第10回 追加資料:物流関連法規 【労務・調達関連法規】 ・労働基準法( 最低基準 の労働条件を定めた法律;週40時間制等) ※労働時間等の改善:拘束時間や休息・運転時間を制限 ・労働派遣法(人材派遣会社から派遣された労働者を仕事に従事させる時に派遣 先の負う義務を明確にし、派遣労働者の保護と雇用の安定化を図る;派遣可 能業種は原則 自由化 され、派遣可能期間の上限が引き上げられた) ・労働安全衛生法(労働 災害 の防止と快適な作業環境の確保) ・消防法(防火管理者の選任・解任し、火災の予防や危険物の貯蔵管理を行う) ・改正下請代金支払遅延等防止法( 下請取引 の公正化と下請事業者の 利益保護; ①注文書類の交付、②支払期日の確定、③書類の保存、④遅延利 息の支払などの4つを義務化し、買いたたき、受領拒否、下請代金の減額、購 入・利用の強制、報復措置などを禁止) ・物流を特殊指定した独占禁止法(優越的な地位に立つ荷主が代金支払い の遅延や代金の減額あるいは不利益取り扱いなどを禁止している) 1 【道路交通関連法規】 • 道路 交通 法:交通事故を防止し、交通の安全と円滑を図る; 過積載への罰則等 • 道路運送車両法:車両に関して、安全性の確保と公害防止など (不正改造防止法) • 道路法:道路 網 の整備(高速自動車国道、一般国道、都道府 県道、市町村道) • 車両制限令:道路法に基づき、通行可能車両の大きさや重量を 制限(危険と保全) 2 【運輸関連法規】 • 貨物自動車運送事業法: 営業 トラック(一般貨物自動車運送 事業、特定貨物自動車運送事業、貨物軽自動車運送事業)を規 制する法律。規制緩和が進んでいる(免許制⇒許可制、認可運賃 制⇒事後届出制、「路線」と「区域」の2事業制⇒一本化) ※経済的規制の緩和と社会的規制の強化 • 運輸安全マネジメント評価制度:全ての運輸事業の経営者に安全 への関与を促す。 • 貨物 運送 事業法:自動車、鉄道、海上、内航、航空等の交通 機関が貨物を取り扱う事業(フォワーディング)を運送取扱事業と して簡素化し、規制緩和した。 3 【倉庫関連法規】 倉庫の進化(「保管」+「消費者への取り揃え+配送流通加工」拠点) • 倉庫業法: 営業 倉庫(寄託(きたく)貨物を扱い報酬を受け取る 倉庫で登録制)を規制する。 ※営業倉庫の他に、 自家 倉庫(自分の責任で物品を保管する 倉庫)や上屋・保管庫(輸送途中に一時保管する施設)があるが、 これらは倉庫業法には適用されない。 【環境関連法規(環境基本法が中心)】 地球温暖化、大気汚染、騒音振動、オゾン層破壊、廃棄物、海洋汚 染、資源の枯渇対策など ※「循環型社会形成推進基本法」は3Rを推進している。 【その他】 流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律 国際競争力強化、高度化する消費者ニーズへの対応、環境負荷軽減を 目的に、流通業務施設での効率化対策に取り組む事業者に優遇措置を 与える支援策。 4
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