地域活性化センターの「未来構想」

◎ 未来構想
ひとを育て、コミュニティーを再生し、地域
を輝かせるセンターへ
~「地域力創造大学校」をめざして
〇 物語1~多様性から「新しい知と方法」を生み出す
〇 物語2~「現場主義」で地域とともに進化する
〇 物語3~「研修」から「アクティブ・ラーニング」へ
(詳しくは、別添資料をご参照ください)
地域活性化センターは、2015年10月に創設30年を迎えます。今まで多くの方々に支え
られ、皆様との関わりのなかで、ともに地域活性にむけて尽力してまいりました。
30周年にあたり、私たちは、専門家の知見をお借りしつつ職員全員参加のもと、センター
の「未来構想」と、それを実現するための「物語」を刷新しました。今までの知と経験を活か
し、さらに、これからのセンターの未来を展望するうえで重要な、新しい考え方も取り入れ
ました。
この資料を通じて、地域活性化センターがどのような「未来構想」をかかげ、なにを大切に
し、実現しようとしているのかを、ご理解いただければ幸いです。
私たちは、地域活性化センターにかかわった皆様が、より一層の創発とイノベーションを、
それぞれの地域で起こしていただけるよう、今後とも精一杯の努力を傾け、ご支援してま
いります。ともに地域の未来を描きながら、ともに考え、ともに実践してまいりましょう。
○ シティープロモーション、地域ブランドづくり、移住者に選
ばれる地域づくりとどこの自治体も言っているが、実際に
ものを売ったことのある公務員はどの程度いるか?
○ 周知>情報発信>プッシュ情報>飛び込み営業>行商
○ 知ってもらうことと、買ってもらうことは全く別のこと
○ 古いマーケッティング
(第1カーブ=プロダクトアウト、第2カーブ=マーケットイン)
○ 新しい第3カーブマーケッティング(最初から直接的に物を
売るのではなく、共感、感動によるコミュニティーづくりをし、
そこから需要が創出されてくるようにする)
○ 住民協働、新しい公共とどこの自治体も言っているが、
実際に実践している公務員は?
○ 説得することと、納得してもらうことは全く違うこと
○ マーケッティング・パラダイムの転換
第1段階(技術革新の時代) 「つくって、売る」
第2段階(IC革命の時代)
「感じ取って、対応する」
第3段階(顧客革命の時代) 「開かれた対話と創造の場」
○ 価値創造の3つのモード
1 メーカー価値説
2 価値トライアングル
3 生活者論理
価値=品質÷価格
価格、品質、顧客サービス
価値創造の場
○ マーケッティングとは、より望ましい課題解決と
価値創造のために、「開かれた対話と創造の場」
をつくり出す「知と方法」
○ 2年間の実務、実地調査、勉強、人脈形成により、実践的な地域
づくりのプランナーを養成します
○ 中央省庁のように深夜遅くまで仕事はさせません(議会対策などの
仕事はありませんので、基本的に定時に終業し残業はありません)
○ その代わり徹底して勉強する機会(人材養成塾)を設けます
(平成26年度実績では年に110回程度開催)
○ アクティブラーニングの姿勢を身につけてもらいます
○ 講師との交流のなかで多彩な人脈形成をめざします
(なかなか会うことのできない有名講師を多数お願いしています)
○ 全国から集まった研修生間で互学互習の機会も豊富です
○ 専門の講師の指導のもと、コミュニケーションスキル、ビジネス
マナー、プレゼン能力の向上をめざします
○ 民間企業からも多くの職員が出向してきているので、民間
的な仕事のやり方や経営センスを学ぶことができます
○ 市町村アカデミー、日経グローカルセミナー、地方行財政
調査会、都市経営セミナーなど多彩な研修メニューへの
参加機会が確保されています
(最近は、自治大学校、政策研究大学院大学の短期講習
への派遣、企業・団体へのインターン研修も行っています)
○ 業務に関連して、全国の地域づくりのフィールドを調査する
機会が豊富にあります
