LCGT Cryo Meeting 100715 ICRR 内山,NAO 高橋竜,KEK 齊藤・木村・鈴木 議事メモ(抜粋) ・後から中身をクライオストタッに換える作業は,それほど簡 単にできるとは思えない. ・クライオスタット周りが作業場になるので,それなりの広さと 高さのクリーンブースを備えたい.その場所の天井を高くして おく必要があるだろう. ・物資搬入のため,特に跡津側はトンネルを太くしておかない と対応できないのではないか(数字的裏付けはいまのところ 無い). ・冷却,及び昇温時間が深刻な問題になる可能性があるの で,時間を見積もる必要がある. LCGT Cryo Meeting 100715 ICRR 内山,NAO 高橋竜,KEK 齊藤・木村・鈴木 冷凍機についてのコメント(木村) 1.コラボレ−ター(主に海外)からの物質的なコントリビューションがある か? 高圧ガスに絡む機材(ヘリウム冷凍機、冷却水ユニット等)を海外から提 供されるとちょっとやっかいなことになります。 実際にJ-PARCでは海外から提供されたフロン冷凍機付冷却水ユニットの 許認可申請について県庁との折衝でかなりの時間を取られました。 勿論、届け出以下の能力であれば問題ありませんが。 LCGT Cryo Meeting 100715 ICRR 内山,NAO 高橋竜,KEK 齊藤・木村・鈴木 冷凍機についてのコメント(木村) 2.行政庁(岐阜県)の高圧ガス関連部門への説明マスコミでも報道され る大きな計画なので事前に県庁の担当部門へ根回しした方が良いかと 思います。 実務的な対応は別として、計画の説明を兼ねて実験設備の代表者の方 が挨拶に行かれた方が良いかと思います。この時に高圧ガスや鉱山法 の関係部署も紹介していただけると思います。 ニュートリノ用超伝導磁石システムでは、計画が決まった段階で担当者 が県庁へ説明に行き、高圧ガス関連設備に関しての指導方針や許認可 事項の確認等をしています。 今回は鉱山法が絡むので事前の説明は必要かと考えます。冷凍機個々 の能力は低くてもコンプレッサーの能力を合算すれば(~300 kW)2冷相 当の免許が求められる設備です。冷凍機個々で良いか(届け出も不要)、 それとも合算(許認可申請+保安係員の配置)で良いかは設計からも運 営からも大きな違いが有ります。 幸いなことに岐阜県を監督官庁とする核融合研の低温関係者に知り合いがいますのでヘリウム冷凍機 に対してどんか感じで指導しているか聞いておきます。 LCGT Cryo Meeting 100715 ICRR 内山,NAO 高橋竜,KEK 齊藤・木村・鈴木 冷凍機についてのコメント(木村) 3.安全性の担保ヘリウムガスは不活性と云えども窒息性のガスです。 事故で全冷凍機内に蓄積されているヘリウムガスが坑内に放出されたと しても周囲が酸欠状態にならないことを計算等で確認しておくことが必要 かと考えます。 ニュートリノ用超伝導磁石システムでは、岡村さんがANSYSを使ってトンネ ル内でのヘリウムガス放出と酸素濃度の関係を計算されました。その結 果、万が一の事故防止のため冷凍機の運転中に作業者がアークトンネ ル内に入坑する際には、酸素濃度計と簡易式酸素呼吸器を携帯すること が義務付けられています。 今回のヘリウムガスの総量は少ないと思いますが、計算して結果、安全 であることが証明できていれば、県庁折衝の際に説得力のある説明がで きます。
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