2003/0220/src/epservers - 地球惑星科学科

専攻サーバ詳
解
EPnetFaN 座学編 第30回
北海道大学 大学院 理学研究科 地球惑星科学専攻
森川 靖大
本日の内容
専攻サーバとは?
そもそも専攻サーバって?
サービス一覧
運営組織/管理グループ
御利益
サーバ構成・管理体制・その他活動
• 6台のサーバコンピュータ
• ソフトウェア (OS) , (Servers)
• 統一ユーザ管理
• 管理グループユーザ (1,2)
• システム2重化, バックアップシステム
• 技術継承体制
• 双子システム
• 日々の活動, 年々の活動
専攻サーバとは?
専攻サーバとは?
そもそも専攻サーバって?
北大・理学研究科・地球惑星科学専攻
によって運営されるサーバ群
 関連する北大内のネットワーク組織
専攻ネットワーク
• 理・地惑専攻ネットワーク
全学ネットワーク
• 情報基盤センター HINES 運用室が管理
理学研究科ネットワーク
• 理学研究科の配線を管理
情報メディア教育センター
• 学部生へのネットワークサービスを提供
• 情報メディア端末の管理
全学
情報 理学
教育
地惑
サービス一覧
 Web
※
※ は専攻関係者のみにサービス
ホームページ掲載環境の提供
• URL: http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~xxx
 Mail ※
電子メールの配送・受信
• Email-address : [email protected]
• メーリングリストの作成・利用
 DNS
※
ドメインの取得
• ドメイン名 : xxxx.ep.sci.hokudai.ac.jp
 News
専攻ニュースグループ rotty の提供
 FTP
Debian GNU/Linux, Vine Linux, apache, qmail, などなど
運営組織 / 管理グループ
運営組織 ー ネットワーク委員会
地惑専攻の教官によって構成
専攻ネットワーク・専攻サーバに関する政策の立
案・決定・試行
http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~netcom
管理グループ -
専攻サーバ技術支援グループ
(epcore)
専攻の学生ボランティアによって構成
直接的に専攻サーバシステムの構築管理
http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~epcore
御利益
HINES に比べ、独自の便利なサービス
メーリングリストの作成・利用
• Exp. epnetfan-ml, epcore-ml
ep ドメイン取得
• Exp. www.ep.sci.hokudai.ac.jp
(ネットワーク的)至近距離での FTP 利用
独自の News グループでの情報交換
学生も教官と同じレベルのサービスを享受
HINES サービスは学生に提供されない
サーバ構成など
サーバ構成
管理体制
その他活動
6台のサーバコンピュータ
 Web,Mail,DNS(1st),DNS(2nd),News,FTP
 1サービスに1台のコンピュータ
トラブルの拡散を阻止
 1台のマシンへの過度な負荷を防御
 1台のコンピュータに1人の管理者
責任の分散を回避
 予備サーバ
重要なサーバに関しては代替を用意
• Mail
– Mail 停止時、メールは Web に配送され、復帰まで保管
• DNS
– DNS 1st 停止時、DNS 2nd が代行
ソフトウェア (OS)
Operating System
Debian GNU/Linux
• タダ
• ドキュメントの充実
– http://www.debian.org/
• 厳密なパッケージ管理
– dpkg, apt-get, dselect
• 頻繁なメンテナンス
– http://www.jp.debian.org/security/
• 教育的なインストーラー
• PC Linux としての利点
– マルチユーザ, マルチタスク
– サーバとしての実績
– 堅牢なプロセス管理
ソフトウェア (Servers)
各サーバソフトウェア
Web – apache, apache-ssl
Mail – qmail, checkpw, imap, tcpserver, ezmlm
DNS – bind8
News – inn
FTP – proftpd, fmirror
選定の理由
安全性
• 設計、メンテナンスの頻度
安定性
ドキュメントの数・質
統一ユーザ管理
 gate-toroku-system による自動管理
 6 台のサーバのユーザを一元管理
• CGI で利用者から申請
• Web サーバがメインのユーザデータベース
• 各サーバのユーザアカウントを自動生成
– Web, Mail 以外は管理者ユーザアカウントのみ生成
DNS 1st, 2nd
アカウント
作成せず
Web
CGI登録
News
hoge アカウント作成
FTP
Mail
hoge さん
(一般利用
者)
管理グループユーザ(1)
各サーバごとに管理者グループユーザ
epwww, epmail, epdns, epnews, epftp
• このグループ内のユーザは、各サーバにおいて
(何でもできるユーザ) 権限を有する
root
グループ構成メンバー
• 現管理者, 管理経験者, gate担当者, 技術支援グ
ループリーダー, 一部の専攻ネットワーク委員
利点
• 管理者が不在の場合の緊急対応が可能
• 管理者の技術力不足を先輩達が支援
管理グループユーザ(2)
 管理グループユーザアカウント生成・削除
グループにユーザを加入 or 除名するだけ
root権限アカウント
sho 作成
DNS 1st, 2nd
Web
Sho を
epdns に追加
foo さん
(DNS 管理)
News
FTP
アカウント
作成せず
Mail
sho さん
(次 DNS)
システム2重化
ハードディスクはよく壊れる!!!
