輪読本 第9章 『環境のマネジメント』 本日の流れ クイズ 第8章(ベスト要約賞発表) P242~P250 • 環境とは • 環境を見る視点 P250~P260 • 制度・市場・利害者集団と企業 • 利害者集団との関係の生成因 P260~P271 • 利害者集団との関係の生成因 • 内と外をつなぐ視点 クイズタ~イム クイズ 2 組織における分業 ◇ 分業の種類 垂直(階層別)分業 ・・・階層レベルごとにグルーピングし、それぞれに固有の機能や役割を割り振る 水平(機能別)分業 ・・・異なる役割をそれぞれが受け持つ分業 水平(並行)分業 ・・・同じような機能を同時並行的に行う分業 例:料理 機能別 階層別 指示を出す 作業する 買 い 物 す る 洗 う ・ 食 材 を 刻 む 並行別 加 熱 調 理 す る 肉 料 理 魚 料 理 デ ザ ー ト クイズ 機能別組織 経営責任者 開発部門 製 品 A1 製 品 A2 生産部門 製 品 A1 製 品 A2 販売部門 製 品 A1 製 品 A2 クイズ 事業部制組織 経営責任者 本社管理スタッフ A事業部 開 発 生 産 B事業部 販 売 開 発 生 産 C事業部 販 売 開 発 生 産 D事業部 販 売 開 発 生 産 販 売 クイズ マトリックス組織 ・・・格子状の組織であり、縦軸に機能を、横軸に市場・顧客を置いて、 2限管理を行う組織形態。 経営責任者 A事業部 開発部門 生産部門 販売部門 B事業部 C事業部 D事業部 クイズ 6 働く人々の視点 過度の分業 〇 自分の担当している作業が全体の中でどのような意味を持つのか わからなくなってくる 〇 同じ作業を繰り返し、学習余地がなくなって成長がストップ 〇 一つの作業しかやらないことで汎用的なスキルしか身につかず、 キャリアアップできないような不安に襲われる ◇ デメリットの緩和方法 ① 分業の問題と正面から向き合い、分業の度合いを緩める ② ジョブ・ローテーション(職場転換) 環境とは 環境とは… 環境 「主体を取り巻く客観的実在」 環境とは… 環境 一般的環境の定義 タスク環境 組織の目標設定や目標達成に 直接的もしくは潜在的に関わる環境の部分 環境を見る視点 環境を見る視点 環境への重視度 環境に対する組織=一つのシステム ♦システムとは… 何らかの持続性を持った仕組み全体のこと 【環境への重視度】 システムとしての組織を考える際に基礎とな る視点によって異なる 環境を見る視点 環境を見る視点 クローズド・システム • 主体であるシステムが外部からの影響を それほど受けずに自律的に機能している オープン・システム • 主体であるシステムは環境からの多くの 要因によって影響を受けている 環境を見る視点 クローズド・システム 安定したタスク環境 内部視点 確実性 • 確実な成果産出 合理性 • 目標と手段の因果関係を 確立、要素をコントロール 効率性 • 資源投入と成果産出の比 追 及 目 標 達 成 環境を見る視点 オープン・システム 【オープン・システムの典型】 ♦コンテンジェンシー理論(株式会社 みどり未来パートナーズより) 外部環境の変化に応じて、 組織管理の方針を柔軟に変化させようという理論 この理論を基に様々な研究がなされた! 環境を見る視点 バーンズ=ストーカーの研究 不安定な環境 有機的組織 職務権限 情報 伝達構造 安定な環境 機械的組織 柔軟かつ 固定的かつ 非公式的 公式的 均等に分布 上層部に集中 水平的な 垂直的な ネットワーク型 ピラミッド型 環境を見る視点 ローレンス=ローシュの研究 環境不確実性・高 環境不確実性・低 • 職能部門間の文化 が高い • 部門間を調整し、 統合する機能を生 み出す • 文化の程度は低い • 階層によって統合 環境を見る視点 オープン・システム 【オープン・システムの典型】 ♦コンテンジェンシー理論(株式会社 みどり未来パートナーズより) 外部環境の変化に応じて、 組織管理の方針を柔軟に変化させようという理論 外部環境が異なると 有効な組織の内部構造も変わってくる 環境を見る視点 オープン・システム 一度に考慮できる以上の 要素がタスク環境に存在している 範囲外要素の予測・コントロールが不可能 考慮 複雑性…想定外の要素があり、 すべてを計算に入れた答えが出せない場合 不確実性…将来に対して予測が不可能な場合 環境を見る視点 オープン・システムのマネジメント クローズド・システム 確実性 オープン・システム 柔軟性 合理性 効率性 外部視点 適応性 「何が企業にとっての環境?」 