(その結果を報告書にまとめるので文章力が向上します)
○ また、それらを支援する事業を自ら企画、立案、実施して
いきます(これにより政策企画力が向上します)
○ 研修成果は、それぞれが研修手帳にまとめ、派遣元に
報告しています(別添例を参照)
○ 1年目に課題設定のもとグループで国内調査に行く場合には、
審査により採択されれば予算措置が行われます。その成果は人材
養成塾で発表していただきます
○ 2年目には海外調査に行く機会があります(希望者のみ、一部派遣
元自治体負担あり、成果発表は国内調査と同じ)
○ 1・2年目を通じて自主研究グループをつくって調査・研究を行う
場合には、審査により採択されれば予算措置が行われます。その
成果は人材養成塾で発表していただきます
○ 総務省、内閣府、国土交通省、農水省、経済産業省などの政策に
ふれ、その担当をしている国家公務員の皆さんと知り合いになる
機会ができます
○ 全国の先進自治体、熱心な地域づくり団体、成功しているNPOの
方々と知り合いになることができます
○ 自分の時間を有効に使って、仕事のみならず芸術・文化、スポーツ
、社会貢献活動などにも有意義な成果を上げることができます
1 地域づくり人材養成塾 (研修生の受入による
地域づくりプランナーの養成)
地方公共団体からセンターへの2年間の研修生制度を「人材養成塾」
と位置付け、センター実施事業、自治大学校、市町村アカデミー、政策
研究大学院大学(短期講習)、他団体が実施する研修、夕方以降に開
催する勉強会への参加をこれまで以上に促進するほか、国内及び海外
の地域づくりの先進地調査を行い、それらの成果を一冊のノート(研修
手帳)にまとめることにより、派遣元に効果的に報告できるようにし、研
修生の資質の向上を図るとともに全国に通用する地域づくりのプランナ
ーを養成する。
[平成28年度 100回程度の勉強会を開催予定]
2 全国地域リーダー養成塾
既存の枠にとらわれない斬新かつ大胆な発想のできる
地域リーダーを養成するため、年間を通じて、実践を重視
したカリキュラムによる一般研修、グループ演習、国内の
先進地の現地調査、大学教員5名による少数精鋭のゼミ
形式での地域課題解決にむけた修了レポート作成指導に
よる「全国地域リーダー養成塾」(第28期・40名、年間通算
約30日程度)を実施運営する。
また、修了者(935名)への支援として、自己啓発を促し、
意識の高揚を図るとともに、地域リーダーとしてのレベル
アップを促進するため、各種情報の提供、修了者研修会
の開催、インターネットを利用した情報交換の場の提供を
行う。さらに、修了者間の交流を促進し、ネットワークの強
化を図るため、ブロック単位での情報交換会を開催する。
3 地方創生実践塾(拡充)
地方創生を担う人材の育成を図るため、地域活性化の実践的なノウハウの
取得を目指して、特色ある地域づくりの先進地を選定し、現場に最も精通した
活動経験豊かな講師の指導の下、ワークショップ形式の事例研究等を行う
「地方創生実践塾」(各ヵ所、2~3日程度)を開催する。
[平成28年度 八戸市、三島市、鯖江市、東近江市、京都府内、真庭市、鳥取
県智頭町、島根県内、山口県周防大島町、那覇市の10カ所で開催予定]
4 地方成功人材マッチングによる土日集中セミナー
センターが蓄積してきたセミナー開催のノウハウを活かし、地域づくりに関心
がある人々の幅広いニーズに対応するため、地方における成功モデルを構築
した複数の講師のコラボレーションのもと、土曜・日曜でないと参加が困難な
地方公共団体の首長、(幹部)職員、議員等を主なターゲットに、東京等に
おいて2日間の集中セミナーを開催する。
[平成28年度 新しい多様な資金獲得の方法から目的実現までの道すじを
まなぶ!、『体験』と『データ活用』時代の観光マーケティング実践講座、地域と
教育機関の連携による地域活性化、やねだん東京塾~行政に頼らないむら
