COP21(2) 温暖化の影響 10 PHOTOS OF A CHANGING WORLD 取り上げられた写真 1. 北極の氷 2. モルディブ 3. グリーンランド 4. 工場からの汚染 5. 旱魃 6. 温暖化を信じない 7. パナマのロバーソン島 8. 多くの種の生息地の破壊 9. パキスタンでの洪水 10. 森林破壊 4.工場からの汚染 • 再生可能エネルギーによる二酸化炭素削減 量 • その内訳 wood fuel (44.8%), hydropower (22.4%), biofuels (10.7%) heat pumps (6.2%) wood fuelとは • 薪 • 炭 • ペレット(おが屑、かんな屑等を圧縮し固めた もの) hydropower • 水力のこと • 水力発電 1. 大規模水力発電・・ダムを伴うもの。環境へ の影響が大きい 2. 小規模水力(micro hydro)発電・・用水路、 小河川、道路脇の側溝の水流、水道 等々、 様々な水流を利用しての発電。環境への影 響がほとんどない。 biofuel biofuel(バイオ燃料): バイオマスから作成したアル コール燃料や合成ガス等 ①ガソリン代替オットー機関用燃料 バイオマスから作成したアルコール燃料 生産国 米国・・・小麦 ・・・バーボンと同じ ブラジル・・サトウキビ・・・ラム酒と同じ ②軽油代替ディーゼルエンジン用燃料 植物由来の油:落花生、菜種油、パーム油、オリーブ油、 ひまわり油、大豆油、米油、ヘンプ・オイル hemp oilは買うことができる biofuel続き ③ジェット燃料/軽油代替ガスタービン用燃料 ココナッツオイル等、アルコールは発火するの で燃料には使えない。いくつかの航空会社が試 験的に使用した JALバイオ・フライト 「JALバイオ・フライト」で採用したのは、植物の「カメ リナ(84%)」、「ジャトロファ(15%)」、「藻(1%)」より 精製した3種のバイオ燃料を混合したバイオジェッ ト燃料で、「JALバイオ・フライト」には上記バイオ ジェット燃料50%と従来のジェット燃料(ケロシン) 50%を混合した「混合バイオジェット燃料」を使用し ました。また、航空機はボーイング747-300型機を 使用し、当該機に4基装着されているP&W社製 JT9Dエンジンのうち1基に「混合バイオジェット燃 料」を使用した。 (2009年) heat pump ヒートポンプとは何か? • ヒートポンプ(heat pump)給湯は、空気の熱 を使って水を温める装置。 • 三菱重工のヒートポンプの仕組み 三菱ヒートポンプ 冷媒循環の説明 (1)空気中の熱を冷媒が吸収します。 (2)圧縮機(コンプレッサ)で圧縮されてさらに高温になります。 (3)高温の冷媒が熱を伝えて、水を設定温度に沸かします。 (4)熱を放出した冷媒が、再び熱を吸収しにいきます。 ヒートポンプの利点 • 空気中の熱を利用するので、直接お湯を沸 かすよりも少ないエネルギーでお湯を沸かす ことができる • 冷媒にフロンを使わないのでオゾン層破壊の 心配がない この仕組みはほぼエアコンと同じ 気体の定積変化 CO2冷媒は圧縮と膨張を繰り返す。定積変化に おいて p/T=一定 p:圧力、T:温度 が成り立つ。 圧縮とはp大なので、Tが大、即ち温度上昇 膨張とはp小なので、Tが小、即ち温度下降 7.地図でみてみるロバーソン島 • The Roberson Island なぜ2℃なのか? • IPCC(intergovernmental panel on climate change)が温度上昇は産業革命前のレベル から2℃以上の上昇になると異常気象の頻度 が跳ね上がるなどの重大な結果をもたらすと 警告 • 従って、上昇を2℃以下に抑えることが重要 世界の平均気温、観測史上最高に 産業革命前より1度超 2015年11月26日08時24分 世界気象機関(WMO、本部・ジュネーブ)は25 日、今年の世界の平均気温が観測史上最高に なり、産業革命前の平均からの気温上昇が初 めて1度を超える見通しだと発表した。国際社 会は気温上昇を2度未満に抑えようとしており、 30日から始まる国連気候変動会議(COP21) で、新たな枠組みの採択を目指している。 