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「情報C」の授業と評価
K都府立R水高等学校
情報科 F川 眞一
2010.7.20
24改訂
注
• この発表の中で
• 観点、評価の規準や基準、評定という言葉が
出てきますが、本来の意味とは違う可能性が
あります。
• ここでは、およそ次の意味で使っています
– 観点・・・評価を観測するポイント
– 規準・・・観点を言葉にしたもの
– 基準・・・点数にするために区切る目安
– 評定・・・通知表にのる5段階の点数
発表の概要
• R水高校紹介
• 情報Cの授業
• 情報Cの評価
考査点
実習点
割合をどうしても腑に落ちない
• 教科情報が始まって とても困った
• 考査点と平常点(実習など)の割合
• どう評定に結びつけるか
自分はいったい
どんな生徒に5を
つけたいのか・
• 発想の元は ディメンション
– 面積と長さは足せないけれど掛けると体積になる
R水高校紹介
• 1年 7クラス 2年 6クラス 3年 7クラス
– Ⅱ類は文理系 1クラス
– 淀の競馬場の近くで馬術部がある。
• 情報関連科目
– 3年次 情報C (2単位) ・ ・・必履修
– 3年次 情報演習(2単位)・・・Ⅰ類一般系で選択
• ワープロ検定(日本情報処理検定協会)
• 3年生対象なので
– できるだけ実用的な、授業や実習をこころがけて
います。
情報Cの実践
• 教科書 第一学習社
• 補助教材 なし
情報C
• 授業の展開(2単位)
• 1時間は教室で授業
– プロジェクタを持ち込んでパワーポイントで授業
– プリントに書き込ませる
• 1時間はコンピュータ室で実習(補助付き)
授業の内容
• 1学期
– 情報社会について 情報の性質
– コンピュータについて(五大装置 ハード ソフト)
– アナログとディジタル AD変換 文字コード
• 2学期
– ビット、バイト、10進数 2進数 16進数
– 音、色、画像、動画のディジタル化
– ネットワークの仕組みと活用
• 3学期
– 情報社会の光と影 ネットショッピング ウイルス
– 情報発信の注意 著作権、人権などについて
実習の内容
• 1学期・・主にエクセル
– 時間割表の作成 基本実習 演習4,5回
– 関数(合計、平均、最大、最小)
– 並べ替え、グラフ 絶対参照
– 関数(四捨五入、ランク、条件判定)
• 2学期・・・ワード、パワーポイント
• 3学期・・・ワードでHP(主にリンク集)
– <夏前にパワーポイントをやった方がいいかも>
さて評価と評定は
• 観点(?)を 4つ設定
• 考査・・・年3回 期末考査のみ
• 普段の授業・・・毎回の授業でプリントの提出
– 板書の穴埋め 計算 作業 など
• 普段の実習・・・技術を習得するために実習
• 作品・・・技術を使って自分で工夫して作成
夏休みの新聞切り抜き
• これらを総合して 評定を つける のですが
とってつけたようですが
• 情報の4観点との対応
•
•
•
•
関心・意欲・態度・・・普段の授業プリント提出
思考・判断・・・作品の制作
技術・表現・・・普段の実習
知識・理解・・・各学期の考査での確認
• 観点別にまとめて成果を評価して
• 評定をつけていることになります。W
評定にするために
• 各観点ごとに 平均
• 結果を 「掛け算」して 評定の基礎資料に
考査
授業
実習
作品
0~100
0~3
0~4
0~5
• 評定の基礎資料(0~6000)
•
= 考査 × 授業 × 作業 × 作品
意味は
• 観点間は独立
– 実習のサボりを考査で取り返せない
• すべての観点で がんばった生徒が 5
– 評価を「的確」に評定にするために掛け算する
• 極端な話で・・・どれかが 0 になれば 0
– そうならないように指導する
– 指導するポイントがはっきりする
– <こうなってほしいということを観点として設定する>
サンプル
考査
授業プリント
実習
作品
換算
24.50
44.00
32.00
35.00
41.50
49.50
41.00
63.50
52.00
1.88
1.50
2.09
1.57
2.71
2.85
1.96
1.36
2.75
3.32
