document

デジタルマスフローコントローラ
CMQシリーズ
1.概要
2.特長
3.制御特性
4.機能
5.主な機能の動作説明
1.概要
デジタルマスフローコントローラ
CMQシリーズ
一般産業市場にて要求される、高速応答、
広い流量制御範囲、低圧供給ガスでの制御
などの性能や多彩な機能を備えた、今まで
にない高性能・高機能のデジタルマスフロー
コントローラ
超高速応答・高感度の「μFセンサ」、「比例ソ
レノイドバルブ」、「高度な流量制御技術」の
三つを一体化して実現!
図.1 CMQシリーズの外観
図.2 CMQシリーズの内部構造
図.3
構成ブロック図
2.CMQの特長
・高速流量制御
制御応答性:0.5秒以下
・広い制御範囲
1~100%FS
・低差圧動作
低差圧(0.05MPa以下)でも動作を保証
・設定・表示部を標準装備
一体形表示モデル・分離形表示モデルをラインナップ
電源以外の電気配線なしでも動作可能
・多彩な機能
10種類以上の機能を標準装備
・単一電源動作(DC15~24V)
安価な汎用電源が使用可能(±15V専用電源は不要)
3.CMQの制御特性(他社との比較)
SP
20L/min
16L/min
12L/min
8L/min
4L/min
↑制御開始
→|1秒|←
(a)他社MFC
図4
↑制御開始
→|1秒|←
(b)山武CMQ0020
スタート時の制御流量特性1
(ΔP=0.05MPa、横軸:1s/div、縦軸:20%FS/div)
SP
20L/min
16L/min
12L/min
8L/min
4L/min
↑制御開始
→|1秒|←
(a)他社MFC
図5
↑制御開始
→|1秒|←
(b)山武CMQ0020
スタート時の制御流量特性2
(ΔP=0.3MPa、横軸:1s/div、縦軸:20%FS/div)
SP
20L/min
12L/min
4L/min
→|1秒|←
(a)他社MFC
→|1秒|←
(b)山武CMQ0020
図6 圧力変動時の制御流量特性
(ΔP=0.30MPa→0.27MPa→0.30MPa、
横軸:1s/div、縦軸:20%FS/div)
4.CMQの機能
・流量積算機能(最大8桁)
CMQ9500:0.00L~999,999.99L
CMQ0002: 0.0L~9,999,999.9L
・異常検出機能(異常表示/出力/バルブ自動閉止)
制御流量異常、バルブ駆動電流異常、自己診断による異常
・イベント出力(2出力)
流量OK出力、積算カウントアップ出力、動作モード出力、他
・バルブ自動閉止機能
異常検出時、積算カウントアップ時に自動的にバルブを閉止
・バルブ強制開閉機能
RUNキー操作、外部切替入力により強制全閉・全開が可能
・バルブ駆動電流モニタ/異常検出
供給圧力の低下やバーナノズルの目詰まり検出が可能
・マルチ設定機能(最大4種類)
最大4種類の流量設定を外部切替入力にて瞬時に変更可能
・ダイレクト設定機能(ENTキー操作なしでの設定変更)
試運転時の設定流量調整など頻繁に設定変更するときに便利
・スロースタート機能(約1~6秒)
制御開始時、設定変更時の流量の急激な変化を抑制
・ガス種類切り替え機能(標準対応ガスの場合)
使用するガス種類をキー操作にて簡単に選択可能
・ガス種類補正係数設定機能(標準対応ガス以外の場合)
特殊ガス・混合ガスにも補正係数(コンバージョンファクタ)を
設定すれば対応可能
・RS-485通信機能(オプション)
全ての表示/設定内容を通信にて読み出し/書き込み可能
5.主な機能の動作説明
(1)流量OK出力(イベント出力)
(2)流量偏差アラーム検出
(3)バルブ駆動電流アラーム検出
(4)マルチ設定機能
(1)流量OK出力
PV
OK判定
範囲
OK判定
ヒステリシス
SP0
SP1
t
制御開始
OFF
OK出力
ON
t
SP変更(SP0→SP1)
(2)流量偏差アラーム検出
PV
偏差アラーム上限
ヒステリシス
偏差アラーム上限
SP
偏差アラーム下限
偏差アラーム下限
ヒステリシス
流量低下
アラーム判定
ディレイ時間
t
アラーム OFF
出力
ON
t
(3)バルブ駆動電流アラーム検出
供給圧力
①供給圧力低下
②駆動電流上昇
t
バルブ駆動電流
100%
アラーム上限
アラーム判定
ディレイ時間
アラーム下限
0%
t
アラーム OFF
出力
ON
t
(4)マルチ設定機能
PV
SP3
SP2
SP1
DI1
DI2
SP0
OFF
OFF
SP1
ON
OFF
SP2
OFF
ON
SP3
ON
ON
SP0
t
DI1
OFF
ON
DI2
t
OFF
ON
t
SW1
SW2
種火
OFF
OFF
本火1
ON
OFF
本火2
OFF
ON
本火3
ON
ON
図7 バーナ空燃比制御でのアプリケーション例