おこし~、生活困窮者支援と地域づくり、地方創生におけるユニークで先駆的
な取組と成功する地域・自治体の条件、空き家の利活用、木育を通じた地域
活性化等のテーマで8回開催予定]
5 東京在住職員研修交流事業(通称「プロばな」)
首都圏(省庁、財団、社団、民間企業、各地方公共団体の
東京事務所等)に出向している地方公共団体の職員を対象に、
資質の向上とネットワークの強化を図るため、全国で活躍して
いる地域づくりの実践者を講師に招いて講演会及び交流会を
開催する。
[平成28年度 4回開催予定]
6 活性化サロン
主として地域活性化センターの職員を対象に、官民問わず
様々な分野から地域活性化の専門家を招いて講演会を開催し、
地域活性化に係る様々な情報や研究・分析成果等、職員が
必要とする知識の修得を図る。

[平成28年度 6回開催予定]

7 地方創生フォーラム(拡充)
地方創生の実践的なノウハウを全国に発信するため、講演・パネル
ディスカッションを内容とする「地方創生フォーラム」を全国3カ所で
開催する。
[平成28年度 東京都(平成29年3月3日東京国際フォーラム)及び
北海道函館市、佐賀県内、長崎県内の4カ所で開催予定]
8 都市・農村共生社会創造全国リレーシンポジウム
都市住民の農村志向の高まりと若者の「田園回帰」をチャンスと捉え、
全国町村会の「農業・農村政策のあり方についての提言」で述べられ
ている「都市・農村共生社会」を実現するため、全国町村会と共同で
全国2カ所においてリレーシンポジウムを開催する。
9 人材育成コーディネート事業
多様な分野で活躍する地域活性化伝道師、地域力創造アドバイ
ザー、地域に飛び出す公務員の活動応援を目的に、交流と互学互習
の場の提供を行い、新たな地域活性化策の創発をめざす。
○第1回 6月7日(土)、8日(日)
NHK仕事の流儀で紹介されたスーパー公務員木村俊昭、静岡産
業大学元学長でお化 けスイッチの大坪壇先生、小田原から移住し
夕張のまちの再生に取り組む青年会議所OBの上田博和氏
○第2回 8月2日(土)、3日(日)
「やねだん 東京塾~夏の陣」
○第3回 9月6日(土)、7日(日)
「コラボグランプリ(6 次産業化)の羽根拓也氏と高知市・下関市の
成功事例、そしてアジアの高所得層が求める日本のもの」
○第4回 10月4日(土)、5日(日)
木村俊昭氏を講師に迎え、地域に飛び出す公務員と地域おこし
協力隊員の集い
○第5回 11月22日(土)、11月23日(日)
「高校の魅力化による生き残りと地域活性化」
地域再生マネージャー(セレンディピティーの信奉者)斉藤俊幸氏と
グローバル教育探究者 、隠岐島前高校関係者
○第6回 平成27年1月24日(土)、25日(日)
「里山資本主義の藻谷浩介氏とその実践者たち」
(株)銘建工業中島社長、NHK井上ディレクター
○第7回 2月7日(土)、8日(日)
「やねだん 東京塾~冬の陣」
○第8 回 2 月21 日(土)、22 日(日)
「『えがおつなげて』の曽根原久司氏と企業のコラボによる農村活性
化」、三菱地所、博報堂など都会のニーズと農山村の資源を結べ
ば10兆円産業と100万人の雇用が生まれる。日本農業賞
など受賞)
○4月25、26日
○5月23、24日
○6月13、14日
○7月11、12日
○8月 1、 2日
○9月19、20日
○10月 3、4日
○1月23、24日
○2月 6、7日
〇2月20、21日
命を救うふれあい囲碁と東京おもちゃ美術館
(木育推進)のコラボレーション
日本酒の海外輸出と酒蔵ツーリズム
ギネスによる地域活性化
高校魅力化による生き残り
東近江市の人のつながりによる持続可能な
地域づくり
里山資本主義の現場を歩く(真庭市)
地域に飛び出す公務員と地域おこし協力隊の
集い(郡山市)
やねだん東京塾
ローマ法王にコメを食べさせた男・高野誠鮮氏
と奇跡のリンゴの木村秋則氏のコラボレーション
木育による地域活性化(東京おもちゃ美術館で)