 各サーバのシステム領域を2重化
万が一のディスクの破損に備える
具体的なバックアップ作戦
• / を別ディスクの /bk へコピー
• 毎朝コピー (昨日のものは上書き)
片方が破損したら、破損していない方で運用
• 火急的速やかに、新規ディスクを用意
バックアップシステム
ユーザの作成した資源は復元不能!!!
 Web, Mail のユーザデータバックアップ
復元不能なデータ
• ユーザの作成した資源 (メール等含む)
• ユーザデータベース
• サーバ構築ドキュメント
具体的なバックアップ作戦
• /home を別ディスクの /home.bk へコピー
• 毎朝コピー (昨日のものは上書き)
片方が破損したら、破損していない方で運用
• 運用前に別のディスクへコピーをとる
技術継承体制
技術の継承は面倒
…けど、サーバの長期的継続には必須
サーバ構築ドキュメント充実
先人が学んだ技術・知識を次代の管理者へ
「サーバ再構築」
毎年、年度変わりに別の管理者に交代
• サーバを一から構築
– 一人で構築/管理できるために
双子システム
各サーバに構成の同じ「予備機」を用意
• 2004年度より本格稼動!!!
「本務機」故障時の代替機として
実験機として
サーバ再構築時に「本務機」と「予備機」の入れ替
えでスムーズな移行が可能
Web
Mail
DNS 1st, 2nd
News
FTP
white
green
kasumi
midori
本務
orange
grey
sango
usuzumi
yellow
blue
予備
kihada
日々の活動
 サーバの監視
 安定にサービスを提供しているか?
 他のサーバやネットワークに迷惑掛けてないか?
 サーバのサービス維持
 壊れたら直す or 買い換える
 情報交換
 技術情報の交換
• [email protected][email protected]
• epnetfan (毎週金曜 16:30~ in 8-1-07)
 運用状況の報告・トラブル解決・今後の運用方針決定
• epcore briefing, [email protected]
 セキュリティ情報の入手
 セキュリティホールに関する情報を継続的に収集
• JPCERT/CC ([email protected])
• debian-security ([email protected])
年々の活動
サーバ再構築
次代へ継承
ユーザアカウント更新
一年以内に更新の無いユーザを抹消
• 利用されてないアカウントは格好のセキュリティホール
http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~epcor
e/manage/gate-april/gate-april.html
まとめ 「専攻サーバは…」
 Web, Mail, DNS, News, FTP 等の便利なサービスを提供
 「専攻ネットワーク委員会」によって運営。「技術支援グ
ループ」によって管理
 本務機6台、予備機5台、計11台で構成
 各サーバ毎、原則1つのサービスを提供
 例外: WebはMailの予備として機能
 1つのサーバに1人の管理者
 ユーザ管理は全サーバで一元化
 adduser でユーザ作成しないで!!
 システム & ユーザデータは毎日バックアップ
 毎年、次の代へ交代
 予備機の導入で管理コストの低下を図る
 学生ボランティアによる、日々のコツコツとした活動の上
に成り立っている
お終い
御清聴ありがとうございました
来年度の管理者の皆様、
よろしくお願い致します
(質問などあれば、どしどしどうぞ)