朽化への対応、首都機能の強化、オリンピック 招致等による工事量の増加 ○ ゼネコン、多店舗展開企業などの大企業の集中 対策のPoint 具体的に どうやるの? ① 東日本大震災における復旧・復興工事、除染作業への 対応 ② 都市インフラの改修や建物等の老朽化対策【再掲】 ③ 国際都市機能の維持向上に向けた工事における安全 対策【再掲】 ④ 企業本社のガバナンスを活用した対策の推進 ⑤ 原子力施設を有する企業本社への対応 建設業関係団体、公共工事発注機関との緊密な連携の下、新たに 実施される工事の施工に関する問題点や労働災害防止上の課題 を的確に把握するとともに、必要な対策を指導・支援する。 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 関係業界との連携による取組のイメージ 行政 各種工事の進捗状況を踏まえた 労働災害防止対策を策定・推進 今後生ずる様々 な課題に 「官民一体」 となって対応 連携 要請 現 情報提供等 場 へ 建設 官民の連携により、建設業界が の 指 業界 協力し、解決すべき事項等を検討 (新たな工法、特殊な工事での安全対策) 導 等 情報提供・ 管理・指導 問題提起 現場 各種工事の安全な施工実施 関係 行政機関 関係 事業者等 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 関係 発注機関 行政と関係団体等の連携・協同による取組 ○ 各種対策の実施に当たっては、関係業界団体、専門家集団、 関係行政機関等との緊密な連携が必要 対策のPoint ① 業界団体との連携強化による官民一体となった取 組の推進 ・ 関係団体との緊密な連携による労働災害防止対策の効率的か つ効果的な推進【既存の枠組み】 ・ 第三次産業分野における主要業界団体との関係構築と協調的 な取組の推進【新規開拓】 外部のノウハ ウを有効活用 ② 労働安全衛生総合研究所との連携 強化を通じた行政施策の質の向上 ③ 「安全衛生労使専門家会議」の活 用による労働災害防止対策の充実 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 社会、企業、労働者の意識改革の促進 経営トップの明確な方針に裏付けされた自主的な安全衛生活 動の促進が必要 ○ 事業場労使のみならず、国民全体の労働災害防止に対する意 識の高揚を図ることが必要 ○ 対策のPoint 「褒める」 指導により 安全衛生活動 を活性化 ① 経営トップの「安全や健康に関する意識」の高揚 ② 安全衛生管理体制の構築と実効ある活動の推進 ③ 安全衛生活動の評価を通じた事業場内の取組の活性化 ・ 事業場の創意工夫による積極的な労働災害防止活動を適切に 評価することにより、事業場内の取組の活性化を図る 労働災害防止に向けた国民全体の安全・健康意識の高 揚、危険感受性の向上 ・ 「不安全行動」が誘発するリスクや実際の労働災害事例等 ④ の周知による労働者一人ひとりの安全意識や危険感受性の向上 ・ 「私の安全宣言コンクール」などの各種イベントの開催 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html 発注者、製造者、施設等の管理者による取組の強化 ○ 労働災害防止上、安衛法令ではカバーできない対象(荷主、 発注者、施設管理者)へのアプローチが必要 ○ メーカーによる「本質安全化」と「残留リスク提供」、ユー ザーによる「リスクアセスメント」の有機的な実施が必要 対策のPoint ① 発注者等による安全衛生への取組強化 ・ あらゆる機会をとらえた、「災害防止に配慮した仕事の発 注」の周知(建設工事の発注者に限定しない) ・ 荷主による取組の強化【再掲】 ・ 建設工事発注者に対する要請【再掲】 本省版におい ては制度改正 を視野に入れ た検討に言及 ② ・ ・ 製造段階での機械の安全対策の強化 機械災害防止対策の推進【再掲】 労働現場で使用されるあらゆる機械・設備について、メー カーが以下の事項を実施 ①設計・製造時のリスクアセスメントによる本質安全化 ②①を踏まえたユーザーへの残留リスク情報の提供 http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/jirei_toukei/anzen_eisei/oshirase/anzen/12jibou.html
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