犯罪の多様化と増加

学籍番号756番
ここ数年で犯罪は多様化し増加傾向
にある。
次の表を見てわかるように、犯罪認
知件数は増加の一途をたどっている
が、検挙人数は横ばいの傾向が続い
ている。犯罪が多様化し複雑化して
いることによって、犯人が捕まりに
くい状況になっているからである。
表を見てわかるように、平成14年まで
は7年連続、戦後最多を記録していたが、
近年は認知件数は下降の一途をたどってい
る。
減少件数が多いものとして、占有離脱物
横領、自転車盗、器物損壊、空き巣、自動
販売機ねらい、オートバイ盗、ひったくり
等がある。
増加件数の多いものとして、非侵入盗そ
の他、詐欺、文書偽造、暴行等がある。
認知件数とは…
認知件数とは警察が事件を把握している数で
ある。(簡単にいえば)
検挙人数とは…
簡単にいえば検挙した人数。
検挙人員とは…
簡単に言えば検挙するのに捜査に関わった人
数である。
参照
http://www.npa.go.jp/toukei/seianki7/h20kamihanki.pdf
表を見てわかるように平成14年度まで
は大幅な認知件数の増加がみられるが犯罪
全体で見たときの検挙率は、近年、減少す
る傾向にある。このような背景として、交
通関係事件を含めた犯罪認知件数が 200万
件を超え、警察の処理能力を大幅に上回っ
たことが挙げられる。
しかし同時に、警察の検挙人員も増加をし
ていき平成14年度以降は減少をたどって
いる。
これも、警察自体が強力化してきたといえ
よう。
検挙率は、犯罪類型に応じて、
幾らかの高低がある。例えば、
殺人や放火といった凶悪犯は、
それぞれ95%以上、80%以上で
推移している。一方、犯罪認知
件数の最も多い窃盗では、検挙
率が30%前後と低くなっている。
近年、弱者、特に子供を取り巻く環境の悪化
や不安は強まっていくばかりである。
それでは、どんな犯罪に巻き込まれやすいの
か平成20年度上半期犯罪情勢(警視庁200
8)によれば、子ども巻き込まれる可能性が高
くなっているのは、強制わいせつなどとなっ
ている。
それでは就学別・場所別被害発生件数の20
04年と2008年の表を比べていきたいと
思う。
平成16年において子どもの就学別に犯罪の被害に遭う割合が高い場
所について見ると、未就学児童
については共同住宅、一戸建住宅及び道路上が高く、小学生、中学
生については駐車(輪)場と道路上が高くなっている
索引
http://www.npa.go.jp/toukei/keiji23/hanzai.pdf
平成16年の資料同様に子どもの就学別に犯罪の被害に遭う割合が高
い場所についてみると、未就学児童については共同住
宅、一戸建住宅及び道路上が高く、小学生、中学生については駐車
(輪)場、道路上及び共同住宅が高くなっている
索引
http://www.npa.go.jp/toukei/seianki7/h20kamihanki.pdf
平成16年度と20年度を比べてみると、
20年度は上半期ではあるが、全体的に減
少の一途をたどっているのがうかがえる。
子供の就学別に犯罪の被害に遭う割合が
場所についてみても、未就学児童について
は共同住宅、一戸建住宅および、道路上が
多く、小学生、中学生については、駐車場、
道路上、および共同住宅が両年共通にみら
れる。
道路上など身近なところで起こっている
ことがみてうかがえる。
子どもの被害件数を就学別に人口当たり
でみると、その他少年(未就学児童、小学
生及び中学生を除いた少年をいう。以下同
じ。)が1,444.98件で最も多く、次いで中
学生の753.47件、小学生の151.77件、未就
学児童の3.87件の順となっている。
また、罪種別に被害に遭う割合の高い層
を就学別の人口当たりでみると、殺人では
未就学児童が高く、強盗、強姦、暴行、傷
害、脅迫、恐喝、窃盗、詐欺、強制わいせ
つ、公然わいせつ、逮捕・監禁及び略取・
誘拐はその他少年が高くなっている。
参照
http://www.npa.go.jp/toukei/seianki7/h20kamihanki.pdf
罪種別に子どもが被害に遭う割合が高い場所についてみると、強盗、
暴行、傷害、恐喝、強制わいせつ、公然わいせつ、逮捕・監禁及び略
取・誘拐については道路上、脅迫及び詐欺については一戸建住宅、殺
人及び強姦については共同住宅、窃盗については駐車(輪)場が高く
なっている