魅力ある大学づくりのための職員養成

み
魅力ある大学づくりのための職員養成
平成28年6月4日
大学イノベーション研究所
2周年記念セミナー資料
大正大学
人間学部教育人間学科
教育・学校経営マネジメントコース教授
地域創生学部参与
山本 雅淑
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大学のガバナンス改革の推進について(審議まとめ)抜粋
~平成26年2月12日中央教育審議会大学分科会~
1.審議まとめの本文中から、職制別に求められる能力について
記述されている部分を抜粋。
学
長 ・大学の将来ビジョンを提示する
・ビジョンの実現のための強い意思とぶれない改革方針を持つ
・強力なリーダーシップを発揮し、全学的な視点から教職員の意欲
と能力を最大限引き出す
・教員の配置や選考の最終決定をする
・予算など資源配分の最適化に努める
・高等教育に関する国の政策動向や法令の整理をする
副学長 ・大学全体の予算、人事、組織改編の調整権を持ち、学長を統括的
に補佐する
学部長 ・学長のビジョンや大学の経営方針を共有する
・全学の方針と各学部の方針の調整をする
・学長の時宜に応じた適切な判断を補佐する
監
事 ・大学のガバナンス体制を監査する
・学長のビジョンや学部の取組状況を監査する
・学長への支援や助言をする
・常勤である
専門職 ・執行部を直接支える専門性を持つ
・リサーチアドミニストレーター、アイアーラー、
カリキュラムコーディネーターなどの高度専門職人材である
職
員 ・教員と対等な立場で大学運営に参画する
・経営参画能力を向上させるための管理運営や教育・研究支援の
資質がある
・学長の時宜に応じた適切な判断を補佐する
・高いマネジメント能力を持つ
2.審議まとめから、人材養成の方策について記述されている部分を抜粋。
・大学団体等が国との協力の下で、研修をさらに充実させること
・新任の学長や副学長等を対象に、高等教育に関する国の政策動向や法令
について整理して学べる機会を設けること
・学部長や学部長補佐など、全学の方針と各学部の方針との調整などの
難しいかじ取りが求められる層を対象にした研修を充実させること
・高度の専門性を有する職種や、事務職員等の経営参画能力を向上させる
ため、大学が組織的な研修・研究(SD)を実施することも重要
・経営能力のある教職員の育成のために早い段階から大学経営の感覚を
身につけさせるとともに、学内や大学団体等の研修、人事交流を通じて、
将来の執行部人材として育成していくことが重要
・高度専門職の設置や恒常的な大学事務職員のスキル向上のためのSDの
義務化等、今後、必要な制度の整備について、法令改正を含めて検討
すべき
大学設置基準等の一部を改正する省令の交布について(通知)
平成28年3月31日
文部科学省高等教育局長
・「大学設置基準等の一部を改正する省令」が平成28年3月31日
公布、平成29年4月1日施行。
・今回の改正は、全ての大学等に、その職員が大学等の運営に
必要な知識・技能を身に付け、能力・資質を向上させるため
の研修の機会を設けることなどを求めるもの。
改正の概要
大学は、当該大学の教育研究活動等の適切かつ効果的な運営
を図るため、その職員に必要な知識及び技能を習得させ、並び
にその能力及び資質を向上させるための研修の機会を設けるこ
とその他必要な取組を行うものとすること。(第42条の3関係)
留意事項
・「職員」には、事務職員のほか、教授等の教員や学長等の大学
執行部、技術職員等も含まれること。
・今回の改正は、個々の職員全てに対して一律に研修の機会を
設けることを義務付ける趣旨ではなく、SDの具体的な対象
や内容、形態等については、各大学において、その特性や実
態を踏まえ、各職員のキャリアパスも見据えつつ、計画的・
組織的に判断されるべきこと。
・SDの機会については、各大学等が自ら企画して設けるほか、
関連団体等が実施する研修に職員が参加する機会を設けるこ
となどが考えられること。
・SDを効果的・効率的に実施する観点から、各大学等におい
て、その実情に応じ、例えば職員の研修の実施方針・計画を
全学的に策定するなどの取組を行うことが期待されること。
大学職員養成のための研修とは
1.研修科目の事例
① 教育法規
・学校教育法、大学設置基準、私立学校法、
私学振興助成法の理解
・自大学における上記関連規程を分析・評価
② 教育行政
・中央教育審議会など教育行政動向の理解
・自大学の教学状況を分析・評価
③ 教学IR
・私学事業団発行「私立大学入学志願動向」等の理解
・自大学の入学前から卒業・就職までの学生動向を分析・評価
④ 財務IR
・私学事業団発行「今日の私学財政」等の理解
・自大学の財務状況を分析・評価
⑤ 外部資金獲得戦略
・補助金動向・寄附金税制等の最新情報の理解
・自大学の補助金・寄附金獲得状況を分析・評価
⑥ 他大学の先進事例
・他大学の先進事例を分析・評価
・自大学の戦略にマッチした大学を訪問・調査
⑦ 戦略計画策定
・戦略計画の策定方法の理解
・総括として自大学の戦略計画を策定
2.研修により身に付く力
① 専門知識 ⇒ 研修を通してチョット理解
② 読解力 ⇒ 研修資料を読んで理解
③ 分析力 ⇒ 様々なデータを分析
④ 文章作成力 ⇒ プレゼンテーション資料やレポート作成
⑤ 表・グラフ作成力 ⇒ 分析データを見やすく作成
⑥ プレゼンテーション力 ⇒ 意見集約成果をグループ発表
⑦ コミュニケーション力 ⇒ 他の研修生と意見交換
⑧ 発想力 ⇒ 課題解決策を捻り出す
⑨ 企画力 ⇒ 課題解決策を集約し整える
⑩ 総合職員力 ⇒ 研修全体を通して身に付く
3.大学職員にとって理想の職場とは
① 誇れる職場
② 楽しい職場
③ やりがいのある職場
④ 成長させてくれる職場
⑤ 意見が言える職場
【by 松本大学小倉事務局長】
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