テイラーメード医療のための 確率・統計 テイラーメード医療 • 個人ごとに医療内容を変える • 「個人ごとに医療内容が変わらない」 ことが 原則であるために出てきたアンチテーゼ • 「個人ごとに医療内容が変わらない」とは? 医療者側からの テーラーメード化要請 • 患者-治療の良い対応付け – 治療メニューから最善方法を選択 • 効果を出して • 副作用を避ける 治療開発側からの テーラーメード化要請 • 患者-治療の良い対応付け – 全員に効果があって、全員に副作用がないこと が「使用許可」の条件 – 全員に効果はなくとも、一部には効果あり – 全員に副作用はなくとも、一部には副作用あり – 使用可能な治療方法の範囲が拡大 既存の治療 • 全員に効果があって、全員に副作用がない – 『安全域の広い』治療方法 – よく効くヒト・病気・状態を治療 – よく効かないヒト・病気・状態も治療 – 使用量も変わらない・・・? 『安全域の狭い』治療 • 使うか使わないかの判断が難しい – メリット>デメリット メリット<デメリット の両方 がある場合 • 容量設定が難しい – 量によってメリット・デメリットが逆転しうる場合 病気の成因に関する多様性 • 「見え方」は同じだけれども、「そもそも違う病 気」なら、分類すべし • 「成因」 – 遺伝要因 – 環境要因 – そのための情報は? – そのためのエビデンスは? 病気の状態に関する多様性 • 同じ病気だけれども、状態が違う • 状態に応じた治療 – 疾患のステージ – 疾患の重症度 – そのための情報は? – そのためのエビデンスは? 個人の多様性が予後に影響する • 同じ病気だけれども予後が違う – 年齢・性別 – 既往歴 – 発病前の全身状態 – そのための情報は? – そのためのエビデンスは? 個人の多様性が治療反応性に影響 する • 同じ病気だけれども治療効果が違う – 生理機能 • 肝・腎・心・肺・・・ – 遺伝的多様性 • 薬物代謝酵素多型 – そのための情報は? – そのためのエビデンスは? Aさんの個性 • 病気Xの成因としての – 遺伝因子 – 環境因子 – 原因によるXの亜分類 – 原因が違えば、治療も違う(かも知れない) • 疾患の原因分類 – 疾患は症候群・ヘテロ – 亜分類しているだけ • でも、「個性」で分類 • Aさんの「発病前」の情報を得る – 遺伝因子:家族歴、DNA – 環境因子:問診 疾患Xの違い(疾患の個性) • 原因の違い – 疾患Xを調べて原因を知る • 状態の違い – 疾患を調べて、疾患を特徴付ける • 疾患を調べるとは – 「診断名」は同じでも – 亜分類できる • 病型から • 病理診断 • 発現解析 – Signature解析 治療法Qの作用の違い • Aさんに対する違い – Qの薬物反応 • ADME – – – – Absorption 吸収 Distribution 分布 Metablism 代謝 Excretion 排泄 • Xに対する違い – 疾患として違えば、Qへの反応性が違うことはありえる • 亜分類の活用 – 治療反応性は変化する • 感染症:薬剤耐性 • ガン :薬剤耐性
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