霍見教授への質問 - 経営行動科学学会

霍見教授講演会
日米経営比較
2011年1月26日(水)
午後1時―午後2時30分
愛知大学車道校舎第3会議室
司会:愛知大学大学院会計研究科
星野靖雄
質問 1
日本破綻を加速させた小泉-竹中政権・奥田経
団連時代の清算。本日の資料16頁、霍見(2010)
小泉・竹中改悪が強行した人間切り捨て経営を
中止すべき。霍見(2009)
しかし、実際は小泉政権の間は、株価は一時
的に下がったが上昇し、失業率が下がり、ジニ
係数の拡大はむしろ抑制された。辛坊治郎・辛
坊正記(2010)
企業経営のグローバル化や技術革新から発生
している世界的な格差拡大の傾向がある。
辛坊治郎・辛坊正記(2010)、日本経済の真
実:ある日この国は破産します、幻冬舎、161
頁。
質問 2
アングロ・サクソン流の企業の敵対的買収は社会悪である。
霍見芳浩(2007)
買収対象企業の経営者にとり友好的でない買収であり、企業
の株主あるいは企業の利害関係者にとり敵対的とは必ずしも
言えない。外国からの日本への投資は重要である。
深尾・天野(2004)外国企業による日本企業のM&Aでは、日
本企業同士よりも生産性の改善効果が大きく、技術移転効果を
示している。
浅羽(2005)では、外国企業による日本企業の買収で、出資
比率が高くなるほど、被買収企業の買収後の使用総資本利益
率が高くなり、被買収企業の取締役に占める買収企業出身者
の比率が高いほど、高くなることが指摘された。
辛坊治郎・辛坊正記(2010)では、日本を滅ぼ
す5つの「悪の呪文」
1.経済の豊かさより心の豊かさが大切
2.大企業優遇はやめろ!
3.金持ち優遇は不公平だ!
4.外資に日本が乗っ取られる
5.金をばらまけば、景気が良くなる
質問 3
ライブドアー事件,大阪高検の三井事件をどのよう
に判断されるか。霍見芳浩(2002、法と民主主
義) また、後者における会計検査院の役割に
ついてはどのように考えられるか。
日本の刑事事件の有罪率は、98.9% で異常に高
い、証拠主義でやっていれば、6割を超えること
はない。霍見芳浩(2007)
司法腐敗の元凶の一つである「判検癒着」、「司法
官僚による裁判官統制」で、検察調書という検察
官の主観的作文や「自白調書」を鵜呑みにする。
日本はクリプトクラシ―(盗賊支配国)へ退化して
いる。霍見芳浩(2002)
参考文献
浅羽茂(2005)外資は日本企業を立て直せるか?一橋ビジネスレビュー、秋、
46-58.
深尾京司・天野倫文(2004)対外直接投資と日本経済、日本経済新聞社。
辛坊治郎・辛坊正記(2010)、日本経済の真実:ある日この国は破産します、
幻冬舎。
霍見芳浩(2002)日本の裁判官と裁判所の問題―制度的腐敗、法と民主主
義、6 No.369, 34-41頁。
霍見芳浩・串岡弘昭・河合忠彦・星野靖雄(2007)ワークショップ 企業倫理
と人材育成、経営行動科学、第20巻第1号、99-123頁。
霍見芳浩(2007)敵対的買収で米国企業の餌食になる日本企業、国際商業、
May, 12-15頁。
霍見芳浩(2009) オバマ・ニューディールは米国経済を再建できるか、国際商
業、April, 12-15頁。
霍見芳浩(2010) トヨタ問題は日本崩壊の象徴、New Leader, 4, 76-77.