日本のごみ問題

日本のゴミ問題
清水雅斗 1086568c
日本のゴミ処理状況
 排出から最終処理までの主な流れ
排出
中間処理
再生利用
最終処分(埋め立て)
中間処理と最終処分場について
 中間処理の目的
 減量化、安定化、無害化
 処理方法
 消却、溶解、破砕、脱水、選別
 最終処分場の種類
 安定型・・・腐敗したり有害物質が溶出しない産廃
 管理型・・・腐敗性があり地下水を汚染する恐れのある産廃
 遮断型・・・通常の方法では無害化が困難な産廃
 最終処分場の新規施設数は減少してきている
産廃税の概要
 三重県で初めて導入
 以後27道府県1都市が導入
 その目的
 政策目的
 排出源で発生を抑制、県外からの流入抑制、リサイクル促進
 財源調達目的
 制度基盤の形成、リサイクル技術開発に必要な財源調達
 課税方法
 搬出課税型
 処分地課税型
三重県•滋賀県の例
課税客体・・・中間処理施設または最終処分場への廃棄物の
搬入量
納税義務者・・・廃棄物の排出事業者
免税点・・・年間排出量1000トン未満(三重)500トン未満(滋
賀)
排出
中間処理
課税
北九州市の例
課税客体・・・市内の埋め立て処分場で廃棄物を処分すること
納税義務者・・・廃棄物の最終処分業者
免税点・・・なし
排出
中間処理
最終処分
課税
問題視されていること
 二重課税問題
 三重型と北九州市型の自治体が隣り合わせにあった場合、
排出時と最終処分時にとで二度課税される可能性
 導入していない県にばかりゴミが流入する可能性
 ゴミの移動に伴う財源の移動性
 地方税の課税客体は安定性のある方が望ましいとされている
 財源の偏在性
 最終処分課税型で見た場合非常に偏る
 排出段階での課税の方が望ましい
しかし現段階で三重と滋賀のみ導入で少数派
循環型社会形成に向けて
 拡大生産者責任制度(EPR)
 OECDから提案された概念
 製品に対する生産者の物理的および財政的な責任が製品の
使用後にまで拡大される環境政策アプローチ
 生産物が廃棄物になったときにその回収、処理、リサイクルを
自らの責任で行われなければならない
 地方自治体の負担軽減、環境に配慮した製品設計を促す
ドイツの場合
 DSD
 容器包装リサイクルシステム
 緑のマークを付けて販売
 DSD社がマークのついたゴミを無料で回収して処分までを
行う
 そのマークの使用量を生産企業が支払う
 DSD社の負担は企業の負担へと転嫁される
 それ以外のごみは自治体が有料収集
フランスの場合
 EE(エコ•アンバラージュ)
 ゴミの回収は地方自治体が行う
 処理をEE社が行う
 緑のマーク使用量を企業が支払う
 収集にかかる費用を重量に応じてEE社が支援する
 自治体が効率よく収集すれば利益が生まれる
提言
 産業廃棄物税の国税化
 最終処分課税型に統一・・・税の公平性
 二重課税問題、ゴミの流出問題解消
 税金は一定水準以上削減出来た企業への支援金へ
 一般廃棄物に関してはフランスモデルを導入
 自治体が回収
 仲介業者が処理•リサイクル
 回収費用は支援
論点
 地方の事情に合わせることができる地方税のままの方がよ
いのではないか
 企業への負担が大きくなり経済活動に悪影響が及ぶので
は
 家庭の協力を得られるか
 普通のゴミと無償回収のゴミと一緒に捨てられてしまうのでは
ないか
参考資料
 金子林太郎『産業廃棄物税の制度設計』白桃書房.2009
 上林健一『産業廃棄物処理が分かる本』日本実業出版
社.2006
 北村喜宣『揺れ動く産業廃棄物法制』第一法規出版.2003
 URL
 https://library.kantogakuin.ac.jp/webopac/bdyview.do?bodyid=NI20000029&elmid=Body&lfname=li
nk/02li.pdf