麻酔科医のためのプロフェッショナルセミナー産科麻酔に参加しよう 産科麻酔緊急 シミュレーションにも参加しよう ①超緊急帝王切開チェックリスト 情報伝達 Communication □ 緊急度の確認(適応) □ 既往歴・合併症 全身麻酔の可能性が高いこと を新生児蘇生チームへ伝える SOAP 麻酔準備 Preparation □ □ □ □ Ⓢ Ⓞ Ⓐ Ⓟ 吸引 麻酔器・酸素 気道確保 薬剤準備 挿管チューブは細め ビデオ喉頭鏡,SGAも準備 導入薬,筋弛緩薬は必須 必要に応じてオピオイド 新生児蘇生準備 助産師:児心拍数 産科医:手術準備 介助者:輪状軟骨圧迫 iMoela □ □ □ □ □ □ Ⓘ Ⓜ Ⓞ Ⓔ Ⓛ Ⓐ 静脈路確保・確認 モニター装着 酸素投与 麻酔前評価→AMPLE 子宮左方転位 気道評価 □ 麻酔法の宣言 全身麻酔 導入 Induction □ 導入薬(4-2-1-1) チオペンタール 4mg/kg (プロポフォール 2mg/kg 2mg/kg) スキサメトニウム 1mg/kg 1mg/kg ロクロニウム □ 筋弛緩薬効果の確認 スキサメトニウム → 線維束攣縮 ロクロニウム → 投与後?秒 □ 気管挿管の確認 □ 手術開始の合図 □ 吸入麻酔薬の開始 A:アレルギー歴(Allergy) M:服薬歴(Medication) P:既往歴(Past History) L:最終飲食(Last Meal) E:状況(Events & Environment) 挿管失敗 助けを呼ぶ 酸素化の維持 100% 酸素でマスク換気 輪状甲状軟骨圧迫は継続 経口エアウェイ併用 SGA DAMアルゴリズム 2016/03/20 福岡 麻酔科医のためのプロフェッショナルセミナー産科麻酔に参加しよう 産科麻酔緊急 シミュレーションにも参加しよう ②産科出血対応チェックリスト 児娩出後 Postpartum 危機的出血 Massive Hemorrhage □ 子宮収縮薬の投与 □ 出血量の確認 □ “Under the Drape” 術野以外の出血を確認 □ 末梢静脈路の追加 □ 膠質液の輸液 □ クロスマッチ/凝固検査 ■ ■ ■ ■ ■ ■ “非常事態宣言” コマンダーの決定 動脈ライン確保 子宮収縮薬投与の継続 輸血オーダー 輸血の目安 RCC:FFP=1:1~2、PCは必要に 応じて ■ 輸血開始 対応 Management ■ 血算 ■ 電解質チェック 高カリウム血症 低カルシウム血症 ■ 凝固モニタリング 凝固検査(PT, APTT) フィブリノゲン値 ■ 早期からのFFP投与 ■ 集学的治療 (大動脈遮断,IVRなど) ■ 術後管理場所の決定 (集中治療室が好ましい) ■トラネキサム酸を考慮 (血栓のリスク) ■ 子宮摘出術を考慮 ■ 中心静脈カテーテル オキシトシン⇨低血圧 エルゴメトリン⇨高血圧 プロスタグランジン製剤⇨喘 息、心室性不整脈 ショック・インデックス(SI)と 出血量の目安 SI = 1→1.5L, SI = 1.5→2.5L 産科出血の原因「4T」 Tension Tissue 弛緩出血 胎盤遺残,早剥 前置・癒着胎盤 Trauma 産道裂傷 子宮破裂 Thrombin 消費性凝固障害 希釈性凝固障害 常位胎盤 早期剥離 子宮型 羊水塞栓症 重症度は 剥離面積と 経過時間によ る 著しく 子宮収縮薬の 反応性が乏し い 急速な消費性凝固障害 早期からの凝固因子補充 フィブリノゲン製剤 (3g) 、 クリオプレピシテートを考慮 活性化第Ⅶ因子製剤を考慮 2016/03/20 福岡
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