2015/XX/YY 水曜日臨床勉強会 担当:神津 玲 研究の概要 PICO P I (E) C O デザイン:多施設RCT,ITT ARDS患者 気管内挿管および人工呼吸管理<36時間 重症患者:P/F ratio <150 腹臥位換気 16時間以上 仰臥位管理(通常管理) 28日以内の全要因死亡率 P: patient (どんな対象者に),I: intervention あるいは E: exposure (何を行い,また はどんな影響が),C: control(何と比較して),O:outcome(何がどうなるか) 背 景 1. 腹臥位換気により酸素化が改善する Intensive Care Med 2008;34:1002 2. 腹臥位換気は陽圧人工呼吸による肺損傷を 予防する AJRCCM 2006;174:187 3. これらの生理学的変化は,患者の予後(死 亡率)の改善に寄与しなかった NEJM 2001;345:568 対象者の特徴 年齢 男性 (%) SOFAスコア 肺炎 昇圧剤使用 筋弛緩薬使用 腹臥位群 n=229 60±16 66.4 10.4±3.4 58.1 83 82.3 仰臥位群 n=237 58±16 70 9.6±3.2 62.4 72.6 91 28日以内の全要因死亡率 35 30 25 32.8% 20 腹臥位群 仰臥位群 15 10 5 0 ARR 16.8%, NNT 6 P<0.001 16% 90日以内の全要因死亡率 45 40 ARR 17.4%, NNT 5.7 P<0.001 35 30 41% 25 腹臥位群 20 仰臥位群 15 10 5 0 23.6% 成績:90日以内の累積生存率 結 論 早期の長時間腹臥位管理は,重症 ARDS患者の28日および90日死亡率 を有意に低下させる。
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