技術、文化、価値観・・・ 制度 市場 利害者集団 制度 社会における経済主体の活動を規定する基本的な枠組み 自由主義経済システム ⇔計画経済システム (1)財・サービスの自由な取得と利用 計画経済・・・経済活動が中央政府によって計画される (2)経済的自由 ①契約締結に関しての自由 ③生産活動の自由 (3)自由競争の容認 ②職業選択の自由 ④消費の自由 (3)自由競争の容認 限られたパイ 原材料 資金 製品 顧客など http://ameblo.jp/water-field/entry-10102357299.html http://froma.yahoo.co.jp/RQ29317888_ED3/ http://trendow.net/?p=403 制度 社会における経済主体の活動を規定する基本的な枠組み 自由主義経済システム ⇔計画経済システム (1)財・サービスの自由な取得と利用 計画経済・・・経済活動が中央政府によって計画される (2)経済的自由 ①契約締結に関しての自由 ③生産活動の自由 (3)自由競争の容認 (4)自己責任 ②職業選択の自由 ④消費の自由 市場 職能別組織 資本 財務部門 原材料 購買部門 労働力 生産手段 人事部門 生産 商品 金融市場 ゲート キーパー 原材料 市場 労働市場 生産部門 販売部門 製品市場 ゲートキーパー(対境担当人)の役割 ①社内の資源を獲得し、 社外のニーズと結びつける ②社外の資源を調達して 社内のニーズと結びつける 利害者集団 企業 情報 利害者 市場 集団 利害者集団 =企業と直接的かつ強度に依存し合ってる他者 金融市場 (資金調達) 原材料市場 (原材料の確保) 労働市場 (労働力の調達) 製品市場 政府 (製品の販売) 株主 金融機関 競合他社 サプライヤー 商社・流通業者 競合他社 潜在的被雇用者 人材派遣会社 地域社会 労働組合 競合他社 顧客 流通業者 競合他社 各種 業界 団体 なぜ利害者集団としての他組織と 関係を構築するのだろう?? 関係の生成因 =関係が結ばれることになる原因 ①互酬性 ②非対称性 ③効率性 ④学習 ⑤安定性 環境のもたらす影響を いかに抑えるか ⑥正当性 ⑦必要性 必要とする希少資源の やりとり 互酬性 (1)相互補完 A社 希少資源A B者 希少資源B (2)協調によるパイの拡大(シナジー効果) A社 B者 顧客 顧客 (3)協調的な関係がもたらす関係レントの創造と分配 =関係独自の強みや便益 非対称性 寡占状態、独占状態下などの資源調達に選択肢がないとき A社 パワー(権力) B社 希少資源 相手の抵抗とは無関係に 自らの意思に従わせる能力 他組織への依存を決定する要因(フェファー=サランシック) ①依存する側にとっての資源の重要性 (1)特定の相手に依存する資源の量の全体に占める割合 (2)その資源の不可欠性 ②資源に対する自由裁量とコントロールの集中度 (1)当該資源に対する自由裁量の程度 (2)資源のコントロールの集中度 効率性 生産する際、原材料の部品を ①自社で内制 ②継続的な取引があるサプライヤーから調達 ③毎回最安値を提示した相手を選ぶ 設計費や機械投入、人件費などのトータルコストを低く抑えることができる ②の継続的関係の維持を選ぶのが最適 学習 相手との長期的な関係を維持することで 情報や知識ノウハウ、改善策などを蓄積していく 安定性 自社に強いインパクトを与える外部環境の 不確実性から耐久力や安定的な活動を するために利害者集団と関係を構築すること 正当性 自らの評判やイメージを向上させるために 制度的環境に受け入れられている規範との 調和をすること 正当性 企業倫理、社会規範、社会的責任 規範 習慣 伝統 会社 価値観 必要性 上位の第三者に必要に迫られて関係を結ぶこと 例)行政指導、政治的影響力、親会社 当事者が自発的に結ぶ関係ではなく強制という 外的要因による非自発的な関係形成 内と外をつなぐ視点 ~クローズドbutオープン~ 同時に こなすためには 何が必要なのだ 実際の企業経営 ろうか? 目標達成のために 組織内部を十分に機能させる 社会が求めるものを提供し、 環境適応する 内部統合 外部適応 内部で働いている人々がいかに環境とつながっているのか? クローズド・システムとオープン・システムの 両方を持ち合わせた見方 つまり・・・ 合理性 不確実性 を念頭に置いた考え方 合理性 組織をオープンシステムとして、不確実性に 直面することを前提にし、環境の複雑性に対して 限界を設定し「限定された合理性」のもとで 目標達成を目指す ①組織内部への複雑性・不確実性の影響を少なく 不確 するために境界を設定する 実性 ②境界内部では合理的・効率的な活動を行う テクニカル・コアが最大限に能力を発揮するのはク ローズド つまり合理性が発揮できる外部の不確定的要因から 隔離されているとき状態のとき 境界単位 インプット ヒト・モノ・ カネ・情報 テクニカ ル・コア アウトプット 製品・サービス
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