エリアでの行動推薦のための 計画に基づくスケジューリング Planning Based Scheduling to Recommend Actions in Area ◎木村将彦† 渡辺裕‡ 原田史子† 島川博光† †立命館大学 情報理工部情報システム学科 ‡立命館大学院 理工学研究科 2007年9月7日 サービス提供における現状 現在,実現されているユビキタス環境では,サー ビスを受けるために行なう行動に対して,ユーザ 自身がさまざまなことを意識する必要がある 予定を入力するだけで,ユーザがいる ユーザに意識をさせること しかし,多忙な中で,意識することが多くなると 場所の近くで行える行動を教えてくれる なくサポートをしたい ユーザの負担となる 意識させないコンピューティングの実現 負担が多くなると,ミスを起こす原因となりえる 意識させないコンピューティング モデル エリアサーバ 他者との競合を考慮した結果 通信(エリアの資源情報) スケジューリング結果 エリア 予定を入力 行うべき行動 携帯端末 ユーザ 意識させないコンピューティング Todoアクション生成機能 ユーザのプロファイルを利用し,入力した(抽象的な)予定から ・その予定を実現するために行うべきTodoリスト作成 (例)東京本社で会議→切符購入,資料作成など ・抽象的な予定表を具体的な予定表に展開 (例)東京本社で会議→新幹線に乗る時間や会社に着く時間など *エリアとは 行動スケジューリング機能 計算機により資源の利用可能な時間帯が ユーザがエリアに入った時,現在いるエリアで行える行動をス 管理されている領域 ケジュールし,行動リストを作成 行動仲裁機能 複数人いた場合,個々のスケジューリング結果からそれぞれの 個人に最適なように再スケジュール 行動スケジューリング機能 ユーザがいるエリアにおける最適な行動を考え, そこで行うべき行動を時間軸上にリスト化する 行動を抽出する機能 行動リスト作成機能 使用するデータ Todoリスト 展開された予定表 行動名,行動ID,行動に必要な資源,最早実行可能時刻,締切り, 重要度,最悪実行時間 小型計算機 予定名,開始時刻 資源情報 エリアを管理する計算機 資源名,資源ID,最早利用可能時間,最悪実行時間 行動スケジューリング機能の流れ スケジューリング 結果 エリアサーバ 並び 替え 資源情報 実施可能な行動リスト エリア 抽出 通信 予定表 Todoリスト 現在時刻 行動スケジューリング機能 エリアで行える行動の抽出 ユーザの予定表からユーザの状態を把握し,行動可能 か判断する エリアで行える行動を抽出 抽出した行動を締切りの近いかつ重要度の高い順に並 び替え 現在時刻 予定表 予定名 開始時間 徒歩で移動 2007:8:28:9:00 電車に乗る 2007:8:28:10:00 電車を降りる 2007:8:28:12:00 2007:8:28:9:30 行動が行えない予定 会議 運転 睡眠 etc エリアで行える行動の抽出(2) Todoリスト 行動I D 行動名 行える行動リスト 1 行動I 2 D 3 1 4 2 切符購入1 行動名 切符購入2 電子マネー チャージ 切符購入1 送金 切符購入2 行動に必要 な資源ID 行動に必要 な資源名 締切り 最早実行 可能時刻 最悪実行 重要度 時間(秒) 1 行動に必要 1 な資源ID 2 券売機 行動に必要 券売機 な資源名 チャージ機 2007:9:1 締切り 2007:9:10 100 最悪実行 100 時間(秒) 30 30 重要度 60 2007:10:1 2007:8:1 最早実行 2007:8:25 可能時刻 2007:8:1 1 3 1 券売機 ATM 券売機 2007:9:1 2007:9:30 2007:9:10 2007:8:1 2007:8:24 2007:8:25 100 300 100 30 60 60 チャージ機 2007:10:1 2007:8:1 30 10 3 資源情報 電子マネー 2 資源ID チャージ 資源名 最早利用可能時刻 最悪実行時間 1 券売機 2007:8:27:9:31 120 2 チャージ機 2007:8:27:9:30 40 10 行動リスト作成 エリアで行える行動リストをスケジューリング 流れ 現在時刻と行動の最早実行可能時刻を比較 遅い方を資源の最早利用時刻と比較 遅い方の時刻に最悪実行時間をプラス →次の予定開始時刻を越えないか判断 超える場合 その行動は行えないと判断し,次の行動を 配置 超えない場合 その行動を配置完了とし,次の行動を配 置 行動リスト作成のモデル 資源 利用可 コンビニ チャージ機 利用可 宝くじ売り場 利用可 利用可 利用可 行動可 ATM 券売機 ユーザ ユーザの位置 駅 時間軸 移動 1 行動 1 2 4 35 駅 切符購入 2 入金 3 電子マネー チャージ 4 宝くじ 購入 5 雑誌 購入 本手法の有用性 サービスを提供するうえで エリアに存在する資源を考慮 どの資源が存在するか いつどの資源が利用可能になるか 次の予定に影響しないか 意識させない状態でサポートが可能 ユーザの現状かつ未来の予定を加味できる かつ どの行動が行えるか 負荷の軽減が可能 現在その行動を行うことができるか まとめ 背景 意識させないコンピューティング 現在いるエリアで行える行動を時間軸上にリスト化する機能 本手法の有用性 予定を入力するだけで,自動でスケジューリングするシステム 行動スケジューリング機能 サービスを受けるさい,意識をする必要がある 予定や資源,制約を意識する必要がない 今後の予定 実験を行い,本手法の有用性の評価
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