マスタープラン2017について

学術会議
マスタープラン2017
学術会議 連携会員
中川貴雄
学術の大型計画(2010)
• 定義: 大型の研究施設・設備を建設・運用することで科学の最先端を切り開く
研究計画。
• 予算: 運営費を除く建設費総額が目途として100億円(物質科学など分野に
よっては数十億円)を超える規模の計画であること。
• 科学的目標: 明確な科学目標により、真理を探究し人類の知的資産を拡大す
る計画であること。
• 国際的水準・国際連携: 世界状況に照らし十分な先進性と独自性を持ち、効
果的国際連携が可能であること。
• 研究者コミュニティの合意: 研究者コミュニティの十分な検討と議論を経て合意
が形成された計画であること。
• 計画の実施主体: 計画を実施する主体組織が明確であり、かつ責任を果たす
用意があること。
• 共同利用体制: 完成後、共同利用運用などコミュニティによる効果的利用が期
待できること。
• 計画の妥当性・透明性: 全体として実現性・計画性・推進体制が妥当であり、
透明性が確保されていること。
大型計画の分野横断的議論
• 学術会議マスタープラン
• 我が国の科学者コミュニティを代表する機関である日本学術会議
が、公募を基礎とし全分野を網羅した科学的評価に基づいて、我
が国全体として推進すべき優れた大型計画をリストアップし公表す
るもの。
• 学術審議会ロードマップ
• 学術の大型計画の主な実施主体である文部科学省が、科学技
術・学術審議会において、学術会議のマスタープランを基礎とし、
実施に重点を置いた評価を加えて、学術的価値及び緊急性が高く
実施に移すことが適切な大型計画候補をリストアップし公表するも
の。
• 両者の関係
• 「マスタープラン」と「ロードマップ」の建設的な組み合わせは、学術
コミュニティが全分野を網羅して大型将来計画を策定・公開し、行
政機関がそれを受けて科学的に価値の高い計画を透明性の高い
プロセスで実施に移す新たな学術政策であり、両者は支え合う車
の両輪の関係にある。
今までの議論の経緯
• 学術会議マスタープラン
• 提言:マスタープラン2010 (初のマスタープラン)
• http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-21-t90-2.pdf
• 提言:マスタープラン2011 (小改訂)
• http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/ogata/kakoindex.html
• 提言:マスタープラン 2014 (大型計画、重点大型計画)
• http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-22-t188-1.pdf
• 文部科学省学術審議会ロードマップ
• ロードマップ2010
• ロードマップ2011
• ロードマップ2014
• 関連議論:中規模計画(天文・宇宙物理)
• 学術会議記録「天文学・宇宙物理学中規模計画の展望」
(2014)
学術会議「マスタープラン2017」
公募開始
• 第23期学術の大型研究計画に関するマスタープラ
ン「学術大型研究計画」(学術会議・科学者委員会
学術・大型研究計画検討分科会)
• http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/ogata/23koubo.html
• 学術全般を展望・体系化しつつ、各学術分野が必要と
する大型研究計画を網羅し、我が国の大型計画のあり
方について、一定の指針を与えることを目的とするもの。
• マスタープラン2014の改定
• 公募期間2016年2月8日(月)~ 2016年3月31日(木)
スケジュール
• 学術会議全体
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2016年2月8日
2016年3月末
2016年6月頃
2016年10月頃
2016年12月頃
2017年1月頃
学術大型研究計画の公募開始
学術大型研究計画の公募締切
学術大型研究計画の策定
重点大型研究計画の策定
科学者委員会の審議
幹事会の審議
• 天文・宇宙物理分科会
• 2016年2月22日 各コミュニティから分科会への提案書
提出締め切り
• 2016年3月2日 分科会ヒアリング
学術研究領域(関連領域のみ)
• 23 物理学委員会
• 23-2 素粒子物理学・原子核物理学
• 23-3 天文学・宇宙物理学
• 24 地球惑星科学委員会
• 24-2 宇宙惑星科学
• 27 総合工学委員会
• 27-8 航空宇宙工学
• 33 理工学融合領域
• 33-1 理学・工学融合領域
公募の対象
• 区分Ⅰ:学術大型研究計画(新規応募計画及び
マスタープラン2014区分Ⅰ掲載の計画)
• 実施期間5-10年程度、及び予算総額概ね数十億円超
(上限は特に定めない)の予算規模
• マスタープラン2014で選定された学術大型研究計画
についても、再度ご応募ください。
• 区分Ⅱ:学術大型研究計画(マスタープラン
2014に掲載され、かつ現在実施中・進行中の計
画)
提案
• 学術大型研究計画の提案は以下より行う。
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(i)研究・教育機関の長または部局長等(3件まで)
(ii)日本学術会議会員、連携会員(1件まで)
(iii)学協会長等(3件まで)
なお、今回は、マスタープラン2014と異なり、日本学術
会議会員及び連携会員の推薦を必要としません。
• 公募期間
• 2016年2月8日(月)~ 2016年3月31日(木)
提案書:web 入力
(参考)2014年のリスト
• マスタープラン 2014 (学術会議)
• 大型計画:区分I (209件)
• DIOS, CTA, JEM-EUSO, SKA, SOLAR-C, LiteBIRD, SPICA, 南極
• 重点大型計画(27件)
• SKA, LiteBIRD, SPICA
• 大型計画:区分II (15件)
• TMT, ASTRO-H, KAGRA
• ロードマップ2014 (文部科学省学術審議会)
• 学術研究の大型プロジェクトの推進に関する基本構想 ロードマッ
プの策定
• 新たにロードマップとして掲載する11計画
• LiteBIRD (aa評価)、SPICA (aa 評価)
• これまでのロードマップに掲載され進行中の18計画
• TMT, ASTRO-H, KAGRA
天文学・宇宙物理学分科会の役割
• 決定方針
• 応募された提案は、日本学術会議の分野別委員会、部
または本分科会において一定の絞り込みを行った後、
学術の大型研究計画検討分科会にて決定されます。
• 天文学・宇宙物理学分科会の役割
• 対応する研究領域の課題について推進すべき課題に
ついての議論をとりまとめます。
• 現在、各分野研究者組織委員長のみなさまにお願いしている
のは、このためのとりまとめになります。
• その結果は、学術会議の分野別委員会において反映
されます。
議論の流れ
コミュニティ
コミュニティ
コミュニティ
1/31
機関長、学会長
光赤天連
学術会議会員
3/31
2/22
学術会議
学術会議
学術会議
天文・宇宙物理分科会
天文・宇宙物理分科会
天文・宇宙物理分科会
学術会議
物理学委員会
学術会議
学術会議
物理学委員会
物理学委員会
学術会議
第3部会・総会・など
学術会議
学術会議
第3部会・総会・など
第3部会・総会・など
天文学・宇宙物理学分科会への
具体的な対応
• 分科会への提案(2月22日締め切り)
• 研究分野での議論の状況、
• 提案される課題一覧のとりまとめ、分野における位置づけ
• 各分野で提案される計画の内容がわかる提案書
• 公募様式の内容を不足無く含んでいるものが望ましい(厳密
な様式は問いません)
• 分科会ヒアリング(3月2日)への対応
• 研究分野組織の議論について、分科会での報告をお
願いする予定です。(分野によってはお呼びしない場合
もありますが、22日後にご連絡します)
• 分科会が必要とする個別の課題について、説明をお願
いする可能性があります。