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TPCの原理とADCのフローチャート
Weekly Meeting 10/12
Naoto Tanaka
先週の進展
• CPLDで24MHzのCLKから4Hz・0.5HzのCLKを作る
プログラムを作成→動作確認
• 500kHz CLKのをオシロスコープで確認
• Flash ADCのFPGAのデータシート
• 卒研で使うTPCについて調べる
◦ どんな原理で
◦ ガスの種類
◦ 磁場の働き
• ADCのフローチャートをつくってみる
• TeXをPCにインストール、練習
TPC (Time Projection Chamber)
• 荷電粒子の3 次元飛跡検出ができる検出器
チェンバー内に荷電粒子が入射
Anode wire
(HV~2000V)
Y軸
電磁相互作用により電子が発生
電場により電子はAnode Wire方向にドリフト
電場
Ar
Anode Wire付近で電子雪崩
Cathode Padに正電荷が誘起
Cathode Pad
正電荷を読んで(X,Z)座標の決定
ドリフト時間を計測してY座標を決定
Z軸
X軸
TPCの3次元飛跡分析の原理
Y軸
荷電粒子
電場
ドリフト時間から
Y座標を決定
ドリフト時間から
Y座標を決定
Anode Wire
Cathode Pad
Z軸
X軸
検出器のガス
• PRガス ( Ar : CH4 = 90 : 10 )
• Qガス ( He : iso-C4H10 =
98 : 2 )
• Ar : CF4 : iso-C4H10
• Ar : CO2 = 70 : 30
クエンチング(Quenching)ガス
電子なだれが連続で起き
てしまうとパルス電流の計
測ができなくなってしまうの
で多原子有機物ガスを添
加してある。
イオンがクエンチングガス
に衝突するとそれらを解離
するためにエネルギーを失
い電子なだれは止まる
TPCの磁場
• 荷電粒子によ り生成された電場によりCathode Padへとドリフ
トしていく。 このとき電子はガス中の分子と衝突を繰り返すた
め,縦方向,横方向に拡散を受けることになる
• TPC では磁場を用いてこの横方向への拡散をローレンツ力
により抑制することで,長いドリフト距離でもよい分解能を達
成することができる
• 横拡散係数は下の式で表される
ADCの仕組み
CS:ADCが2つ以上あった時にどのADCを使う
か選択する
WR:LOWからHIGHにして8CLK後に変換を開始
する
RD:HIGHからLOWにして0.2μs後に変換データ
ができる
CLK:外部CLK(500kHz)を使う
ADCのフローチャート
start
(CSをlowにする)
WRをlowにする
1CLK
WRをhighに戻す
8CLK
AD変換start
57CLK
AD変換end
RDをlowにする
1CLK
DATAをCPLDへ
1CLK
RDをhighに戻す
1CLK = 1/fCLK = 2μs
(fCLK = 500kHz)
これから
• CPLD,ヒューズを交換して再度500kHzのCLK
を測定
• フローチャートからプログラムを考え,CPLDに
書き込む
• TeXのつづき