講義資料3

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リサイクル工学特論
http://ds.cc.yamaguchi-u.ac.jp/
~imai/recycle/recycle.html
第3回:H27年4月27日
今井 剛(環境共生系専攻)
2
6/1及び6/8の講義代替レポート
http://ds.cc.yamaguchi-u.ac.jp/
~imai/recycle/recycle.html
上記ホームページに課題がアップしてあります。
提出期限:6/15の講義日
講義終了時に出席レポートの次に重ねて提出
注意事項:ホッチキスでとめないこと、
折り曲げないこと、すべてのページに記名のこと
1.2.2 エネルギー資源からくる制約
 化石エネルギー
石油等の化石エネルギー
=枯渇性の資源
可採年数
=確認埋蔵量÷年間消
費量
☆石油41年
☆天然ガス62年
☆石炭230年
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1.2.2 エネルギー資源からくる制約
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 原子力エネルギー
東京電力の福島第1原発事故を受け、原発の安全性が
問われている。現在稼働中の原子力発電所はなし。
×
×
×
×
2013.9より停止中
×
×
×
×
×
×
× ×
参考 http://www.gengikyo.jp/db/fm/plantstatus.php?x=d
×
再生可能エネルギー
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(1)水力発電
計画から完成までに長期間を要し、火力発電に比べて建設コストが高い
建設に伴う自然環境への影響から、付近住民からの反発
(2)風力発電
発電コストの低下により、ここ数年で規模は拡大しているが、世界の一
時エネルギー供給に占める割合は約0.3%と非常に小さい
(3)太陽エネルギー
電卓、時計、人工衛星、街灯等で広く使用されるが、さらなるコスト削減
が必要である
(4)バイオマスエネルギー
生物資源の意味。一般的には植物を起源とした資源のこと
エネルギー消費展望
 世界の消費展望
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現在のペースで化石エネルギーを使い続けた場合
→200年先まではエネルギーを賄える計算
CO2排出の点から石炭の使用制限を受けるとすると、石油・天然ガスの生産
がピークに達する2030~2050年に深刻なエネルギー不足が起こる可能性
 日本の消費展望
一次エネルギー供給構造
・石油依存からの緩やかな脱却
・原子力・天然ガスのシェアの拡大
エネルギー消費を抑える対策
・発電効率の向上
・自然エネルギーの導入
・発電の廃熱利用
・最終エネルギー消費の抑制(産業部門でのエネルギー効率の向上、自動
車の燃費向上、家屋の断熱強化、家庭用機器の効率向上)
1.2.3 食糧供給、金属資源からくる制約
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食糧供給の将来展望
世界人口一人あたりの生産量はほぼ横ばい
現在食糧不足に悩む人+今後増加する人口に十分な食糧を供
給するには農業生産を現在の3倍に増やす必要がある
世界全体で、太りすぎの人口はやせ過ぎの人口に匹敵するとも
いわれる
金属資源
現在枯渇に近い金属は、
金、銀、鉛、スズ
金属は化石燃料と異なり、リサイクルによって枯渇を防ぐことがで
きる
1.2.4 地球温暖化からくる制約
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地球温暖化
現在のままでの大気中のCO2増加だと、2100年には地球の平均
気温は最大で6℃上昇する
・気温上昇
3~5℃:マラリアの分布域が現在の熱帯・亜熱帯から温帯に拡大
コレラ、サルモネラ菌等による中毒症の増加
・海水温度の上昇(すでにインド洋のサンゴ礁が70%死滅)
・北極等の海氷が溶ける→海面上昇
1.2.5 環境リスクの低減要求からくる制約
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 私たちは、意識的・無意識的につくりだした化学物質に
曝露されている。
 しかし、リスクをゼロにすることはできず、限りなくリスク
を低くするためには大きなエネルギーと費用が必要であ
る。
 持続可能な社会を実現させるためには、そのときどきの
条件下で、どのような費用やエネルギーを投資してどの
レベルのリスクを実現するのかを見極める必要がある。
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本日の宿題
• グリーン購入について調べる
• ゼロ・エミッションについて調べ、具体例を用いてまとめる
(A4サイズのレポート用紙を使用して下さい:横書き)
提出期限:次回講義日
講義終了時に出席レポートの次に重ねて提出
注意事項:ホッチキスでとめないこと、
折り曲げないこと、すべてのページに記名のこと