1511_shokibo_takino_jichi_advanced_unnnann

「これまで」と「これから」を確認し、
よりよい未来づくりに備える
- 地域自主組織による
小規模多機能自治を
さらに進化するために IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]
代表者 兼 ソシオ・マネジメント編集発行人 川北 秀人
http://blog.canpan.info/iihoe/
Inspiring Social Innovations since 1994.
介護ニーズは80歳代で急増する→高齢化「第2幕」へ
2010年国勢
人数(千人)
介護+予防
計
65-69
70-74
75-79
80-84
85-89
90-94
95-
85-
29,484 8,272
7,018
5,992
4,376
2,454
1,029
342
3,825
318
620
969
1,004
620
268
1,892
3,968
170
人口比
13.5%
2.1%
4.5% 10.3%85歳以上の4人に1人が要介護3以上
22.1% 40.9% 60.2% 78.2% 49.4%
総数比
(100)
4.3%
8.0% 15.6%要介護3以上の2人に1人が85歳以上
24.4% 25.3% 15.6%
6.7% 47.7%
要介護3-
1,661
68
121
226
人口比
5.6%
0.8%
1.7%
3.8%
総数比
(100)
4.1%
7.3% 13.6% 21.1% 24.5% 18.7% 10.6% 53.9%
’15 +予防
4,865
200
352
655
1,110
1,309
860
378
2,547
要介護3-
2,068
80
135
239
402
531
432
249
1,212
10→15
+406
+12
+13
+13
+51
+124
+121
+73
+317
’20 +予防
5,742
168
415
731
1,186
1,531
1,151
559
3,241
要介護3-
2,489
67
159
267
430
621
578
368
1,567
15→20
+422
-13
+24
+28
+28
+90
+146
+119
+355
’25 +予防
6,529
146
349
869
1,334
1,660
1,384
788
3,832
要介護3-
2,879
58
133
317
483
673
695
518
1,887
20→25
+390
-9
-25
+50
+54
+52
+117
+150
+320
351
407
331
176
895
8.0% 16.8% 30.3% 51.5% 23.4%
雲南市も、これまで20年と、これから20年は違う
1995年
計(人)
0~14歳
15~64歳(A)
2005年
48248 44403 39458
2025年
2035年
34535
29922
▲18%
7760
5096
4507
▲24%
3504
▲41%
28617 23010 20445
(生産人口)
65歳~(B)
高齢者率
2015年
▲35%
16750
82%▲28% 67%
11868 13934 14506
2888
14410
58% ▲29%
14281
12624
24.6%
31.4%
36.9%
+22%
41.4%
42.2%
▲13%
75歳~
4899
7563
8595
8811
8818
+13%
+2%
+0%
85歳~
1146
3411
3802
4184
A÷B
2065
165% +65% 184% +11% 202% +10%
24.9人 11.9人
5.9人
3.4人
3.4人
2020年の雲南市は?

高齢者率は?→39.3%(全国より25年早い)!


高齢者1人を支える生産人口は、わずか1.2人!
75歳以上は? →8400人(人口の22%)!
ヘルパーなど、福祉の担い手をどれだけ必要?
 社会保障(医療・介護)費は、いくら増える?
 健康増進活動の効果の可視化を急ぐ!


生産人口は? → 19%減(00年比 28%減) !


既存インフラの補修コストは?



市税収入は?
道路、橋、公営住宅、上下水道、庁舎・施設、・・・・
市債残高は?
消費税は、いくら必要?
雲南市の高齢者・後期高齢者のくらしは?
2005年
人口(人)
高齢者
後期高齢者
世帯数
高齢者単身
2010年
2015年
2020年
2025年
44,403
13,934
7,563
41,917
13,787
8,490
40,059
14,597
8,762
37,611
14,798
8,431
34,535
13,337
8,811
17.0%
20.3%
21.9%
22.4%
25.5%
12,990
950
12,868
1,127
12,609
1,292
11,990
1,360
11,080
1,337
253+697
294+833
334+958
351+1009
344+993
後期高齢者
単身
571
754
836
833
885
140+431
168+586
179+657
175+658
184+701
後期単身率
高齢者夫婦
後期 夫婦
7.5%
1,403
580
8.9%
1,308
513
9.5%
1,445
575
9.9%
1,495
575
10.0%
1,457
613
高齢世帯率
後期世帯率
16.6%
7.3%
18.9%
9.8%
21.7%
11.1%
23.8%
11.7%
25.2%
13.5%
日本の高齢者・後期高齢者のくらしは?