INDC glossary ①adaptaion(適応)堤防を作るなどの方策 ②mitigation(緩和)温室効果ガスの削減の方 策 ③differetiation(差別化)共同でしかし能力に応 じた温暖化防止の努力 ④INDC( intended nationally determined contribution )2050年、あるいは2030年までの 削減目標など 各国が自主的に決定する寄与 INDC( INTENDED NATIONALLY DETERMINED CONTRIBUTION) EUとアメリカ EU ・2030年までに、1990年比で、温室効 果ガス排出量を国内で少なくとも40%削 減する。 ・国際クレジットの使用は、こ の目標(40%削減)の中に は見込まれていない。 ・農業・森林・土地利用をど のように取り込むかについて は、今後できるだけ早期に決 定すると書かれている。 アメリカ ・2025年までに、2005年比で、温室効 ・森林・土地利用等の吸収源 果ガス排出量を26~28%削減する。 については、ネット・ネットア 28%削減へ向けて最大限の努力をする。 プローチで算入する。 ・国際市場メカニズムの利用 は想定されていない。 ・目標達成のための国内政 策についての例示がある (例:発電所の排出規制等)。 ノルウェー ノルウェー ・2030年までに、1990年比で、温 ・40%削減目標から、 室効果ガス排出量を国内で少なくと 2021~30年までの排 も40%削減する。 出予算を作る。 ・森林・土地利用分野の 算入方法については、の ちに決定する。 ・40%削減には(EU ETS以外の)海外クレ ジットは原則含まない。 ただし、市場メカニズム の存続は支持しており、 EUとの共同目標実施が 不可能になった場合や、 パリ合意のために目標 の引き上げが検討される 場合には、その利用を示 唆している。 中国 日本 日本 ・2030年までに、2013年比で、温 室効果ガス排出量を26%削減する (2005年比では、25.4%削減)。 ・森林・土地利用部門で の吸収量を3700万トン (2013年度排出量の 2.6%相当)見込んでい る。京都議定書と同じ方 式で算定する。 ・JCMについては、削減 目標の試算には含まれ ていないが、JCMの下で の削減量や吸収量は、 適切な方法でカウントす る。 エチオピア エチオピア ・2030年時点での、正味の温室効果ガス 排出量を1億4500万トン(CO2換算)に抑 制する。 ・左記目標は、2030年まで に、BAU比で2億5500万トン (CO2換算)の削減、つまり、 BAU比で64%削減に相当す る。 ・適応についても、国内戦略 に基づき、気候変動の悪影 響に対する脆弱性を減らす 取り組みを実施していく。長 期的には、全ての開発活動 において、適応対策が完全に 組み込まれることを目指す。 ・対象ガスは、CO2、CH4、 N2O。 ・森林・土地利用部門を含む。 ・国際的な市場メカニズムを 活用して、炭素クレジットを売 却する予定。 ・この目標の完全な実施には、 予測可能で、持続可能で、信 頼のできる、資金・能力開発・ 技術移転支援が必要。 国際クレジット 京都議定書に調印した国には、(CO2の)排出 枠が決められている。これを達成できない国は、 できた国から譲ってもらうことができる。この際 に取引される枠をクレジットという。 ネット・ネット・アプローチ netとは正味という意味。アメリカによる森林吸 収に関する提案。米国は森林・土地利用部門を 「ネット・ネット・アプローチで算入する」と主張し ている。この意味は、基準年から期限年までの 吸収量の差分を吸収量としてカウントすべきと する考え方。基準年から期限年までの吸収量 に差がなければ、差分=0となり、森林吸収量 はゼロとなる。これは多くの森林を抱える日本 のような国にとって不利となる。 EU ETS 欧州連合域内排出量取引制度(European Union Emission Trading Scheme, 略称 EU ETS) 欧州連合 (EU) 域内における二酸化炭素につい ての、複数の国による世界最大の排出量取引 制度。 JCM JCM(Joint Crediting Mechanism)二国間クレジッ ト制度。日本で作った用語。京都議定書の中に あるCDMと同じ概念だが、京都議定書の延長 期間に日本は参加しなかったので、CDMという 言葉は使えない。それで同じことを独自にJCM と呼んでいる。
© Copyright 2024 ExpyDoc