チョコっと知っとこ コネクター編(Nタイプ、Mタイプ) no-15

チョコっと知っとこ
コネクター編(Nタイプ、Mタイプ)
no-15
アマチュア無線で良く使われて居る同軸コネクターの種類には、Mタイプ、Nタイプ、BNCタイプ、SMAタイプと、他、種々色々有ります。
HF帯や、VHF帯ではMタイプが主流に成って居ます、拘りの持って居る144MHzのSSBerは、わざわざNタイプのコネクターに交換して居る局
も見かけます。 430や1200MHz帯では、Nタイプが主流に成って居ます。 2400やこれ以上高い周波数では、機器が小さい為、スペースの
無い所には、BNCやSMAと言ったコネクターが使われて居ます。 何処がどう違うのか、 当然形も違えば、大きさも違います。
低い周波数では、あまり問題は無いのですが、周波数が高く成ると、ほんの少しのロスでも、大きな悪影響が出る事も有ります。
では、このロスは何処から来るのでしょう、 これには、一つ、インピーダンスの違いが有ります。 過去には35Ω、75Ω、とか、50Ωとか時と場合
の機器に依って使い分けられて居ましたが、現在では、無線関連では50Ωとして統一されて居ます。 唯一、TVだけは現在も75Ωとして居ます。
オーディオ関係では、RCAとか、FS、と言ったインピーダンスの様々の物も有りますが、今回は例外としましょう。
無線機、アンテナ、同軸ケーブルそして関連の有る機器は全て50Ωに成って居ます。
勿論、同軸ケーブルを繋ぐ為のコネクターも50Ωに成るわけですが・・・・・
無線機から出た50オームの電波は同軸ケーブルを経由してアン
テナ迄50Ωとして伝達され、アンテナから電波が発射されます。 途中に50Ωで無い物が経由された場合、インピーダンスの、ずれが発生します。
ここで、各使われて居る機器や部品のインピーダンス誤差が問題に成ります。 コネクターがその一つです。
Mタイプの誤差ですが、各メーカーに依って違いが有り、15%から20%の違いのある程度の悪い、粗悪な物も有る事を知って下さい。
Mタイプのコネクターに50Ωとして表示の無い物は、疑った方が良いでしょう。 Nタイプはアマチュア無線もそうですが、業務では、全てNタイプ
が使用されて居ます。 業務で使われて居る,Nタイプの誤差は、5%以内です。 アマチュア用としては、Mタイプと同じく50Ωと表示の有るもの以
外は、やはり、誤差が大きいと見て良いでしょう。 BNCやSMAタイプも同様です。
さて、本題のインピーダンスのズレは気に成るSWRにも関連します。 コネクターに依ってずれた結果は、例として、75Ωに成って居たとします。
75Ω÷50Ω=1,5 と成ります。 これがSWR値です。 逆に35Ωと低い場合、 50Ω÷35Ω=1,428 これがSWR値です。
高くても、低くても大きな数値から割り出して出た数値がSWR値です、 SWRの高い分だけ反射波として、戻って来ますので、結果として、アンテ
ナから放射される電波は小さく、弱く成りますネ。 受信の場合も同じ事が言えます。アンテナで受けた電波が無線機迄の間にインピーダンスのず
れた物が有る場合、当然、無線機は50Ωに対応している訳ですから、SWRが高く成って、感度が下がる事に成ります。
無線機から出た電波ですが、アンテナ迄、全ての経由する物が、50Ωの狂いが無い物なら、 50Ω÷50Ω=1,0 としてSWR値は、1,0で整合
されている事に成ります。 コネクターも然り、一つの部品の使い方にも注意すべきですネ。 細かく言えば、キリが有りませんが、高い周波数
では、コネクターの取り付ける時の、半田付けの半田の盛り量で変わって来ますが、SMA等小さいコネクターは、半田付けの無い圧縮取り付けに
成って居ます。 アマチュアの場合、そこまで気を使う事は無いでしょうが、参考まで。