人口(千人)
高齢者
後期高齢者
世帯数
高齢者単身
後期高齢者
単身
後期単身率
高齢者夫婦
後期 夫婦
高齢世帯率
後期世帯率
2005年
2010年
2015年
2020年
2025年
127,767
25,760
11,639
128,057
29,245
14,072
126,597
33,951
16,458
124,099
36,123
18,790
120,658
36,573
21,785
9.1%
11.0%
13.0%
15.1%
18.1%
49,566
3,864
51,950
4,790
52,560
5,719
52,133
6,193
50,988
6,325
1051+2813 1385+3405
1698+4021
1861+4331
1912+4412
1,966
2,592
3,114
3,617
4,229
435+1531
573+2019
688+2425
799+2818
934+3295
16.9%
3,583
944
15.0%
5.9%
18.4%
4,339
1,358
16.9%
7.6%
18.9%
5,125
1,692
20.6%
9.1%
19.3%
5,522
1,998
22.5%
10.8%
19.4%
5,625
2,356
22.1%
12.9%
雲南市の財政はどう推移する?
単位:億円
05年度
10年度(05比)
13年度(同)
15年度?
歳入
市税(対 歳入)
個人(同)
法人(同)
固定資産(同)
地方債
308
35(11%)
10( 3%)
3( 1%)
18( 6%)
44(14%)
332
39(11%)
13( 4%)
4( 1%)
19( 6%)
31( 9%)
305
40(13%)
13( 4%)
4( 1%)
18( 6%)
37(12%)
歳出
職員給与
304
32
327
29(-10%)
468( - 8%)
68
40
( 3)
(16)
( 7)
(12)
28( 8%)
302
人件費・扶助費・
27(-14%)
公債費を除く
474( - 6%) 歳出額(≒調達額)
167億円(55%)
60
51
10年 職員1人あたり
( 3)
住民 89人
(23)
後期高齢者
(10)
10年比 + 1%
(14)
05年比 +13%
29( 9%)
職員数
509
公債
公営事業繰入
(国民健康保険)
(上下水道)
(病院)
(他(介護保険等))
扶助費(対 歳出)
63
33
( 3)
(16)
( 3)
(10)
18( 5%)
将来負担(対 税収)
地方債残高
支出予定
積立金
544(15.3倍)
556
53
65
397(10.0倍) 321(7.9倍)
442( -20%)
364(- 34%)
40( -24%)
64(+19%)
85(+30%)
107(+63%)
10年 948,823円/人
10年 個人住民税
32,090円/人
生産人口
10年比 -11%
05年比 -17%
まちづくりは、誰のため? 何のため?
あいさつできる関係づくりのため
子どもたちの世代が誇りを持って
暮らし、働くため
 20年で人口が半減した町で、小中学生が
農畜漁林業の生産・販売を体験し、町長に
提言する年50時間以上の町おこし授業
(北海道・浦幌町、「ソシオ・マネジメント」第2号参照)
災害時などの安心のため
 障碍者・高齢者のための「避難支援」と
「避難所の課題確認」訓練(別府市)
全国1990年
全国
1995年
全国2040年
自治会・町内会は、
行事を半減して、事業=福祉+経済を!
【現在】
親睦も安全も福祉も行事の連続。。
→地域の住民が気軽に付き合い、
日常生活に必要な情報交換や
安全確保などを行なうとともに、
地域生活をより快適にするため、
自主的・自発的に共同活動しな
がら、まちづくりを進める。
【今後】
「小規模多機能」自治!
→行政機能の集約化を補い、
住民減少・高齢化などに伴い
必要性が高まる安全・安心の
確保のための「適地適作(策)」
型の地域づくりを進める。
問題解決 (交通安全、防火・防災、
防犯・非行防止、資源回収)
共通の「基本機能」と
生活充実 (福祉、青少年育成、
独自の「魅力づくり」
健康増進、祭礼・盆踊り、
・最小限の安全・安心の維持
運動会、文化祭など)
・文化・伝統の継承
環境・設備維持 (清掃・整備、
・経済的な競争力の維持・向上
集会所管理など)
広報・調整 イベント(祭)からサービスへ、「役」から「経営」へ
協働から総働へ
中長期の視点で、
地域を耕す意欲としくみ
NPO
協
働
?