3.65
3.04
3.56
3.64
3.29
3.50
3.18
3.27
2.52
2.14
3.77
4.33
2.68
2.42
4.08
4.19
2.48
384
517
765
848
1096
1123
1144
1152
1159
2,3
25~30
25~30
4,5
回/年間
評価と評定をこう考えています
• 評価の観点の間は独立している
– 評価の<規準>
なってほしい生徒像
• 観点ごとに評価する
– 評価の<基準>
がんばらせたい
項目を観点に
• 評価を総合したものが評定
– 評価を足し算・・・観点の独立性が薄れる
– 評価を掛け算・・・独立性を保って評定化できる
• 観点間の重み付けは微妙なさじ加減
• 5段階に落とすときも
他教科への応用
• 化学の4観点
•
•
•
•
関心・意欲・態度
思考・判断
観察・実験の技術・表現
知識・理解
• 何で見取るか
• 観点<規準>
–
–
–
–
考査
授業
実験・レポート
小テスト
• 観点内で評価
– <基準>
• 掛け算して評定
たとえば
出欠点・・・毎時間出席する(生徒になってほしい)
出席 3
遅刻2 欠席 0 で 平均して 考査の点にかける
簡単に試算できます
• 今まで 考査点と平常点を足していた。
– 思い切って 掛け て 見ましょう
• 平常点の中にいくつかの項目がある場合
– それぞれで集計して掛けてみましょう
レポート点(例)
– 考査×小テスト×レポート点
出さない・・0
結果のみ・・・3
– 100× 10 × 5
• この場合で考査:平常= 100:50
考察等不完全・・4
ほぼ完璧・・・5
比率は <満点>を何点にするかで調整できる。
赤点は、最低ほしい点で ラインを決める。
30×5×3.5=525点
もし小テスト7点なら735点
さまざまなご意見を
• 評価や評定について
– 評価や評定は生徒を伸ばすために行うもの
• 掛け算による評価
– とくに参考にしたもの(文献や研究)が無い
– よって 穴があるかも
• いろいろ教えてください
– [email protected]
• ありがとうございました
おまけ
考査の点数をどう考えるか
例えば 中間考査と期末考査で
• 30,90 60,60 100、20
• 平均はどれも60点ですが・・・
• 同じ観点内なので 平均してもOK
• なのでしょうが・・・
こんな考え方もできるのでは
期末考査
ベクトル(大きさ)
2
2
2
2
①√30 +90
①(30,90)
②√60 +60
2
②(60,60)
2
③√20 +100
=
95
=
84
=
102
面積
③(20,100)
中間考査
①30 ×
90 =
2700
②60 ×
60 =
3600
③20 × 100 =
2000
資料
おおよその採点基準です。
各観点内で平均し、観点間で掛け算するので、
甘めに採点してちょうどいい具合になるようです。
考査
• 規準
– 学期のまとめとして考査を行い、授業や実習で得
た知識や技術の理解度、定着度を確認
• 基準
– 0点~100点
– 授業 7割
実習関連 3割 程度
– 平均で 60点を超えるような簡単な問題
– 考えを書かせる場合は基本的に量
教室での授業
• 規準
– 授業に出席し、授業プリントを完成させて提出す
る。
• 基準
– ほぼすべて記入している 3点
– 抜けている部分・・・1個 マイナス 0.1点
– 遅刻 マイナス 0.3点
– 欠席 0点
– 欠席届けがあれば平均から省く
コンピュータ室での実習
• 規準
– 授業に出席し、積極的に実習に取り組み、技術を
習得する。
• 基準
– ほぼすべてできている 4点
– 完成していなくても一所懸命であれば 4点
– 遅刻 マイナス 0.4点
– 欠席 0点
– 欠席届けがあれば平均から省く
作品など
• 規準
– 実習で得た技術を生かし作品を製作する。
– 情報収集(新聞記事の切り抜き)
• 基準
– 得た技術を活用し工夫して仕上げている 5点
– 得た技術が使われている
4点以上
– 欠席 生徒は 追試 それでも欠席 0点
– 新聞切抜き(夏休みの宿題)
• 量 30記事以上 5点~0
• 丁寧さ きれい 5点~0
未提出 0点
未提出 0点