チョット知っとこ 空洞管分配器の製作 no-34 先回から続きです。 今回

チョット知っとこ
空洞管分配器の製作
no-34
先回から続きです。 今回は、ロスの無い、と言ってもごく僅かなロスは有りますが、空洞管タイプの分配器の製作です。
各メーカーも分配器はQマッチセクションから、空洞管タイプが主流に成って来ました。自作との違いは、中身をバラせば判りますが、
高い物ですからバラして見る訳にも行きませんネ、 形状をスマートにするため、外枠ケースも細く作られて居ます、従ってケースの中の
芯導管も細く成って居る物が有ります。 後の説明で納得頂けると思いますので、あえて説明は省きますが、高周波の表皮効果だけは
頭の隅っこに留めて於いて下さい。
同軸管のインピーダンス、Zの計算です。 Z=138log d/D d=芯導管外径
D=外枠内径
計算上は丸パイプの場合ですが、自作の場合、外枠が丸パイプでは加工が困難です。
外枠は各パイプを使用した方が良いようです。 正確には計算上変わって来ますが、ピッタリの
D
d
サイズは中々手に入りません。JIS規格の中の一番近い物を使う事に成ります。
外枠ケースを各パイプで使用した場合はDからdを求める値より若干大き目の寸法に成ります。
逆にdからDを求める場合は、値より若干小さ目の寸法と成ります。
外枠ケース角パイプ使用での50Ωは2,2 60Ωは2,5 75Ωは3,3 100Ωは5,0 です。
一概に分配と言えども、色んな分配方法が有り、片方から給電し反対側で分配する、 中央から給電し両側へ振り分けて分配する、
と言った物です。 分配数に依って外枠ケースと芯導管との隙間にインピーダンスが有りそれぞれ変わって来ます。
もっとも使用頻度の多い分配器だけを、計算するのが面倒な方に、例を取って答えを出して見ましょう。
2分配の場合、 片側から給電し反対側で分配、Zq=35、36Ω。 真ん中から給電し両方へ振り分けた分配の場合Zq=70,7Ω。
では次に4分配の場合、片側から給電反対側での分配、Zq=25Ω。 真ん中から給電、両方向へ振り分けた分配、Zq=50Ω です。
「具体的な寸法が判らないじゃ無いか」 のご指摘も有ろうかと思いますので、アマチュアの工作として可能な物で寸法を出して見ます。
外枠ケース25mm角のアルミパイプが使いやすいでしょう。 2分配で35,36Ωの場合、芯銅管外径は13,33mmですがJIS規格に
はこんなピッタリなパイプは有りません、そこで、この寸法に近い13mmを使います。 次に4分配も同じく片側給電で反対側分配の場
合、25Ωですから、芯導管外径10、43mmに成ります、同じようにJISの規格には有りませんので10mmのパイプを使用します。 こ
れら分配の方法に依っても芯銅管の寸法が変わる事がお判りでしょう。 アマチュアの工作ですからこの辺は妥協です。出来上がりのS
WR値は大した違いは有りません。出来上がってSWRを測れば大抵は1,1から1,15程度に収まります。 同軸管インピーダンスの計
算が判れば、3分配だって、6分配だって出来る事に成ります。 後は、コネクター間の寸法ですが、目的周波数の1/4λの電気長と使う
材質の速度係数を計算すれば良いでしょう。芯導管には、銅パイプの伝導率が良く値段も安いので多く使われます。速度係数は0,98
で計算して下さい。これは分配数には関係なく何分配でも同じです。 430MHz、1/4λを例に計算してみます。
300÷430×0,25×0,98=17cm09mm がコネクターピン芯芯の長さです。 アンテナのスタックで使いやすい方法で作成する
のが良いでしょう。 スタック2段の場合は分配器が上下の間に入ります。上下間隔も有りますので1/4λでは無く3/4ラムダに取れば使
いやすい分配器に成りますネ、上下巻が広ければ、1/4ラムダの奇数倍で有れば長くも出来ます。