2013年8月30日19:00~22:00 群馬県障害者学習センター 参加者18名 » 外傷病院前救護として米国より1980年代に日本に 導入された » 日本救急学会が推奨 現在の日本の事故現場で行うべき救護とされている ⇒これを参考に知識を得る なぜ救助隊に必要か? 我々は救助隊、プロである。 山での遭難救助の救助に必要な知識を習得する。 1、状況評価 1.機材確認 2.感染防御 3.応援 要請 4.安全確保 5.状況把握 2、初期評価 1.頸椎保護 2.意識と気道の確認 3.呼吸の評価 4.循環(脈)の評価・出血の評価 3、全身観察 4、移送時活動 (搬送時の活動) 1.頭部・顔面 2.頸部 3.胸部 4.腹部 5.骨盤 6.大腿 7.下肢・上肢 8.背部 1.病院・救急との連絡 3.継続的に観察 2.保温 » 「高所からの転落」「ある程度のスピード以上 での自動車事故」など、「目に見える徴候がな くても、受傷機転から考えて生命に危険のある 損傷を負っている可能性が無視できない状態」 を高エネルギー外傷という。 » 高エネルギー外傷には明確な判断基準は無い。 衝突した時の車のスピードや、転落した高さな どを救助段階で知ることは難しいからである。 » 救助者によって高エネルギー外傷と判断された 傷病者に対しては、全てロード&ゴーを適用し なくてはならない。 » 生命に危険が差し迫っている傷病者に対しては、 救助者のリーダーがロード&ゴーを宣言し、周 囲の救助者に周知することで、迅速な車内収容 と高度な医療機関への搬送に取り掛かる。 » 上記の高エネルギー外傷のほか、ショック状態、 大量出血、気胸、頚椎損傷が考えられる傷病者 に対しては全てロード&ゴーが適用される。 » ロード&ゴーが宣言された傷病者に対しては、 迅速な収容・搬送のほか、「頭頚部~体幹」の処 置を最優先して他の処置は優先度を下げ省略さ れる。 1機材確認 ネックカラー、ガーゼ、三角巾、 蘇生用マスク、バックボード 2感染防御 ・出血に直接触れない(感染のリスク) →ディスポ手袋 ・周囲へ声をかけ人を呼ぶ ・5m以上の転落は消防へ1報 (ヘリや受け入れ準備のため) ・安全な場所へ避難 ・必要時バックアップ ・どんな状況での事故か把握 3応援要請 4安全確保 5状況把握 1.頸椎保護 手で固定orネックカラー装着 2.意識と気道 の確認 「大丈夫ですか?」の返事があれば OK 3.呼吸の評価 返事がない場合は見て・聴いて・ 感じて(呼吸しているか判断) 4.循環(脈)の評価 手首の脈(血圧80) 出血の評価 もしくは頸動脈(血圧60)が触れるか 身体の外に大量出血があるか 1.頭部・顔面 見て・触れて(骨の陥没の有無) 2.頸部 見て・触れて(変形の有無) 3.胸部 見て・触れて 4.腹部 見て・触れて(内臓出血は腫れてくる) 5.骨盤 見て・触れて(1回のみ) 6.大腿 見て・触れて(雑巾を絞るように) 7.下肢・上肢 大きな損傷の有無 8.背部 大きな損傷の有無 ★中で出血している場合は腫れてくる ★骨の変形は骨折⇒腫れてくる 1.病院・救急との 連絡 どこでけが人を渡せるかの相談 2.保温 保温シートや衣服を調整 3.継続的に観察 意識の低下(定期的に声をかける) 呼吸停止、脈拍の低下の確認 ★移動に時間がかかる場合は、 適宜、けが人の状態変化を記録(時間や状態の様子)する ★けが人の安楽な姿勢に配慮する » » » » 自覚症状の変化を尋ねる 意識レベルの観察 気道・呼吸・循環の再評価 頸部・胸部・腹部の継続観察 ★観察・判断で異常があった個所を 繰り返し観察 ★急変時、直ちに初期評価へ戻る » 意識確認 » 意識なし→瞳孔・対光反射の確認 (瞳が散大・反射がなければ死亡兆候) » 手足の運動・感覚 » 外傷の観察(出血・耳鼻からの髄液漏など) » 余裕があれば、傷の保護、副子固定 » 救助隊はプロである。知識と技術、経験と判断 を身に付けるために努力をする。 » 山だけでなく災害に、医療に役に立てるための 知識は無駄にならない。 » 一人ではなくチームで向上を図る意識を持つ。 » 繰り返しトレーニングを行うことで、自信に 繋がる。 *一部解りやすく内容を変えてあります。 文責:小和田
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