当事者
専門家
行政
学校
公共サービスを担う
(教員+生徒)
意欲とスキル
総
働
事業者
金融機関
行政
NPO
「1対1の業務・責任分担」から「多様な主体による協働」へ
「団体の支援」から「(小規模多機能)自治の確立・維持」へ
すべての部署・業務が、調達も含め、よりよい成果へ
→定義・ねらいも、進め方も抜本的に見直す「協働2.0」へ!
真地(まーじ)団地自治会(那覇市)
・1981年開設の市営住宅、400世帯
・車両部で買物支援
「移動も寄り道も生きがい」、今後は役所にも!
・2011年度に「地域福祉部」新設!
「第1次福祉計画」(11-13年度):
見守り、活性化、運行、資金造成
・見守り:同棟の支援者、新聞・宅配も協力
・木曜:「ふれあいデイサービス」(14-16時)
・金曜:「百金食堂」(100円昼食会)
・土曜:カラオケ!
独居高齢者のための
厳冬期限定共同住宅「のくとい館」
(岐阜県高山市)
・全14室、各室に台所・浴室完備、月額2万2千円
朝夕食は食堂で
・旧・教職員住宅を活用(08年12月)
・市社協の提案+国交省「新たな公」補助金で実現!
・「まちなかに暮らす息子と同居しても、
知り合いがいないけど、ここだと一日が早い」
もう一歩踏み込んで考えるために
 当たり前ですが、5年経つと、周囲も、自分も
5歳ずつ年を取る
 できない・難しい・時間がかかることが増える
 時間は同じな(減る)のに、優先順位が違う
 対応力が落ちるのに、突発事項は増える
「残す・減らす・増やす・始める」は冷静に!
 予防・緩和できることは、始めておく!
 「団体ごとに行事」ではなく、「地域のための
機能・役割」
 「自主防災組織」より「合同災害対応訓練」
人口減・85歳以上増に備えるには、
時間の使い方を変えるしかない
・行事の棚卸し
→ますます行事<事業=福祉+経済!
・組織の棚卸し
→会・団体・自主組織の部会は毎年白紙に
(会の数だけ役がある!)
・会議の棚卸し
→時間を最大限に活用するために、
話す・調整するより、現場で動く時間を!
次の10年に求められる自治組織の機能?
・人口構造の見通し(予測)をつくる!
→何年後までにどうなりそうかを見通す
・住民調査で「事業・サービスへの評価」と
「困りごと・不安」「これなら手伝える」確認!
→部会メンバーの希望<住民の需要!
+ 提供できる事業を、少しずつ積み重ねる
・部・部会は、継続より進化・再編を!
→①被災者支援訓練 ②子どもの地域参加
③料理で女性の世代間交流 ④「夜」行事
「加茂地域づくり調査」(2012・H24年)での
「満足度・重要度」を再確認すると
地域の付き合い
不安・悩みの相談
草刈り・河川清掃
子どもの安全
美化・保全(植栽・側溝清掃)
子育て相談ができる人・場
消防・防災
保護者同士の交流
防犯
農地・山林の維持管理
広場の維持管理
農林業・特産物の振興
まつり・イベント
地域での収益事業
広報
生涯学習
敬老会・子ども会など行事
スポーツ
健康体操・講座
加茂町全域スポーツ大会
高齢者支援
歴史・文化の保全管理・活用
障碍者支援
伝統文化・芸能の継承
結婚対策
「満足度-重要度」=「これ大切!」ギャップはどこに?
10- 30- 60 老若
丸数字 青「若高老低」 黄「若低老高」
20 50 +
差 結婚対策
-25 -39 -45 ①+21
地域の付き合い
-35 -40 -18 ③-17不安・悩みの相談
-33 -42 -32 ④-1
草刈り・河川清掃
-43 -48 -32
-11子どもの安全
-28 -50 -26 ⑤-2
美化・保全・清掃
-36 -37 -22 ⑤-14相談できる人・場
-37 -49 -28
-9
消防・防災
-45 -55 -38
-7保護者同士の交流 -26 -35 -22
-4
防犯
-57 -73 -45
-12農地・山林維持管理 -28 -46 -39 ②+12
広場の維持管理
-38 -45 -31
-7農林業・特産物振興 -27 -39 -29 ③+2
まつり・イベント
-16 -13 +3 ②-19地域での収益事業 -26 -26 -22
-4
広報
-9 -8 -1
-8生涯学習
-23 -21 -19
-4
敬老・子ども等行事 -20 -18 +6 ①-25スポーツ
-15 -10 -7
-7
健康体操・講座
-17 -16 -7
-10全町スポーツ大会
-9 -5 -2
-7
高齢者支援
-40 -50 -23 ④-16歴史・文化 保全活用 -22 -25 -15
-7
障碍者支援
-43 -55 -34
-9伝統文化・芸能継承 -20 -30 -12
-8
「満足度-重要度」の差の大きい項目
10-20代 ①防犯(-57) ②消防・防災(-45) ③清掃、障碍者(-43) ⑤高齢者(-40)
②消防・防災、
④子どもの安全
⑤相談相手・場
30-50代 ①防犯(-73)
障碍者(-55)
(-50)
(-49)
①結婚、
③農地・山林管理 ④消防・防災
60代以上
⑤障碍者(-34)
防犯(-45) (-39)
(-38)
地域の人口構成を年齢別に把握する
男
●●●●●●●
●●●●●●●
●●●●●●●●
●●●●●●
●●●●●●
●●●●●
●●●●●
●●●●●●
●●●●●●●
●●●●●●●
90~
80代
70代
60代
50代
40代
30代
20代
10代
~10
女
●●●●●●●●
●●●●●
●●●●●●
●●●●●●
●●●●●●
●●●●●●
●●●●●
●●●●
●●●●●
●●●●●●
「若い人」を巻き込むなら
「若い人」の都合も考える!
 早く決める、文句言わずまかせる
子どもの行事と連動する!
スポ少、おけいこ、PTAとの連携
料理好きな女性は活躍する!
伝統料理の勉強会は、
地域の先輩との交流機会!
行政は総働をどう促すか?
(団体自治偏重から、住民自治充実へ)
地縁団体は「行事・活動→事業」
「役割・運営→経営」へ
行政は「要望を聞いて対応
→事業と組織の経営支援:
定量情報の提供+基盤の整備」
(→地域が自ら現状を理解して、
小規模多機能化を進める支援を)
今年度の行事・活動・事業の一覧表を
組織名
3
役員年数/女性/出席率
盆踊り 収穫祭
雪祭り
運動会
草刈り→→
一斉除雪
3年 / 20% / 70%
サロンの会 例会 → → → → → → → → → → →
健康相談 → → → →
4年 /100%/100%
自治会
4
5
花見
清掃
安全推進
協会
自治組織
○○部会
同
□□部会
同
△▽部会
6
7
8
9
10
11
12
1
2
通学見守り立哨 → → → → → → →
交通安全月間 →→
3年 / 5% / 75%
来年度、どうします?(付箋に記入)
組織名
3
役員年数/女性/出席率
盆踊り 収穫祭隔年? 雪祭り
運動会隔年?
草刈り→→
一斉除雪
一部請負
3年 / 20% / 70%
サロンの会 例会体重+血圧測定
→→→→→→→→→→→
健康相談 → → → →
4年 /100%/100%
自治会
4
5
6
花見
弁当値上げ
清掃
安全推進
協会
自治組織
○○部会
同
□□部会
同
△▽部会
7
8
9
10
11
12
1
2
協力金
通学見守り立哨 → → → → → → →
交通安全月間 →→
女性役員増
3年 / 5% / 75%
優先順位の高い付箋をもとに、方針を検討する
組織名
3
役員年数/女性/出席率
盆踊り 収穫祭隔年? 雪祭り
運動会隔年?
草刈り→→
一斉除雪
一部請負
3年 / 20% / 70%
サロンの会 例会体重+血圧測定
→→→→→→→→→→→
健康相談 → → → →
4年 /100%/100%
自治会
4
5
6
花見
弁当値上げ
清掃
安全推進
協会
自治組織
○○部会
同
□□部会
同
△▽部会
7
8
9
10
11
12
1
2
協力金
通学見守り立哨 → → → → → → →
交通安全月間 →→
秋の行事
・収穫祭 隔年開催検討
→運動会と併せて、
住民アンケートでたずねる
女性役員比率
・各自治会の役員・部会担当で
女性の比率を高めるよう要請
(特に健康福祉、安全安心担当)
女性役員増
3年 / 5% / 75%
運動会
・小学校との連動強化
(地域交流種目も)